キャッシュレス決済が日常に浸透する中、数多くのスマホ決済サービスが登場しています。その中でも、楽天グループが提供する「楽天ペイ」は、楽天の各種サービスとの連携によるポイントの貯まりやすさ・使いやすさで多くのユーザーから支持を集めています。
この記事では、楽天ペイをこれから始めたいと考えている初心者の方から、すで利用しているものの、もっとお得な使い方を知りたいという方まで、幅広い層に向けて楽天ペイの全貌を徹底的に解説します。
楽天ペイの基本的な仕組みから、具体的な登録方法、店舗やオンラインでの支払い手順、お得なポイントの貯め方・使い方、さらにはメリット・デメリットやセキュリティ対策まで、網羅的にご紹介します。この記事を読めば、楽天ペイを最大限に活用し、日々の買い物をよりスマートでお得にするための知識が身につくでしょう。
目次
楽天ペイとは
楽天ペイについて深く理解するためには、まずその基本的な概要と特徴を把握することが重要です。ここでは、楽天ペイがどのようなサービスなのか、その核心となる仕組みや楽天経済圏における位置づけについて詳しく解説します。
楽天ポイントが貯まる・使えるスマホ決済サービス
楽天ペイは、楽天グループの一員である楽天ペイメント株式会社が提供する、スマートフォンを利用したQRコード・バーコード決済サービスです。専用のアプリをスマートフォンにインストールし、支払い情報を登録するだけで、現金や物理的なカードを使わずにスムーズな支払いが可能になります。
楽天ペイの最大の特徴であり、他の多くの決済サービスと一線を画す点は、楽天グループの共通ポイントである「楽天ポイント」との強力な連携にあります。楽天ペイを利用する最大の動機は、このポイントシステムにあると言っても過言ではありません。
具体的には、以下の2つの大きなメリットがあります。
- 楽天ポイントが貯まる:楽天ペイで支払うと、その支払い額に応じて楽天ポイントが還元されます。支払い方法を工夫することで、より高い還元率を目指せるのが魅力です。例えば、楽天カードから楽天ペイの電子マネー「楽天キャッシュ」にチャージし、その楽天キャッシュで支払うと、チャージ時と支払い時の両方でポイントが付与され、合計で高い還元率を実現できます。
- 楽天ポイントが使える:楽天市場や楽天トラベルなど、楽天のサービスを利用して貯まった楽天ポイントを、1ポイント=1円として楽天ペイの支払いに充当できます。特に、有効期限が短く設定されている「期間限定ポイント」の消費先として非常に便利です。コンビニでの少額な買い物など、日常のあらゆる支払いでポイントを無駄なく活用できるため、楽天ユーザーにとっては欠かせない機能です。
このように、楽天ペイは単なる決済ツールではなく、楽天ポイントを効率的に「貯めて」「使う」ためのハブ(中心)的な役割を担っています。
また、楽天ペイは「楽天経済圏」と呼ばれる、楽天グループが提供する多岐にわたるサービス群の中核をなす存在です。楽天経済圏とは、楽天市場でのショッピング、楽天カードでのクレジット決済、楽天銀行での金融取引、楽天モバイルでの通信サービスなど、生活のさまざまなシーンで楽天のサービスを利用することで、楽天ポイントがどんどん貯まり、またそのポイントを各種サービスで使えるという循環型の生態系を指します。楽天ペイは、この経済圏の「出口」であり「入口」でもある、実店舗での決済シーンを担う重要なピースなのです。
支払い方式も多様で、主に以下の3つの方法に対応しており、店舗の設備に応じて使い分けることができます。
- コード表示:ユーザーがアプリに表示したバーコードやQRコードを、店舗側がレジのスキャナーで読み取る方式。
- QRコード読み取り:ユーザーが自分のスマートフォンのカメラで、店舗が提示するQRコードを読み取り、支払い金額を自分で入力して決済する方式。
- セルフ払い:ユーザーがアプリ上で利用する店舗を選択し、自分で支払い金額を入力して決済する方式。
これらの多様な支払い方法により、大手チェーン店から中小の個人商店まで、幅広い加盟店で利用が可能です。
キャッシュレス決済が政府主導で推進され、私たちの生活に急速に普及する中で、楽天ペイは「ポイント」という明確な付加価値を提供することで、多くのユーザーを獲得しています。これからキャッシュレス決済を始めたいと考えている方、特に普段から楽天のサービスを利用している方にとって、楽天ペイは最初に検討すべき、非常に有力な選択肢と言えるでしょう。
楽天ペイの始め方・登録方法【4ステップ】
楽天ペイを利用するためには、簡単な初期設定が必要です。ここでは、アプリのダウンロードから支払い元の設定まで、4つのステップに分けて具体的に解説します。スマートフォンと楽天ID、そして電話番号があれば、数分で完了します。
① アプリをダウンロードする
まずはじめに、お使いのスマートフォンに楽天ペイアプリをインストールします。iPhoneユーザーは「App Store」、Androidユーザーは「Google Play ストア」からダウンロードしてください。
【ダウンロード手順】
- お使いのスマートフォンのアプリストア(App StoreまたはGoogle Play ストア)を開きます。
- 検索窓に「楽天ペイ」と入力して検索します。
- 検索結果に表示された楽天ペイの公式アプリ(赤い「R Pay」のロゴが目印)を選択し、「入手」または「インストール」をタップします。
アプリのダウンロードは無料です。通信環境の良いWi-Fi環境下でダウンロードすることをおすすめします。アプリをインストールする際には、スマートフォンのOSが対応バージョンであるかを確認しておくとスムーズです。最新の対応OSバージョンについては、各アプリストアの楽天ペイのページで確認できます。
② 楽天IDでログインする
アプリのダウンロードが完了したら、次に楽天IDを使ってログインします。楽天ペイの利用には楽天IDが必須となります。
【ログイン手順】
- インストールした楽天ペイアプリを起動します。
- 「楽天会員の方(ログイン)」といったボタンが表示されるので、タップします。
- 楽天IDの「ユーザーID」と「パスワード」を入力する画面が表示されます。すでにお持ちのIDとパスワードを入力し、ログインしてください。
もし楽天IDをお持ちでない場合は、この画面から新規登録を行うことも可能です。「楽天会員に新規登録(無料)」といったリンクから、メールアドレス、パスワード、氏名などの必要情報を入力してIDを作成しましょう。楽天IDは、楽天市場や楽天カードなど、すべての楽天サービスで共通して利用できるため、一度作成しておくと非常に便利です。
ログイン時にIDやパスワードを忘れてしまった場合は、「ユーザーIDの確認・パスワードの再設定」のリンクから手続きを行えます。
③ 電話番号で本人認証する
楽天IDでログインが完了すると、次にセキュリティを確保するための本人認証が求められます。これは、SMS(ショートメッセージサービス)を利用した電話番号認証です。
【本人認証の手順】
- ログイン後、電話番号認証の画面が表示されます。
- SMSを受信できるスマートフォンの電話番号を入力し、「SMSを送信する」ボタンをタップします。
- 入力した電話番号宛に、6桁の認証番号が記載されたSMSが届きます。
- 楽天ペイアプリに戻り、SMSで受信した6桁の認証番号を入力します。
- 「認証する」ボタンをタップすると、本人認証が完了します。
この電話番号認証は、なりすましなどの不正利用を防ぐための重要なセキュリティ対策です。万が一、SMSが届かない場合は、入力した電話番号が間違っていないか、スマートフォンのSMS受信設定が拒否になっていないかなどを確認してみてください。時間を置いても届かない場合は、再送信を試みるか、ヘルプページを参照しましょう。
④ 支払い元(クレジットカードなど)を設定する
最後に、楽天ペイで支払うためのお金の出所(支払い元)を設定します。主な支払い元には、「クレジットカード」「楽天銀行口座」「楽天キャッシュ(電子マネー)」があります。初めて設定する際は、クレジットカードを登録するのが一般的です。
【クレジットカードの設定手順】
- 本人認証後、お支払い元の設定画面に進みます。「クレジットカードを登録」などを選択します。
- クレジットカード情報を入力します。カード番号、有効期限、セキュリティコードなどを正確に入力してください。
- 特におすすめなのは「楽天カード」を設定することです。楽天カードを設定すると、ポイント還元率の面で大きなメリットがあります。もちろん、楽天カード以外の主要な国際ブランド(Visa、Mastercard、JCB、American Express)のクレジットカードも登録可能です。
- 入力内容を確認し、登録を完了させます。
これで、楽天ペイを利用するためのすべての初期設定が完了です。アプリのホーム画面にバーコードやQRコードが表示され、すぐにお店での支払いに利用できる状態になります。
支払い元は後から変更・追加することも可能です。例えば、楽天カードから「楽天キャッシュ」にチャージして支払う設定に切り替えることで、よりお得にポイントを貯めることができます。まずは基本のクレジットカード払いを設定し、慣れてきたら他の支払い方法も試してみるのが良いでしょう。
楽天ペイの基本的な使い方|支払い方法の種類
楽天ペイの登録が完了したら、いよいよ実際の支払いで使ってみましょう。楽天ペイは、実店舗での買い物、ネットショッピング、さらには公共料金の支払いまで、さまざまなシーンで利用できます。ここでは、それぞれの場面での具体的な使い方を詳しく解説します。
実店舗での支払い方法
実店舗での支払い方法は、主にお店のレジのシステムに応じて「コード表示」「QRコード読み取り」「セルフ払い」の3種類に分かれます。どの方法を使うかは店員さんが案内してくれることが多いですが、基本的な操作を覚えておくとスムーズです。
コード表示で支払う
これは、コンビニやスーパー、ドラッグストアなど、多くの加盟店で採用されている最も一般的な支払い方法です。
【支払い手順】
- レジで会計をする際に、店員に「楽天ペイで支払います」と伝えます。
- スマートフォンで楽天ペイアプリを起動します。アプリを開くと、ホーム画面にバーコードとQRコードが表示されます。
- 店員がレジのスキャナー(バーコードリーダー)で、あなたのスマートフォンの画面に表示されたバーコードを読み取ります。
- 「ペイ!」という決済音が鳴り、支払いが完了します。スマートフォンの画面にも支払い完了の通知が表示されます。
- 念のため、レシートを受け取り、支払い金額に間違いがないか確認しましょう。
この方法は、利用者側はアプリを見せるだけなので非常に簡単です。支払い前に、アプリ画面でポイントを使うかどうかの設定や、支払い元(楽天キャッシュ、クレジットカードなど)の確認をしておくとよりスムーズです。
QRコードを読み取って支払う
個人経営の飲食店や小規模な店舗などで見られる支払い方法です。レジ周りに店舗専用のQRコードが設置されている場合に利用します。
【支払い手順】
- レジで「楽天ペイで」と伝え、QRコードを読み取る方式であることを確認します。
- 楽天ペイアプリのホーム画面にある「QR読み取り」ボタンをタップします。
- スマートフォンのカメラが起動するので、お店が提示しているQRコードを読み取ります。
- 支払い金額の入力画面が表示されるので、レジで提示された請求金額を自分で正確に入力します。金額の入力ミスには十分注意してください。
- 金額を入力後、「スライドでお支払い」の部分を右にスライドさせると決済が実行されます。
- 支払い完了画面を店員に見せて、金額などを確認してもらいます。
- 「ペイ!」という決済音が鳴り、支払いが完了します。
この方法は、自分で金額を入力する手間がありますが、店舗側は専用の読み取り端末が不要なため、導入しやすいというメリットがあります。
セルフ払いで支払う
ガソリンスタンドや駐車場、一部の飲食店などで導入されている比較的新しい支払い方法です。近くに店員がいない場合や、テーブル会計などで利用されます。
【支払い手順】】
- 楽天ペイアプリのホーム画面にある「セルフ」をタップします。
- スマートフォンの位置情報(GPS)などを利用して、現在利用可能な店舗の一覧が表示されます。利用する店舗を選択します。
- 支払い金額を自分で入力し、内容を確認して決済を確定させます。
- 支払い完了画面が表示され、決済が完了します。必要に応じて、その画面を店員に提示します。
この方法は、レジに並ぶことなく自分のペースで支払いを済ませられるのが利点です。利用できる店舗はまだ限られていますが、今後拡大していくことが期待されます。
ネット決済での支払い方法
楽天ペイは、実店舗だけでなく、多くのオンラインストア(ECサイト)での支払いにも対応しています。特に、普段利用しているサイトが楽天ペイに対応している場合、クレジットカード情報を毎回入力する手間が省け、安全かつスムーズに決済できます。
【支払い手順】
- 対応しているECサイトで商品を選び、購入手続きに進みます。
- 支払い方法の選択画面で、「楽天ペイ」を選択します。
- 楽天のログイン画面に遷移するので、楽天IDとパスワードを入力してログインします。
- 支払い内容(金額、利用ポイントなど)の確認画面が表示されます。貯まっている楽天ポイントを支払いに利用することも可能です。
- 内容を確認し、支払いボタンをクリックすると決済が完了します。
- 決済が完了すると、元のECサイトの注文完了画面に戻ります。
ネット決済で楽天ペイを使う最大のメリットは、セキュリティの高さです。ECサイト側にクレジットカード情報を直接登録する必要がないため、カード情報の漏洩リスクを低減できます。また、楽天ポイントをネットショッピングでも使えるのは大きな魅力です。
請求書払いの方法
電気、ガス、水道などの公共料金や、住民税、自動車税といった各種税金の請求書(払込票)の支払いも、楽天ペイアプリを使って自宅で簡単に行うことができます。
【支払い手順】
- 楽天ペイアプリのホーム画面にある「請求書払い」をタップします。
- 注意事項などを確認し、「請求書のコードを読み取る」をタップします。
- 手元にある請求書に印刷されているバーコードまたはQRコード(eL-QR)を、スマートフォンのカメラで読み取ります。
- 支払い内容(支払先、金額など)が表示されるので、間違いがないか確認します。
- 支払い方法を選択し、「スライドでお支払い」をスライドさせて決済を完了します。
請求書払いは、楽天キャッシュと楽天ポイントでの支払いに対応しています。ただし、注意点として、楽天ペイの請求書払いによる支払いは、原則としてポイント還元の対象外です(参照:楽天ペイ公式サイト)。また、クレジットカードを支払い元に設定することはできません。
それでも、24時間いつでも自宅で支払いができ、コンビニなどへ足を運ぶ手間が省ける点は大きなメリットです。支払いに期間限定ポイントを充当できるため、ポイントの有効活用にもつながります。
楽天ペイへのチャージ方法
楽天ペイの支払い能力を最大限に引き出し、特にお得なポイント還元を狙う上で欠かせないのが、電子マネー「楽天キャッシュ」へのチャージです。楽天キャッシュは、楽天ペイアプリ内での支払いや個人間送金に利用できるオンライン上の電子マネーで、事前にチャージ(入金)しておくことで利用できます。ここでは、主なチャージ方法を5つ紹介します。
楽天カードからチャージする
最もスタンダードで、かつポイント還元の観点から最もおすすめな方法が、楽天カードからのチャージです。
楽天カードから楽天キャッシュへチャージすると、チャージ金額の0.5%が楽天ポイントとして還元されます(200円につき1ポイント)。そして、チャージした楽天キャッシュを使って支払うと、さらに支払い金額の1%が還元されるため、合計で1.5%のポイント還元が実現できます。
【チャージ手順】
- 楽天ペイアプリのホーム画面上部にある「チャージ・送る」ボタンをタップします。
- チャージ方法として「楽天カード」が選択されていることを確認します。
- チャージしたい金額を入力します。1,000円以上から1円単位で設定可能です。
- 「チャージする」ボタンをタップすると、即座に楽天キャッシュ残高に反映されます。
この方法は手数料も無料で、いつでもどこでもアプリ上で完結するため非常に手軽です。楽天ペイをお得に使いたいなら、楽天カードの発行と、このチャージ方法の活用は必須と言えるでしょう。
楽天銀行からチャージする
楽天銀行に口座をお持ちの場合、その口座から直接楽天キャッシュへチャージすることも可能です。こちらも手数料は無料で、リアルタイムで残高に反映されるため非常に便利です。
【チャージ手順】
- 楽天ペイアプリの「チャージ・送る」画面を開きます。
- チャージ方法の選択画面で「楽天銀行」を選びます。
- 初めて利用する場合は、楽天銀行口座の登録(支店番号、口座番号などの入力と本人確認)が必要です。
- チャージしたい金額を入力し、「チャージする」をタップすれば完了です。
楽天カードを持っていないけれど楽天銀行は利用している、という方にとっては主要なチャージ方法となります。ただし、楽天銀行からのチャージ自体にはポイントが付与されないため、ポイント還元率を最優先するならば楽天カードからのチャージが優位です。
セブン銀行ATMから現金でチャージする
クレジットカードを持ちたくない方や、手元の現金を直接チャージしたいというニーズに応えるのが、セブン銀行ATMを利用した現金チャージです。全国のセブン-イレブンなどに設置されているセブン銀行ATMで、24時間365日(ATMの稼働時間に準じます)いつでもチャージできます。
【チャージ手順】
- 楽天ペイアプリの「チャージ・送る」画面で、チャージ方法として「セブン銀行ATM」を選択します。
- ATMの操作に移ります。ATMのトップ画面で「スマートフォンでの取引」を選択します。
- ATM画面に表示されるQRコードを、楽天ペイアプリで読み取ります。
- アプリに表示された企業番号をATMに入力します。
- ATMの紙幣投入口にチャージしたい現金を投入します。投入した金額が画面に表示されるので確認します。
- 金額を確定すると、チャージが完了し、楽天キャッシュ残高に即時反映されます。
この方法も手数料は無料です。1,000円単位でのチャージとなります。急に現金が必要になった際のチャージ手段として覚えておくと便利です。
楽天ラクマの売上金からチャージする
フリマアプリ「楽天ラクマ」を利用している方にとっては、非常に便利なチャージ方法です。楽天ラクマで得た売上金を、手数料無料で楽天キャッシュにチャージできます。
【チャージ手順】
- 楽天ラクマのアプリ内で、売上金の管理画面を開きます。
- 「楽天キャッシュにチャージ」といった項目を選択します。
- チャージしたい金額を入力し、手続きを完了させます。
通常、売上金を現金として銀行口座に出金する際には手数料がかかる場合がありますが、楽天キャッシュへのチャージなら手数料がかからず、売上金をそのまま電子マネーとして活用できます。楽天ラクマの売上金で日々の買い物ができるため、楽天サービス間の連携メリットを強く感じられる機能です。
楽天ウォレット(暗号資産)からチャージする
やや上級者向けの機能ですが、楽天グループの暗号資産(仮想通貨)取引サービス「楽天ウォレット」で保有している暗号資産を楽天キャッシュにチャージすることも可能です。
対象となる暗号資産は、ビットコイン(BTC)、イーサリアム(ETH)、ビットコインキャッシュ(BCH)などです。保有している暗号資産を日本円に換算した上で、楽天キャッシュとしてチャージする仕組みです。
【チャージ手順】
- 楽天ウォレットのアプリから、保有している暗号資産を楽天キャッシュへチャージする手続きを行います。
- チャージしたい暗号資産と数量を指定します。
- 交換レートなどを確認し、チャージを実行します。
この方法も手数料は無料です。暗号資産の運用益を直接的な購買力に変えられる、ユニークなチャージ方法と言えます。ただし、暗号資産の価格は常に変動するため、チャージするタイミングには注意が必要です。
チャージ方法 | チャージ単位 | 手数料 | ポイント還元(チャージ時) | 特徴 |
---|---|---|---|---|
楽天カード | 1,000円以上1円単位 | 無料 | 0.5% | 最もお得。ポイント二重取りの要。 |
楽天銀行 | 1,000円以上1円単位 | 無料 | なし | 楽天銀行ユーザーに便利。即時チャージ可能。 |
セブン銀行ATM | 1,000円単位 | 無料 | なし | 現金派におすすめ。全国のATMでチャージ可能。 |
楽天ラクマ売上金 | 1円以上1円単位 | 無料 | なし | ラクマユーザーに最適。売上金を無駄なく活用。 |
楽天ウォレット | 1,000円以上1円単位 | 無料 | なし | 暗号資産を保有している方向け。 |
このように、楽天ペイでは多様なチャージ方法が用意されており、ユーザーのライフスタイルやニーズに合わせて最適な手段を選択できます。
楽天ペイのお得な使い方|ポイントのため方
楽天ペイの真価は、その卓越したポイント獲得能力にあります。ただ支払うだけでなく、少しの工夫でポイント還元率を大きく向上させることができます。ここでは、楽天ペイを最大限お得に活用するための3つの重要なテクニックを紹介します。
楽天カードからのチャージ払いでポイント還元率1.5%
楽天ペイで最も効率的にポイントを貯めるための、いわば「王道」となる方法がこれです。「楽天カード」から「楽天キャッシュ」へチャージし、その楽天キャッシュで支払うという2段階のステップを踏むことで、ポイントの二重取りが実現します。
この仕組みを分解して見ていきましょう。
- ステップ1:楽天カードから楽天キャッシュへのチャージ
- 楽天カードを使って楽天ペイの電子マネー「楽天キャッシュ」にチャージします。
- このとき、チャージした金額に対して0.5%の楽天ポイントが還元されます(200円のチャージにつき1ポイント)。
- ステップ2:楽天キャッシュでの支払い
- チャージした楽天キャッシュを使い、お店やネットショッピングで支払いをします。
- このとき、支払い金額に対して1.0%の楽天ポイントが還元されます(100円の支払いにつき1ポイント)。
これら2つのステップを組み合わせることで、合計1.5%という高いポイント還元率を達成できます。
【具体例】
- 楽天カードを使って、楽天キャッシュに10,000円チャージする。
- → この時点で 50ポイント (10,000円 × 0.5%) を獲得。
- チャージした楽天キャッシュを使って、10,000円の買い物をする。
- → この時点で 100ポイント (10,000円 × 1.0%) を獲得。
- 合計で150ポイント (50 + 100) を獲得。実質的な還元率は1.5%となります。
もし、楽天ペイの支払い元を楽天カードに直接設定して支払った場合(チャージを挟まない場合)、還元率は1.0%です。一手間加えるだけで還元率が0.5%もアップするため、楽天ペイを使うならこの「チャージ払い」を基本のスタイルとすることをおすすめします。設定はアプリから簡単に行えるので、ぜひ実践してみてください。
楽天ポイントカードを提示してポイントを二重取りする
さらにポイント獲得を加速させるテクニックが、「楽天ポイントカード」の提示によるポイントの二重取り(実質的には三重取り)です。
楽天ペイアプリには、決済機能だけでなく、楽天ポイントカードの機能も内蔵されています。マクドナルドやファミリーマート、ツルハドラッグなど、楽天ポイントカードの加盟店で買い物をする際に、この機能を活用します。
【ポイント二重取りの手順】
- レジで会計をする際、まず「楽天ポイントカードをお願いします」と伝えます。
- 楽天ペイアプリのホーム画面上部にある「ポイントカード」タブをタップし、表示されたバーコードを店員に提示してスキャンしてもらいます。
- → これにより、楽天ポイントカード提示分のポイント(通常0.5%〜1.0%、店舗により異なる)を獲得します。
- 次に、「支払いは楽天ペイで」と伝え、決済用のコード画面に切り替えて楽天ペイで支払います。(前述の1.5%還元のチャージ払いを利用)
- → これにより、楽天ペイ決済分のポイント(1.5%)を獲得します。
この手順を踏むことで、例えばポイントカード提示で1.0%還元の店舗で、1.5%還元の楽天ペイチャージ払いを利用した場合、合計で最大2.5%ものポイント還元が実現できることになります。
物理的なポイントカードを財布から出す必要はなく、すべて楽天ペイアプリ内で完結するのが非常にスマートです。支払い前にポイントカードを提示する、という一手間を習慣づけるだけで、ポイントの貯まり方が劇的に変わります。
お得なキャンペーンを活用する
楽天ペイは、ユーザーの利用を促進するために、定期的かつ非常に魅力的なキャンペーンを頻繁に実施しています。これらのキャンペーンをうまく活用することで、通常時をはるかに上回るポイントを獲得するチャンスが生まれます。
【キャンペーンの例】
- 「楽天ペイチャンス」: 期間中に楽天ペイで支払うと、抽選で最大全額分のポイントが還元されるキャンペーン。
- 新規利用者向けキャンペーン: 初めて楽天ペイを利用するユーザーを対象に、数100ポイントがプレゼントされる。
- 特定のお店や地域限定のキャンペーン: 「〇〇ドラッグストアで支払うとポイント10倍」「〇〇市内の対象店舗で最大20%還元」など、特定の加盟店や自治体と連携した高還元キャンペーン。
- 友達紹介キャンペーン: 友達を紹介すると、紹介者と被紹介者の両方にポイントが付与される。
これらのキャンペーン情報は、楽天ペイアプリ内の「おトクなキャンペーン」バナーや、楽天ペイの公式サイトで随時更新されています。多くのキャンペーンは事前のエントリーが必要なため、利用する前には必ずアプリやサイトをチェックし、忘れずにエントリーを済ませておくことが重要です。
キャンペーンをこまめにチェックし、開催中のものがあれば積極的に活用する。この習慣が、楽天ペイを「最強のポイ活ツール」へと昇華させる鍵となります。
楽天ペイでの楽天ポイントの使い方
楽天ペイの大きな魅力は、ポイントを貯めるだけでなく、貯めたポイントを非常に便利に使える点にもあります。特に、有効期限の迫った期間限定ポイントを無駄なく消費できるのは、楽天ユーザーにとって大きなメリットです。ここでは、楽天ペイで楽天ポイントを賢く使う方法を解説します。
支払い時にポイントを利用する設定方法
楽天ペイでの支払い時に、保有している楽天ポイントを1ポイント=1円として利用できます。設定は非常に簡単で、決済を行う直前にアプリ上で操作します。
【ポイント利用の設定手順】
- 楽天ペイアプリのホーム画面(支払いコードが表示されている画面)を開きます。
- 画面の中ほどに「すべてのポイント/キャッシュを使う」という設定項目があります。ここをタップすると、ポイントの利用方法を詳細に設定できます。
- 設定画面では、以下の選択肢が表示されます。
- 「使わない」: ポイントを一切利用せず、設定した支払い元(楽天キャッシュやクレジットカード)から全額支払います。
- 「すべてのポイント/キャッシュを使う」: 保有しているポイントと楽天キャッシュを優先的にすべて使い、不足分をクレジットカードなどから支払います。
- 「一部使う」: 利用したいポイント数を手動で入力します。例えば「100ポイントだけ使う」といった指定が可能です。
- 「ポイント優先」: 楽天キャッシュよりもポイントを優先して利用したい場合に設定します。
通常は「すべてのポイント/キャッシュを使う」に設定しておくのが便利です。この設定にしておけば、支払い時にポイント残高があれば自動的にポイントから優先して消費してくれます。特に、楽天ポイントには「通常ポイント」と「期間限定ポイント」の2種類がありますが、楽天ペイでポイントを利用する際は、有効期限の短い期間限定ポイントから自動的に優先して消費されるため、ポイント失効の防止に非常に役立ちます。
支払いの都度、この設定を確認・変更できるので、「今回はポイントを使いたい」「今回はポイントを温存したい」といった使い分けも柔軟に行えます。
期間限定ポイントの消費に便利
楽天のセールやキャンペーンなどで付与されることが多い「期間限定ポイント」。これは、通常のポイントとは異なり、有効期限が数週間から1ヶ月程度と非常に短く設定されているのが特徴です。せっかく獲得したのに、使い道が見つからず気づいたら失効していた、という経験を持つ方も少なくないでしょう。
こうした失効しがちな期間限定ポイントの最も有効な使い道の一つが、楽天ペイでの支払いです。
【期間限定ポイント消費のメリット】
- 少額から利用可能: 楽天ペイはコンビニでの数十円、数百円の買い物から利用できるため、中途半端に残ってしまった期間限定ポイントも1ポイント単位で無駄なく使い切ることができます。
- 利用先の豊富さ: スーパー、ドラッグストア、飲食店、家電量販店など、楽天ペイが使える日常のあらゆるお店が、期間限定ポイントの消費場所に変わります。
- 即時性: 「今週末で切れるポイントがある」という時に、すぐに街のお店で使える手軽さは大きな魅力です。
例えば、「月末までに失効する300ポイントがある」という場合、コンビニでコーヒーとパンを買う際に楽天ペイで支払えば、その300ポイントを充当して現金や他の支払い方法を使わずに買い物ができます。
このように、楽天ペイは期間限定ポイントを「現金同様」の価値で日常の支払いに溶け込ませることができる、非常に強力なツールです。楽天のサービスを頻繁に利用し、期間限定ポイントが貯まりやすいユーザーほど、楽天ペイを活用する価値は飛躍的に高まります。ポイントの有効期限は楽天PointClubアプリなどで簡単に確認できるので、定期的にチェックし、失効前に楽天ペイで賢く使い切る習慣をつけましょう。
楽天ペイを使うメリット
楽天ペイには、他の決済サービスと比較して多くの利点があります。特に楽天のサービスを日常的に利用する「楽天ユーザー」にとっては、そのメリットは計り知れません。ここでは、楽天ペイを導入することで得られる4つの主要なメリットを詳しく解説します。
楽天ポイントが効率よく貯まる・使える
これは楽天ペイを利用する最大のメリットであり、核心的な価値です。前述の通り、楽天ペイは単なる決済手段に留まらず、楽天ポイントを軸とした経済圏の重要な一部を担っています。
- 高いポイント還元率: 「楽天カードからのチャージ」と「楽天キャッシュでの支払い」を組み合わせることで、合計1.5%という業界でも高水準のポイント還元率を実現できます。さらに、楽天ポイントカード加盟店では、カード提示分のポイントも加わり、ポイントの二重取り(実質三重取り)が可能です。
- ポイントの使いやすさ: 楽天市場などのオンラインサービスで貯めたポイントを、コンビニやスーパー、ドラッグストアといった日常のリアル店舗での支払いに1ポイント=1円で手軽に利用できます。特に、有効期限が短く失効しがちな期間限定ポイントの最適な消費先として、その価値は絶大です。
日々の支払いを楽天ペイに集約するだけで、意識せずとも楽天ポイントが面白いように貯まり、そのポイントでまたお得に買い物ができる。この好循環を生み出せる点が、多くのユーザーを惹きつける理由です。
楽天ポイントカード機能がアプリに統合されている
従来、楽天ポイントを店舗で貯める・使うためには、物理的な「楽天ポイントカード」や、専用の「楽天ポイントカードアプリ」を提示する必要がありました。しかし、楽天ペイアプリにはこの楽天ポイントカード機能が完全に統合されています。
これにより、ユーザーは以下のメリットを得られます。
- 手間の削減: 財布からポイントカードを探し出す手間や、複数のアプリを切り替える手間が一切不要になります。楽天ペイアプリ一つで、ポイントカードの提示から決済までがシームレスに完結します。
- スマートな会計体験: レジ前で「ポイントカードはお持ちですか?」と聞かれた際に、アプリ上部のタブをワンタップするだけでバーコードを提示できます。その後、すぐに決済用のコード画面に切り替えて支払いができるため、一連の会計フローが非常にスムーズになります。
このアプリ統合は、単なる利便性の向上に留まりません。「ポイントを貯める」という行為のハードルを下げ、ユーザーがより自然に、そして確実にポイントを獲得できる環境を提供しているのです。
Suicaへのチャージや支払いができる
Android端末限定の機能ではありますが、楽天ペイアプリを通じて「モバイルSuica」へのチャージや発行が可能です。これは、交通系ICカードの代表格であるSuicaと連携できる、非常に強力なメリットです。
- ポイントを貯めながらSuicaにチャージ: 楽天ペイを通じてSuicaにチャージすると、楽天ポイントが還元されます。2024年6月4日より、楽天カードの国際ブランドによってルールが変更されましたが、特定の楽天カードからチャージすることでポイントを獲得できます。(参照:楽天ペイ公式サイト)
- 楽天ポイントをSuicaにチャージ: 貯まった楽天ポイントを、1ポイント=1円としてSuicaのチャージ残高に充当できます。これにより、電車の運賃やバス代、駅ナカの買い物など、Suicaが使える全国のあらゆる場所で、間接的に楽天ポイントが利用可能になります。
- 利用範囲の大幅な拡大: 楽天ペイの加盟店ではないけれどSuicaは使える、という店舗は非常に多く存在します。この機能により、楽天ペイの利用シーンが交通機関を含めて飛躍的に拡大します。
楽天ポイントを日々の通勤・通学費に充てられるなど、生活に密着した形でポイントを活用できるこの機能は、特にAndroidユーザーにとって大きな魅力となっています。
友人や家族への個人間送金ができる
楽天ペイアプリには、楽天キャッシュを個人間で送り合う「送金機能」が搭載されています。これにより、友人との食事の割り勘や、家族への仕送りなどを、手数料無料で簡単に行うことができます。
- 手数料無料: 銀行振込のように手数料がかかることなく、1円単位で手軽にお金を送れます。
- 簡単な操作: 送金相手の連絡先(電話番号やメールアドレス)を知っていれば、アプリの指示に従うだけで簡単に送金手続きが完了します。受け取り側も楽天ペイアプリを使っていれば、即座に楽天キャッシュとして受け取れます。
- 多様な利用シーン: 飲み会の割り勘で幹事がまとめて支払い、後から参加者に楽天ペイで請求する、といった使い方ができます。また、子供へのお小遣いをキャッシュレスで渡すといった用途にも活用できます。
この個人間送金機能は、現金のやり取りで発生しがちなお釣りの問題や手間を解消し、よりスマートなコミュニケーションを可能にします。
楽天ペイを使うデメリット
多くのメリットがある一方で、楽天ペイにはいくつかのデメリットや注意すべき点も存在します。これらを事前に理解しておくことで、より自分に合った決済サービスかどうかを判断できます。
楽天会員でないと利用できない
楽天ペイを利用するための絶対条件として、「楽天ID」の保有が必須となります。これは、楽天ペイが楽天のポイントシステムを基盤としたサービスであるため、当然の仕様と言えます。
しかし、普段、楽天市場や楽天カードといった楽天グループのサービスを一切利用しておらず、今後も利用する予定がないという方にとっては、楽天ペイのためだけに楽天IDを新規作成するのは手間に感じられるかもしれません。
AmazonやYahoo!など、他の経済圏をメインに利用しているユーザーにとっては、この「楽天ID必須」という点が、利用を開始する上での心理的なハードルになる可能性があります。楽天ペイのメリットは楽天経済圏との連携によって最大化されるため、楽天のサービスに全く関心がない場合は、他の決済サービスの方がシンプルで使いやすいと感じるかもしれません。
オートチャージ機能がない
楽天ペイの支払い元として便利な「楽天キャッシュ」ですが、残高が一定額を下回った際に自動でチャージしてくれる「オートチャージ機能」が搭載されていません。
SuicaやPASMOといった交通系ICカードや、他の多くの電子マネーでは一般的なこの機能がないため、楽天キャッシュで支払う際には、都度、残高を確認し、不足していれば手動でチャージする必要があります。
残高を気にせずに使いたいという方にとっては、この手動チャージの手間がデメリットと感じられるでしょう。会計時に残高不足で支払いができず、慌ててチャージする、といった事態も起こり得ます。
ただし、このデメリットを一部補完する機能として「ポイント払い 瞬間チャージ」というものが存在します。これは、楽天キャッシュの残高が不足している場合に、不足分を自動的に楽天カードや楽天銀行からチャージして支払いを完了させてくれる機能です。事前に設定が必要ですが、これによりレジ前でのチャージ不足を防ぐことができます。これは厳密なオートチャージ(常に一定残高を保つ機能)とは異なりますが、実用上は非常に便利な機能です。
ポイント還元の対象外となる支払い方法がある
楽天ペイは高いポイント還元率が魅力ですが、すべての支払いがポイント還元の対象となるわけではない点に注意が必要です。ユーザーが「ポイントが貯まるはず」と期待していても、実際には対象外だったというケースがあります。
【ポイント還元の主な対象外の例】
- 請求書払い: 公共料金や税金の請求書払いは、利便性は高いものの、原則としてポイント還元の対象外です(キャンペーン時などを除く)。
- Suicaへのチャージ(一部): 2024年6月4日の仕様変更により、楽天カードの中でも特定のカード(例:楽天カード Visa/Mastercardなど)からのチャージのみがポイント付与の対象となり、対象外のカード(例:楽天カード JCB/American Expressなど)も存在します。このルールは変更される可能性があるため、常に公式サイトで最新情報を確認することが重要です。(参照:楽天ペイ公式サイト)
- 金券類の購入など: 商品券やプリペイドカードなど、換金性の高い商品の一部の購入は、ポイント還元の対象外となる場合があります。
これらの情報は公式サイトのヘルプページなどに記載されていますが、細かいルールが多いため、すべてのユーザーが把握しているとは限りません。特に大きな金額の支払いをする際には、その支払いがポイント還元の対象になるかどうかを事前に確認する習慣をつけることが望ましいでしょう。
楽天ペイが使えるお店の例
楽天ペイは、全国のさまざまなジャンルのお店で利用することができます。ここでは、日常的によく利用するお店を中心に、楽天ペイが使える代表的な加盟店をジャンル別に紹介します。お近くのお店が対応しているか、ぜひチェックしてみてください。
(※掲載している店舗は一例です。また、一部の店舗や商業施設内のテナントでは利用できない場合があります。最新の加盟店情報は楽天ペイアプリや公式サイトでご確認ください。)
コンビニ
日々のちょっとした買い物に欠かせないコンビニエンスストアでは、主要なチェーンのほとんどが楽天ペイに対応しており、非常に便利です。期間限定ポイントの消費にも最適です。
- セブン-イレブン
- ファミリーマート
- ローソン(ローソン、ナチュラルローソン、ローソンストア100)
- ミニストップ
- セイコーマート
- ポプラ
スーパーマーケット
毎日の食料品や日用品の買い物で楽天ペイを使えば、効率的にポイントを貯めることができます。
- 東急ストア
- オーケー
- サミットストア
- ベイシア
- いなげや
- イトーヨーカドー(一部店舗)
- 西友(リヴィン、サニー含む)
ドラッグストア
医薬品や化粧品、日用品の購入にも楽天ペイが活躍します。ポイントアップキャンペーンが実施されることも多いジャンルです。
- ウエルシアグループ
- ツルハドラッグ
- マツモトキヨシ
- ココカラファイン
- サンドラッグ
- スギ薬局
- クリエイトSD
家電量販店
高額な買い物になりがちな家電製品の購入で楽天ペイを使えば、一度に多くのポイントを獲得できます。
- ビックカメラ
- コジマ
- ソフマップ
- ヤマダデンキ
- エディオン
- ケーズデンキ
- ジョーシン
グルメ・飲食店
ランチやディナーなど、外食のシーンでも楽天ペイが使えるお店が増えています。
- マクドナルド
- すき家
- はま寿司
- くら寿司
- ココス
- ガスト(すかいらーくグループ)
- ドトールコーヒーショップ
- サンマルクカフェ
- ミスタードーナツ
百貨店・ショッピングモール
ファッションやギフトの購入にも利用可能です。
- 高島屋
- 大丸
- 松坂屋
- 東急百貨店
- パルコ(一部店舗)
その他のお店
上記以外にも、さまざまなジャンルのお店で楽天ペイが使えます。
- 書店: 紀伊國屋書店、丸善ジュンク堂書店
- ファッション: しまむら、ライトオン、AOKI
- ホームセンター: コーナン、カインズ(一部店舗)
- エンタメ: TOHOシネマズ
- 引越し: アート引越センター
これらはあくまで一例です。楽天ペイアプリには、現在地周辺で利用できるお店を地図上から探す機能もありますので、外出先で「このお店は使えるかな?」と思った際には、ぜひ活用してみてください。
楽天ペイと他の決済サービスとの違い
楽天グループ内には、楽天ペイの他にも「楽天Edy」や「楽天カード」といった決済サービスが存在します。これらのサービスは名前が似ているため混同されがちですが、それぞれに異なる特徴と役割があります。ここでは、楽天ペイとこれらのサービスとの違いを明確にし、それぞれの最適な使い分けを解説します。
楽天Edyとの違い
楽天ペイと楽天Edyは、どちらも楽天グループのキャッシュレス決済サービスですが、その仕組みや利用シーンは大きく異なります。
項目 | 楽天ペイ | 楽天Edy |
---|---|---|
決済方式 | コード決済(QRコード・バーコード) | タッチ決済(FeliCa技術) |
支払い方法 | アプリの画面を提示または読み取る | 専用カードやスマホを端末にかざす |
支払いタイミング | 後払い(ポストペイ)、即時払い、前払い(プリペイド)を選択可能 | 完全な前払い(プリペイド)のみ |
チャージ方法 | 楽天カード、楽天銀行、セブン銀行ATMなど多様 | 現金、クレジットカード、オートチャージなど |
オートチャージ | なし(※瞬間チャージ機能で代替) | あり |
ポイント還元(支払い時) | 楽天キャッシュ払いで1.0% | 支払い200円につき1ポイント(0.5%) |
ポイント利用 | 1ポイント単位で支払いに充当可能 | ポイントをEdy残高にチャージして利用 |
主な利用シーン | 幅広い加盟店、ネット決済、請求書払い | コンビニ、自販機などスピーディーな決済が求められる場面 |
【ポイント】
- 決済スピード: レジの端末に「かざすだけ」で支払いが完了する楽天Edyの方が、決済スピードは速い傾向にあります。スピーディーさが求められるコンビニや自動販売機などではEdyが便利です。
- ポイント還元率: ポイント還元率を重視するなら、楽天ペイが圧倒的に有利です。特に「楽天カードからのチャージ+楽天キャッシュ払い」で実現する1.5%還元は、Edyの基本還元率0.5%を大きく上回ります。
- 柔軟性: 支払い元の選択肢が多く、ポイントを1ポイント単位で直接支払いに使える楽天ペイの方が、支払いの柔軟性は高いと言えます。
使い分けのおすすめとしては、日常のほとんどの支払いはポイント還元率の高い楽天ペイをメインに使い、改札や自販機など一瞬のスピードが求められる場面や、楽天ペイが使えないがEdyは使える店舗では楽天Edyをサブとして利用するのが賢い方法です。
楽天カードとの違い
楽天カードは、楽天ペイの支払い元として設定できるクレジットカードであり、両者は補完関係にあります。
項目 | 楽天ペイ | 楽天カード |
---|---|---|
サービス形態 | スマホ決済アプリ | 物理的なクレジットカード |
決済方式 | コード決済(QRコード・バーコード) | クレジットカード決済(ICチップ、磁気ストライプ、タッチ決済) |
利用場所 | 楽天ペイ加盟店(主に国内) | クレジットカード加盟店(国内・海外) |
ポイント還元率(基本) | 最大1.5%(チャージ払い利用時) | 1.0% |
セキュリティ | アプリロック、都度認証などスマホ側のセキュリティ | 暗証番号、サイン、ICチップ、不正利用検知システム |
主な役割 | 日常の少額〜中額決済、ポイント活用 | 高額決済、分割・リボ払い、海外利用、公共料金の引き落とし |
【ポイント】
- 汎用性: 利用できる店舗の数で言えば、国内外の膨大なクレジットカード加盟店で使える楽天カードの方が汎用性は高いです。特に海外や、スマホ決済に対応していない店舗では楽天カードが必須となります。
- ポイント還元率: 日常的な支払いシーンにおいては、楽天ペイのチャージ払い(1.5%)の方が、楽天カード単体での決済(1.0%)よりも還元率が高くなります。
- 機能: 分割払いやリボ払い、キャッシングといったクレジットカードならではの機能は楽天カードにしかありません。
最適な関係は、楽天カードを楽天ペイの支払い元(チャージ元)として登録し、両方を使いこなすことです。日常の買い物では、より高い還元率を狙える楽天ペイのチャージ払いを積極的に利用し、楽天ペイが使えないお店や高額な買い物、海外での利用、公共料金の定期的な支払いなどでは楽天カード本体を利用する、という使い分けが最も合理的で多くのポイントを獲得できます。楽天ペイは楽天カードの機能を拡張し、よりお得にするための「ブースター」のような存在と捉えると良いでしょう。
楽天ペイのセキュリティ対策は安全?
スマートフォン一つで決済が完了する手軽さは非常に便利ですが、同時に「不正利用されたらどうしよう」「セキュリティは大丈夫なのだろうか」といった不安を感じる方も少なくありません。楽天ペイでは、ユーザーが安心してサービスを利用できるよう、多層的なセキュリティ対策を講じています。
本人認証サービス(3Dセキュア)の導入
楽天ペイにクレジットカードを登録する際や、一部のオンライン決済で利用されるのが「本人認証サービス(3Dセキュア)」です。
3Dセキュアとは、クレジットカード決済の際に、カード番号や有効期限といった情報に加えて、カード保有者本人しか知り得ないパスワードや、スマートフォンに送られるワンタイムパスワードの入力を追加で要求することで、第三者によるなりすましを防ぐ仕組みです。
楽天ペイでは、新しいクレジットカードを支払い元として登録する際に、この3Dセキュアによる認証を必須としています。これにより、万が一、あなたのクレジットカード情報が外部に漏洩したとしても、第三者があなたの楽天ペイアカウントにそのカードを不正に登録することを極めて困難にします。
この一手間が、アカウント乗っ取りのリスクを大幅に低減させ、セキュリティの土台を強固なものにしています。ユーザーは、カード会社にあらかじめ登録したパスワードを入力するだけで、安全性を高めることができます。
不正利用に対する全額補償制度
どれだけ強固な対策を講じても、不正利用のリスクを完全にゼロにすることは困難です。そこで重要になるのが、万が一の被害に遭ってしまった際の救済措置です。
楽天ペイでは、利用規約に基づき、ユーザーに損失が発生した場合の補償制度を設けています。もし、自分の楽天ペイアカウントが第三者に不正利用され、身に覚えのない請求が発生した場合には、楽天ペイがその損害額を原則として全額補償します。
【補償を受けるためのポイント】
- 速やかな連絡: 不正利用に気づいたら、直ちに楽天ペイの問い合わせ窓口に連絡し、警察にも被害届を提出する必要があります。
- 調査への協力: 楽天ペイが行う不正利用の調査に協力することが求められます。
- ユーザーの過失: ユーザー自身の故意または重大な過失(例:推測されやすいパスワードの使用、アカウント情報の安易な共有など)があった場合は、補償の対象外となることがあります。
この補償制度があることで、ユーザーは「もしもの時」の金銭的なリスクを心配することなく、安心して楽天ペイを利用できます。
これらに加え、楽天ペイアプリ自体にも、スマートフォンの生体認証(指紋認証・顔認証)やパスコードによるアプリロック機能が搭載されています。スマートフォンを紛失・盗難された場合でも、第三者がアプリを起動して不正に利用することを防ぐことができます。
このように、楽天ペイは技術的な対策と制度的な補償の両面から、ユーザーの資産と情報を守るための堅牢なセキュリティ体制を構築しています。
楽天ペイに関するよくある質問
ここでは、楽天ペイを使い始める際や利用中に生じやすい、よくある質問とその回答をまとめました。疑問点の解消にお役立てください。
楽天ペイの利用に手数料はかかりますか?
A. いいえ、楽天ペイの利用に際して、ユーザーが支払う手数料は基本的にありません。
以下の項目はすべて無料です。
- アプリのダウンロード・インストール
- 年会費・月額利用料
- 店舗やネットでの決済手数料
- 楽天キャッシュへのチャージ手数料(楽天カード、楽天銀行、セブン銀行ATMなど主要な方法の場合)
- 個人間送金の手数料
ユーザーは、商品やサービスの代金以外に余計な費用を負担することなく、キャッシュレス決済の利便性を享受できます。
支払い金額の上限はいくらですか?
A. 支払い金額の上限は、支払い元や楽天ペイの本人確認(eKYC)の実施状況によって異なります。
楽天ペイでは、セキュリティと利便性のバランスを考慮し、複数の上限額を設定しています。
支払い元 | 本人確認(eKYC) | 1回あたりの上限額 | 1日あたりの上限額 | 1ヶ月あたりの上限額 |
---|---|---|---|---|
楽天キャッシュ | 完了済み | 最大50万円 | 最大50万円 | 制限なし |
楽天キャッシュ | 未完了 | 最大3万円 | 最大3万円 | 制限なし |
楽天カード | – | 最大50万円 | 最大50万円 | 楽天カードの利用可能額に準ずる |
楽天カード以外のカード | – | 最大50万円 | 最大50万円 | クレジットカードの利用可能額に準ずる |
(参照:楽天ペイ公式サイト)
本人確認(eKYC)とは、マイナンバーカードや運転免許証を使ってオンラインで本人確認を完了させる手続きのことです。これを済ませておくことで、楽天キャッシュでの支払い上限額が大幅に引き上げられ、より高額な買い物にも対応できるようになります。少額決済が中心であれば必須ではありませんが、利用の幅を広げたい場合は実施をおすすめします。
支払いできないときの原因と対処法を教えてください
A. 支払いができない場合、いくつかの原因が考えられます。落ち着いて以下の点を確認してみてください。
- 残高不足: 支払い元が楽天キャッシュの場合、残高が不足している可能性があります。アプリで残高を確認し、必要であればチャージしてください。「ポイント払い 瞬間チャージ」を設定しておくと、この問題を回避しやすくなります。
- 利用上限額の超過: 1回あたりや1日あたりの利用上限額を超えている可能性があります。特に高額な買い物の際には注意が必要です。
- クレジットカードの問題: 支払い元に設定しているクレジットカードが、有効期限切れ、利用限度額の超過、あるいは何らかの理由で利用停止になっている場合があります。カード会社に確認するか、別のカードを設定してみてください。
- 通信環境の不良: スマートフォンの電波が届きにくい場所(地下など)では、決済が正常に行えないことがあります。通信状態の良い場所に移動して再度試してみてください。
- 店舗側の問題: ごく稀に、店舗側の決済端末やシステムの不具合で支払いができないケースもあります。その場合は、店員に確認し、別の支払い方法(現金やクレジットカードなど)を検討しましょう。
- アプリやOSのバージョンが古い: 楽天ペイアプリやスマートフォンのOSが最新版でない場合、正常に動作しないことがあります。アップデートを確認してみてください。
分割払いはできますか?
A. 楽天ペイアプリ自体には、支払い方法として分割払いを選択する機能はありません。支払いはすべて一括払いとなります。
ただし、間接的に分割払いを利用する方法はあります。支払い元に設定しているクレジットカードが「後から分割」や「後からリボ」といったサービスに対応している場合、楽天ペイで一括払いを行った後に、クレジットカード会社の会員サイトなどでその支払いを分割払いやリボ払いに変更することが可能です。
この方法を利用したい場合は、お使いのクレジットカードがそうしたサービスを提供しているか、また手数料がどのくらいかかるかを事前に確認しておくことが重要です。
支払い後にポイントを適用することはできますか?
A. いいえ、原則として支払い完了後に、後からポイントを適用したり、ポイント利用の設定を変更したりすることはできません。
ポイントを利用したい場合は、必ず決済を行う前の支払いコード表示画面で、ポイント利用の設定を済ませておく必要があります。
レジでバーコードを提示する直前に、「すべてのポイント/キャッシュを使う」などの設定になっているかを一瞬確認する習慣をつけることをおすすめします。もし設定を忘れて決済してしまった場合は、その取引をキャンセルして再度支払いを行う必要がありますが、店舗によっては対応が難しい場合もあるため、事前の確認が最も確実です。