ガソリン代が安くなるクレジットカードおすすめ15選 スタンド別に紹介

ガソリン代が安くなるクレジットカードおすすめ15選、スタンド別に紹介

車を日常的に利用する方にとって、ガソリン代は家計に重くのしかかる固定費の一つです。原油価格の変動により、ガソリン価格は高騰しやすく、少しでも安く抑えたいと考えるのは自然なことでしょう。そこで活躍するのが、ガソリン代の支払いに特化した特典を持つ「ガソリンカード」です。

ガソリンカードと一言でいっても、その種類は多岐にわたります。「特定のお店で大幅な値引きが受けられるカード」から「どこで使っても高いポイントが貯まるカード」まで、その特徴は様々です。また、年会費の有無や、万が一の際に役立つロードサービスの付帯など、比較すべき項目は少なくありません。

この記事では、数多く存在するクレジットカードの中から、ガソリン代の節約に本当に役立つおすすめの15枚を厳選しました。さらに、「ENEOS」「出光興産」「コスモ石油」といった主要なガソリンスタンド別に、どのカードが最もお得になるのかを徹底的に解説します。

この記事を最後まで読めば、あなたのカーライフやライフスタイルに最適な一枚が必ず見つかるはずです。自分に合ったガソリンカードを選び、今日から賢くガソリン代の節約を始めましょう。

ガソリンカードとは?一般カードとの違い

ガソリンカードとは?一般カードとの違い

ガソリンカードという言葉を耳にしたことはあっても、具体的にどのようなカードなのか、普段使っている一般的なクレジットカードと何が違うのか、正確に理解している方は少ないかもしれません。まずは、ガソリンカードの基本的な知識と、その特徴について詳しく解説します。

給油がお得になるクレジットカード

ガソリンカードとは、その名の通り、特定のガソリンスタンド(SS)で給油する際に、割引やポイント還元といった優待特典を受けられるクレジットカードのことを指します。主に石油元売り会社やその提携企業が発行しており、自社系列のガソリンスタンドでの利用を促進することを目的としています。

一般的なクレジットカードにもポイント還元制度はありますが、ガソリンカードは給油という特定のシーンにおいて、その還元率や割引額が通常よりも大幅に高く設定されているのが最大の特徴です。例えば、一般的なカードのポイント還元率が0.5%~1.0%であるのに対し、ガソリンカードを特定のスタンドで利用すると、実質的に2.0%以上の還元を受けられるケースも珍しくありません。

毎月のガソリン代が1万円かかる方であれば、還元率1.0%の一般カードでは100円相当のポイントしか貯まりませんが、還元率が実質2.0%のガソリンカードを使えば200円相当の節約になります。年間で考えればその差は1,200円にもなり、利用額が多ければ多いほど、その恩恵は大きくなります。

このように、定期的に車を利用し、特定のガソリンスタンドで給油する習慣がある方にとっては、一般のクレジットカードを使い続けるよりもガソリンカードを利用する方が圧倒的に効率よく節約できるのです。

割引方法は2つのタイプがある

ガソリンカードの特典の受け方には、大きく分けて2つのタイプが存在します。それは「値引きタイプ」と「ポイント還元タイプ」です。どちらのタイプが自分に合っているかは、ライフスタイルや家計管理の方法によって異なります。それぞれの特徴を理解し、自分にとってメリットの大きい方を選びましょう。

請求時に直接値引きされる「値引きタイプ」

「値引きタイプ」は、ガソリンカードで給油代金を支払うと、後日のカード請求時にガソリン代がリッターあたり◯円引き、あるいは請求額全体から◯%引きといった形で直接割り引かれる仕組みです。

特徴 詳細
メリット 割引額が「リッター2円引き」のように明確で、節約効果を実感しやすい。ポイントの有効期限や交換先を気にする必要がなく、手間がかからない。
デメリット 割引が適用されるのは特定のガソリンスタンドでの給油に限られることが多い。割引額に月間の上限(例:150リットルまで)が設定されている場合がある。
向いている人 家計管理をシンプルにしたい方、毎月の支出を直接的に減らしたい方。ポイントの管理が面倒だと感じる方におすすめです。

このタイプの最大の魅力は、その分かりやすさにあります。給油量に応じて自動的に割引が適用されるため、「今月はいくら節約できたか」が請求明細を見れば一目瞭然です。ポイントのように「貯める・交換する」というプロセスがないため、手間をかけずに恩恵を受けたい方には最適です。

一方で注意点もあります。多くの値引きタイプカードでは、割引が適用される給油量に「月間150リットルまで」といった上限が設けられています。長距離ドライバーなど、月間の給油量が非常に多い方は、上限を超えた分は割引が適用されない可能性があるため、事前にカードの規約を確認することが重要です。また、値引きはあくまで特定のガソリンスタンドでの利用が前提であり、それ以外の店舗でのショッピングでは特典が弱い傾向にあります。

ポイントが貯まりやすい「ポイント還元タイプ」

「ポイント還元タイプ」は、ガソリンカードでの支払い額に応じて、独自のポイントや提携先の共通ポイントが高還元率で貯まる仕組みです。貯まったポイントは、ガソリン代の支払いに充当したり、電子マネーやマイル、商品券などに交換したりして利用できます。

特徴 詳細
メリット 貯めたポイントの使い道が豊富。ガソリン代だけでなく、普段の買い物やサービス利用に使えるため、汎用性が高い。ポイントアップのキャンペーンなどが頻繁に行われることがある。
デメリット ポイントには有効期限が設定されている場合が多い。ポイントを実際に利用するには交換手続きが必要で、やや手間がかかる。還元率が変動する場合がある。
向いている人 ポイ活(ポイントを積極的に貯めて活用すること)を楽しめる方、貯めたポイントをガソリン代以外の様々な用途で使いたい方

このタイプの魅力は、節約の選択肢が広がる点にあります。貯まったポイントを次回のガソリン代に使って直接的な節約に繋げることもできれば、提携している飲食店やオンラインショッピングで利用して、普段の生活を豊かにすることも可能です。特に、楽天ポイントやdポイント、Pontaポイントといった共通ポイントが貯まるカードであれば、利用できる店舗やサービスが非常に多いため、ポイントの使い道に困ることはほとんどないでしょう。

ただし、ポイントには有効期限が設けられていることが一般的です。せっかく貯めたポイントも、期限が切れてしまっては意味がありません。定期的にポイント残高と有効期限を確認し、計画的に利用する習慣が求められます。また、ポイントを現金同様に使うためには交換手続きが必要になるなど、値引きタイプに比べると一手間かかる点はデメリットと言えるかもしれません。

値引きタイプとポイント還元タイプのどちらを選ぶべきか、それはあなたの価値観次第です。手間をかけずに着実に節約したいなら「値引きタイプ」、ポイントを貯めて様々なことに活用する楽しみを重視するなら「ポイント還元タイプ」がおすすめです。

失敗しないガソリンカードの選び方

よく利用するガソリンスタンドで選ぶ、年会費が無料かどうかで選ぶ、ガソリン代の割引方法で選ぶ、ガソリン以外の買い物でのポイント還元率で選ぶ、ロードサービスなどの付帯サービスで選ぶ

自分にぴったりのガソリンカードを見つけるためには、いくつかの重要なポイントを押さえておく必要があります。ここでは、数あるカードの中から最適な一枚を選ぶための5つの視点を詳しく解説します。これらの基準を参考に、ご自身のカーライフや消費スタイルに合ったカードを絞り込んでいきましょう。

よく利用するガソリンスタンドで選ぶ

ガソリンカード選びで最も重要なのが、普段どのガソリンスタンドを利用しているかです。ガソリンカードの特典は、基本的に発行元である石油会社の系列スタンドで利用した際に最大化されるように設計されています。

例えば、ENEOSが発行する「ENEOSカード」はENEOSのスタンドで、出光興産が発行する「apollostation card」はapollostation、出光、シェルのスタンドで最も高い割引や還元を受けられます。自宅や職場の近く、あるいは通勤経路上にあるガソリンスタンドがどの系列なのかをまず確認しましょう。特定のスタンドを利用する頻度が圧倒的に高いのであれば、その系列のガソリンカードを選ぶのが節約への一番の近道です。

もし特定の系列にこだわらず、様々なガソリンスタンドを利用するという方は、後述する「ガソリン以外の買い物でのポイント還元率で選ぶ」という視点も重要になります。この場合、特定のスタンドでの割引率は多少低くても、どこで使っても高還元率を誇る汎用性の高いカード(例:楽天カード、JCB CARD Wなど)が候補となります。

年会費が無料かどうかで選ぶ

クレジットカードを選ぶ上で、年会費は無視できないコストです。ガソリンカードの年会費は、大きく分けて以下の3つのパターンがあります。

年会費のタイプ 特徴と注意点
永年無料 持っているだけでコストは一切かからない。気軽に作れるのが最大のメリット。ガソリン専用のサブカードとして持ちたい方におすすめ。
実質無料(条件付き無料) 「初年度無料、次年度以降は年1回以上の利用で無料」といった条件が付いているタイプ。条件達成は比較的容易だが、完全に使わない年があると年会費が発生する点に注意。
有料 年会費がかかる分、割引額やポイント還元率が高かったり、手厚いロードサービスが付帯していたりと、特典が充実していることが多い。年会費以上のメリットを享受できるかどうかが選択の鍵。

車に乗る頻度がそれほど高くない方や、まずはガソリンカードを試してみたいという方は、年会費が永年無料のカードから始めるのが安心です。代表的なものに「コスモ・ザ・カード・オーパス」や「楽天カード」などがあります。

一方、通勤や仕事で毎日車を使うなど、ガソリンの消費量が多い方は、年会費が有料のカードも検討する価値があります。例えば、年会費が1,375円(税込)かかる「ENEOSカード S」は、年1回の利用で次年度の年会費が無料になりますが、手厚いロードサービスが付帯しています。年会費と、それによって得られる割引額や付帯サービスの価値を天秤にかけ、自分の利用状況で年会費の元が取れるかどうかをシミュレーションしてみることが重要です。

ガソリン代の割引方法で選ぶ

前述の通り、ガソリンカードの特典には「値引きタイプ」と「ポイント還元タイプ」があります。どちらが自分に適しているかを考えることも、カード選びの重要なプロセスです。

  • 値引きタイプがおすすめな人
    • シンプルな節約を好む方: 請求額から直接引かれるため、節約効果が分かりやすい。
    • 家計管理を楽にしたい方: ポイント計算の手間がなく、支出を把握しやすい。
    • ポイントの管理が苦手な方: 有効期限や交換先を気にする必要がない。
  • ポイント還元タイプがおすすめな人
    • ポイ活を楽しみたい方: ポイントを貯める過程や、お得な交換先を探すのが好きな方。
    • ポイントの使い道を自由に選びたい方: ガソリン代だけでなく、ショッピングや旅行など、様々な用途でポイントを活用したい方。
    • 汎用性を重視する方: 特定のガソリンスタンド以外での利用でも、効率よくポイントを貯めたい方。

例えば、毎月の支出をきっちり管理し、固定費を確実に削減したいと考えているなら、値引きタイプの「ENEOSカード S」や「apollostation card」が適しています。一方で、貯めたポイントで少し贅沢な買い物をしたり、マイルに交換して旅行に行ったりすることに魅力を感じるなら、ポイント還元タイプの「ENEOSカード P」や、共通ポイントが貯まる「楽天カード」「dカード」などが良い選択肢となるでしょう。自分の性格やお金の使い方に合った割引方法を選ぶことで、ストレスなく節約を続けることができます

ガソリン以外の買い物でのポイント還元率で選ぶ

ガソリンカードを、給油専用のサブカードとしてではなく、公共料金の支払いや普段の買い物にも利用するメインカードとして使いたいと考えている方もいるでしょう。その場合は、ガソリンスタンド以外での通常ポイント還元率にも注目する必要があります。

多くの石油会社系ガソリンカードは、系列スタンドでの特典は手厚いものの、それ以外の加盟店での利用では還元率が0.5%程度と、ごく標準的なレベルに設定されています。これに対し、「楽天カード」や「JCB CARD W」、「リクルートカード」といったカードは、基本的なポイント還元率が1.0%以上と高く設定されており、どこで使ってもお得です。

これらのカードは、特定のガソリンスタンドと提携している場合も多く、例えば楽天カードはENEOSでポイントアップの特典があります。つまり、「ENEOSでの給油もお得」かつ「それ以外のスーパーやコンビニ、ネットショッピングでも高還元」という、二つのメリットを両立できるのです。

ガソリンの利用頻度はそこそこで、むしろ日常の様々なシーンでクレジットカードをお得に使いたいという方は、こうした「高還元率の一般カード」の中から、自分がよく使うガソリンスタンドで優待があるものを選ぶ、というアプローチが非常に有効です。

ロードサービスなどの付帯サービスで選ぶ

ガソリンカードの中には、無料で、あるいは非常に安価な年会費で、充実したロードサービスが付帯しているものがあります。ロードサービスとは、バッテリー上がりやタイヤのパンク、キーの閉じ込みといった、運転中の思わぬトラブルの際に、専門スタッフが現場に駆けつけて応急処置を行ってくれるサービスです。

代表的なロードサービスであるJAF(日本自動車連盟)の個人会員は、入会金2,000円+年会費4,000円が必要です(参照:JAF公式サイト)。しかし、例えば「ENEOSカード S」や「出光カードまいどプラス(現apollostation card)」、「コスモ・ザ・カード・オーパス」などは、カードを持っているだけで基本的なロードサービスが無料で付帯します(一部、より手厚いサービスは有料オプション)。

もしJAFなどに未加入で、万が一の際の備えに不安を感じているのであれば、ロードサービスが付帯するガソリンカードを選ぶのは非常に賢い選択です。年会費無料のカードであれば、実質コストゼロで安心を手に入れることができます。

その他にも、海外・国内旅行傷害保険やショッピング保険など、カードによって様々な付帯サービスがあります。特に遠出や旅行で車を使う機会が多い方は、こうした保険の手厚さも比較検討の材料に加えると良いでしょう。自分のカーライフにおけるリスクを考え、必要なサービスが付帯しているカードを選ぶことで、単なる節約以上の価値を得られます。

【2024年最新】ガソリン代が安くなるクレジットカードおすすめ15選

ここでは、これまでの選び方を踏まえ、数あるカードの中から厳選したおすすめのガソリンカードを15枚紹介します。それぞれのカードの特徴、年会費、ガソリン特典、ポイント還元率などを詳しく解説しますので、ご自身のライフスタイルに最も合う一枚を見つけてください。

① ENEOSカード S

項目 詳細
対象GS ENEOS
年会費 1,375円(税込)※初年度無料、年1回の利用で次年度も無料
ガソリン特典 いつでもガソリン・軽油が2円/L引き、灯油が1円/L引き
通常還元率 0.6%(1,000円で6ポイント)
付帯サービス ENEOSロードサービス(無料)、カーコンビニ倶楽部での修理代5%割引

「ENEOSカード S」は、シンプルで分かりやすい割引を求める方向けのスタンダードな一枚です。全国のENEOSサービスステーションで、いつでもガソリン・軽油がリッター2円引きになるのが最大の魅力。請求時に直接割引されるため、節約効果をすぐに実感できます。年会費はかかりますが、年に一度でもカードを利用すれば無料になる「実質無料」のカードなので、コストを気にせず持ち続けられます。さらに、無料でありながら充実した「ENEOSロードサービス」が付帯するのも大きなポイント。30分以内の路上修理やレッカー移動(10kmまで)が無料で利用でき、万が一の際にも安心です。
(参照:ENEOSカード公式サイト)

② apollostation card(出光・シェル・apollostation)

項目 詳細
対象GS apollostation, 出光SS, シェルSS
年会費 永年無料
ガソリン特典 いつでもガソリン・軽油が2円/L引き、灯油が1円/L引き。入会後1ヶ月間はガソリン・軽油が5円/L引き、灯油が3円/L引き。
通常還元率 0.5%(1,000円で5ポイント)
付帯サービス ETCカード年会費永年無料、オプションで出光ロードサービス(年会費825円)

「apollostation card」は、旧出光カードまいどプラスとシェルPontaクレジットカードの機能が統合された、年会費永年無料で持てる強力な値引きタイプのカードです。全国のapollostation、出光、シェルのサービスステーションで、いつでもリッター2円引きの特典を受けられます。さらに、入会後1ヶ月間は割引額がリッター5円にアップするため、最初の給油から大きなメリットを享受できます。ETCカードも年会費無料で発行できるため、高速道路をよく利用する方にもおすすめです。ロードサービスは有料オプションですが、その分基本カードは完全に無料で持てるため、コストをかけずにガソリン代を節約したい方に最適な一枚と言えるでしょう。
(参照:出光クレジット株式会社公式サイト)

③ コスモ・ザ・カード・オーパス

項目 詳細
対象GS コスモ石油
年会費 永年無料
ガソリン特典 入会特典として最大50Lまで10円/Lをキャッシュバック(燃料油)。会員価格で給油可能。
通常還元率 0.5%(200円で1WAON POINT)
付帯サービス イオングループ対象店舗でいつでもポイント2倍、ETCカード年会費無料

「コスモ・ザ・カード・オーパス」は、コスモ石油とイオンフィナンシャルサービスが提携して発行する、年会費永年無料のガソリンカードです。コスモ石油のサービスステーションで、いつでも会員価格で給油できるのが基本特典。店舗によって価格は異なりますが、一般価格よりお得に給油できます。最大の魅力は、新規入会特典として最大500円相当(10円/L×最大50L)がキャッシュバックされる点です。また、イオングループのカードであるため、全国のイオン、マックスバリュ、ダイエーなどの対象店舗で利用すると、いつでもWAON POINTが2倍貯まります。普段のお買い物でイオングループをよく利用し、かつ給油はコスモ石油という方にぴったりのカードです。
(参照:コスモ・ザ・カード・オーパス公式サイト)

④ JCB CARD W

項目 詳細
対象GS 特定の提携GS(ENEOS, apollostation, シェル, 出光など)でポイントアップ
年会費 永年無料
ガソリン特典 JCBオリジナルシリーズパートナー店(ENEOS, apollostationなど)でポイント2倍以上
通常還元率 1.0%(1,000円で2ポイント ※1ポイント5円相当)
付帯サービス 海外旅行傷害保険(最高2,000万円)、ショッピングガード保険(海外)

「JCB CARD W」は、39歳以下限定で申し込める高還元率カード(一度発行すれば40歳以降も継続可能)です。年会費永年無料で、基本還元率が常に1.0%と高いのが特徴。特定のガソリンスタンドに縛られず、どこで使ってもお得です。さらに、「JCBオリジナルシリーズパートナー」という優待店制度があり、ENEOSやapollostation、出光、シェルなどで利用するとポイントが2倍(還元率2.0%)になります。他にもスターバックスやAmazonなど、日常的に利用する多くの店舗がパートナー店になっているため、メインカードとして非常に優秀です。特定のガソリンスタンドにこだわらず、様々な場所でお得にポイントを貯めたい若年層の方に強くおすすめします。
(参照:株式会社ジェーシービー公式サイト)

⑤ 楽天カード

項目 詳細
対象GS ENEOS, コスモ石油, SOLATOなど
年会費 永年無料
ガソリン特典 ENEOSでポイント最大1.5倍(カード払い1.0%+ポイントカード提示0.5%)。その他楽天ポイント加盟店でお得。
通常還元率 1.0%(100円で1ポイント)
付帯サービス 海外旅行傷害保険(最高2,000万円)、楽天市場での買い物でポイントアップ(SPU)

言わずと知れた高還元率カードの代表格、「楽天カード」もガソリン代の節約に役立ちます。年会費永年無料で基本還元率1.0%を誇り、提携しているENEOSで利用するとポイントが最大1.5%還元となります(カード決済分1.0%+楽天ポイントカード機能による提示分0.5%)。貯まった楽天ポイントは1ポイント=1円として、ENEOSでの給油代金に充当できるほか、楽天市場や街中の多くの加盟店で使えるため、汎用性は抜群です。普段から楽天のサービスをよく利用する方であれば、ポイントが面白いように貯まっていくため、持っていて損のない一枚です。
(参照:楽天カード株式会社公式サイト)

⑥ リクルートカード

項目 詳細
対象GS 特になし(どこで使っても高還元)
年会費 永年無料
ガソリン特典 特になし(基本還元率が高い)
通常還元率 1.2%(リクルートポイント)
付帯サービス 旅行傷害保険(最高2,000万円)、ショッピング保険(年間200万円)

「リクルートカード」の最大の武器は、年会費無料でありながら1.2%という業界最高水準のポイント還元率です。特定のガソリンスタンドでの優待はありませんが、ENEOSでも出光でもコスモでも、どこで給油しても常に1.2%の還元を受けられます。これは、多くのガソリンカードの通常還元率(0.5%程度)を大きく上回ります。貯まったリクルートポイントは、Pontaポイントやdポイントに等価交換できるため、使い道にも困りません。利用するガソリンスタンドが固定されておらず、とにかく最高の還元率を求める方にとっては、最強の選択肢となり得ます。
(参照:株式会社リクルート公式サイト)

⑦ dカード

項目 詳細
対象GS ENEOS, コスモ石油などdポイント特約店
年会費 永年無料
ガソリン特典 ENEOSでポイント最大2.0%還元(決済ポイント1.0%+特約店ポイント0.5%+dポイントカード提示0.5%)
通常還元率 1.0%(100円で1ポイント)
付帯サービス dカードケータイ補償(最大1万円)、dポイント加盟店でポイント二重取り・三重取り可能

NTTドコモが発行する「dカード」も、ガソリン代節約に有効な一枚です。年会費永年無料で基本還元率1.0%。dポイントの特約店であるENEOSで利用すると、決済ポイント1.0%に加えて特約店ポイント0.5%が上乗せされ、合計1.5%還元になります。さらに、dポイントカードを提示すれば0.5%が加算され、最大で2.0%もの高還元が実現します。ドコモユーザーでなくても作成でき、貯まったdポイントは全国の加盟店や携帯料金の支払いに使えるため非常に便利です。ドコモユーザーや、普段からdポイントを貯めている方には特におすすめです。
(参照:株式会社NTTドコモ公式サイト)

⑧ ENEOSカード P

項目 詳細
対象GS ENEOS
年会費 1,375円(税込)※初年度無料
ガソリン特典 ENEOSでの利用でいつでもポイント3.0%還元
通常還元率 0.6%(1,000円で6ポイント)
付帯サービス ENEOSロードサービス(無料)、カーコンビニ倶楽部での修理代5%割引

「ENEOSカード P」は、ポイント還元に特化したENEOSユーザー向けカードです。年会費はかかりますが、その分ENEOSでの利用時は常に3.0%という驚異的なポイント還元率を誇ります。月に2万円ENEOSで利用する場合、600ポイントが貯まる計算です。貯まったポイントは1,000ポイント=1,000円としてENEOSでの支払いにキャッシュバックできるほか、提携ポイント(Tポイント、楽天ポイントなど)やマイルにも交換可能です。値引きタイプの「S」と異なり、普段の買い物での還元率は標準的ですが、ENEOSでの利用額が非常に多いヘビーユーザーにとっては、年会費を払ってでも持つ価値のある一枚です。
(参照:ENEOSカード公式サイト)

⑨ PayPayカード

項目 詳細
対象GS 特になし(PayPayが使えるGSでお得)
年会費 永年無料
ガソリン特典 特になし(基本還元率が高い)
通常還元率 1.0%(200円ごとに1%のPayPayポイント)
付帯サービス 特になし

「PayPayカード」は、QRコード決済のPayPayと連携することで真価を発揮するカードです。年会費永年無料で、基本還元率は1.0%。ガソリンスタンドでの特別な優待はありませんが、近年ではPayPay決済に対応するガソリンスタンドも増えてきています。PayPayステップの条件を達成すれば、PayPay決済時の還元率が最大1.5%までアップします。貯まったPayPayポイントは1ポイント=1円として、全国のPayPay加盟店で幅広く利用可能です。普段の決済をPayPayに集約している方であれば、ガソリン代の支払いもPayPay経由にすることで、効率よくポイントを貯められます
(参照:PayPayカード株式会社公式サイト)

⑩ イオンカードセレクト

項目 詳細
対象GS コスモ石油
年会費 永年無料
ガソリン特典 コスモ石油での給油でWAON POINTが基本の2倍(200円で2ポイント)。
通常還元率 0.5%(200円で1WAON POINT)
付帯サービス イオン銀行の普通預金金利優遇、各種公共料金支払いや給与振込でポイント付与

「イオンカードセレクト」は、クレジットカード・キャッシュカード・電子マネーWAONの機能が一体となった多機能カードです。年会費は永年無料。前述の「コスモ・ザ・カード・オーパス」と同様にイオングループのカードですが、こちらはコスモ石油での給油時にWAON POINTがいつでも2倍(還元率1.0%)になる特典が付いています。さらに、イオン銀行の普通預金金利がアップしたり、給与振込口座に指定すると毎月ポイントがもらえたりと、イオン銀行をメインバンクとして使うことで多くのメリットを享受できます。イオン銀行を積極的に活用し、かつコスモ石油で給油する方にとって、最もお得な選択肢の一つです。
(参照:株式会社イオン銀行公式サイト)

⑪ 三井住友カード(NL)

項目 詳細
対象GS ENEOS, コスモ石油など
年会費 永年無料
ガソリン特典 対象のコンビニ・飲食店でスマホのタッチ決済をすると最大7%還元。選んだ3店舗でポイント+0.5%。
通常還元率 0.5%(200円で1ポイント)
付帯サービス 海外旅行傷害保険(最高2,000万円)

「三井住友カード(NL)」は、ナンバーレスデザインが特徴の年会費無料カードです。基本還元率は0.5%と標準的ですが、セブン-イレブンやローソン、マクドナルドなどの対象店舗でスマホのタッチ決済を利用すると、最大7%という驚異的な還元率を誇ります(※商業施設内にある店舗など、一部ポイント加算対象とならない店舗および指定のポイント還元率にならない場合があります。※iD、カードの差し込み、磁気取引は対象外です)。また、「選べる3ショップ」というサービスで、ENEOSやコスモ石油などを登録すると、通常のポイントに加えて+0.5%が還元され、合計で1.0%還元になります。特定のコンビニや飲食店を頻繁に利用し、給油はENEOSかコスモ石油という方におすすめです。
(参照:三井住友カード株式会社公式サイト)

⑫ au PAY カード

項目 詳細
対象GS 出光SS
年会費 永年無料(au/UQ mobileユーザー以外は年1回の利用が必要)
ガソリン特典 出光SSでポイント2倍(200円で4Pontaポイント、還元率2.0%)
通常還元率 1.0%(100円で1Pontaポイント)
付帯サービス 海外旅行傷害保険(最高2,000万円)

「au PAY カード」は、auユーザー以外でも作れる高還元率カードです。基本還元率が1.0%と高く、貯まるポイントは汎用性の高いPontaポイント。最大の魅力は、ポイントアップ店である出光サービスステーションで利用すると、ポイントが2倍(還元率2.0%)になる点です。au PAY残高へのチャージでもポイントが貯まるため、au PAY決済と組み合わせることでさらにお得になります。出光をよく利用する方や、Pontaポイントを貯めている方にとっては非常に魅力的な選択肢です。
(参照:auフィナンシャルサービス株式会社公式サイト)

⑬ Usappy Card Plus+

項目 詳細
対象GS 宇佐美グループSS(出光、ENEOS、コスモなど)
年会費 1,375円(税込)※初年度無料、年1回の宇佐美SS利用で次年度も無料
ガソリン特典 いつでもガソリン・軽油・灯油が2円/L引き。さらにUsappyポイントが貯まる(1~4ポイント/L)。
通常還元率 0.5%(1,000円で5ポイント)
付帯サービス ロードサービス(オプション)

「Usappy Card Plus+」は、全国に広がる宇佐美鉱油のサービスステーションで絶大なメリットを発揮するカードです。宇佐美のSSは出光やENEOSなど様々なブランドを掲げていますが、どこであってもこのカードを使えばいつでもリッター2円引き。それに加えて、給油量に応じて1リッターあたり1〜4ポイントのUsappyポイントが貯まります。リッター2円引き+ポイント還元という二重の特典が非常に強力です。貯まったポイントはSSでの支払いや商品交換に使えます。トラックドライバーなど、長距離移動が多く宇佐美のSSを頻繁に利用する方には必須の一枚と言えるでしょう。
(参照:株式会社ユーシーエス公式サイト)

⑭ SOLATO CARD

項目 詳細
対象GS 太陽石油(SOLATO)
年会費 1,375円(税込)※初年度無料
ガソリン特典 いつでもガソリン・軽油が2円/L引き、灯油が1円/L引き。入会後1ヶ月間はガソリン・軽油が10円/L引き。
通常還元率 0.5%(1,000円で5ポイント)
付帯サービス ETCカード年会費無料

「SOLATO CARD」は、主に西日本を中心に展開する太陽石油(SOLATO)のサービスステーションでお得になるカードです。いつでもリッター2円引きという分かりやすい特典が特徴で、入会後1ヶ月間は割引額がリッター10円に大幅アップします。年会費はかかりますが、初年度は無料なので、お試しで使ってみる価値は十分にあります。西日本在住で、生活圏内にSOLATOのSSがある方にとっては、有力な選択肢となります。
(参照:太陽石油株式会社公式サイト)

⑮ JAカード

項目 詳細
対象GS JA-SS
年会費 1,375円(税込)※初年度無料、年間12万円以上の利用で次年度無料
ガソリン特典 JA-SSでの給油でいつでも2円/L引き
通常還元率 0.5%(1,000円で5ポイント)
付帯サービス JA直売所・ファーマーズマーケットで5%割引

「JAカード」は、JAバンクと三菱UFJニコスが提携して発行するカードです。全国のJA-SSで給油すると、いつでも請求時にリッター2円引きになります。年会費は条件付きで無料になり、携帯電話料金や電気料金の支払いをこのカードに設定すれば条件を達成しやすくなります。このカードのユニークな点は、全国のJA(農協)が運営する直売所やファーマーズマーケットでの買い物が常に5%割引になること。新鮮な野菜や特産品をよく購入する方にとっては、ガソリン割引以上のメリットがあるかもしれません。JA-SSをよく利用し、JAの施設での買い物も多い方におすすめです。
(参照:三菱UFJニコス株式会社公式サイト)

【ガソリンスタンド別】最もお得なクレジットカード

どのガソリンカードを選ぶべきか、最終的には「自分がどのガソリンスタンドを最もよく利用するか」が決め手となります。ここでは、主要なガソリンスタンド別に、最もお得になるクレジットカードを整理してご紹介します。

ENEOS(エネオス)でお得なカード

国内最大手のENEOSは、提携しているクレジットカードの種類も豊富です。自分の支払いスタイルに合わせて最適な一枚を選びましょう。

カード名 ENEOSでの特典 こんな人におすすめ
ENEOSカード S いつでもガソリン・軽油が2円/L引き。無料ロードサービス付帯。 シンプルな値引きが好きで、万が一の備えも欲しい人。
ENEOSカード P いつでもポイント還元率3.0% ENEOSでの給油量が非常に多く、ポイントを貯めたい人。
楽天カード ポイント最大1.5%還元(決済1.0%+提示0.5%)。 楽天経済圏をよく利用し、汎用性の高いポイントを貯めたい人。
dカード ポイント最大2.0%還元(決済1.0%+特約店0.5%+提示0.5%)。 ドコモユーザーやdポイントを貯めている人。

ENEOSカード S

直接的な割引を好むなら、このカードが第一候補です。請求時にリッター2円が引かれるシンプルさが魅力。さらに、無料で手厚いロードサービスが付帯するため、コストを抑えつつ安心も手に入れたい方に最適です。年1回の利用で年会費が無料になるため、実質無料で持ち続けられます。

ENEOSカード P

ポイントを重視するヘビーユーザー向けです。ENEOSでの利用に限り、3.0%という圧倒的な高還元率を誇ります。月の給油額が多いほど、その恩恵は大きくなります。年会費はかかりますが、月の給油額が2万3千円程度を超えるあたりから、楽天カードやdカードで得られるポイントを上回り始めます(※ENEOSでの利用のみを考慮した場合)。

楽天カード

汎用性を求めるなら楽天カードがおすすめです。ENEOSでのポイント還元(最大1.5%)も十分お得ですが、楽天市場や街の加盟店など、どこで使っても1.0%の基本還元率が魅力。ガソリンも日用品も、すべてこの一枚で効率よくポイントを貯めたい方にぴったりです。

dカード

dポイントを貯めている方ならdカードの一択でしょう。ENEOSでは最大2.0%還元と非常に高く、貯まったdポイントはENEOSでの支払いや携帯料金にも充当できるため使い勝手が良いです。ドコモユーザーでなくてもお得に利用できます。

出光興産(出光・シェル・apollostation)でお得なカード

出光興産系のSS(apollostation、出光、シェル)は、ブランドが統合されたことで、一枚のカードで多くの場所で特典を受けられるようになりました。

カード名 出光興産SSでの特典 こんな人におすすめ
apollostation card いつでもガソリン・軽油が2円/L引き。年会費永年無料。 コストをかけずに、分かりやすい値引きを受けたい人。
apollostation the gold いつでもガソリン・軽油が2円/L引き+月間利用額に応じて最大10円/L引き 給油量が多く、ゴールドカードの充実したサービスを求める人。
Usappy Card Plus+ いつでもガソリン・軽油が2円/L引き+Usappyポイント付与。 宇佐美グループのSSを頻繁に利用する人(特に長距離ドライバー)。

apollostation card

年会費永年無料でリッター2円引きという、非常にバランスの取れたカードです。入会後1ヶ月はリッター5円引きになるため、最初からお得感をしっかり味わえます。出光興産系のSSをメインで使う方なら、まずこのカードを検討すべきでしょう。

apollostation the gold

より大きな割引を求める方向けの上級カードです。年会費は11,000円(税込)と高額ですが、通常のリッター2円引きに加え、月間のカード利用額に応じてさらに割引が適用される「ねびきプラスサービス」が自動付帯します。月間10万円以上のカード利用があれば、合計でリッター10円引きも可能です。ラウンジサービスや手厚い保険も付帯するため、出張や旅行が多い方にも適しています。(参照:出光クレジット株式会社公式サイト)

Usappy Card Plus+

高速道路沿いなどで見かける「宇佐美」のSSをよく利用するなら、このカードが最強です。宇佐美が運営する出光やENEOSのSSでも、リッター2円引きとUsappyポイントの二重取りが可能です。特に業務でトラックなどを運転するプロのドライバーから絶大な支持を得ています。

コスモ石油でお得なカード

コスモ石油では、イオンフィナンシャルサービスと提携したカードが中心となります。普段の買い物スタイルと合わせて選びましょう。

カード名 コスモ石油での特典 こんな人におすすめ
コスモ・ザ・カード・オーパス 会員価格で給油可能。入会特典で最大50Lまで10円/Lキャッシュバック。 とにかく年会費無料で持ちたい人。イオンでの買い物も多い人。
イオンカードセレクト いつでもWAON POINTが2倍(還元率1.0%)。 イオン銀行をメインバンクとして利用しており、ポイントを重視する人。

コスモ・ザ・カード・オーパス

年会費無料で、店頭で会員価格が適用される手軽なカードです。入会時のキャッシュバック特典が魅力的で、最初の給油が非常にお得になります。イオングループでのポイントアップ特典もあるため、コスモ石油とイオンを両方利用する方にはメリットが大きいです。

イオンカードセレクト

ポイント還元を重視するならこちら。コスモ石油での給油で常にポイントが2倍(還元率1.0%)貯まります。さらに、イオン銀行の普通預金金利が優遇されるなど、イオンの金融サービス全体をお得に使えるのが最大の特徴です。イオン銀行に給与振込口座を設定している方などには特におすすめです。

その他のガソリンスタンドでお得なカード

地域に根差したガソリンスタンドにも、それぞれお得なカードが存在します。

SOLATO CARD(太陽石油)

西日本を中心に展開するSOLATOでお得なカードです。いつでもリッター2円引き、入会後1ヶ月はリッター10円引きと、割引特典が強力。生活圏内にSOLATOがある方なら持つ価値があります。

JAカード(JA-SS)

全国のJA-SSでリッター2円引きになるカードです。JAの直売所やファーマーズマーケットで5%割引になる特典がユニークで、地元の産品をよく購入する方にはガソリン割引以上のメリットがあるかもしれません。

キグナスカード(キグナス石油)

キグナス石油では、「キグナスカード」を発行しています。このカードを利用すると、コースに応じて最大でリッター15円引きという非常に高い割引を受けられます(※割引額は月間利用額によって変動)。キグナス石油をメインで利用している方にとっては見逃せない一枚です。(参照:株式会社ジャックス公式サイト)

ガソリンカードを持つメリット

ガソリン代を直接節約できる、ポイントが効率よく貯まる、無料でロードサービスが付帯する場合がある、ETCカードの年会費が無料になることが多い

ガソリンカードを持つことで、具体的にどのような恩恵を受けられるのでしょうか。ここでは、ガソリンカードがもたらす4つの大きなメリットについて解説します。

ガソリン代を直接節約できる

ガソリンカードを持つ最大のメリットは、何と言ってもガソリン代を直接的に節約できることです。多くのカードが「リッターあたり◯円引き」や「利用額の◯%ポイント還元」といった特典を提供しており、現金や一般のクレジットカードで支払うよりも確実にお得になります。

例えば、毎月50リットルのガソリンを給油する人が、リッター2円引きのカードを使った場合を考えてみましょう。

  • 1ヶ月の節約額: 50L × 2円/L = 100円
  • 1年間の節約額: 100円 × 12ヶ月 = 1,200円

これはささやかな金額に思えるかもしれませんが、ガソリン価格が高騰している時期や、走行距離が長い人にとっては、この差はさらに大きくなります。仮にリッター5円引きの特典を受けられた場合、年間の節約額は3,000円になります。

このように、日々の給油という避けられない支出を、カード一枚で自動的に節約に変えられるのは、ガソリンカードならではの強力なメリットです。

ポイントが効率よく貯まる

ポイント還元タイプのガソリンカードを利用すれば、毎月の固定費であるガソリン代で効率的にポイントを貯めることができます。ガソリン代は一度の支払いが数千円になることも多く、ポイントを貯める対象としては非常に優れています。

例えば、還元率3.0%の「ENEOSカード P」を使い、毎月15,000円分ENEOSで給油したとします。

  • 1ヶ月で貯まるポイント: 15,000円 × 3.0% = 450ポイント
  • 1年間で貯まるポイント: 450ポイント × 12ヶ月 = 5,400ポイント

年間で5,400円相当のポイントが貯まる計算になります。貯まったポイントは、次回のガソリン代の支払いに充ててさらなる節約に繋げることも、マイルに交換して旅行の足しにすることも、提携先の店舗で買い物に使うことも可能です。支出が新たな価値を生み出す「好循環」を作れるのが、ポイント還元タイプの大きな魅力です。

無料でロードサービスが付帯する場合がある

車のトラブルはいつどこで起こるか分かりません。バッテリー上がり、タイヤのパンク、キーの閉じ込みなど、いざという時に頼りになるのがロードサービスです。しかし、JAFなどに加入すると年間数千円の会費がかかります。

ガソリンカードの中には、このロードサービスが無料で付帯しているものが少なくありません。「ENEOSカード S」などがその代表例で、レッカー移動(一定距離まで)や30分程度の応急処置が無料で受けられます。

年会費無料、あるいは実質無料のカードを選べば、一切コストをかけずに万が一の際の安心を手に入れることができるのです。これは、特にJAFなどに加入していないドライバーにとっては、非常に大きな金銭的・精神的メリットと言えるでしょう。

ETCカードの年会費が無料になることが多い

高速道路や有料道路を頻繁に利用するドライバーにとって、ETCカードは必需品です。クレジットカードの中には、ETCカードの発行手数料や年会費が別途必要になるものもあります。

しかし、多くのガソリンカードでは、ETCカードを年会費永年無料で発行できます。「apollostation card」や「コスモ・ザ・カード・オーパス」などがこれに該当します。

本体のクレジットカードが年会費無料であれば、ETCカードを維持するためのコストも完全にゼロにできます。有料道路の料金所をスムーズに通過できる利便性を、コストを気にすることなく享受できるのも、ガソリンカードを持つ隠れたメリットの一つです。

ガソリンカードを持つデメリット・注意点

年会費がかかるカードがある、特定のガソリンスタンド以外ではメリットが少ない、割引やポイント還元に上限が設定されていることがある

多くのメリットがあるガソリンカードですが、いくつか注意すべき点も存在します。申し込む前にデメリットを正しく理解し、自分にとって本当に有益かどうかを判断することが大切です。

年会費がかかるカードがある

全てのガソリンカードが無料というわけではありません。特に、割引率やポイント還元率が高いカード、付帯サービスが充実しているカードの中には、年会費が有料のものも多く存在します。

年会費有料のカードを選ぶ際に重要なのは、「年会費以上のメリットを享受できるか」という視点です。例えば、年会費が1,375円(税込)のカードがあったとします。このカードがリッター3円引きの特典を提供している場合、年間で約458リットル(1,375円 ÷ 3円/L)以上給油すれば、年会費の元が取れる計算になります。これは月あたり約38リットルの給油量に相当します。

ご自身の月間・年間の給油量を把握し、年会費を支払ってでも、そのカードが提供する割引やポイント還元の恩恵を受けた方がトータルで得になるかどうか、損益分岐点を計算してみましょう。利用頻度が低いにもかかわらず年会費有料のカードを持つと、かえって損をしてしまう可能性があるため注意が必要です。

特定のガソリンスタンド以外ではメリットが少ない

ガソリンカードの特典は、その多くが発行元の系列ガソリンスタンドでの利用に最適化されています。ENEOSカードはENEOSで、apollostation cardは出光興産系のSSで最大の効果を発揮します。

これは裏を返せば、それ以外のガソリンスタンドや、スーパー、レストランといった一般の加盟店で利用した際のメリットは限定的であることを意味します。多くの石油会社系カードの通常還元率は0.5%程度と、ごく標準的な水準です。

もしガソリンカードをメインカードとして一枚であらゆる支払いを済ませたいと考えている場合、この点はデメリットになり得ます。引っ越しや転勤で、これまで利用していた系列のガソリンスタンドが近くになくなってしまった場合、カードの価値が大きく下がってしまうリスクも考慮しておく必要があります。そのため、汎用性を重視するなら、特定のSSに縛られずどこで使っても高還元な一般カードを選ぶという選択も賢明です。

割引やポイント還元に上限が設定されていることがある

これはガソリンカードを利用する上で最も注意すべき重要なポイントです。「いつでもリッター◯円引き!」という魅力的なキャッチコピーに惹かれても、その特典には条件や上限が設けられているケースがほとんどです。

よくあるのが、割引が適用される給油量の上限です。例えば、「値引きは月間150リットルまで」といった制限が設けられていることがあります。この場合、151リットル目以降の給油には割引が適用されず、通常価格での支払いとなります。

また、ポイント還元についても同様です。キャンペーンなどで一時的に還元率がアップしている場合でも、「期間中の還元上限は◯◯ポイントまで」といった上限が設定されていることがよくあります。

これらの上限は、カード会社の公式サイトや会員規約に必ず記載されています。特に長距離ドライバーなど、月間の給油量が非常に多い方は、自分が利用したいカードの割引・還元上限を申し込み前に必ず確認するようにしましょう。上限を知らずに使っていると、「思ったほど節約できなかった」という事態に陥りかねません。

ガソリンカードに関するよくある質問

ガソリンスタンドを固定していない場合はどのカードがいい?、審査は厳しい?発行までの期間は?、法人・個人事業主向けのカードはある?、ETCカードは一緒に作れる?

ここでは、ガソリンカードを検討している方から寄せられることの多い質問とその回答をまとめました。

ガソリンスタンドを固定していない場合はどのカードがいい?

出張や旅行が多く、特定のガソリンスタンドにこだわらず、その時々で一番近い場所で給油するという方もいるでしょう。そのような方には、特定のSS系列に特化したカードよりも、どこで使ってもポイント還元率が高い、汎用性のあるクレジットカードがおすすめです。

具体的には、以下のようなカードが候補になります。

  • 楽天カード: 基本還元率1.0%。ENEOSでは最大1.5%還元になるなど、提携先も多い。
  • JCB CARD W: 基本還元率1.0%。ENEOSや出光など多くのSSでポイントが2倍になる。
  • リクルートカード: 基本還元率1.2%。どこで給油しても業界最高水準の還元を受けられる。

これらのカードであれば、給油するガソリンスタンドのブランドを気にすることなく、常に安定して高い還元を受けられます。また、ガソリン代以外の日常の買い物でもお得なため、メインカードとして活躍してくれるでしょう。

審査は厳しい?発行までの期間は?

ガソリンカードの審査基準は、一般的なクレジットカードと基本的に同じです。審査では、申込者の年齢、職業、年収、勤続年数、過去の信用情報(クレジットヒストリー)などが総合的に判断されます。

多くのカードでは、申し込み資格として「18歳以上(高校生を除く)で、安定した収入のある方」といった条件を設けています。正社員でなくても、パートやアルバイト、年金受給者の方でも、継続的な収入があれば審査に通る可能性は十分にあります。ただし、過去に支払いの遅延などがあると審査が厳しくなる傾向があります。

発行までの期間は、カード会社や申し込み方法によって異なります。最短で即日~数日で発行されるカードもあれば、審査やカードの郵送に1~2週間程度かかるのが一般的です。オンラインで申し込み、デジタルカードが即時発行されるサービスを提供しているカード会社もあります。急いでカードが必要な場合は、発行スピードも比較検討の材料にすると良いでしょう。

法人・個人事業主向けのカードはある?

はい、多くの石油元売り会社が法人や個人事業主向けのガソリンカードを発行しています。これらのカードは、個人向けカードとは異なり、ビジネス利用に特化した機能を持っています。

主なメリットは以下の通りです。

  • 経費管理の効率化: 利用明細で「いつ、誰が、どこで、いくら」給油したかを一元管理でき、経理処理の手間を大幅に削減できます。
  • キャッシュレス化: 従業員に現金を持たせる必要がなくなり、盗難や紛失のリスクを軽減できます。
  • 全国統一価格: 一部のカードでは、契約価格で全国の系列SSで給油できるため、場所による価格差を気にする必要がありません。

代表的な法人向けガソリンカードには、「ENEOS BUSINESS」や「出光法人専用カード」などがあります。社用車を複数台所有している企業や、運送業などを営む個人事業主の方は、これらのビジネスカードを検討することをおすすめします。

ETCカードは一緒に作れる?

はい、ほとんどのガソリンカードで、本体のクレジットカードと同時にETCカードを申し込むことができます。申し込みフォームにETCカードも希望する旨のチェックボックスが用意されているのが一般的です。

メリットの章でも触れましたが、ガソリンカードに付帯するETCカードは、年会費が無料であるケースが多いのが特徴です。すでに別のクレジットカードでETCカードを持っている場合でも、年会費がかかっているのであれば、年会費無料のガソリンカードに切り替えることで、維持コストを節約できます。

ただし、カードによってはETCカードの発行に数百円~1,000円程度の発行手数料がかかる場合もあるため、申し込み前に公式サイトで確認しておくと安心です。

まとめ:自分に合ったガソリンカードで賢く節約しよう

この記事では、ガソリンカードの基本的な仕組みから、失敗しない選び方、そして具体的なおすすめカード15選まで、幅広く解説してきました。

ガソリン代は、車を維持する上で避けられない大きな支出です。しかし、支払い方法を現金や一般のカードから自分に合ったガソリンカードに変えるだけで、年間数千円から、人によっては数万円単位の節約が可能になります。

最後に、ガソリンカードを選ぶ上での最重要ポイントをもう一度おさらいしましょう。

  1. よく利用するガソリンスタンドはどこか?
    これが最も重要な判断基準です。ENEOS、出光興産系、コスモ石油など、利用頻度の高い系列のカードを選べば、最大のメリットを享受できます。
  2. 年会費は許容できるか?
    まずは年会費無料のカードから試すのが安心です。もし有料カードを検討する場合は、年会費以上のリターン(割引額や付帯サービス)が見込めるかを必ずシミュレーションしましょう。
  3. 割引方法はどちらが好みか?
    請求時に直接引かれる「値引きタイプ」のシンプルさを取るか、ポイントを貯めて自由に使う「ポイント還元タイプ」の楽しさを取るか。ご自身の性格や家計管理のスタイルに合わせて選びましょう。
  4. ガソリン以外の利用シーンは?
    メインカードとして使いたいなら、通常還元率が高く、どこで使ってもお得な汎用カード(楽天カード、JCB CARD Wなど)も有力な選択肢です。

車は私たちの生活を便利で豊かにしてくれる大切なパートナーです。そのパートナーとのカーライフをより経済的で快適なものにするために、ガソリンカードは非常に強力なツールとなります。

本記事で紹介した情報を参考に、ぜひあなたのカーライフに完璧にフィットする一枚を見つけ出し、今日から賢い節約生活をスタートさせてください