アメックスグリーンのメリット・デメリットを解説 年会費や特典も

アメックスグリーンのメリット・デメリットを解説、年会費や特典もあわせて解説

アメリカン・エキスプレス・グリーン・カード(以下、アメックス・グリーン)は、高いステータスと充実した特典で知られるアメリカン・エキスプレスのエントリーモデルとして位置づけられています。2022年のリニューアルにより、従来の年会費制から月会費制へと移行し、より多くの人々がその魅力を手軽に体験できるようになりました。

この記事では、アメックス・グリーンの基本情報から、具体的なメリット・デメリット、豊富な特典、ポイントプログラム、審査基準に至るまで、あらゆる角度から徹底的に解説します。旅行や出張が多い方、ステータスカードに興味がある方、そして手厚い補償を求める方にとって、アメックス・グリーンが本当に自分に合った一枚なのかを判断するための情報を提供します。

アメリカン・エキスプレス・グリーン・カードとは?

アメックス・グリーンは、国際ブランドであるアメリカン・エキスプレスが自社で発行する、いわゆる「プロパーカード」です。1世紀以上にわたって培われてきたブランドイメージは、単なる決済手段にとどまらない「信頼」と「ステータス」の象徴として世界中で認識されています。その中でもグリーンカードは、アメックスの世界への扉を開く最初の鍵として、多くの人に選ばれてきました。

伝統的に富裕層向けのカードというイメージが強かったアメックスですが、このグリーンカードは、アメックスならではの高品質なサービスや特典を、より身近に感じられるように設計されています。特に、旅行関連のサービスや手厚いプロテクション(補償)機能は、他の一般カードとは一線を画す内容となっており、日々の生活から特別なシーンまで、カード会員の体験を豊かに彩ります。

カードの基本情報まとめ

まず、アメックス・グリーンの基本的なスペックを把握しましょう。カード選びの基本となる重要な情報を以下の表にまとめました。

項目 内容
カード名称 アメリカン・エキスプレス・グリーン・カード
国際ブランド American Express
月会費(本会員) 1,100円(税込)
月会費(家族カード) 550円(税込)
ETCカード 新規発行手数料:935円(税込)
年会費:550円(税込) ※年1回以上の利用で翌年度無料
ポイントプログラム メンバーシップ・リワード
ポイント還元率 100円につき1ポイント(基本)
ポイント有効期限 最大3年(一度でも交換すると無期限に)
主な付帯保険 海外旅行傷害保険(最高5,000万円/利用付帯)
国内旅行傷害保険(最高5,000万円/利用付帯)
スマートフォン・プロテクション(最高3万円)
ショッピング・プロテクション(年間最高500万円)
申込資格 満20歳以上で、定職がある方
参照 アメリカン・エキスプレス公式サイト

このカードの最大の特徴は、後述する月会費制と、それに見合うだけの充実した特典の数々です。特に、旅行保険やスマートフォン補償などは、他の同クラスのカードと比較しても非常に手厚い内容となっています。ポイントプログラム「メンバーシップ・リワード」は、有効期限を気にせずじっくりと貯められる仕組みが魅力です。

2022年から月会費制になり、より気軽に試せるように

アメックス・グリーンの歴史において、2022年9月のリニューアルは非常に大きな転換点となりました。このリニューアルで、従来の「年会費13,200円(税込)」から「月会費1,100円(税込)」へと料金体系が変更されたのです。

この変更は、単なる支払い方法の変更以上の意味を持ちます。年会費としてまとまった金額を一度に支払うことには、心理的なハードルが伴います。「本当に元が取れるだろうか」「もし使わなくなったら勿体ない」といった不安から、申し込みをためらう人も少なくありませんでした。

しかし、月会費制の導入により、このハードルは劇的に下がりました。月々1,100円(税込)という、まるでサブスクリプションサービスのような感覚で、アメックスの高品質なサービスを始められるようになったのです。これにより、ユーザーは以下のようなメリットを得られるようになりました。

  • お試し感覚での入会: 「まずは数ヶ月だけ使ってみて、自分に合うかどうかを判断する」という柔軟な使い方が可能になりました。もし自分には合わないと感じても、損失は最小限に抑えられます。
  • 必要な期間だけの利用: 例えば、「来月の海外旅行のために、手厚い保険と空港サービスが欲しい」といった特定のニーズに合わせて、短期的に保有することも合理的です。
  • 若年層へのアピール: サブスクリプションに慣れ親しんだ若い世代にとって、月会費制は非常に馴染みやすいモデルです。これにより、アメックスは新たな顧客層へのアプローチを強化しました。

この月会費制への移行は、アメックスが時代の変化に対応し、より多くの人々にブランドの価値を届けようとする意思の表れと言えるでしょう。ステータスカードの「お試し」という新しい概念を生み出したこの戦略により、アメックス・グリーンは、これまで以上に身近で魅力的な選択肢となったのです。

アメックス・グリーン・カードのメリット8選

月会費制への移行で注目を集めるアメックス・グリーンですが、その真価は充実した特典やサービスにあります。ここでは、数ある特典の中から特に魅力的な8つのメリットを厳選して詳しく解説します。

① 月会費制でいつでもお試し・解約が可能

前述の通り、最大のメリットは月会費1,100円(税込)で利用できる手軽さです。これは、ステータスカードの世界への扉を大きく開くものです。

従来の年会費制カードでは、一度入会すると最低でも1年間は会費を払い続ける必要がありました。そのため、特典を十分に活用できるか不安な人にとっては、申し込みの決断が難しいものでした。

しかし、アメックス・グリーンならば、まるで動画配信サービスや音楽ストリーミングサービスを契約するように、気軽に始めることができます。例えば、以下のような使い方が考えられます。

  • 初めての海外旅行を控えている: 旅行の1〜2ヶ月前に申し込み、プライオリティ・パスや手荷物無料宅配、手厚い旅行保険といった恩恵を存分に受け、帰国後に継続するかどうかを判断する。
  • ステータスカードの使い心地を試したい: ゴールドカードやプラチナカードといった上位カードに興味はあるものの、いきなり高額な年会費を払うのはためらわれる。まずはグリーンカードでアメックスのサービス品質やサポート体制を体験し、自分にとって価値があるかを見極める。
  • 高価なスマートフォンを購入した: スマートフォン・プロテクションを目当てに、端末の保証期間が切れるタイミングで入会する。

このように、ユーザーそれぞれのライフステージやニーズに合わせて、柔軟に保有期間を調整できるのが月会費制の強みです。もしサービスに満足できなければ、電話一本で簡単に解約手続きが可能であり、不要なコストを払い続けるリスクがありません。この「いつでも辞められる安心感」が、アメックス・グリーンの価値を一層高めているのです。

② 空港ラウンジが使える「プライオリティ・パス」に無料登録

旅行好きや出張が多いビジネスパーソンにとって、非常に価値のある特典が「プライオリティ・パス」です。プライオリティ・パスは、世界1,500カ所以上の空港ラウンジを利用できる会員制サービスで、通常は有料で登録する必要があります。

アメックス・グリーンを保有すると、この「プライオリティ・パス・メンバーシップ」のスタンダード会員(通常年会費99米ドル)に無料で登録できます。さらに、アメックス・グリーン会員の場合、年間2回までラウンジ利用料(1回35米ドル)が無料になるという特典が付いています。

プライオリティ・パス特典内容
会員資格 スタンダード会員(通常年会費99米ドル)
ラウンジ利用料 年間2回まで無料
3回目以降の利用料 1回 35米ドル
同伴者利用料 1回 35米ドル
参照 アメリカン・エキスプレス公式サイト、プライオリティ・パス公式サイト

年に1〜2回海外旅行に行く方であれば、この特典だけで年会費(月会費の年額換算)の大部分をカバーできる計算になります。フライト前の慌ただしい時間を、ドリンクや軽食を楽しみながら静かで快適なラウンジで過ごせるのは、旅の質を大きく向上させる体験です。搭乗までの待ち時間を有意義に使えるだけでなく、Wi-Fiや電源も完備されているため、仕事や連絡にも便利です。

国内の主要空港ラウンジも、カード会員本人と同伴者1名まで無料で利用できます。国内外の空港利用を快適にするこの特典は、アメックス・グリーンを選ぶ大きな動機の一つと言えるでしょう。

③ 「手荷物無料宅配サービス」で旅行が快適に

海外旅行からの帰国時、お土産などで重くなったスーツケースを抱えて空港から自宅まで移動するのは、大きな負担です。特に、長時間のフライトで疲れているときは尚更です。

アメックス・グリーンには、この負担を劇的に軽減する「手荷物無料宅配サービス」が付帯しています。これは、海外旅行からの帰国時に、対象空港から自宅まで、カード会員1名につきスーツケース1個を無料で配送してくれるサービスです。

  • 対象空港: 成田国際空港、羽田空港(第2・第3ターミナル)、中部国際空港、関西国際空港
  • 利用条件: 海外からの帰国時
  • 個数: カード会員1人あたり1個まで無料

このサービスを利用すれば、空港に到着した後は身軽な手荷物だけで公共交通機関に乗ったり、そのまま次の予定に向かったりできます。家族で旅行した場合、家族カード会員も同様のサービスを受けられるため、人数分のスーツケースを配送でき、その利便性はさらに増します。

一見地味なサービスに見えるかもしれませんが、一度体験するとその快適さから手放せなくなると言われるほど、満足度の高い特典です。旅の最後の締めくくりをストレスフリーにしてくれる、心憎いサービスです。

④ 最高5,000万円の充実した海外旅行傷害保険

海外旅行で最も気になるのが、万が一の病気やケガ、トラブルです。海外での医療費は非常に高額になることがあり、クレジットカードに付帯する旅行傷害保険は、安心して旅を楽しむための必須アイテムと言えます。

アメックス・グリーンには、最高5,000万円の海外旅行傷害保険が付帯しています。この補償額は、多くのゴールドカードに匹敵する、あるいはそれを上回るレベルであり、一般カードとしては破格の内容です。

一点注意が必要なのは、この保険は「利用付帯」であるという点です。「利用付帯」とは、日本を出国する前に、募集型企画旅行(パッケージツアー)の料金や、公共交通機関(航空券、新幹線、バスなど)の利用代金をアメックス・グリーンで支払った場合にのみ保険が適用される、という条件です。

補償内容の具体例は以下の通りです。

補償項目 補償金額(利用付帯)
傷害死亡・後遺障害 最高5,000万円
傷害治療費用 最高100万円
疾病治療費用 最高100万円
賠償責任 最高4,000万円
携行品損害 1旅行中最高30万円(免責3,000円)
救援者費用 最高200万円
参照 アメリカン・エキスプレス公式サイト

特に重要なのが、海外で利用する可能性が高い「傷害治療費用」と「疾病治療費用」です。それぞれ100万円まで補償されるため、短期の旅行であれば、多くのケースをカバーできるでしょう。年会費無料のカードではこれらの補償が非常に手薄なことが多いため、アメックス・グリーンの手厚さは際立っています。安心して海外へ出発したい人にとって、この保険は非常に心強い味方となります。

⑤ スマートフォンの修理代を年間最大3万円補償

現代人にとって必須のデバイスであるスマートフォン。しかし、画面の破損や水濡れなどのトラブルは後を絶ちません。メーカー保証が切れた後の高額な修理代に頭を悩ませた経験がある人も多いのではないでしょうか。

アメックス・グリーンには、そんな日常のリスクに備えるユニークな特典「スマートフォン・プロテクション」が付帯しています。これは、カード会員が所有するスマートフォンの修理代金を、年間最大3万円まで補償してくれるサービスです。

  • 補償対象: 破損(スクリーン画面割れ損害を含む)、水濡れ、火災、盗難
  • 補償金額: 最大30,000円/年
  • 自己負担額: 10,000円
  • 対象期間: スマートフォンの購入日から2年間
  • 適用条件: 事故発生時点で、対象スマートフォンの通信料を直近3ヶ月以上連続してアメックス・グリーンで支払っていること

例えば、修理代金が4万円かかった場合、自己負担額の1万円を差し引いた3万円が保険金として支払われます。高価なスマートフォンを使っている人ほど、この特典の価値は大きくなります。

多くのクレジットカードが付帯保険として旅行関連のものを中心に揃える中、日常生活に直結するこの補償は、アメックス・グリーンの大きな差別化ポイントです。この特典があるというだけで、月会費の元を取れると感じる人も少なくないでしょう。

⑥ ポイントは有効期限なしで貯められる

クレジットカードの楽しみの一つであるポイントプログラム。アメックス・グリーンでは「メンバーシップ・リワード」というプログラムが用意されています。

基本のポイント還元率は100円の利用で1ポイントと、決して高くはありません。しかし、このプログラムの最大のメリットは、ポイントの有効期限を実質的に無期限にできる点にあります。

通常、ポイントの有効期限は最大3年間と定められていますが、期間内に一度でもポイントを好きな特典に交換すれば、その時点で保有している全てのポイントの有効期限が無期限になります。

これにより、ポイント失効を心配することなく、じっくりと腰を据えてポイントを貯めることが可能です。例えば、「数年かけて大量のポイントを貯めて、ビジネスクラスの航空券に交換する」といった壮大な目標を立てることもできます。

有効期限を気にして、慌てて使い道の少ない特典に交換してしまうといった「ポイントの無駄遣い」を防げるのは、精神的にも大きなメリットです。長期的な視点で資産のようにポイントを貯められるこの仕組みは、アメ-ックスならではの魅力と言えます。

⑦ 限定イベントや食事・旅行の優待が豊富

アメックスは、カード会員限定の特別な体験を提供することにも力を入れています。アメックス・グリーン会員は、以下のような優待プログラムを通じて、日常を豊かにする様々な特典を利用できます。

  • アメリカン・エキスプレス・コネクト: レストラン、ホテル、ショッピングなど、幅広いジャンルの優待情報を集約したオンラインサイトです。季節ごとのキャンペーンや、カード会員限定の割引オファーなどが多数掲載されており、お得な情報を簡単に見つけられます。
  • グリーン・オファーズ: アメックス・グリーン会員専用の期間限定の優待プログラムです。特定の店舗でのキャッシュバックキャンペーンや、旅行関連サービスの割引など、魅力的なオファーが不定期で提供されます。こまめにチェックすることで、思わぬお得な体験ができます。
  • チケット・アクセス: コンサート、演劇、スポーツなどのチケットを、一般発売に先駆けて予約できたり、良席を確保できたりするサービスです。人気の公演のチケットを手に入れるチャンスが広がります。

これらの優待は、単なる割引だけでなく、アメックスだからこそ提供できる「特別な体験」を重視しているのが特徴です。ステータスカードを持つ喜びを、具体的な形で感じられるメリットと言えるでしょう。

⑧ 充実したショッピング補償サービス

高価な買い物をするとき、「もしすぐに壊れたらどうしよう」「サイズが合わなかったら返品できるだろうか」といった不安がよぎることがあります。アメックス・グリーンは、そんなショッピングの際の不安を解消する、強力なプロテクションを備えています。

  • ショッピング・プロテクション®: アメックス・グリーンで購入した商品が、購入日から90日以内に破損、盗難などの損害に遭った場合、年間最高500万円まで補償してくれます(1事故につき自己負担額1万円)。国内外を問わず、ほとんどの商品が対象となるため、高価な電化製品やブランド品なども安心して購入できます。
  • リターン・プロテクション®: カードで購入した商品の返品を、万が一購入店が受け付けない場合に、アメックスが代わりに購入金額を払い戻してくれる画期的なサービスです。1商品につき最高3万円相当額まで、年間で最高15万円相当額までが補償されます(購入日から90日以内)。「セール品で返品不可だった」「プレゼント用に買ったが相手の好みに合わなかった」といったケースで非常に役立ちます。

これらの手厚い補償があることで、オンラインショッピングも含め、あらゆる場面での買い物がより安心で快適なものになります。決済するだけで自動的に付帯するこれらの保険は、アメックスの信頼性を象徴するサービスです。

知っておきたいアメックス・グリーン・カードのデメリット4選

月会費が他の一般カードに比べると割高、基本のポイント還元率は高くない、海外では使えない店舗が一部ある、ETCカードの発行・維持にコストがかかる

多くのメリットがある一方で、アメックス・グリーンには注意すべき点や、人によってはデメリットと感じられる部分も存在します。入会してから後悔しないよう、事前にこれらの点をしっかりと理解しておくことが重要です。

① 月会費が他の一般カードに比べると割高

月会費1,100円(税込)という手軽さがメリットである一方、これを年額に換算すると13,200円(税込)となり、これは他の一般カードと比較すると割高な部類に入ります。

世の中には年会費が永年無料のカードや、初年度無料で次年度以降も特定の条件を満たせば無料になるカードが数多く存在します。それらのカードと比較した場合、アメックス・グリーンを保有するには明確なコストがかかります。

このコストを「高い」と感じるか「妥当」と感じるかは、その人がアメックス・グリーンの提供する価値をどれだけ活用できるかにかかっています。

  • コストパフォーマンスが高いと感じる人:
    • 海外旅行に年1〜2回行き、プライオリティ・パスや手荷物無料宅配、旅行保険の恩恵を十分に受ける人。
    • スマートフォン・プロテクションに魅力を感じ、万が一の修理代への備えと考える人。
    • アメックスブランドのステータス性や、充実したサポート体制に価値を見出す人。
  • 割高だと感じる可能性が高い人:
    • ほとんど旅行に行かず、空港サービスや旅行保険を必要としない人。
    • ポイント還元率を最優先し、とにかくお得にポイントを貯めたい人。
    • クレジットカードにステータスやブランドイメージを求めない人。

重要なのは、月会費というコストと、得られるメリットを天秤にかけ、自分にとってプラスになるかどうかを冷静に判断することです。ただ保有しているだけでは、コストだけがかかってしまう可能性があることを念頭に置く必要があります。

② 基本のポイント還元率は高くない

メリットの項でポイントの有効期限が無期限になる点を挙げましたが、一方で基本的なポイント還元率は100円の利用につき1ポイントであり、これをマイル以外の特典(例えば、旅行代金の支払いに充当)に交換する場合、1ポイント=0.3円~0.5円程度の価値になることが多く、実質的な還元率は0.3%~0.5%となります。

これは、年会費無料で還元率1.0%を超えるカードも珍しくない現在において、決して高い水準とは言えません。日常の買い物でとにかく多くのポイントを貯めたい、というポイント至上主義の方には、アメックス・グリーンは物足りなく感じる可能性があります。

ただし、アメックスのポイントプログラム「メンバーシップ・リワード」の真価は、その使い方にあります。

  • メンバーシップ・リワード・プラスへの登録: 年会費3,300円(税込)の有料プログラムに登録すると、提携航空会社のマイルへの交換レートがアップしたり(例:ANAマイルへ1,000ポイント→1,000マイル)、AmazonやYahoo!ショッピングなどの対象加盟店での利用でポイントが3倍になったりします。
  • マイルへの交換: 特に航空会社のマイルへの交換は、交換レートが高く設定されている場合が多く、使い方によっては1ポイントの価値が2円以上になることもあります。

したがって、アメックス・グリーンのポイントは、ただ貯めるだけでなく、出口戦略(何に交換するか)をしっかり考えることで、その価値を最大化できるプログラムと言えます。単純な還元率だけで判断するのではなく、ポイントの「質」にも目を向けることが大切です。

③ 海外では使えない店舗が一部ある

アメリカン・エキスプレスは、VisaやMastercardと並ぶ世界的な国際ブランドですが、加盟店の数においては、これら2大ブランドに及ばないのが現状です。特に、海外の小規模な個人商店やローカルなレストランなどでは、アメックスのステッカーがなく、利用できない場面に遭遇する可能性があります。

この「使えない店があるかもしれない」という不安は、デメリットとして認識しておくべきでしょう。メインカードとしてアメックス・グリーン1枚だけを持って海外へ行くのは、少し心許ないかもしれません。

しかし、この問題は近年改善傾向にあります。

  • JCBとの提携: 日本国内においては、アメックスはJCBと加盟店開放契約を結んでいます。これにより、「JCB」のマークがあるお店であれば、ほとんどの場所でアメックスカードが利用できるようになり、国内での利便性は飛躍的に向上しました。
  • 主要な施設では問題なし: 海外においても、主要なホテル、百貨店、ブランドショップ、空港、観光客向けのレストランなどでは、ほとんどの場合アメックスが利用できます。全く使えなくて困る、という事態は考えにくいでしょう。

対策としては、VisaやMastercardブランドの年会費無料カードをサブカードとして一枚持っておくことが最も確実で賢明な方法です。アメックスの特典を享受しつつ、決済の網羅性をサブカードで補うという使い分けをすれば、このデメリットはほぼ解消できます。

④ ETCカードの発行・維持にコストがかかる

車を運転する人にとって必須のETCカードですが、アメックス・グリーンではその発行と維持にコストがかかります。

  • 新規発行手数料: 935円(税込)
  • 年会費: 550円(税込)

ただし、この年会費は、年に1回でもETCカードの利用があれば、翌年度は無料になります。そのため、定期的に高速道路を利用する人にとっては、実質的にかかるのは初年度の発行手数料のみとなります。

とはいえ、多くのクレジットカード会社がETCカードを年会費・発行手数料ともに無料で提供している中で、このコストは明確なデメリットと言えます。特に、車をほとんど運転せず、ETCカードの利用頻度が低い人にとっては、無駄な出費と感じられるかもしれません。

この点も、ETCカード無料のサブカードを持つことで解決できます。必ずしもメインカードと同じブランドのETCカードを持つ必要はないため、ライフスタイルに合わせて柔軟にカードを組み合わせることが重要です。

アメックス・グリーンの特典と優待サービス一覧

ここでは、アメックス・グリーンの魅力を支える多岐にわたる特典やサービスを、カテゴリー別に整理して詳しくご紹介します。これらのサービスを理解し、使いこなすことが、月会費以上の価値を得るための鍵となります。

旅行関連の特典

アメックスの真骨頂とも言えるのが、旅行を快適で安心なものにするためのサービス群です。

プライオリティ・パス

世界148カ国、600以上の都市にある1,500カ所以上の空港ラウンジを利用できる「プライオリティ・パス」のスタンダード会員に無料で登録できます。通常99米ドルの年会費がかかるこのメンバーシップに加え、年間2回までラウンジ利用料(通常1回35米ドル)が無料になるという、非常に価値の高い特典です。フライト前の時間を、喧騒から離れた落ち着いた空間で過ごせます。

手荷物無料宅配サービス

海外旅行からの帰国時に、対象空港(成田・羽田・中部・関西)から自宅まで、会員1名につきスーツケース1個を無料で配送します。重い荷物から解放され、旅の疲れを残さずにスマートに帰宅できる、利便性の高いサービスです。

グローバル・ホットライン(海外での日本語サポート)

海外の滞在先から、24時間365日、通話料無料で日本語によるサポートを受けられるサービスです。レストランの予約といったトラベルアシスタンスから、パスポート紛失時の手続き案内、さらには医療機関の紹介など、緊急時のサポートまで幅広く対応してくれます。言葉の通じない海外での「もしも」の際に、絶大な安心感を与えてくれる存在です。

HIS アメリカン・エキスプレス・トラベル・デスク

大手旅行代理店H.I.S.と提携した専用デスクを通じて、電話一本で国内外のパッケージ・ツアーや航空券、ホテルなどの手配が可能です。会員限定の優待料金が適用されるツアーもあり、お得に旅行を計画できます。

グリーン・オファーズ

アメックス・グリーン会員限定で提供される、期間限定の特別な優待プログラムです。国内外のホテルでの割引や特典、提携店でのキャッシュバックキャンペーンなど、様々なオファーが随時更新されます。公式サイトやアプリでこまめにチェックすることをおすすめします。

補償・プロテクションサービス

「もしも」の時に会員を守る、手厚い補償もアメックスの大きな魅力です。

海外・国内旅行傷害保険

旅行代金をカードで支払うことが条件の「利用付帯」ですが、海外旅行では最高5,000万円、国内旅行でも最高5,000万円というゴールドカード級の補償が付帯します。特に海外での治療費用(最高100万円)や賠償責任(最高4,000万円)など、充実した内容が魅力です。

スマートフォン・プロテクション

アメックス・グリーンの目玉特典の一つ。スマートフォンの画面割れや水濡れ、盗難といったトラブルに対し、修理代金を年間最大3万円まで補償します(自己負担1万円)。通信料をカードで支払っていることが条件ですが、日常生活に密着した非常に実用的な保険です。

ショッピング・プロテクション®

カードで購入した商品が、購入から90日以内に偶然の事故で破損したり、盗難に遭ったりした場合に、年間最高500万円までその損害を補償します。高価な買い物をした際の安心感が格段に高まります。

オンライン・プロテクション

インターネット上でカード番号が不正使用されたと判明した場合、原則として損害額を全額補償してくれます。オンラインショッピングが当たり前になった現代において、安心してネットを利用するための心強いセーフティネットです。

リターン・プロテクション®

購入店が返品を受け付けてくれない商品を、アメリカン・エキスプレスが代わりに購入金額を払い戻してくれるというユニークなサービスです。購入から90日以内の商品が対象で、1商品あたり最高3万円、年間最高15万円まで補償されます。

エンターテイメント・その他の特典

日々の生活に彩りを加える、アメックスならではの体験も用意されています。

チケット・アクセス

e+(イープラス)との提携により、音楽、演劇、スポーツ、イベントなど、様々なジャンルのチケットを先行予約したり、良席を確保したりすることが可能です。エンターテイメント好きには見逃せない特典です。

アメリカン・エキスプレス・コネクト

カード会員限定の優待情報をまとめたウェブサイトです。ショッピング、ダイニング、ホテルなど、多岐にわたるジャンルで、割引や特典、キャッシュバックキャンペーンなどの情報が提供されています。日常的に活用することで、月会費以上のメリットを享受することも可能です。

ポイントプログラム「メンバーシップ・リワード」を解説

アメックス・グリーンの利用で貯まる「メンバーシップ・リワード」は、単純な還元率以上に、その柔軟性と価値の高さで評価されています。ここでは、その貯め方と使い方を詳しく解説します。

ポイント還元率と効率的な貯め方

基本の還元率は、利用金額100円につき1ポイントです。公共料金や税金の支払いなど、一部200円=1ポイントとなる加盟店もありますが、日常の多くの支払いで着実にポイントが貯まります。

このポイントをより効率的に貯めるための鍵が、2つのプログラムです。

  1. メンバーシップ・リワード・プラス
    年間参加費3,300円(税込)の有料オプションですが、登録するメリットは非常に大きいです。

    • ポイントアップ対象加盟店でポイント3倍: Amazon.co.jp, Yahoo! JAPAN, iTunes Store, JAL公式ウェブサイト, H.I.S.公式ウェブサイトなどでカードを利用すると、通常100円=1ポイントのところ、100円=3ポイント(ボーナスポイントとして2ポイント加算)が貯まります。これらのサービスを頻繁に利用する人なら、参加費はすぐに元が取れるでしょう。
    • ポイント交換レートがアップ: ANAマイルへの交換レートが向上するなど、ポイントの価値をさらに高めることができます。
    • ポイント有効期限が無期限に: このプログラムに登録している期間中は、ポイントの有効期限が自動的に無期限になります。
  2. ボーナスポイント・パートナーズ
    対象の提携店(ホテル、レストラン、ショッピング施設など)でカードを利用すると、通常ポイントに加えてボーナスポイントが貯まるプログラムです。店舗によってポイントアップ率(2倍~10倍など)は異なります。旅行先や食事の際に、公式サイトで対象店舗をチェックする習慣をつけると、効率よくポイントを貯められます。

基本還元率は控えめですが、これらのプログラムを戦略的に活用することで、実質的な還元率を大幅に引き上げることが可能です。

ポイントの便利な使い方・交換先

「メンバーシップ・リワード」の最大の魅力は、交換先の多様性と価値の高さにあります。貯めたポイントは、単なる値引き以上に、生活を豊かにする様々な体験へと交換できます。

交換先カテゴリー 具体例と特徴
航空マイルへの交換 ANA、JAL、デルタ航空など提携航空会社15社以上のマイルに交換可能。特に外資系航空会社のマイルプログラムに強いのが特徴。使い方次第で1ポイント=2円以上の価値になることもあり、最もお得な交換先と言われる。
ホテルポイントへの交換 ヒルトン・オナーズやMarriott Bonvoy™など、提携ホテルのポイントプログラムに交換可能。無料宿泊などに利用できる。
旅行代金への充当 「アメリカン・エキスプレス・トラベル オンライン」でのホテル予約や航空券購入、HISの旅行商品などの支払いにポイントを充当できる。1ポイント=0.4円~0.8円程度のレート。
カード利用代金への充当 日々のカード利用代金の支払いにポイントを充当できる。交換レートは交換先によって異なり、0.3円~0.5円程度。
商品券・クーポンへの交換 Amazonギフトカードや百貨店の商品券、スターバックスのクーポンなどに交換可能。
厳選されたアイテムへの交換 家電、キッチン用品、グルメ商品など、アメックスが厳選した多彩なアイテムと交換できる。

特に航空マイルへの交換は、アメックスのポイントプログラムの真骨頂です。ANAマイルへは「メンバーシップ・リワード・プラス」登録で1,000ポイント→1,000マイルという高レートで交換でき、特典航空券を狙う「陸マイラー」からも高く評価されています。

自分のライフスタイルに合わせて最適な交換先を選ぶことで、ポイントの価値を最大限に高めることができる、奥の深いプログラムです。

アメックス・グリーンの審査について

アメックス・グリーンの審査について

ステータスカードとして知られるアメックス。その審査は厳しいというイメージを持つ方も多いかもしれません。ここでは、アメックス・グリーンの審査に関する情報をまとめます。

申し込み資格と審査基準

アメリカン・エキスプレスの公式サイトには、アメックス・グリーンの申し込み資格として「満20歳以上で、定職がある方」と明記されています。アルバイトやパート、学生、無職の方は、原則として申し込みが難しいと考えられます。

アメックスの審査は、他のカード会社とは少し異なり、独自の基準で行われると言われています。特に重視されるのが以下の2点です。

  1. 現在の支払い能力: 安定した収入が継続的にあるかどうかが重要視されます。年収の額そのものよりも、勤続年数や雇用形態(正社員など)といった「安定性」が評価される傾向にあります。
  2. 過去の信用情報(クレジットヒストリー): これまでクレジットカードやローンの支払いを遅延なく行ってきたか、という履歴が非常に重要です。過去に延滞などの金融事故があると、審査通過は難しくなります。

逆に言えば、たとえ年収がそれほど高くなくても、安定した職に就き、良好なクレジットヒストリーを積み重ねていれば、審査に通る可能性は十分にあります。

審査の難易度や年収の目安

アメックス・グリーンの審査難易度は、かつてに比べて緩やかになったと言われています。月会費制の導入など、より幅広い層にカードを届けようという方針転換が背景にあると考えられます。

明確な年収基準は公表されていませんが、一般的には年収300万円程度がひとつの目安とされています。もちろん、これはあくまで目安であり、前述の通り勤務先の安定性や勤続年数、クレジットヒストリーなど、様々な要素を総合的に判断して審査が行われます。20代で初めてクレジットカードを持つ方や、新社会人でも、安定した企業に勤務していれば十分に審査通過の可能性があります。

ゴールドやプラチナといった上位カードに比べれば、アメックスの中では最も門戸が広いカードであることは間違いありません。

審査にかかる期間

申し込み方法によって審査期間は異なります。

  • オンライン申し込み: 公式サイトからオンラインで申し込んだ場合、最短で60秒で審査結果がメールで通知されることがあります。これは、AIを活用したスピーディーなスコアリングシステムによるものです。
  • 通常の審査: 信用情報の照会などで時間がかかる場合や、郵送で申し込んだ場合は、1週間から3週間程度が目安となります。

審査に通過すると、そこから約1週間ほどで「本人限定受取郵便」にてカードが発送されます。申し込みからカード受け取りまでは、スムーズにいけば10日前後と考えておくとよいでしょう。

アメックス・グリーンはこんな人におすすめ

これまでのメリット・デメリット、特典内容を踏まえ、アメックス・グリーンが特にどのような人におすすめできるのかを具体的にまとめます。

初めてアメックスカードを持つ人

「いつかはアメックス」と憧れを抱きつつも、年会費の高さや審査のハードルから一歩を踏み出せなかった人にとって、月会費制のアメックス・グリーンは最適な入門カードです。

月々1,100円(税込)という負担の少ないコストで、アメックスならではの高品質なサービスやサポート体制、そしてステータスを体験できます。まずはグリーンでアメックスの世界に触れ、自分のライフスタイルに合うかどうかをじっくり見極めることができます。もし、より上位のサービスが必要だと感じれば、ゴールドカードへのアップグレードを目指すというステップアップも可能です。

旅行や出張の機会が多い人

年に一度でも海外旅行や出張に行く機会があるなら、アメックス・グリーンは非常にコストパフォーマンスの高いカードになります。

  • プライオリティ・パス(年2回無料利用)
  • 手荷物無料宅配サービス
  • 最高5,000万円の海外旅行傷害保険
  • 海外での日本語サポート(グローバル・ホットライン)

これらの特典を個別に利用しようとすると、月会費の年額(13,200円)をはるかに超える費用がかかります。旅の質を格段に向上させ、安心感をプラスしてくれるこれらのサービスは、旅好きにとって大きな魅力となるでしょう。

ステータスカードをお試しで使ってみたい人

クレジットカードに決済機能だけでなく、ある程度の「ステータス」を求める人にもアメックス・グリーンはおすすめです。会計時に提示した際の存在感や、アメックス会員であるという満足感は、他の一般カードでは得難いものです。

月会費制になったことで、この「ステータス」を低リスクでお試しできるようになりました。「自分には分不相応かも」と感じていた人でも、気軽にその世界を覗いてみることができます。友人との会食や大切な人とのデートなど、少しだけ見栄を張りたいシーンで、このカードは心強いパートナーになってくれるかもしれません。

手厚いスマホ補償を求める人

他の多くのカードにはない、アメックス・グリーンのユニークな強みが「スマートフォン・プロテクション」です。

高価なスマートフォンを持つことが当たり前になった現代において、画面割れや水濡れによる修理費は大きな出費です。この補償があるだけで、年間最大3万円(自己負担1万円)までの修理費用がカバーされます。

「よくスマホを落としてしまう」「メーカーの延長保証に入るか迷っている」という人にとって、この特典は非常に実用的で価値のあるものです。このスマホ補償のためだけにアメックス・グリーンを保有する、という選択も十分に合理的と言えるでしょう。

アメックス・グリーンとゴールドカードの違いを比較

アメックス・グリーンを検討する際、多くの人が比較対象とするのが、一つ上位の「アメリカン・エキスプレス・ゴールド・カード」です。ここでは、両者の主な違いを比較し、どちらを選ぶべきかの判断材料を提供します。

項目 アメックス・グリーン アメックス・ゴールド・プリファード
年会費 月会費 1,100円(税込)
(年換算 13,200円)
年会費 39,600円(税込)
家族カード 月会費 550円(税込) 2枚まで無料
プライオリティ・パス スタンダード会員
年2回まで利用無料
スタンダード会員
年2回まで利用無料
手荷物無料宅配 帰国時1個 往復各1個(羽田空港第3ターミナル)
帰国時1個(成田・中部・関西)
海外旅行傷害保険 最高5,000万円(利用付帯) 最高1億円(利用付帯)
スマートフォン・プロテクション 年間最大3万円 年間最大5万円
レストラン優待 アメリカン・エキスプレス・コネクトなど 「招待日和(ゴールド・ダイニング)」
(対象レストランで2名以上の利用で1名分無料)
ホテル優待 グリーン・オファーズなど 「ザ・ホテル・コレクション」
(100米ドル相当のホテルクレジット等)
継続特典 なし スターバックス ドリンクチケット(3,000円分)
※年間200万円以上利用等の条件あり
参照 アメリカン・エキスプレス公式サイト アメリカン・エキスプレス公式サイト

どちらを選ぶべきか?

  • アメックス・グリーンがおすすめな人:
    • まずは低コストでアメックスを試したい人
    • 旅行の頻度は年1〜2回程度の人
    • スマホ補償や基本的な旅行特典があれば満足な人
  • アメックス・ゴールドがおすすめな人:
    • 家族カード(2枚まで無料)を活用したい人
    • 高級レストランでの食事の機会が多く、「招待日和」を使いこなせる人
    • 海外旅行の頻度が高く、より手厚い保険やホテル優待を求める人
    • 年間のカード利用額が200万円を超え、継続特典を受けられる人

結論として、まずはアメックス・グリーンから始めて、その特典を十分に活用し、さらに上のサービスが必要だと感じた時点でゴールドへのアップグレードを検討するのが最も賢明なステップと言えるでしょう。

アメックス・グリーンの申し込み方法

公式サイトへアクセス、規約への同意と情報入力、支払い口座の設定、申し込み完了と審査、本人確認(必要な場合)、カードの受け取り

アメックス・グリーンの申し込みは、オンラインで簡単かつスピーディーに完結します。

申し込みからカード受け取りまでの流れ

  1. 公式サイトへアクセス: アメリカン・エキスプレスの公式サイトにある、グリーン・カードの申し込みページにアクセスします。
  2. 規約への同意と情報入力: 申し込み規約などを確認し、同意します。その後、氏名、住所、電話番号、メールアドレスといった本人情報、そして年収、勤務先、勤続年数などの職業情報をフォームに入力します。
  3. 支払い口座の設定: カード利用代金の引き落とし口座を設定します。オンラインで設定できる金融機関も多く、その場で手続きが完了します。
  4. 申し込み完了と審査: 入力内容を確認し、申し込みを完了させます。最短60秒で審査結果がメールで届く場合がありますが、通常は数日〜1週間程度かかります。
  5. 本人確認(必要な場合): 審査の過程で、本人確認書類(運転免許証やマイナンバーカードなど)のアップロードを求められることがあります。指示に従って対応してください。
  6. カードの受け取り: 審査通過後、約1週間で「本人限定受取郵便」にてカードが届きます。受け取りの際には、本人確認書類の提示が必要です。

アメックス・グリーンに関するよくある質問

年会費(月会費)はいくらですか?、家族カードは作れますか?、ポイントの有効期限はありますか?、解約は簡単にできますか?

最後に、アメックス・グリーンに関して多くの方が抱く疑問について、Q&A形式で回答します。

Q. 年会費(月会費)はいくらですか?

A. 月会費として1,100円(税込)がかかります。これを年額に換算すると13,200円(税込)となります。年会費制ではなく月会費制なので、毎月支払いが発生します。

Q. 家族カードは作れますか?

A. はい、作成可能です。家族カードの月会費は550円(税込)です。本会員と生計を共にする配偶者、18歳以上の子供、両親が対象となります。家族カード会員も、本会員とほぼ同等の特典(プライオリティ・パス、旅行保険など)を利用でき、貯まったポイントは本会員のポイントと合算されます。
(参照:アメリカン・エキスプレス公式サイト)

Q. ポイントの有効期限はありますか?

A. ポイントの有効期間は最大3年ですが、一度でもポイントを何らかの特典に交換すると、その時点で保有している全ポイントの有効期限が無期限になります。 また、年会費3,300円(税込)の「メンバーシップ・リワード・プラス」に登録している期間中も、有効期限は無期限となります。

Q. 解約は簡単にできますか?

A. はい、非常に簡単です。カード裏面に記載されているインフォメーションデスクに電話をかけ、解約したい旨を伝えるだけで手続きが完了します。月会費制のため、不要になったタイミングでいつでも解約でき、解約にあたって違約金などが発生することもありません。

まとめ:アメックス・グリーンは特典とステータスの入門カード

アメックス・グリーンは、2022年のリニューアルを経て、「ステータスカードのサブスク」とも言える、まったく新しい価値を持つカードに生まれ変わりました。

かつては敷居が高いイメージのあったアメックスの世界。その扉を、月々1,100円(税込)という手軽なコストで開けることができるようになったのは、画期的なことです。

その魅力は、手軽さだけではありません。

  • プライオリティ・パスや手荷物無料宅配といった、旅の質を上げる特典
  • ゴールドカード級の充実した旅行傷害保険
  • 日常生活の安心感を高めるスマートフォン・プロテクションや各種ショッピング補償

これらの実用的なサービスが、バランス良くパッケージングされています。

もちろん、基本還元率の低さや一部店舗で使えない可能性など、注意すべき点もあります。しかし、それらを補って余りある独自の価値と体験を提供してくれるのが、アメックス・グリーンです。

「アメックスに興味があるけれど、一歩を踏み出せなかった」「旅行や出張を、もっと快適で安心なものにしたい」「日常の買い物やスマホ利用に、ワンランク上の安心感が欲しい」
そう考えるすべての人にとって、アメックス・グリーンはまず試してみる価値のある、非常にコストパフォーマンスの高い一枚と言えるでしょう。このカードを手にすることから、あなたのライフスタイルは、より豊かで上質なものへと変わっていくかもしれません。