イオンカードは、イオングループでの買い物が多い方にとって、非常にお得なクレジットカードです。年会費無料で持てるカードが多く、特定の日には割引が適用されたり、ポイント還元率がアップしたりと、日々の生活を豊かにする特典が満載です。
しかし、その種類は50種類以上にも及び、「どのカードを選べば良いのかわからない」と悩む方も少なくありません。イオンカードセレクト、イオンカード(WAON一体型)、イオンカード(ミニオンズ)など、それぞれに異なる特徴や特典があり、自分のライフスタイルに最適な1枚を見つけることが重要です。
この記事では、イオンカードの基本的な特徴から、全カード共通のメリット・デメリット、そして失敗しない選び方までを網羅的に解説します。さらに、目的別におすすめのイオンカード10選を厳選し、それぞれのカードがどのような人に向いているのかを詳しくご紹介します。申し込み方法や審査のポイント、よくある質問にもお答えするので、この記事を読めば、あなたにぴったりのイオンカードがきっと見つかるはずです。
目次
イオンカードとは
イオンカードは、小売業大手のイオングルグループに属するイオンフィナンシャルサービス株式会社が発行するクレジットカードの総称です。スーパーマーケットの「イオン」や「マックスバリュ」、ショッピングモールの「イオンモール」、ドラッグストアの「ウエルシア」など、私たちの生活に密着したイオングループの店舗で利用すると、さまざまな特典を受けられるのが最大の特徴です。
「イオンカード」と一言で言っても、その種類は非常に多岐にわたります。最もベーシックな「イオンカード(WAON一体型)」から、イオン銀行のキャッシュカード機能が一体となった「イオンカードセレクト」、特定の提携企業での優待が強化されたカードまで、その数は50種類を超えます。この豊富なラインナップにより、利用者は自身のライフスタイルやよく利用するサービスに合わせて、最もメリットの大きいカードを選ぶことが可能です。
多くのカードは年会費が永年無料でありながら、日々の買い物をお得にする機能が充実しているため、初めてクレジットカードを持つ方や、維持コストをかけずにサブカードを持ちたい方にも広く支持されています。これからクレジットカードを作ろうと考えている方、あるいは日々の支出を少しでも賢く節約したいと考えている方にとって、イオンカードは非常に魅力的な選択肢の一つと言えるでしょう。
イオンカードの基本的な特徴
イオンカードが多くの人に選ばれる理由は、その利便性とお得さにあります。ここでは、イオンカードの根幹をなす基本的な特徴について、より深く掘り下げていきましょう。
まず、イオンカードの心臓部とも言えるのが「WAON POINT」プログラムです。イオンカードを利用すると、通常200円(税込)ごとに1 WAON POINTが貯まります。この基本還元率は0.5%ですが、後述するようにイオングループの対象店舗では常に2倍のポイントが付与されるため、還元率は1.0%にアップします。貯まったWAON POINTは、1ポイント=1円として、イオングループの店舗での支払いに充当したり、電子マネーWAONにチャージして利用したりできます。日々の買い物が直接的な節約につながる、非常に分かりやすいシステムです。
次に、電子マネー「WAON」との連携も欠かせない特徴です。多くのイオンカードにはWAON機能が搭載されており、クレジットカードとしてだけでなく、電子マネーとしても利用できます。事前にチャージしておけば、レジでかざすだけでスピーディーに支払いが完了します。特に「イオンカードセレクト」では、イオン銀行口座からのWAONオートチャージ設定で0.5%のポイントが別途付与されるため、ポイントの二重取りが可能となり、非常にお得です。
さらに、年会費無料のカードが大多数を占める点も、大きな魅力です。クレジットカードの中には、充実した特典と引き換えに数千円から数万円の年会費が必要なものも少なくありません。しかし、イオンカードは基本的な特典を備えながらも、その多くが年会費無料で利用できます。これにより、「カードを作ったはいいものの、あまり使わなかったら年会費がもったいない」という心配がなく、気軽に申し込みができます。家族カードやETCカードも同様に無料で発行できるため、家計全体のコストを抑えたい家庭にとっても心強い味方です。
そして、前述の通り、50種類を超える圧倒的なカードラインナップが、利用者一人ひとりの多様なニーズに応えます。例えば、映画をよく観るならイオンシネマの料金が大幅に割引される「イオンカード(ミニオンズ)」や「TGC CARD」、JALのマイルを貯めたいなら「イオンJMBカード」、ウエルシア薬局での買い物が多いなら「ウエルシアカード」といったように、特定のシーンで特典が最大化されるカードが用意されています。
これらの基本的な特徴を理解することで、イオンカードがなぜこれほどまでに多くの人々に利用されているのかが見えてきます。イオンカードは単なる決済手段ではなく、イオングループを中心とした生活圏において、日々の暮らしをより豊かで便利なものにするためのパートナーと言えるでしょう。次の章からは、これらの特徴から生まれる具体的なメリットについて、さらに詳しく解説していきます。
イオンカードの共通メリット6つ
イオンカードには数多くの種類がありますが、そのほとんどに共通する強力なメリットが存在します。これらの共通特典を理解することが、イオンカードを最大限に活用するための第一歩です。ここでは、日々の生活に直結する6つの大きなメリットを詳しく解説します。
① イオングループ対象店舗でポイント還元率がいつでも2倍
イオンカード最大のメリットは、何と言ってもイオングループ対象店舗での圧倒的なお得さにあります。通常、イオンカードのクレジット払いで貯まるWAON POINTは200円(税込)ごとに1ポイント(還元率0.5%)です。しかし、全国のイオングループ対象店舗で利用すると、いつでもポイントが2倍、つまり200円(税込)ごとに2ポイント(還元率1.0%)が付与されます。
対象店舗の例 |
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スーパーマーケット |
ショッピングセンター |
ドラッグストア |
コンビニエンスストア |
その他 |
これらの店舗を日常的に利用している方であれば、特別なキャンペーン期間を待つことなく、いつでも効率的にポイントを貯めることができます。例えば、月に5万円をイオンスタイルで買い物する場合、通常のクレジットカード(還元率0.5%)であれば250ポイントしか貯まりませんが、イオンカードならその倍の500ポイントが貯まります。年間で計算すると6,000ポイントとなり、この差は決して小さくありません。
このポイント2倍特典は、食料品や日用品の購入といった、生活に欠かせない支出で効果を発揮します。意識せずとも自然にポイントが貯まっていく仕組みは、家計を管理する上で非常に大きな助けとなるでしょう。貯まったポイントは1ポイント=1円として買い物に利用できるため、実質的な割引として家計負担を軽減してくれます。イオングループでの買い物が生活の中心となっている方にとって、このメリットはイオンカードを選ぶ最も強力な動機となります。
② 毎月20・30日のお客さま感謝デーで買い物代金が5%OFF
「20日、30日は5%オフ♪」というCMソングを耳にしたことがある方も多いのではないでしょうか。これもイオンカードが誇る代表的な特典の一つです。毎月20日と30日に開催される「お客さま感謝デー」では、全国のイオン、マックスバリュ、イオンスーパーセンター、ザ・ビッグなどの対象店舗で、イオンカードのクレジット払いや電子マネーWAONを利用すると、買い物代金が5%OFFになります。
この割引は、ポイント還元とは異なり、その場で直接代金が割り引かれるため、お得感を即座に実感できます。例えば、2万円の買い物をした場合、1,000円が割引される計算になります。月に2回このチャンスがあるため、計画的に買い物の日を合わせるだけで、年間を通じて大きな節約が可能です。
特に、お米や調味料、おむつといった、かさばる商品や少し値段の張る商品をまとめ買いするのに最適な日と言えるでしょう。5%という割引率は、低金利時代の現在において非常に価値が高く、他のどのポイントプログラムよりも効率的な場合があります。
ただし、この特典にはいくつかの注意点があります。
- たばこ、切手、商品券、ギフトカード、一部のブランドショップや専門店など、割引対象外の商品や店舗が存在します。
- 他の割引企画との併用はできない場合があります。
それでも、日々の食料品や生活雑貨のほとんどが対象となるため、その恩恵は絶大です。「お客さま感謝デー」をカレンダーにマークし、計画的に利用することが、イオンカードを賢く使いこなすための鍵となります。この特典があるからこそ、多くの人がメインのスーパーとしてイオン系列の店舗を選び、イオンカードを使い続けているのです。
③ イオンシネマの映画料金が割引される
映画好きには見逃せないのが、イオンシネマでの鑑賞料金割引特典です。イオンマークの付いたクレジットカードで支払うと、一般料金からいつでも300円が割り引かれます。さらに、同伴者も1名まで同様に割引が適用されるため、友人や家族、パートナーと映画を楽しむ際に非常に便利です。
この通常特典だけでも十分魅力的ですが、イオンカードの中には、さらに強力な映画割引特典を備えたカードが存在します。特に「イオンカード(ミニオンズ)」と「TGC CARD」は、イオンシネマのチケットを専用サイトから購入することで、鑑賞料金がいつでも1,000円(税込)になります(年間購入可能枚数に上限あり)。通常、大人の一般料金が1,800円程度であることを考えると、これは破格の割引率です。
参照:イオンカード公式サイト 暮らしのマネーサイト
この特別価格1,000円の特典は、カード会員本人だけでなく、同伴者も対象になる場合があり(条件はカードや時期により異なる)、映画を頻繁に観る方であれば、カードの年会費が無料であることを考慮すると、持たない理由がないほどです。数回映画を観るだけで、他の高還元率カードで得られるポイントを大きく上回るメリットを享受できます。
映画は、特別なエンターテインメント体験ですが、料金がネックで頻繁には行けないと感じる方もいるかもしれません。しかし、イオンカードの割引特典を活用すれば、もっと気軽に、もっと頻繁に映画館へ足を運べるようになります。イオンカードは、日々の買い物だけでなく、休日の楽しみまでサポートしてくれる心強い一枚なのです。
④ 年会費が永年無料
クレジットカードを選ぶ上で、年会費は重要な判断基準の一つです。特典が魅力的でも、年会費の負担が大きければ、トータルで損をしてしまう可能性もあります。その点、イオンカードは、ゴールドカードを含む一部のカードを除き、そのほとんどが年会費永年無料です。
これは、初めてクレジットカードを持つ学生や新社会人、あるいは特定の店舗でしか使わないサブカードを探している方にとって、非常に大きなメリットです。カードを保有しているだけでコストが発生することがないため、「とりあえず作っておく」という選択が気軽にできます。
年会費無料でありながら、前述の「お客さま感謝デー5%OFF」や「イオングループでのポイント2倍」といった強力な特典が付帯している点は、イオンカードのコストパフォーマンスの高さを際立たせています。他の多くのクレジットカードでは、年会費無料のカードは特典が限定的であったり、逆に特典が充実しているカードは年会費が必要であったりすることが一般的です。
コストを一切かけずに、日々の生活をお得にするためのツールを手に入れられる。これが、イオンカードが幅広い層から支持される普遍的な理由の一つです。万が一、カードを使わなくなったとしても、解約手続きを急ぐ必要がなく、財布に入れておくだけで「お客さま感謝デー」の恩恵を受け続けることも可能です。この手軽さと安心感が、イオンカードの敷居を大きく下げ、多くの人にとって身近な存在にしています。
⑤ 家族カード・ETCカードも無料で発行可能
イオンカードの「無料」のメリットは、本会員のカードだけにとどまりません。生計を同一にする配偶者、親、子供(18歳以上で高校生を除く)を対象に発行できる家族カードも、年会費・発行手数料ともに無料で、最大3枚まで作ることが可能です。
家族カードを利用するメリットは多岐にわたります。
- 家計管理の簡素化: 家族カードでの利用分は、本会員の口座からまとめて引き落とされるため、家計全体の支出を一つの明細で把握できます。誰がどこでいくら使ったかが明確になり、家計管理が格段に楽になります。
- ポイントの合算: 家族カードで貯まったWAON POINTは、本会員のポイントと自動的に合算されます。家族みんなで協力してポイントを貯めることで、目標のポイント数に早く到達でき、大きな買い物への充当や特典交換がしやすくなります。
- 本会員と同様の特典: 家族カード会員も、本会員とほぼ同様の特典(お客さま感謝デー5%OFF、イオンシネマ割引など)を受けることができます。
さらに、高速道路の料金所をスムーズに通過できるETCカードも、年会費・発行手数料無料で追加発行できます。クレジットカードによっては、ETCカードの発行に手数料がかかったり、年に一度でも利用がないと年会費が発生したりするケースもありますが、イオンカードなら完全無料で保有できます。
車を頻繁に利用する方はもちろん、たまにしか高速道路に乗らない方でも、コストを気にせずETCカードを持つことができるのは大きな利点です。ETC利用でもWAON POINTが貯まるため、高速道路の利用料金もお得になります。
このように、本カードだけでなく、家族カードやETCカードといった追加カードまで無料で提供することで、利用者本人だけでなく、家族全体の生活をトータルでサポートする体制が整っている点も、イオンカードの大きな魅力と言えるでしょう。
⑥ 最短5分でカードが使える即時発行サービス
「今日、イオンで大きな買い物をする予定があるのに、カードを忘れてしまった」「お客さま感謝デーの5%OFFを今すぐ利用したい!」そんな緊急のニーズに応えてくれるのが、イオンカードの即時発行サービスです。
オンラインで申し込み後、審査が最短5分で完了し、すぐにスマートフォンアプリ「イオンウォレット」上でカード情報が受け取れます。このバーチャルカードを使えば、Apple PayやイオンiDを設定することで、全国のiD加盟店やオンラインショッピングで即座に利用を開始できます。もちろん、イオングループの店舗でもすぐに使え、「お客さま感謝デー」などの特典も適用されます。
また、「カード店頭受取りサービス」を選択すれば、オンラインで申し込んだ後、審査完了のメールを受け取り次第、指定のイオン店内にあるイオン銀行やサービスカウンターで、仮カード(即時発行カード)を受け取ることも可能です。この仮カードは、イオングループの対象店舗でのみ利用可能ですが、その日からすぐに買い物ができます。
後日、本カードは自宅に郵送されますが、このスピーディーな発行プロセスは、他のクレジットカードにはない大きな強みです。「欲しい」と思ったその瞬間にカードを手に入れ、お得な特典を逃さずに済む。この利便性は、計画的な利用だけでなく、突発的な買い物シーンにおいてもイオンカードの価値を大いに高めています。急な出費や買い物の予定が入った際に、このサービスがあることを知っているだけで、安心感が大きく違うはずです。
イオンカードの共通デメリット3つ
イオンカードはイオングループでの利用において絶大なメリットを発揮しますが、万能なカードというわけではありません。メリットだけでなくデメリットも正しく理解することで、より賢くカードを使いこなすことができます。ここでは、イオンカードに共通する主なデメリットを3つご紹介します。
① 基本のポイント還元率が0.5%と低い
イオンカードの最大のメリットである「イオングループでのポイント2倍」は、裏を返せば「イオングループ以外の店舗ではポイント還元率が低い」ということを意味します。イオンカードの基本ポイント還元率は、200円(税込)の利用につき1 WAON POINTが付与される0.5%です。
これは、年会費無料で基本還元率が1.0%以上の、いわゆる「高還元率カード」と比較すると見劣りする数値です。例えば、月々の公共料金、通信費、イオングループ以外での食費や交際費などをすべてイオンカードで支払った場合、他の高還元率カードに比べて貯まるポイントは半分になってしまいます。
利用シーン | イオンカード(還元率0.5%) | 高還元率カード(還元率1.0%) |
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公共料金(月2万円) | 100ポイント | 200ポイント |
通信費(月1万円) | 50ポイント | 100ポイント |
イオン以外での買い物(月2万円) | 100ポイント | 200ポイント |
合計 | 250ポイント | 500ポイント |
このように、イオングループをあまり利用しない方がメインカードとしてイオンカードを使ってしまうと、ポイント面で損をしてしまう可能性があります。
このデメリットへの対策としては、カードの使い分けが有効です。日常の食料品や日用品の購入はイオンカードを使い、イオングループ以外の支払いや高額な買い物には、別の高還元率カードを利用するといった「二刀流」のスタイルを確立することをおすすめします。イオンカードを「イオングループ専用のサブカード」と位置づけることで、そのメリットを最大限に享受しつつ、デメリットを最小限に抑えることができます。自分のライフスタイルを振り返り、どこで、いくらお金を使っているのかを把握した上で、イオンカードを持つべきかを判断することが重要です。
② 旅行傷害保険が付帯していない
クレジットカードの魅力の一つに、旅行中の万が一の事態に備える「旅行傷害保険」があります。しかし、イオンカードセレクトやイオンカード(WAON一体型)など、一般的なイオンカードの多くには、海外旅行傷害保険や国内旅行傷害保険が付帯していません。
これは、旅行や出張で海外へ行く機会が多い方にとっては、大きなデメリットとなり得ます。海外での医療費は非常に高額になるケースが多く、保険なしで渡航するのは大きなリスクを伴います。年会費無料の他のクレジットカードの中には、利用付帯(旅行代金をそのカードで支払うことが条件)や自動付帯(カードを持っているだけで保険が適用)の海外旅行傷害保険が付いているものも少なくありません。
イオンカードの中では、「イオンゴールドカード」や一部の提携カード(例:KNTカード)など、特定のカードにのみ旅行傷害保険が付帯します。しかし、イオンゴールドカードは招待制(インビテーション)であり、誰もがすぐに持てるわけではありません。
したがって、一般的なイオンカードをメインで利用している方が海外旅行に行く場合は、以下の対策が必要です。
- 別途、有料の海外旅行保険に加入する。
- 旅行傷害保険が自動付帯されている別のクレジットカードをサブカードとして保有する。
イオンカードはあくまで日常の買い物に特化したカードであり、旅行に関するサポートは手厚いとは言えません。旅行の頻度が高い方は、この点を十分に認識し、イオンカードとは別に旅行用の備えをしておく必要があります。
③ イオングループ以外での特典が少ない
メリットとデメリットは表裏一体です。イオンカードの特典がイオングループに特化していることは、メリットであると同時に、イオングループ以外での利用シーンにおいては、特典が乏しいというデメリットにもなります。
「お客さま感謝デーの5%OFF」や「ポイント2倍」といった強力な特典は、すべてイオングループの対象店舗での利用が前提です。もちろん、イオンカードを提示することで割引を受けられる優待施設(レジャー施設、飲食店など)も存在しますが、その数や内容は、他の多くのクレジットカード会社の優待プログラムと比較すると限定的と言わざるを得ません。
例えば、特定のコンビニエンスストアやコーヒーショップ、ネット通販サイトなどでポイントアップの特典があるクレジットカードも多いですが、イオンカードにはそうした広範な提携先は多くありません(一部の提携カードを除く)。
そのため、自分の生活圏にイオングループの店舗が少ない方や、さまざまな店舗で満遍なく買い物をする方にとっては、イオンカードの恩恵を十分に受けることが難しいかもしれません。
このデメリットを回避するためにも、やはり自分のライフスタイルとの相性を見極めることが最も重要です。もし、あなたの生活がイオングループを中心に回っているのであれば、このデメリットはほとんど気にならないでしょう。しかし、そうでない場合は、イオンカードを無理にメインカードとして使うのではなく、あくまでイオングループでの買い物時や「お客さま感謝デー」の日だけ取り出す、という賢い使い方が求められます。イオンカードは、誰にとっても最高のカードではなく、「特定のライフスタイルの人にとって最高のカード」であると理解することが、後悔しないカード選びの第一歩です。
失敗しないイオンカードの選び方
50種類以上もあるイオンカードの中から、自分にとって最適な1枚を見つけ出すのは簡単なことではありません。しかし、いくつかのポイントを押さえることで、迷うことなく、後悔のない選択ができます。ここでは、イオンカード選びで失敗しないための3つの視点をご紹介します。
ライフスタイルやよく利用する店舗で選ぶ
イオンカード選びで最も重要なのは、「自分のライフスタイルとカードの特典がどれだけマッチしているか」を見極めることです。まずは、ご自身の普段の消費行動を振り返ってみましょう。
- どこで買い物をすることが多いですか?
- イオンやマックスバリュが中心の方: ポイントの二重取りが可能な「イオンカードセレクト」や、基本となる「イオンカード(WAON一体型)」が最適です。これらのカードはイオングループでの特典を最大限に享受できます。
- ウエルシア薬局を頻繁に利用する方: 「ウエルシアカード」一択です。ウエルシアで常時ポイントが高還元され、毎月20日の「ウエル活」ではTポイントを1.5倍の価値で利用できるため、他のカードとは比較にならないほどのメリットがあります。
- 首都圏在住でJR東日本をよく利用する方: Suica機能が一体となり、オートチャージも可能な「イオンSuicaカード」が便利です。通勤・通学や日常の移動でJRE POINTも貯まります。
- どのようなことにお金を使っていますか?
- 映画鑑賞が趣味の方: イオンシネマの料金がいつでも1,000円になる「イオンカード(ミニオンズ)」や「TGC CARD」がおすすめです。年間数回映画を観るだけで、年会費無料のカードとしては破格の恩恵を受けられます。
- 車をよく運転し、高速道路を利用する方: 「イオン E-NEXCO pass カード」や「イオン首都高カード(WAON一体型)」など、特定の高速道路会社の利用でポイントがお得に貯まるカードが向いています。また、ガソリン代を節約したいなら「コスモ・ザ・カード・オーパス」が良いでしょう。
- マイルを貯めて旅行に行きたい方: ポイントではなくJALのマイルが直接貯まる「イオンJMBカード(JMB WAON一体型)」が唯一の選択肢です。
このように、漠然と「お得なカード」を探すのではなく、「自分にとって、どこで使うのが一番お得か」という具体的な視点で考えることが、最適なカード選びへの近道です。まずはご自身の生活を客観的に分析し、最も頻繁に利用する店舗やサービスに特化したカードを選ぶことから始めてみましょう。
カードのデザインで選ぶ
クレジットカードは日常的に持ち歩き、人前で使う機会も多いアイテムです。そのため、機能性やお得さだけでなく、デザインも重要な選択基準の一つになります。イオンカードは、この「デザインで選ぶ楽しさ」を提供してくれる数少ないクレジットカードです。
通常のシンプルなデザインに加え、人気のキャラクターとコラボレーションしたデザインカードが豊富に用意されています。
- ディズニー・デザイン: 世代を問わず愛されるミッキーマウスが描かれたデザイン。JCBブランドでのみ選択可能です。
- トイ・ストーリー デザイン: ピクサーの人気映画『トイ・ストーリー』のキャラクターたちが描かれた、ポップで楽しいデザイン。
- ミニオンズ・デザイン: 黄色いボディが愛らしいミニオンが券面いっぱいに描かれたデザイン。映画特典も強力です。
これらのデザインカードは、持っているだけで気分が上がり、財布の中を華やかにしてくれます。毎日使うものだからこそ、自分の「好き」を基準に選ぶというのも、立派な選び方の一つです。
ただし、デザインを選ぶ際には一点だけ注意が必要です。それは、「デザインによってカードのベースとなる機能が異なる場合がある」ということです。例えば、ディズニー・デザインは「イオンカード(WAON一体型)」をベースにしていますが、ミニオンズ・デザインは「イオンカード(ミニオンズ)」という独自の特典を持つカードです。
したがって、気に入ったデザインが見つかったら、そのカードがどの種類のイオンカードに紐づいているのか、そしてどのような機能や特典を持っているのかを必ず確認しましょう。「デザイン」を入り口にしつつ、最終的には「機能」と「ライフスタイルとの相性」を照らし合わせて判断することで、満足度の高い一枚を選ぶことができます。
付帯する国際ブランドで選ぶ
最後に、意外と見落としがちですが重要なのが、クレジットカードの「国際ブランド」です。国際ブランドとは、Visa、Mastercard、JCBといった、世界中の加盟店で決済システムを提供しているブランドのことです。イオンカードでは、主にこの3つのブランドから選択できます(一部カードを除く)。
それぞれの国際ブランドには特徴があり、ご自身の利用シーンに合わせて選ぶことが大切です。
国際ブランド | 主な特徴 | こんな人におすすめ |
---|---|---|
Visa | 世界シェアNo.1。国内外問わず、使える加盟店数が最も多い。海外旅行や出張が多い方でも安心。タッチ決済(Visaのタッチ決済)も普及している。 | ・使える場所で困りたくない方 ・海外での利用を考えている方 |
Mastercard | Visaに次ぐ世界シェア。特にヨーロッパ圏に強いと言われる。コストコで唯一使える国際ブランド(2024年時点)。タッチ決済は「Mastercardコンタクトレス」。 | ・ヨーロッパへ行く機会がある方 ・コストコでクレジットカードを使いたい方 |
JCB | 日本国内唯一の国際ブランド。国内の加盟店数が多く、日本人向けのキャンペーンや優待が充実している。ディズニー関連の特典やキャンペーンに強い。タッチ決済は「JCBコンタクトレス」。 | ・利用は国内がメインの方 ・日本の企業を応援したい方 ・ディズニー関連の特典に興味がある方 |
どのブランドを選んでも、日本国内のイオングループや主要な店舗で使えなくなるということは、まずありません。しかし、海外での利用を想定しているか、特定の店舗(コストコなど)で使いたいか、あるいは特定のキャンペーンに参加したいかによって、最適な選択は変わってきます。
また、すでに他のクレジットカードを持っている場合は、そのカードとは異なる国際ブランドを選ぶというのも一つの手です。例えば、メインカードがVisaなら、サブのイオンカードはJCBを選ぶことで、片方のブランドでシステム障害などが発生した際のリスクを分散できます。
ライフスタイル、デザイン、そして国際ブランド。この3つの視点を総合的に検討することで、数あるイオンカードの中から、あなたにとって「最高の一枚」がきっと見つかるはずです。
目的別おすすめイオンカード10選
ここでは、これまでの選び方を踏まえ、具体的な目的やライフスタイルに合わせたおすすめのイオンカードを10種類厳選してご紹介します。それぞれのカードが持つ独自の魅力を詳しく解説しますので、ご自身のニーズと照らし合わせながら、最適な一枚を見つけてください。
①【総合力No.1】イオンカードセレクト
基本情報 | 内容 |
---|---|
年会費 | 永年無料 |
国際ブランド | Visa, Mastercard, JCB |
基本還元率 | 0.5% (イオングループ対象店舗では1.0%) |
主な機能 | クレジットカード、イオン銀行キャッシュカード、電子マネーWAON |
参照 | イオンカード公式サイト 暮らしのマネーサイト |
「イオンカードセレクト」は、イオンカードの特典を最も効率的に活用できる、まさに最強の一枚です。このカードの最大の特徴は、クレジットカード、イオン銀行のキャッシュカード、電子マネーWAONの3つの機能が一体化している点にあります。
このカードを選ぶ最大のメリットは、電子マネーWAONへのオートチャージでポイントの二重取りが可能なことです。イオン銀行口座からWAONへオートチャージを設定すると、チャージ金額200円ごとに1 WAON POINT(還元率0.5%)が付与されます。そして、そのチャージされたWAONで支払うと、支払い時にも200円ごとに1 WAON POINT(還元率0.5%)が付与されます。つまり、合計で1.0%の還元率が実現します。イオングループの「お客さま感謝デー」など、WAONでの支払いが割引対象となる日には、この恩恵を最大限に受けることができます。
さらに、イオン銀行を給与振込口座に指定すると毎月10 WAON POINT、公共料金の口座振替を1件以上設定すると毎月5 WAON POINTが付与されるなど、イオン銀行の利用特典も豊富です。
こんな人におすすめ
- イオングループでの買い物が生活の中心の方
- ポイントの取りこぼしなく、最も効率的に貯めたい方
- 給与振込や公共料金の支払いで、さらにポイントを貯めたい方
- イオン銀行の普通預金金利優遇(イオンカードセレクト保有者はステージに応じて金利がアップ)に興味がある方
イオン銀行の口座開設が必須となりますが、その手間を補って余りあるメリットがあります。イオングループのヘビーユーザーなら、まず検討すべき総合力No.1のカードです。
②【基本の1枚】イオンカード(WAON一体型)
基本情報 | 内容 |
---|---|
年会費 | 永年無料 |
国際ブランド | Visa, Mastercard, JCB |
基本還元率 | 0.5% (イオングループ対象店舗では1.0%) |
主な機能 | クレジットカード、電子マネーWAON |
参照 | イオンカード公式サイト 暮らしのマネーサイト |
「イオンカード(WAON一体型)」は、イオンカードの中で最もスタンダードで、基本を押さえた一枚です。クレジットカード機能と電子マネーWAON機能が搭載されており、イオンカードの基本的な特典(お客さま感謝デー5%OFF、イオングループでポイント2倍など)をすべて利用できます。
イオンカードセレクトとの最大の違いは、イオン銀行のキャッシュカード機能が付帯しておらず、イオン銀行の口座開設が不要である点です。そのため、「これ以上銀行口座を増やしたくない」「給与振込口座は変更したくない」という方にとって、気軽に申し込めるのが魅力です。
WAONへのオートチャージは可能ですが、イオンカードセレクトのようなチャージ時のポイント付与はありません。シンプルに、イオングループでの割引やポイントアップの恩恵だけを受けたいというニーズに応えるカードです。
こんな人におすすめ
- 初めてイオンカードを作る方
- イオン銀行の口座を開設したくない方
- シンプルにイオングループでの特典だけを利用したい方
- ディズニー・デザインやトイ・ストーリー デザインを選びたい方(これらのデザインのベースはこのカードです)
まずは基本から試してみたい、という方に最適な、まさに「イオンカードの入門編」と言えるカードです。
③【映画好きにおすすめ】イオンカード(ミニオンズ)
基本情報 | 内容 |
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年会費 | 永年無料 |
国際ブランド | Visa, Mastercard |
基本還元率 | 0.5% (イオングループ対象店舗では1.0%) |
主な機能 | クレジットカード |
参照 | イオンカード公式サイト 暮らしのマネーサイト |
映画鑑賞が趣味の方にとって、これ以上ないほど魅力的なのが「イオンカード(ミニオンズ)」です。このカードの最大の特徴は、イオンシネマでの圧倒的な割引特典にあります。
カード会員は、専用サイトからの購入で、イオンシネマの鑑賞チケットをいつでも1,000円(税込)で購入できます。この特典は、年間12枚まで利用可能で、本人だけでなく同伴者も対象になる場合があります。一般料金が1,800円程度なので、1回観るだけで800円もお得になります。年間で数回映画を観るだけで、他のカードでコツコツポイントを貯めるよりもはるかに大きなメリットを享受できます。
さらに、ユニバーサル・スタジオ・ジャパン(USJ)内の利用でWAON POINTが基本の10倍(還元率5.0%)になる特典もあり、テーマパーク好きにも見逃せません。
こんな人におすすめ
- イオンシネマを頻繁に利用する方
- 友人や家族、パートナーとよく映画を観に行く方
- ユニバーサル・スタジオ・ジャパン(USJ)が好きな方
- ミニオンズのキャラクターが好きな方
WAON機能は付帯していませんが、その点を補って余りある専門性の高い特典が光る一枚です。
④【映画もファッションもお得に】TGC CARD
基本情報 | 内容 |
---|---|
年会費 | 永年無料 |
国際ブランド | JCB |
基本還元率 | 0.5% (イオングループ対象店舗では1.0%) |
主な機能 | クレジットカード |
参照 | イオンカード公式サイト 暮らしのマネーサイト |
「TGC CARD」は、日本最大級のファッションフェスタ「東京ガールズコレクション(TGC)」と提携したカードです。このカードは、イオンカード(ミニオンズ)と同様に、イオンシネマの鑑賞チケットをいつでも1,000円(税込)で購入できる特典を持っています(年間12枚まで)。
それに加え、TGC CARD会員限定で、TGCのチケットを先行販売で購入できたり、会場での専用クローク利用や物販割引が受けられたりといった、ファッションイベント好きにはたまらない特典が付帯します。
また、海外旅行傷害保険が最高2,000万円まで利用付帯するのも嬉しいポイントです。年会費無料で映画特典と旅行保険の両方が手に入る、非常にコストパフォーマンスの高いカードと言えます。
こんな人におすすめ
- イオンシネマをお得に利用したい方
- ファッションやイベントが好きな方
- 東京ガールズコレクション(TGC)に興味がある方
- 年会費無料で海外旅行傷害保険付きのカードが欲しい方
イオンカード(ミニオンズ)と映画特典は同等ですが、国際ブランドがJCB限定である点、ファッション関連の特典が付く点が異なります。ご自身の好みに合わせて選びましょう。
⑤【無料でゴールドカードを狙える】イオンゴールドカード
基本情報 | 内容 |
---|---|
年会費 | 永年無料 |
国際ブランド | Visa, Mastercard, JCB |
発行条件 | インビテーション(招待)制 |
主な特典 | 空港ラウンジサービス、旅行傷害保険、ショッピングセーフティ保険の拡充 |
参照 | イオンカード公式サイト 暮らしのマネーサイト |
「イオンゴールドカード」は、年会費無料でありながら、ゴールドカードならではのワンランク上のサービスを受けられる特別なカードです。このカードは自分で申し込むことはできず、イオンカード(イオンカードセレクト、イオンカード(WAON一体型)など)を継続的に利用している優良顧客の中から、特定の条件を満たした方にのみ招待状(インビテーション)が送られます。
その条件は公式には明確にされていませんが、一般的に「直近の年間カードショッピング額が100万円以上」などが目安と言われています。
ゴールドカードの主な特典は以下の通りです。
- 国内主要空港のラウンジサービス: 羽田空港、成田空港、関西国際空港など、国内の主要空港ラウンジを無料で利用できます。
- 海外・国内旅行傷害保険: 最高5,000万円の海外旅行傷害保険、最高3,000万円の国内旅行傷害保険が付帯します。
- ショッピングセーフティ保険: 年間300万円まで補償額がアップします。
- イオンラウンジ: 全国のイオンモールなどに設置された会員専用ラウンジを利用できます(サービス内容は変更・休止の場合あり)。
こんな人におすすめ
- 現在イオンカードを利用しており、年間100万円以上の決済がある方
- 年会費無料でゴールドカードを持ちたい方
- 旅行や出張の際に空港ラウンジを利用したい方
- 手厚い保険サービスを求めている方
まずはベースとなるイオンカードを作り、利用実績を積んでインビテーションを目指すのが王道です。
⑥【JALマイルを貯めたい人向け】イオンJMBカード(JMB WAON一体型)
基本情報 | 内容 |
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年会費 | 永年無料 |
国際ブランド | Visa, Mastercard, JCB |
マイル還元率 | 0.5% (200円で1マイル) |
主な機能 | クレジットカード、JMB WAON |
参照 | イオンカード公式サイト 暮らしのマネーサイト |
「イオンJMBカード」は、イオンカードの中で唯一、WAON POINTではなくJALのマイルが直接貯まるカードです。日々の買い物でコツコツとマイルを貯めたい「陸マイラー」にとって非常に魅力的な一枚です。
クレジット払いで200円(税込)ごとに1マイル、電子マネー「JMB WAON」での支払いで200円(税込)ごとに1マイルが貯まります。お客さま感謝デー(毎月20・30日)には5%OFFの特典も適用されます。
JALグループの航空券購入や、JALカード特約店での利用でマイルが2倍になるなど、マイルを効率的に貯めるための仕組みも用意されています。貯まったマイルは、特典航空券への交換はもちろん、電子マネーWAONに交換して日々の買い物に使うことも可能です。
こんな人におすすめ
- JALのマイルを貯めている方(陸マイラー)
- 旅行が好きで、特典航空券を目指している方
- WAON POINTよりもマイルを貯めることに魅力を感じる方
WAON POINTが貯まらない代わりにマイルが貯まるという、目的が明確なカードです。
⑦【ウエル活の必須アイテム】ウエルシアカード
基本情報 | 内容 |
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年会費 | 永年無料 |
国際ブランド | Visa, Mastercard |
基本還元率 | 0.5% (ウエルシアグループでは最大7.5%相当の還元も) |
主な機能 | クレジットカード、WAON POINTカード |
参照 | イオンカード公式サイト 暮らしのマネーサイト |
ドラッグストアのウエルシアグループを頻繁に利用するなら、「ウエルシアカード」が圧倒的におすすめです。このカードは、ウエルシアグループでの利用に特化した特典が満載です。
- いつでもポイント2重取り: ウエルシアカードを提示してWAON POINTを貯め(100円税抜で1P)、さらにクレジット払いでWAON POINTを貯める(200円税込で1P)ことができます。
- 毎週月曜日はポイント2倍: 月曜日にウエルシアグループで利用すると、WAON POINTが基本の2倍貯まります。
- 毎月20日のお客様感謝デー(ウエル活): 貯まったWAON POINTを、200ポイント以上から1.5倍の価値で利用できます。例えば、1,000ポイントあれば1,500円分の買い物が可能です。これは実質33.3%割引に相当し、非常にお得です。
こんな人におすすめ
- ウエルシア薬局、ハックドラッグなどを日常的に利用する方
- 「ウエル活」を最大限に活用して日用品をお得に購入したい方
- TポイントとWAON POINTの両方を効率的に貯めたい方
ウエルシアグループでの買い物が多い方にとっては、他のどのカードよりも高い還元率を誇る、まさに「ウエルシア専用最強カード」です。
⑧【高速道路をお得に利用】イオン E-NEXCO pass カード
基本情報 | 内容 |
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年会費 | 永年無料 |
国際ブランド | Visa, Mastercard |
主な特典 | E-NEXCOポイント、全国のSA/PAでポイント2倍 |
主な機能 | クレジットカード、ETCカード |
参照 | イオンカード公式サイト 暮らしのマネーサイト |
「イオン E-NEXCO pass カード」は、NEXCO東日本・中日本・西日本が管理する高速道路の利用が多いドライバー向けのカードです。ETCの利用で、WAON POINTと同時に「E-NEXCOポイント」が貯まります。
貯まったE-NEXCOポイントは、高速道路の通行料金に還元したり、NEXCOのサービスエリア(SA)・パーキングエリア(PA)で利用したりできます。さらに、全国のSA・PAでのカード利用は、いつでもWAON POINTが2倍になります。
もちろん、イオングループでの特典(お客さま感謝デー5%OFFなど)も通常通り受けられるため、普段の買い物と高速道路利用の両方でお得を実感できます。
こんな人におすすめ
- 仕事やレジャーで頻繁に高速道路を利用する方
- ETCカードの利用で効率的にポイントを貯めたい方
- SA・PAでの休憩や食事、買い物の機会が多い方
車での移動が生活の中心となっている方にとって、大きな節約につながる一枚です。
⑨【JR東日本の利用が多い人向け】イオンSuicaカード
基本情報 | 内容 |
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年会費 | 永年無料 |
国際ブランド | Visa, Mastercard, JCB |
主な特典 | Suicaオートチャージ、JR東日本での利用でJRE POINTが貯まる |
主な機能 | クレジットカード、Suica |
参照 | イオンカード公式サイト 暮らしのマネーサイト |
「イオンSuicaカード」は、イオンカードの特典と交通系ICカード「Suica」の利便性を両立させたカードです。首都圏などJR東日本エリアに在住・在勤の方に特におすすめです。
このカード1枚で、クレジット決済、Suica決済の両方が可能です。Suicaの残額が設定金額以下になると自動的にチャージされる「オートチャージ」機能に対応しており、チャージのたびにJRE POINTが貯まります(400円で1ポイント)。
JR東日本のきっぷや定期券の購入、SuicaへのチャージなどではWAON POINTの代わりにJRE POINTが貯まります。貯まったJRE POINTはSuicaにチャージしたり、商品に交換したりできます。イオングループではWAON POINTが貯まるため、生活圏に応じて2種類のポイントを使い分けながら効率的に貯められるのが特徴です。
こんな人におすすめ
- JR東日本を通勤・通学で利用している方
- Suicaのオートチャージを利用したい方
- イオンと駅ビル(アトレ、ルミネなど)の両方で買い物をする方
ただし、電子マネーWAONは搭載されていないため、WAONを利用したい場合は別途モバイルWAONなどが必要です。
⑩【ガソリン代を節約】コスモ・ザ・カード・オーパス
基本情報 | 内容 |
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年会費 | 永年無料 |
国際ブランド | Visa, Mastercard |
主な特典 | コスモ石油でガソリン・灯油・軽油が会員価格に |
主な機能 | クレジットカード、電子マネーWAON |
参照 | イオンカード公式サイト 暮らしのマネーサイト |
「コスモ・ザ・カード・オーパス」は、ガソリンスタンドのコスモ石油と提携したイオンカードです。車を日常的に利用し、ガソリン代を少しでも節約したい方に最適です。
このカードで給油すると、いつでもガソリン・灯油・軽油が会員価格でお得になります。割引額は店舗によって異なりますが、一般価格よりも安く給油できるのは大きなメリットです。さらに、入会特典として、最大400リットルまで1リットルあたり10円がキャッシュバックされるキャンペーンを実施していることもあります(時期により内容は変動)。
もちろん、コスモ石油での給油でもWAON POINTが貯まり、イオングループでの各種特典も利用できます。電子マネーWAONも搭載されているため、普段の買い物にも便利です。
こんな人におすすめ
- 日常的に車を利用し、給油の頻度が高い方
- 近所にコスモ石油のガソリンスタンドがある方
- ガソリン代と日々の買い物費の両方を節約したい方
生活に車が欠かせない方にとって、家計を直接的に助けてくれる頼もしい一枚です。
イオンカードの申し込み方法と審査
自分にぴったりのイオンカードが見つかったら、次はいよいよ申し込みです。ここでは、申し込みからカードが手元に届くまでの流れと、気になる審査について解説します。
申し込みからカード発行までの3ステップ
イオンカードの申し込みは、主にオンラインで完結し、非常にスムーズです。大まかな流れは以下の3つのステップに分けられます。
STEP1:公式サイトから申し込み
まずは、イオンカードの公式サイト「暮らしのマネーサイト」にアクセスし、希望するカードの申し込みページに進みます。画面の指示に従って、氏名、住所、生年月日、勤務先、年収などの必要情報を入力していきます。
このとき、申し込みをスムーズに進めるために、以下のものを事前に準備しておくと良いでしょう。
- 運転免許証などの本人確認書類: 審査やカード受け取りの際に必要となります。
- 引き落とし口座に設定する銀行の口座情報: キャッシュカードや通帳を手元に用意しておくと、支店名や口座番号の入力がスムーズです。
- メールアドレス: 審査結果や手続きに関する重要な連絡が届くため、普段から確認しているアドレスを登録しましょう。
入力内容に誤りがあると、審査に時間がかかったり、審査に落ちてしまったりする原因になるため、送信前に必ず内容を再確認することが重要です。
STEP2:入会審査
申し込み情報が送信されると、イオンフィナンシャルサービスによる入会審査が行われます。審査では、申込者の返済能力や信用情報(クレジットヒストリー)などが確認されます。
審査にかかる時間は、申し込み方法や時間帯によって異なります。
- オンラインで完結する申し込み(最短5分発行): 21:30までに申し込みを完了すれば、最短5分で審査結果がメールで通知されます。
- 通常の郵送でのカード発行: 数日から1週間程度かかるのが一般的です。
審査状況は、申し込み時に発行される受付番号を使って、公式サイトで確認することもできます。無事に審査を通過すると、審査完了のメールが届きます。
STEP3:カードの受け取り
審査通過後、カードの受け取り方法は申し込み時に選択した方法によって異なります。
- 即時発行(イオンウォレット)を選択した場合: 審査完了後すぐに、アプリ「イオンウォレット」にカード情報が届き、オンラインショッピングやApple Payなどで利用を開始できます。本物のプラスチックカードは、後日(約1〜2週間後)自宅に郵送されます。
- カード店頭受取りサービスを選択した場合: 審査完了メールを受け取った後、指定したイオンのサービスカウンターで仮カードを受け取ります。この仮カードはイオングループの対象店舗ですぐに利用できます。本カードは後日郵送されます。
- 郵送での受け取りを選択した場合: 申し込みから約1〜2週間で、佐川急便の「受取人確認サポート」や日本郵便の「本人限定受取郵便」など、本人確認が必要な方法で自宅に届きます。受け取りの際には、運転免許証などの公的な本人確認書類の提示が必要です。
以上が、申し込みからカード発行までの大まかな流れです。特に急いでカードを使いたい場合は、即時発行サービスが非常に便利なので、積極的に活用しましょう。
審査の難易度と通過するためのポイント
クレジットカードを申し込む際に、誰もが気になるのが「審査に通るかどうか」です。イオンカードの審査難易度は、どのように考えれば良いのでしょうか。
一般的に、クレジットカードは発行会社によって「銀行系」「信販系」「流通系」などに分類され、審査の難易度も異なると言われています。イオンカードは、スーパーマーケットのイオンが発行する「流通系カード」に分類され、一般的には他の系統のカードと比較して、審査のハードルはそれほど高くないとされています。これは、自社の顧客を増やし、店舗での利用を促進することを目的としているため、より幅広い層にカードを持ってもらいたいという意図があるからです。
申し込み資格は「18歳以上で電話連絡可能な方なら、どなたでもお申し込みいただけます(高校生は除きますが、卒業年度の1月1日以降であればお申し込みいただけます)」とされており、主婦やパート・アルバイト、学生でも申し込みが可能です。
参照:イオンカード公式サイト 暮らしのマネーサイト
ただし、誰でも必ず審査に通るわけではありません。審査に通過するためには、いくつかのポイントを押さえておくことが大切です。
- 正確な情報を入力する: 勤務先や年収などで虚偽の申告をすると、審査に落ちる原因となります。年収は手取り額ではなく、税金などが引かれる前の総支給額を正確に記入しましょう。
- 良好なクレジットヒストリー(クレヒス)を築く: クレジットヒストリーとは、これまでのクレジットカードやローンの利用履歴のことです。過去に支払いの延滞などがあると、審査に不利に働く可能性があります。日頃から支払日に遅れないように心がけることが重要です。
- キャッシング枠はゼロで申し込む: キャッシング枠を希望すると、貸金業法に基づく審査が加わり、より慎重な判断がされる傾向があります。特に必要でなければ、キャッシング枠は0円で申し込む方が、審査に通りやすくなる可能性があります。
- 短期間に複数のカードを申し込まない(多重申し込み): 短期間に何枚ものクレジットカードを申し込むと、「お金に困っているのではないか」と判断され、審査に通りにくくなる「申し込みブラック」という状態になることがあります。カードの申し込みは、多くても半年に1〜2枚程度に留めておくのが賢明です。
これらのポイントを意識することで、審査通過の可能性を高めることができます。イオンカードは多くの人にとって門戸が開かれたカードですので、過度に恐れず、正直な情報で申し込んでみましょう。
イオンカードに関するよくある質問
最後に、イオンカードに関して多くの人が抱く疑問点について、Q&A形式でお答えします。
イオンカードとイオンカードセレクトの違いは?
これは最もよくある質問の一つです。両者の最大の違いは「イオン銀行のキャッシュカード機能が付いているかどうか」です。
比較項目 | イオンカードセレクト | イオンカード(WAON一体型) |
---|---|---|
銀行機能 | イオン銀行キャッシュカード機能あり | なし |
必須条件 | イオン銀行口座の開設が必須 | 不要 |
WAONオートチャージ | チャージ時に0.5%ポイント還元あり | チャージ時のポイント還元なし |
イオン銀行特典 | 給与振込や公共料金支払いでポイント付与、普通預金金利優遇など | なし |
簡潔にまとめると、イオン銀行のサービスをフル活用し、ポイントを最も効率的に貯めたいなら「イオンカードセレクト」、銀行口座を増やさずに気軽にイオンカードの基本特典だけを使いたいなら「イオンカード(WAON一体型)」がおすすめです。ご自身の銀行口座の管理方針や、ポイントへのこだわり度によって選択が変わります。
イオンゴールドカードに切り替える条件は?
イオンゴールドカードは、年会費無料でありながら空港ラウンジサービスなどの特典が受けられるため、非常に人気の高いカードです。しかし、このカードは自分から申し込むことはできず、イオンカードからの招待(インビテーション)を待つ必要があります。
公式に発表されている招待の基準は「イオンカードのクレジット払いを年間50万円以上ご利用など、所定の条件を満たされたお客さまに発行しております」というものです。以前は「年間100万円以上」が目安とされていましたが、現在は基準が緩和されたと考えられます。
参照:イオンカード公式サイト 暮らしのマネーサイト
ただし、これはあくまで目安であり、利用額だけでなく、利用期間や利用内容なども総合的に判断されると言われています。条件を満たせば必ず招待が届くわけではない点には注意が必要です。
イオンゴールドカードを目指すには、まずイオンカードセレクトやイオンカード(WAON一体型)などの対象カードを作り、日々の支払いをそのカードに集中させて、年間50万円以上の利用実績を積むことが第一歩となります。
イオンカードの種類は変更できる?
原則として、一度発行したイオンカードの種類を、別の種類のイオンカードに変更することはできません。
例えば、「イオンカード(WAON一体型)」を使っている人が、後から「イオンカードセレクト」の特典に魅力を感じた場合、カードを切り替えるには、現在持っているイオンカードを解約し、新たにイオンカードセレクトを申し込む必要があります。
この場合、新規申し込みとなるため、再度入会審査が行われます。また、カード番号や有効期限も新しくなり、公共料金などの継続的な支払いに登録している場合は、変更手続きが必要になるため注意が必要です。
唯一の例外は、前述の「イオンゴールドカード」への切り替えです。これはインビテーションによるアップグレードなので、解約・新規申し込みは不要です。
このように、カードの乗り換えには手間がかかるため、最初のカード選びが非常に重要になります。この記事で紹介した選び方を参考に、ご自身のライフスタイルに合った一枚を慎重に選びましょう。
カードの締め日と支払日はいつ?
イオンカードの利用代金のサイクルは、非常にシンプルで分かりやすくなっています。
- 締め日: 毎月10日
- 支払日: 翌月2日
具体的には、前月の11日から当月の10日までの1ヶ月間の利用分が、翌月の2日に指定した銀行口座から引き落とされます。
【具体例】
- 4月11日〜5月10日までの利用分 → 6月2日の支払い
- 5月11日〜6月10日までの利用分 → 7月2日の支払い
支払日が金融機関の休業日(土日・祝日)にあたる場合は、その翌営業日に引き落とされます。
このサイクルを把握しておけば、「今月使いすぎたから来月は控えよう」といった計画的な利用がしやすくなります。利用明細は、アプリ「イオンウォレット」や公式サイトの「MyPage」でいつでも確認できるので、こまめにチェックする習慣をつけることをおすすめします。