【2024年最新】マイルが貯まる最強カード15選 ANA・JAL別に比較

マイルが貯まる最強カード、ANA・JAL別に比較

飛行機での旅行や出張をお得にする「マイル」。マイルを効率的に貯める上で欠かせないのが、日常の支払いでマイルが貯まるクレジットカードです。しかし、「どのカードが自分に合っているのか分からない」「ANAとJAL、どっちのマイルを貯めるべき?」といった悩みを抱えている方も多いのではないでしょうか。

この記事では、マイルが貯まるクレジットカードの基本から、ANA・JALそれぞれにおすすめのカード、そしてライフスタイルに合わせた選び方までを網羅的に解説します。さらに、貯めたマイルを最大限に活用するコツや注意点にも触れていきます。

この記事を読めば、あなたのライフスタイルに最適な「最強の一枚」が見つかり、次の旅行をより豊かで価値あるものにするための一歩を踏み出せるはずです。

マイルが貯まるクレジットカードとは?

マイルが貯まるクレジットカードとは?

マイルが貯まるクレジットカード、通称「マイルカード」は、私たちの消費活動を空の旅へと繋げる魔法のようなツールです。しかし、その仕組みや価値を正しく理解しなければ、その恩恵を最大限に受けることはできません。ここでは、マイルの基本概念から、その価値、そして一般的なクレジットカードポイントとの違いまでを掘り下げて解説します。

航空会社のポイントプログラムのこと

「マイル」とは、航空会社が提供するポイントプログラムの単位です。正式には「マイレージプログラム」と呼ばれ、顧客のロイヤリティを高める目的で運営されています。日本国内では、主に全日本空輸(ANA)の「ANAマイレージクラブ(AMC)」と、日本航空(JAL)の「JALマイレージバンク(JMB)」が2大プログラムとして知られています。

これらのプログラムの基本的な仕組みは、飛行機に搭乗した距離(マイル)に応じてポイントが貯まるというものですが、その魅力は飛行機の利用だけに留まりません。現代のマイレージプログラムは、私たちの生活のあらゆるシーンと連携しています。

  • 提携クレジットカードでの支払い: 日常のショッピング、公共料金の支払い、税金の納付など、カード決済額に応じてマイルが貯まります。これが、飛行機にあまり乗らない「陸マイラー」がマイルを貯める主要な方法です。
  • 提携ホテルの宿泊: 提携先のホテルグループに宿泊することで、マイルが直接貯まる場合があります。
  • レンタカーやサービスの利用: 特定のレンタカー会社やサービスの利用でもマイルを獲得できます。
  • 提携オンラインショッピングサイトの経由: ANAやJALが運営するオンラインモールを経由して提携サイト(楽天市場、Yahoo!ショッピングなど)で買い物をすると、クレジットカードのポイントとは別に、追加でマイルが貯まります。

このように、マイレージプログラムは航空会社を中心とした巨大な経済圏を形成しており、その中でマイルは共通の通貨のように機能します。クレジットカードは、この経済圏への最も身近で強力なパスポートと言えるでしょう。

1マイルの価値は使い方によって変わる

マイルを貯める上で最も重要な概念が、「1マイルの価値は固定ではなく、使い方によって大きく変動する」という点です。一般的なクレジットカードのポイントが「1ポイント=1円」相当で利用できるのに対し、マイルの価値は流動的です。

その価値を最も高めることができる使い道が、「特典航空券」への交換です。特典航空券とは、貯めたマイルで交換できる航空券のことです。

具体例で考えてみましょう。

  • 国内線エコノミークラスの例:
    東京-沖縄間の往復特典航空券が18,000マイルで交換可能だとします。同じ時期にこの航空券を現金で購入すると50,000円かかると仮定した場合、1マイルあたりの価値は「50,000円 ÷ 18,000マイル ≒ 2.78円」となります。
  • 国際線ビジネスクラスの例:
    東京-ニューヨーク間の往復ビジネスクラス特典航空券が85,000マイルで交換可能だとします。この航空券の正規料金が800,000円だとすると、1マイルあたりの価値は「800,000円 ÷ 85,000マイル ≒ 9.41円」にまで跳ね上がります。

さらに、ファーストクラスに交換した場合、1マイルの価値は15円以上になることも珍しくありません。このように、特典航空券、特に国際線の長距離路線や上位クラスで利用することで、マイルの価値は劇的に高まります。

一方で、マイルを電子マネーや提携ポイントに交換する場合、そのレートは多くの場合「1マイル=1円」相当です。これは手軽で無駄なく使えるメリットはありますが、価値の最大化という観点では得策とは言えません。マイルを貯める目的は、この「価値の最大化」、つまりお得に豪華な旅行を体験することにあると言っても過言ではないのです。

クレジットカードのポイントとの違い

マイルと一般的なクレジットカードのポイントは、どちらも「利用額に応じて貯まる」という点で似ていますが、その性質には明確な違いがあります。どちらが優れているというわけではなく、自身のライフスタイルや目的に合わせて選ぶことが重要です。

比較項目 マイル クレジットカードのポイント
価値 変動制(使い方で1円~15円以上) ほぼ固定(多くは1ポイント=1円)
主な交換先 特典航空券、座席アップグレード ショッピング利用、現金同様のキャッシュバック
有効期限 原則あり(ANA/JALは36ヶ月) カードにより異なる(無期限のものも多い)
汎用性 航空関連に特化 日常生活全般で使いやすい
向いている人 旅行好き、特にお得に豪華な旅をしたい人 日々の支払いを少しでもお得にしたい人

マイルの最大の特徴は、前述の通り「価値の爆発力」です。日々の支払いで貯めたマイルが、数十万円、時には百万円以上の価値を持つ航空券に化ける可能性があります。このレバレッジこそが、多くの人々を魅了するマイルの真髄です。しかし、その反面、有効期限(ANA/JAL共に獲得から36ヶ月)があり、計画的に貯めて使わなければ失効するリスクも伴います。

一方、クレジットカードのポイント(例: 楽天ポイント、Vポイント、dポイントなど)は、1ポイント=1円として、カード支払いの充当や提携店での支払いに使えるなど、現金に近い感覚で利用できる汎用性の高さが魅力です。有効期限も、特定のカード(例: 永久不滅ポイント)では実質無期限になるなど、失効リスクが低いのも特徴です。

結論として、「非日常の特別な体験(豪華な旅行)を目標に、計画的にポイントを貯めたい」ならマイル、「日々の生活の中で、着実にコツコツと節約したい」なら汎用性の高いクレジットカードのポイントが向いていると言えるでしょう。この記事では、前者の「マイルを貯めてお得に旅をしたい」と考えるあなたに最適な情報を提供していきます。

【比較表】マイルが貯まる最強クレジットカードおすすめ15選

ここでは、この記事で紹介するANA・JALマイルが貯まる代表的なクレジットカード15枚の概要を一覧表にまとめました。各カードの詳細な特徴は後続の章で解説しますが、まずはこの表で全体像を掴み、自分に合いそうなカードを見つけるための参考にしてください。

カード名 航空会社 年会費(税込) 基本マイル還元率 特徴
ANAカード 一般カード ANA 2,200円(初年度無料) 0.5%~1.0% ANAマイルの基本。入会・継続ボーナスあり。
ANA To Me CARD PASMO JCB(ソラチカカード) ANA 2,200円(初年度無料) 0.5%~1.0% PASMOチャージ、メトロ乗車でポイントが貯まる。
ANAアメリカン・エキスプレス・カード ANA 7,700円 約1.0% アメックスの充実した旅行サービスが魅力。
楽天ANAマイレージクラブカード ANA 550円(年1回利用で無料) 0.5% 楽天ポイントかANAマイルか貯める先を選べる。
ANA VISA Suicaカード ANA 2,200円(初年度無料) 0.5%~1.0% Suicaチャージでもポイントが貯まる。
ANAアメリカン・エキスプレス・ゴールド・カード ANA 34,100円 約1.0% 高いステータスと手厚い保険、空港サービス。
ANA JCBカード ZERO ANA 無料 0.5% 18~29歳限定。初めてのANAカードに最適。
ANAダイナースカード ANA 29,700円 約1.0% ポイント無期限。グルメ・旅行特典が豊富。
JALカード 普通カード JAL 2,200円(初年度無料) 0.5%~1.0% JALマイルの基本。入会・継続ボーナスあり。
JALカード TOKYU POINT ClubQ JAL 2,200円(初年度無料) 0.5%~1.0% PASMOチャージ、東急系列店でポイント二重取り。
JALカード Suica JAL 2,200円(初年度無料) 0.5%~1.0% SuicaチャージでもJRE POINTが貯まる。
セゾンプラチナ・ビジネス・アメックス JAL 22,000円(年200万円利用で半額) 最大1.125% JALマイル還元率がトップクラス。ビジネス用途に。
JAL CLUB-Aゴールドカード JAL 17,600円 1.0% ショッピングマイル・プレミアムが自動付帯。
マリオットボンヴォイ・アメックス・プレミアム 両対応 49,500円 最大1.25% 最強の陸マイラーカード。ホテル特典も豪華。
JALカード navi(学生専用) JAL 無料(在学中) 1.0% 学生向け特典が満載。マイルが貯めやすい。

※基本マイル還元率は、マイル交換手数料(有料オプション)を支払った場合の最大値を記載している場合があります。詳細は各カードの解説をご確認ください。

【ANAマイル】が貯まるおすすめクレジットカード8選

ここからは、ANAマイレージクラブ(AMC)のマイルを貯めたい方におすすめのクレジットカードを8枚、厳選してご紹介します。それぞれに異なる特徴があるため、ご自身のライフスタイルやマイルの貯め方に合わせて比較検討してみてください。

① ANAカード 一般カード

ANAマイルを貯めるための最もスタンダードな一枚です。初めてマイルを貯める方や、どのカードにすれば良いか迷っている方にとって、基本となるカードと言えるでしょう。

  • 年会費: 2,200円(税込)。ただし、カード会社によっては初年度無料や、WEB明細登録・リボ払いの登録などで次年度以降も割引になる場合があります。(参照:ANAカード公式サイト)
  • マイル還元率: 基本的に200円の利用で1ポイント(Vポイントなど)が貯まり、これをマイルに交換します。交換レートはコースによって異なります。
    • 通常コース(無料): 1ポイント → 5マイル(還元率0.5%)
    • 10マイルコース(年6,600円税込): 1ポイント → 10マイル(還元率1.0%)
  • 主な特徴:
    • 入会・継続ボーナスマイル: 毎年のカード継続時に1,000マイルが付与されます。
    • 搭乗ボーナスマイル: ANAグループ便に搭乗すると、通常のフライトマイルに加えて、区間基本マイルの10%がボーナスとして加算されます。
    • ANAカードマイルプラス: セブン-イレブンやマツモトキヨシなどの提携店(ANAカードマイルプラス加盟店)で利用すると、クレジットカード会社のポイントとは別に、100円または200円につき1マイルが直接加算されます。

このカードがおすすめな人:
年会費を抑えつつ、ANAマイルを貯める基本を押さえたい方に最適です。特に、年に数回は飛行機に乗る機会があり、搭乗ボーナスマイルの恩恵を受けられる方におすすめです。年間66万円以上カードを利用するなら、有料の「10マイルコース」に加入することで、より効率的にマイルを貯めることができます。

② ANA To Me CARD PASMO JCB(ソラチカカード)

「ソラチカカード」の愛称で知られ、特に飛行機にあまり乗らない「陸マイラー」から絶大な支持を集めるカードです。その理由は、東京メトロのポイントプログラム「メトロポイント」との連携にあります。

  • 年会費: 2,200円(税込、初年度無料)。(参照:ソラチカカード公式サイト)
  • マイル還元率: 基本はANAカード一般カードと同様、0.5%~1.0%です。
  • 主な特徴:
    • メトロポイントPlus: 事前に登録したPASMOで東京メトロに乗車すると、1乗車ごとに平日5ポイント、土休日15ポイントのメトロポイントが貯まります。
    • PASMOオートチャージ対応: PASMO残高が設定金額以下になると、改札機にタッチするだけで自動的にチャージされます。チャージでもクレジットカードのポイントが貯まります。
    • メトロポイントからANAマイルへの高レート交換: このカードの最大の魅力は、貯めたメトロポイントを「100ポイント→90マイル」という90%の高い交換レートでANAマイルに交換できる点です。他のポイントからANAマイルへの交換レートが50%~70%程度であることを考えると、このレートは破格です。

このカードがおすすめな人:
通勤や通学で東京メトロを頻繁に利用する方はもちろん、ポイントサイトで貯めたポイントを効率よくANAマイルに交換したい陸マイラーにとって必須のカードです。各種ポイントサイトで貯めたポイントを、一度メトロポイントに集約してからANAマイルに交換する「ソラチカルート」は、多くの陸マイラーに活用されています。

③ ANAアメリカン・エキスプレス・カード

ANAマイルを貯める機能に加えて、アメリカン・エキスプレスならではの手厚い旅行特典やプロテクションを享受したい方向けのカードです。ステータスと実用性を両立させています。

  • 年会費: 7,700円(税込)。(参照:アメリカン・エキスプレス公式サイト)
  • マイル還元率: 100円の利用で1ポイント(メンバーシップ・リワード®のポイント)が貯まります。これをANAマイルに交換することで、実質的な還元率は約1.0%となります。
    • マイルへの交換には「ポイント移行コース」(年6,600円税込)への登録が必要です。
  • 主な特徴:
    • ポイントの有効期限が無期限に: 「ポイント移行コース」に登録すれば、ポイントの有効期限が無期限になります。これにより、ANAマイルの有効期限(36ヶ月)を気にすることなく、じっくりとポイントを貯めて、必要な時にマイルに交換できます。
    • 充実の空港サービス: 国内主要空港とホノルルの空港ラウンジを、同伴者1名まで無料で利用できます。また、海外旅行からの帰国時には、空港から自宅までスーツケース1個を無料で配送してくれる「手荷物無料宅配サービス」も付帯します。
    • 高いプロテクション機能: 不正利用に対する補償はもちろん、購入した商品の破損・盗難を補償する「ショッピング・プロテクション®」や、返品を受け付けてもらえない商品を補償する「リターン・プロテクション®」など、安心して買い物ができるサービスが充実しています。

このカードがおすすめな人:
年会費は一般カードより高めですが、空港ラウンジや手荷物宅配サービスを頻繁に利用する方、マイルの有効期限を気にせず長期的に貯めたい方には、その価値が十分にあるカードです。

④ 楽天ANAマイレージクラブカード

楽天市場をよく利用する方にとって、非常に魅力的な選択肢となるのがこのカードです。楽天ポイントとANAマイル、2つの選択肢を柔軟に使い分けられるユニークな特徴を持っています。

  • 年会費: 550円(税込)。ただし、年に1回以上のカード利用で翌年度の年会費が無料になるため、実質年会費無料で保有できます。(参照:楽天カード公式サイト)
  • マイル還元率: カード申し込み時に、貯めるポイントを以下の2コースから選択します。
    • ANAマイルコース: 200円の利用につき1マイルが直接貯まります(還元率0.5%)。
    • 楽天ポイントコース: 100円の利用につき1楽天ポイントが貯まります(還元率1.0%)。貯めた楽天ポイントは「2ポイント→1マイル」のレートでANAマイルに交換可能です。
  • 主な特徴:
    • コースの柔軟性: 基本的には還元率の高い「楽天ポイントコース」を選び、楽天市場でのSPU(スーパーポイントアッププログラム)などを活用して楽天ポイントを大量に貯め、必要な分だけANAマイルに交換するのがおすすめです。
    • 楽天Edy機能搭載: 全国の楽天Edy加盟店でスムーズな支払いが可能。Edyへのチャージでも200円につき1ポイントが貯まります。
    • 楽天市場での高還元: 楽天市場での利用でポイント還元率がアップする特典は、通常の楽天カードと同様に受けられます。

このカードがおすすめな人:
普段から楽天市場で頻繁に買い物をする方で、ANAマイルも貯めたいと考えている方に最適です。年会費が実質無料なので、マイルカードのサブカードとして保有するのも良いでしょう。

⑤ ANA VISA Suicaカード

首都圏やJR東日本エリアに在住で、電車移動とショッピングの両方で効率よくマイルを貯めたい方向けのカードです。ANA、三井住友カード、JR東日本の3社が提携しています。

  • 年会費: 2,200円(税込、初年度無料)。年1回の利用で年会費の割引があります。(参照:三井住友カード公式サイト)
  • マイル還元率: 基本はANAカード一般カードと同様、0.5%~1.0%です。
  • 主な特徴:
    • Suica機能搭載: カード自体にSuica機能が搭載されており、これ一枚で電車も買い物も完結します。
    • Suicaオートチャージ対応: Suica残高が設定金額以下になると、改札入場時に自動でチャージされます。このオートチャージ利用分もポイント(Vポイント)付与の対象となります。
    • モバイルSuicaへの対応: モバイルSuicaの年会費が当面無料になり、チャージでもポイントが貯まります。

このカードがおすすめな人:
通勤・通学でSuicaを日常的に利用し、かつANAマイルを貯めたい方にぴったりの一枚です。日々の移動が無駄なくマイルに繋がるため、生活に密着したマイル活動が可能です。

⑥ ANAアメリカン・エキスプレス・ゴールド・カード

先に紹介したANAアメックスカードの上位版であり、より高いステータスと、さらに手厚い特典を求める方のためのゴールドカードです。

  • 年会費: 34,100円(税込)。(参照:アメリカン・エキスプレス公式サイト)
  • マイル還元率: 100円=1ポイント。ANAマイルへの移行レートは1,000ポイント=1,000マイルです。
  • 主な特徴:
    • ポイント移行コースが無料: 通常カードでは年会費6,600円(税込)が必要な「ポイント移行コース」が無料で自動付帯します。これにより、追加費用なしでポイントを無期限に貯め、1.0%の還元率でマイルに交換できます。
    • 搭乗ボーナスマイルがアップ: ANAグループ便搭乗時のボーナスマイルが25%にアップします。
    • 充実の保険とサービス: 海外旅行傷害保険は最高1億円(利用付帯)、国内航空便遅延費用補償も付帯します。空港ラウンジは同伴者1名無料、手荷物無料宅配サービスも利用可能です。さらに、ANAグループでの航空券購入や機内販売でポイントが2倍になります。

このカードがおすすめな人:
出張や旅行で飛行機に乗る機会が多く、空港での時間を快適に過ごしたい方。マイルの有効期限を気にせず、高還元率で大量に貯めたいと考えている方に最適です。年会費は高額ですが、それに見合う、あるいはそれ以上の価値をサービスから得られるでしょう。

⑦ ANA JCBカード ZERO

18歳以上29歳以下の方限定で申し込める、年会費無料のANAカードです。マイルの世界への第一歩として、若者向けに特化した一枚です。

  • 年会費: 無料。(参照:JCB公式サイト)
  • マイル還元率: 1,000円の利用で1ポイント(Oki Dokiポイント)が貯まり、これを「1ポイント→3マイル」で交換します(還元率0.3%)。5マイルコースへの登録はできません。
  • 主な特徴:
    • 年会費永年無料: 在学中だけでなく、卒業後も29歳まで年会費無料で持ち続けられます。
    • マイルへの自動移行は不可: 貯めたポイントは手動でマイルに交換する必要があります。
    • 上位カードへの切り替え: 30歳になると、自動的にANA JCB 一般カード(年会費有料)に切り替わります。

このカードがおすすめな人:
学生や新社会人など、まずはコストをかけずにマイルを貯め始めてみたい若年層の方に最適です。還元率は他のカードに劣りますが、「マイルを貯める」という習慣を身につけるための入門カードとして非常に優れた選択肢です。

⑧ ANAダイナースカード

高いステータスと、グルメやエンターテインメントにおける卓越したサービスで知られるダイナースクラブカードとANAが提携したカードです。

  • 年会費: 29,700円(税込)。(参照:三井住友信託銀行ダイナースクラブカード公式サイト)
  • マイル還元率: 100円の利用で1ポイント(ダイナースクラブ リワードポイント)が貯まります。これを「1ポイント→1マイル」で交換でき、移行手数料も無料です(還元率1.0%)。
  • 主な特徴:
    • ポイント有効期限なし: ポイントの有効期限がないため、ANAマイルの36ヶ月という期限を気にすることなく、じっくりと目標マイルまで貯められます。
    • ダイナースクラブの優待: レストランで所定のコースメニューを2名以上で利用すると1名分が無料になる「エグゼクティブ ダイニング」をはじめ、ゴルフ、コンサートなどの優待が豊富です。
    • 最高レベルの旅行保険と空港サービス: 海外旅行傷害保険は最高1億円(自動付帯)、国内外1,300ヶ所以上の空港ラウンジを利用できます。

このカードがおすすめな人:
旅行だけでなく、日常生活においても上質なサービスを求める方。特に、接待や会食の機会が多い経営者や役職者の方にとって、ビジネスシーンでも活躍する一枚です。有効期限を気にせず大量のマイルを貯めたい方にも適しています。

【JALマイル】が貯まるおすすめクレジットカード7選

次に、JALマイレージバンク(JMB)のマイルを貯めたい方におすすめのクレジットカードを7枚ご紹介します。ANAと同様、各カードに個性があるため、ご自身の使い方に合った一枚を見つけてください。

① JALカード 普通カード

JALマイルを貯めるための基本となるカードです。JALマイラーを目指すなら、まず検討すべきスタンダードな一枚と言えます。

  • 年会費: 2,200円(税込、初年度無料)。(参照:JALカード公式サイト)
  • マイル還元率: 基本は200円の利用で1マイル(還元率0.5%)です。しかし、JALカードの真価は有料オプションにあります。
    • ショッピングマイル・プレミアム(年4,950円税込): このオプションに加入すると、100円の利用で1マイル(還元率1.0%)が貯まるようになります。JALマイルを本気で貯めるなら加入は必須と言えます。
  • 主な特徴:
    • 入会・継続ボーナスマイル: 毎年のカード継続時に1,000マイルが付与されます。
    • 搭乗ボーナスマイル: JALグループ便に搭乗すると、通常のフライトマイルに加えて、区間基本マイルの10%がボーナスとして加算されます。
    • JALカード特約店: イオン、ファミリーマート、マツモトキヨシなどの特約店で利用すると、マイルが通常の2倍(100円=2マイル)貯まります。

このカードがおすすめな人:
コストを抑えつつ、JALマイルを効率的に貯め始めたいすべての方におすすめです。特に、年間49.5万円以上カードを利用する見込みがあるなら、「ショッピングマイル・プレミアム」に加入することで、年会費の元を取りつつ、高い還元率でマイルを貯められます。

② JALカード TOKYU POINT ClubQ

JALカードの基本機能に、東急グループでの特典を追加した提携カードです。東急沿線にお住まいの方や、東急百貨店などをよく利用する方にとって非常にメリットの大きい一枚です。

  • 年会費: 2,200円(税込、初年度無料)。(参照:JALカード公式サイト)
  • マイル還元率: 基本はJALカード 普通カードと同様、0.5%~1.0%(ショッピングマイル・プレミアム加入時)。
  • 主な特徴:
    • PASMOオートチャージ対応: PASMOへのオートチャージでTOKYU POINTが貯まります。貯まったTOKYU POINTは「2,000ポイント→1,000マイル」のレートでJALマイルに交換可能です。
    • TOKYU POINT加盟店での二重取り: 東急百貨店や東急ストアなどのTOKYU POINT加盟店で利用すると、JALマイルに加えてTOKYU POINTも同時に貯まります(ポイントの二重取り)。
    • JALカードと東急カードの機能が一体化: これ一枚でJALマイルとTOKYU POINTの両方を効率的に貯めることができます。

このカードがおすすめな人:
通勤で東急線を利用し、PASMOを使っている方。日常の買い物を東急系列のスーパーや百貨店で済ませることが多い方には、生活のあらゆる場面でマイルとポイントが貯まる、まさに一石二鳥のカードです。

③ JALカード Suica

こちらはJALカードとJR東日本のビューカードが提携したカードです。Suicaの利用が多いJR東日本エリアのユーザーに最適化されています。

  • 年会費: 2,200円(税込、初年度無料)。(参照:JALカード公式サイト)
  • マイル還元率: 基本はJALカード 普通カードと同様、0.5%~1.0%(ショッピングマイル・プレミアム加入時)。
  • 主な特徴:
    • Suicaオートチャージでポイントが貯まる: Suicaへのオートチャージや、モバイルSuicaへのチャージでJRE POINTが貯まります(1,000円につき15ポイント)。
    • JRE POINTをJALマイルに交換可能: 貯まったJRE POINTは、「1,500ポイント→500マイル」(ショッピングマイル・プレミアム加入時は1,000マイル)のレートでJALマイルに交換できます。
    • えきねっとやモバイルSuicaグリーン券購入でポイントアップ: JR東日本のサービス利用でJRE POINTがさらに貯まりやすくなります。

このカードがおすすめな人:
Suicaを日常的に利用する首都圏やJR東日本エリア在住のJALマイラーに最適なカードです。日々の通勤や移動で貯まるJRE POINTをJALマイルに集約することで、効率的なマイル獲得が可能です。

④ セゾンプラチナ・ビジネス・アメリカン・エキスプレス・カード

名前に「ビジネス」とありますが、個人事業主や会社員でも申し込めるプラチナカードです。その最大の特徴は、JALマイルへの高い交換レートにあります。

  • 年会費: 22,000円(税込)。年間200万円以上の利用で、次年度年会費が11,000円(税込)に優遇されます。(参照:セゾンカード公式サイト)
  • マイル還元率: 最大1.125%。これはJALマイルが貯まるカードの中でもトップクラスの還元率です。
    • SAISON MILE CLUB(無料): このサービスに登録すると、ショッピング利用1,000円につき10マイルが自動的に貯まります(還元率1.0%)。さらに、2,000円利用ごとに永久不滅ポイントが1ポイント貯まり、これをJALマイルに交換(200ポイント→500マイル)することで、合計の還元率が1.125%になります。
  • 主な特徴:
    • 高いJALマイル還元率: とにかくJALマイルを貯める効率を追求したい方に最適です。
    • 充実のプラチナ特典: 世界中の空港ラウンジが利用できる「プライオリティ・パス(プレステージ会員)」に無料で登録できます。また、コンシェルジュサービスや充実した旅行保険も付帯します。
    • ビジネス向けサービス: 経費管理に役立つサービスや、ビジネスに役立つ優待も利用可能です。

このカードがおすすめな人:
年間200万円以上のカード決済が見込める方で、JALマイルの還元率を何よりも重視する方に「最強」の選択肢となり得ます。プライオリティ・パスなど、海外出張や旅行が多い方にとっても非常に価値の高いカードです。

⑤ JAL CLUB-Aゴールドカード

JALカードの普通カードとプラチナカードの間に位置する、バランスの取れたゴールドカードです。実用的な特典とマイルの貯めやすさを両立しています。

  • 年会費: 17,600円(税込)。(参照:JALカード公式サイト)
  • マイル還元率: 1.0%。
  • 主な特徴:
    • ショッピングマイル・プレミアムが自動付帯: 普通カードでは年会費4,950円(税込)が必要な「ショッピングマイル・プレミアム」が無料で付帯しています。これにより、常に100円=1マイル(還元率1.0%)でマイルが貯まります。
    • 搭乗ボーナスマイルがアップ: JALグループ便搭乗時のボーナスマイルが25%にアップします。
    • 空港ラウンジサービスと充実の保険: 国内主要空港のラウンジが無料で利用可能。旅行傷害保険も最高5,000万円(自動付帯)と手厚くなります。

このカードがおすすめな人:
年に数回以上JAL便を利用し、ショッピングでもマイルをしっかり貯めたい方に最適です。普通カード+ショッピングマイル・プレミアムの合計年会費(7,150円)との差額で、空港ラウンジや手厚い保険といったゴールドカードならではの特典を得られるため、コストパフォーマンスに優れた一枚と言えます。

⑥ マリオットボンヴォイ・アメリカン・エキスプレス・プレミアム・カード

「陸マイラー最強カード」との呼び声も高い、マイルを貯めるすべての人に検討してほしい一枚です。JALマイルだけでなく、ANAマイルを含む世界40社以上の航空会社のマイルに高いレートで交換可能なのが最大の特徴です。

  • 年会費: 49,500円(税込)。(参照:アメリカン・エキスプレス公式サイト)
  • マイル還元率: 最大1.25%。100円の利用で3ポイント(マリオットボンヴォイポイント)が貯まります。
    • 通常、「3ポイント→1マイル」のレートで交換できます(還元率1.0%)。
    • 60,000ポイントをまとめてマイルに交換すると、5,000マイルのボーナスが付与されます。これにより「60,000ポイント→25,000マイル」となり、実質的なマイル還元率は1.25%に達します。
  • 主な特徴:
    • 圧倒的な汎用性: JAL、ANAはもちろん、ユナイテッド航空、ブリティッシュ・エアウェイズなど、状況に応じて最も有利なマイレージプログラムにマイルを移行できます。
    • 豪華なホテル特典: 毎年カードを継続し、年間150万円以上利用すると、世界中のマリオットボンヴォイ参加ホテルで利用できる無料宿泊特典(1泊1室、50,000ポイントまで)が進呈されます。この特典だけで年会費の元が取れるケースも少なくありません。
    • マリオットボンヴォイのゴールドエリート資格: カードを保有しているだけで、ホテルの部屋のアップグレードやレイトチェックアウトなどの優待を受けられる上級会員資格が付与されます。

このカードがおすすめな人:
高い年会費を支払ってでも、最高の効率でマイルを貯め、豪華な旅行体験をしたいと考えるすべての人におすすめです。特に、特定の航空会社に縛られず、柔軟にマイルを使いたい方や、ホテル滞在も重視する方にとっては、これ以上ない選択肢と言えるでしょう。

⑦ JALカード navi(学生専用)

JALが学生のために用意した、特典満載の特別なカードです。在学中にJALマイルを貯めるなら、このカード一択と言っても過言ではありません。

  • 年会費: 無料(在学期間中)。(参照:JALカード公式サイト)
  • マイル還元率: 1.0%。
  • 主な特徴:
    • ショッピングマイル・プレミアムが無料付帯: 通常は年会費4,950円(税込)のオプションが無料で付帯し、常に100円=1マイルで貯まります。
    • 特典航空券の割引: 通常より少ないマイル数(最大6割引)で特典航空券に交換できる「減額マイルキャンペーン」が利用できます。
    • 語学検定ボーナスマイル: 指定の外国語検定に合格すると、500マイルが付与されます。
    • マイルの有効期限が無期限: 在学中はマイルの有効期限がありません。

このカードがおすすめな人:
JALマイルを貯めたいと考えているすべての学生におすすめです。卒業旅行の資金をマイルで貯めるなど、学生生活を豊かにする強力なツールになります。社会人になるとこの特典は利用できないため、学生であることの特権を最大限に活用すべきカードです。

年会費無料でマイルが貯まるおすすめクレジットカード

「マイルは貯めたいけれど、年会費は払いたくない」という方も多いでしょう。ここでは、年会費無料で保有でき、貯めたポイントをマイルに交換できるコストパフォーマンスに優れたカードを3枚紹介します。これらは直接マイルが貯まるわけではありませんが、間接的にマイルを貯める「陸マイラー」活動の入り口として最適です。

楽天カード

言わずと知れた、日本で最も普及しているクレジットカードの一つです。年会費永年無料でありながら、貯めた楽天ポイントをANAマイルに交換できるため、マイル入門カードとして非常に人気があります。

  • ポイントからマイルへの交換: 貯めた楽天ポイントは「2楽天ポイント → 1ANAマイル」のレートで交換できます。交換は50ポイント以上、2ポイント単位で可能です。
  • ポイントの貯めやすさ:
    • 基本還元率は1.0%(100円で1ポイント)と高水準です。
    • 最大の魅力は、楽天市場での利用でポイントが倍増するSPU(スーパーポイントアッププログラム)です。楽天モバイルや楽天銀行など、楽天グループのサービスを使えば使うほど還元率が上がり、効率的にポイントを貯められます。
  • こんな人におすすめ:
    • 普段から楽天市場でよく買い物をする方。
    • まずは年会費をかけずに、ポイントを貯めてマイルに交換する体験をしてみたい方。
    • ANAマイルを貯めるためのサブカードを探している方。

楽天ポイントは汎用性が高いため、「普段はポイントとして使い、旅行に行きたくなったらマイルに交換する」といった柔軟な使い方ができるのが大きなメリットです。

エポスカード

丸井グループが発行する、こちらも年会費永年無料の人気のカードです。エポスカードの強みは、ANAマイルとJALマイルの両方に交換できる点と、海外旅行好きに嬉しい特典が付帯している点です。

  • ポイントからマイルへの交換:
    • ANAマイル: 1,000エポスポイント → 600 ANAマイル
    • JALマイル: 1,000エポスポイント → 500 JALマイル
  • 優れた付帯特典:
    • 海外旅行傷害保険が自動付帯: 年会費無料でありながら、海外旅行時のケガや病気を補償する保険が自動で付いてきます。これは他の無料カードにはない大きなアドバンテージです。
    • 全国10,000店舗以上での優待: カラオケや飲食店、レジャー施設などで割引や特典を受けられます。
  • ゴールドカードへの道:
    • エポスカードを年間50万円程度利用し続けると、年会費永年無料の「エポスゴールドカード」へのインビテーションが届くことがあります。ゴールドカードになれば、ポイントの有効期限が無期限になり、年間利用額に応じたボーナスポイントも付与されるため、さらにマイルが貯めやすくなります。
  • こんな人におすすめ:
    • ANAとJAL、どちらのマイルを貯めるか決めかねている方。
    • 海外旅行に行く機会があり、年会費無料で保険を手に入れたい方。
    • 将来的に年会費無料のゴールドカードを目指したい方。

セゾンパール・アメリカン・エキスプレス・カード

セゾンカードとアメックスが提携したカードで、スタイリッシュなデザインと特定条件下での高い還元率が魅力です。貯まる「永久不滅ポイント」には有効期限がありません。

  • 年会費: 1,100円(税込)ですが、年に1回以上の利用で翌年度も無料になるため、実質年会費無料で利用できます。
  • ポイントからマイルへの交換:
    • ANAマイル: 200永久不滅ポイント → 600 ANAマイル
    • JALマイル: 200永久不滅ポイント → 500 JALマイル
  • QUICPay利用で高還元:
    • 最大の特長は、QUICPay(クイックペイ)での支払いで2.0%という高い還元率(通常は0.5%)を実現できる点です(※年間合計30万円までの利用が上限)。コンビニやスーパーなど、QUICPayが使えるお店で積極的に利用することで、ポイントを効率的に貯められます。
  • 永久不滅ポイント:
    • その名の通り、ポイントに有効期限がありません。マイルの有効期限(36ヶ月)を気にすることなく、自分のペースでじっくりポイントを貯め、好きなタイミングでマイルに交換できます。
  • こんな人におすすめ:
    • 普段の支払いでQUICPayを多用する方。
    • ポイントの有効期限を気にせず、ANA・JAL両方のマイルを視野に入れて貯めたい方。
    • デジタルカードをすぐに発行して使いたい方(最短5分で発行可能)。

マイルが貯まるクレジットカードの選び方

貯めたい航空会社(ANA・JAL)で選ぶ、年会費とサービスのバランスで選ぶ、マイル還元率の高さで選ぶ、飛行機に乗る頻度で選ぶ、よく利用する店舗(特約店)で選ぶ、付帯サービスの充実度で選ぶ

数あるマイルカードの中から、自分にとっての「最強の一枚」を見つけるには、いくつかの重要な判断基準があります。自身のライフスタイルや価値観と照らし合わせながら、最適なカードを選びましょう。

貯めたい航空会社(ANA・JAL)で選ぶ

最も基本的で重要な選択基準は、ANAとJALのどちらのマイルを貯めたいかです。これは、今後のあなたの空の旅の方向性を決める大きな決断となります。

  • よく利用する航空会社はどちらか?
    • 出張や帰省で頻繁に利用する航空会社が決まっている場合、その航空会社のマイルを貯めるのが最も合理的です。搭乗ボーナスマイルも貯まり、効率的です。
  • 行きたい旅行先の就航状況は?
    • ANAは「スターアライアンス」、JALは「ワンワールド」という世界的な航空連合に加盟しています。特定の国や都市に行きたい場合、どちらの連合がより多くの便を運航しているかを調べるのも一つの方法です。例えば、ユナイテッド航空やルフトハンザドイツ航空を利用するならANA、アメリカン航空やブリティッシュ・エアウェイズを利用するならJALのマイルが提携航空会社便の特典航空券として利用できます。
  • 国内線の路線網:
    • 国内線においては、ANAの方が若干路線数が多く、地方空港への就航に強い傾向があります。一方、JALも主要な路線は網羅しています。ご自身の生活圏やよく訪れる場所へのアクセスを考慮して選びましょう。

まずは、ANAとJALの公式サイトで路線図を確認し、自分の行動範囲や将来の旅行計画と合致する方を選ぶのが王道です。

年会費とサービスのバランスで選ぶ

マイルが貯まるクレジットカードは、年会費によって提供されるサービスが大きく異なります。年会費というコストと、得られるリターン(マイル還元率、付帯サービス)のバランスを考えることが重要です。

  • 年会費無料~一般カード(~数千円):
    • マイルを貯め始める入門編。コストを抑えたい方向け。マイル還元率は基本的なレベルですが、特約店の利用などで工夫すれば十分に貯められます。
  • ゴールドカード(1万円~3万円台):
    • マイル還元率が高く設定されていることが多く(有料オプションが無料付帯するなど)、空港ラウンジの利用や手厚い旅行傷害保険が付帯します。年に数回以上飛行機に乗る方なら、年会費以上の価値を得やすいでしょう。
  • プラチナ・プレミアムカード(3万円以上~):
    • 最高のサービスを求める方向け。コンシェルジュサービス、プライオリティ・パス、豪華なホテル特典など、旅の質を格段に向上させるサービスが満載です。マイル還元率も最高水準で、大量のマイルを貯めたい富裕層や出張の多いビジネスパーソンに適しています。

「支払う年会費以上のメリットを、自分が享受できるか?」という視点で、自身の利用シーンを具体的に想像しながら検討することが失敗しないコツです。

マイル還元率の高さで選ぶ

日常のショッピングでどれだけ効率よくマイルを貯められるかは、「マイル還元率」にかかっています。この還元率を正しく理解することが、カード選びの鍵となります。

注目すべきは以下の2点です。

  1. 基本還元率: 通常の店舗で利用した際の還元率。JALカードの「ショッピングマイル・プレミアム」やANAカードの「10マイルコース」のように、年会費を追加で支払うことで還元率を1.0%に引き上げられるオプションがあるかどうかが重要です。年間利用額が多い人ほど、このオプションに加入した方がお得になります。
  2. 特約店での還元率: ANAカードマイルプラス加盟店やJALカード特約店で利用した際に、還元率が上乗せされる仕組みです。自分がよく利用するコンビニ、スーパー、ドラッグストアなどが特約店になっているカードを選ぶと、日常生活の中で自然とマイルが貯まりやすくなります。

例えば、年間100万円をカードで支払う場合、還元率0.5%なら5,000マイルですが、還元率1.0%なら10,000マイルになります。この差は数年単位で見ると非常に大きくなります。

飛行機に乗る頻度で選ぶ

あなたのライフスタイルが「飛行機によく乗る」のか、「ほとんど乗らない」のかによって、選ぶべきカードのタイプは大きく変わります。

飛行機によく乗る人

出張や旅行で年に何度も飛行機を利用する方は、ANAカードやJALカードといった航空会社が直接発行する「提携カード」が絶対的におすすめです。その理由は、ショッピングで貯まるマイルに加えて、以下のボーナスマイルを獲得できるからです。

  • 入会・継続ボーナスマイル: カードに入会した時や、毎年継続するたびに1,000~10,000マイルが付与されます。
  • 搭乗ボーナスマイル: 提携航空会社の便に搭乗するたびに、通常のフライトマイルに加えて、区間基本マイルの10%~50%がボーナスとして加算されます。

これらのボーナスマイルは、飛行機に乗る人だけの特権であり、マイルを加速的に貯めるための強力なエンジンとなります。

飛行機にあまり乗らない人(陸マイラー)

飛行機に乗る機会がほとんどない、いわゆる「陸マイラー」の方は、フライトボーナスよりも日常のショッピングにおける還元率を最優先すべきです。

  • 高還元率カード: マリオットボンヴォイ・アメックス・プレミアム(最大1.25%)やセゾンプラチナ・ビジネス・アメックス(最大1.125%)など、フライトに依存せず高い還元率を誇るカードが有力候補になります。
  • 生活密着型カード: ソラチカカード(メトロ利用)やJALカード TOKYU POINT ClubQ(東急沿線)、楽天ANAマイレージクラブカード(楽天市場)など、ご自身の生活圏やよく使うサービスと連携したカードを選ぶことで、効率的にマイルを貯めることができます。

陸マイラーは、日々の支払いをいかにマイルに繋げるかが勝負です。

よく利用する店舗(特約店)で選ぶ

マイルを効率的に貯める上で見逃せないのが、マイルが2倍以上貯まる「特約店」の存在です。

  • ANAカードマイルプラス加盟店: セブン-イレブン、マツモトキヨシ、スターバックス、ENEOSなど
  • JALカード特約店: ファミリーマート、イオン、ウエルシア、ノジマなど

これらの店舗では、通常のカード決済で貯まるマイル(またはポイント)に加えて、追加で100円または200円につき1マイルが直接加算されます。つまり、マイルの二重取りが可能になるのです。

普段、自分がどのコンビニやスーパー、ドラッグストアをよく利用するかを思い浮かべてみてください。その店舗が特約店になっているカードを選ぶだけで、年間に貯まるマイル数は大きく変わってきます。

付帯サービスの充実度で選ぶ

マイルを貯める機能だけでなく、クレジットカードに付帯するサービスも重要な選択基準です。特に旅行に関連するサービスは、旅の快適性や安心感を大きく左右します。

旅行傷害保険

万が一の事態に備える旅行傷害保険は、カード選びで必ずチェックしたい項目です。

  • 補償額: 死亡・後遺障害だけでなく、海外で高額になりがちな治療費用や、手荷物の盗難・破損を補償する携行品損害の金額を確認しましょう。
  • 自動付帯 vs 利用付帯:
    • 自動付帯: カードを持っているだけで保険が適用されます。
    • 利用付帯: その旅行に関する代金(ツアー料金や航空券など)をカードで支払った場合にのみ保険が適用されます。
    • 年会費無料カードでも自動付帯のエポスカードのような貴重な存在もありますが、一般的にはゴールドカード以上で手厚い自動付帯の保険が付くことが多いです。
  • 家族特約: カード会員本人だけでなく、生計を共にする家族にも保険が適用されるかどうかも重要なポイントです。

空港ラウンジの利用

フライト前の待ち時間をゆったりと過ごせる空港ラウンジ。このサービスもカードのグレードによって内容が異なります。

  • カードラウンジ: ゴールドカード以上に付帯していることが多く、国内の主要空港と一部の海外空港(ホノルルなど)のラウンジが利用できます。ソフトドリンクが無料で提供され、静かな空間で休憩できます。
  • 航空会社ラウンジ: ANAラウンジやJALのサクララウンジなど。アルコール類や軽食が提供されるなど、より上質なサービスが受けられます。利用するには、ビジネスクラス以上の搭乗券や、航空会社の上級会員資格が必要です。
  • プライオリティ・パス: プラチナカード以上に付帯することが多いサービスで、世界中の1,300ヶ所以上の空港ラウンジ(航空会社ラウンジ含む)を利用できます。海外に行く機会が多い方には非常に価値の高い特典です。

クレジットカードで効率よくマイルを貯める5つのコツ

普段の支払いをカードにまとめる、公共料金や税金などの固定費を支払う、特約店や提携店を積極的に利用する、ポイントサイトやポイントアップモールを経由する、飛行機に乗ってフライトボーナスマイルを貯める

自分に合ったカードを選んだら、次はそのカードを最大限に活用して、効率よくマイルを貯めるフェーズです。ここでは、誰でも実践できる5つの具体的なコツをご紹介します。

① 普段の支払いをカードにまとめる

マイルを貯めるための最も基本的かつ強力な方法は、現金の支払いをやめ、あらゆる支出をクレジットカードに集約することです。

コンビニでの数百円の買い物から、スーパーでの食料品の購入、友人との食事代まで、これまで現金や他の決済手段で支払っていたものを、すべてマイルが貯まるカード一枚にまとめましょう。「塵も積もれば山となる」という言葉通り、日々の少額決済の積み重ねが、数ヶ月後、数年後には大きなマイルとなって返ってきます。

家計簿アプリと連携させれば支出管理も楽になり、一石二鳥です。まずは「支払いはすべてカードで」という意識を持つことから始めましょう。

② 公共料金や税金などの固定費を支払う

毎月、毎年必ず発生する「固定費」は、マイルを安定的に獲得するための大きなチャンスです。

  • 公共料金: 電気、ガス、水道料金
  • 通信費: 携帯電話料金、インターネットプロバイダ料金
  • 保険料: 生命保険、損害保険
  • 税金: 住民税、固定資産税、自動車税、国民年金保険料など(※自治体や支払いサイトによって対応状況が異なります)

これらの支払いをクレジットカード払いに設定すれば、何もしなくても毎月自動的にマイルが貯まり続ける仕組みが完成します。一度設定してしまえば手間もかからず、年間で見ると数千から数万マイルにもなる可能性があります。まだ口座振替にしているものがあれば、すぐにカード払いに切り替えることをおすすめします。

③ 特約店や提携店を積極的に利用する

選び方の章でも触れましたが、マイル還元率が2倍以上になる特約店の利用は、マイルを加速させる上で非常に効果的です。

例えば、ショッピングマイル・プレミアムに加入したJALカード(還元率1.0%)で、特約店のファミリーマートで買い物をすると、通常のマイルに加えて特約店ボーナスマイルが加算され、合計で100円につき2マイル(還元率2.0%)が貯まります。

普段何気なく利用しているお店を、意識的にANAやJALの特約店に変えるだけで、貯まるマイルは劇的に変わります。公式サイトやアプリで近所の特約店をチェックし、「コンビニはセブン-イレブン(ANA)/ファミリーマート(JAL)」「ドラッグストアはマツモトキヨシ(ANA/JAL)」といったように、自分なりの利用ルールを決めると良いでしょう。

④ ポイントサイトやポイントアップモールを経由する

インターネットでの買い物やサービスの申し込みをする際に、一手間加えるだけでマイルを二重、三重に獲得する方法があります。

  • 航空会社の公式モール:
    • ANAマイレージモール: このサイトを経由して楽天市場やYahoo!ショッピングなどで買い物をすると、クレジットカードのポイントとは別に、購入額に応じてANAマイルが直接貯まります。
    • JALマイレージモール: 同様に、JALマイルが貯まる公式オンラインモールです。
  • ポイントサイト:
    • モッピーやハピタスといったポイントサイトでは、広告利用やアンケート回答で独自のポイントが貯まります。このポイントは、高い交換レートでANAやJALのマイルに交換することが可能です。特にクレジットカードの発行や銀行口座の開設といった高額案件を利用すると、一度に数万マイル相当のポイントを獲得することもできます。

ネットショッピングの際は、必ずこれらのサイトを経由するという習慣をつけるだけで、陸マイラー活動は飛躍的に効率化します。

⑤ 飛行機に乗ってフライトボーナスマイルを貯める

やはり、マイルを最もダイナミックに貯める方法は、飛行機に乗ることです。特に、ANAカードやJALカードといった航空会社提携カードを持っている場合、その威力は絶大です。

通常のフライトマイル(搭乗区間の距離に応じて算出)に加えて、カード会員限定の「搭乗ボーナスマイル」が10%~50%も上乗せされます。

例えば、東京-ニューヨーク間のフライト(片道約6,700マイル)で、25%のボーナスが付くゴールドカードを持っていた場合、片道だけで約1,675マイルものボーナスが加算されます。往復ならその倍です。

出張や旅行で飛行機に乗る機会がある方は、必ず提携カードを利用して、この大きなアドバンテージを活かしましょう。これが、陸マイラーにはない、空マイラー最大の強みです。

貯めたマイルのお得な使い道

特典航空券に交換する、座席をアップグレードする、提携先のポイントや電子マネーに交換する、空港での支払いや商品に交換する

苦労して貯めたマイルは、その価値を最大限に引き出す使い方をしたいものです。ここでは、貯めたマイルの代表的で、特にお得な使い道をご紹介します。

特典航空券に交換する

貯めたマイルの最も価値の高い使い道は、間違いなく「特典航空券」への交換です。前述の通り、使い方によっては1マイルの価値が10円以上になることもあり、これこそがマイルを貯める最大の醍醐味と言えます。

  • 国内線: 数千マイルから気軽に交換でき、週末の小旅行や帰省に活用できます。
  • 国際線: 目標マイルは高くなりますが、その分、価値も飛躍的に高まります。特に、普段は高額で手が出ないビジネスクラスやファーストクラスへの交換は、マイルの価値を最大化する究極の使い方です。数十万円、百万円以上する座席を、日々の支払いで貯めたマイルで手に入れる感動は格別です。

ただし、特典航空券は席数に限りがあり、特に繁忙期や人気路線は予約が困難な場合があります。旅行の計画は早めに立て、予約開始と同時に申し込むのが成功のコツです。

座席をアップグレードする

すでにエコノミークラスの航空券を購入している場合、マイルを使って座席をビジネスクラスやプレミアムエコノミーにアップグレードすることも可能です。

特典航空券を丸ごと交換するほどのマイルはないけれど、長距離フライトを快適に過ごしたい、という場合に非常に有効な使い方です。フルフラットになるビジネスクラスでゆっくりと休めば、現地に到着した時の体力の消耗度が全く違います。

ただし、アップグレードには対象となる航空券の予約クラス(運賃種別)に制限があるため、格安航空券などでは利用できない場合が多い点に注意が必要です。

提携先のポイントや電子マネーに交換する

旅行の予定がなかったり、マイルの有効期限が迫っていたりする場合には、提携先のポイントや電子マネーに交換するのも現実的な選択肢です。

  • 交換先の例(ANA): 楽天ポイント、Tポイント、nanacoポイント、TOKYU POINT、スターバックスカードへのチャージなど
  • 交換先の例(JAL): Pontaポイント、dポイント、Amazonギフト券、WAONなど

交換レートは基本的に1マイル=1円相当になることが多く、特典航空券に比べると価値は下がります。しかし、有効期限切れでマイルを失効させてしまうよりは、はるかに賢明な使い方です。少額のマイルを無駄なく消費したい場合にも便利です。

空港での支払いや商品に交換する

貯めたマイルは、空港や機内でも活用できます。

  • 電子クーポンに交換:
    • ANA SKYコイン: 1マイルから交換可能で、「1コイン=1円」として航空券や旅行商品の支払いに充当できます。交換マイル数や会員ステータスに応じてレートが最大1.7倍までアップします。
    • e JALポイント: 1ポイント=1円として航空券やツアー代金の支払いに使えます。
  • 空港店舗での利用:
    • 空港にあるANA FESTAやJAL PLAZA(JALUX)といった店舗で、1マイル単位で直接支払いに利用することも可能です。お土産の購入などに便利です。

これらの使い方は、特典航空券に交換するほどマイルが貯まっていない場合や、端数のマイルを使い切りたい場合に重宝します。

マイルを貯める際の注意点

マイルには有効期限がある、ポイントからマイルへの交換に手数料がかかる場合がある、年会費がかかるカードが多い

マイル活動はメリットが多い一方で、いくつか知っておくべき注意点も存在します。これらを理解しておくことで、後悔のないマイルライフを送ることができます。

マイルには有効期限がある

最も重要な注意点が、マイルの有効期限です。ANAマイル、JALマイルともに、マイルを獲得した日(搭乗日やポイント交換日)から36ヶ月後の月末に失効します。

3年間という期間は長く感じられるかもしれませんが、目標とする特典航空券(特に国際線ビジネスクラスなど)に必要な数万~十数万マイルを貯めるには、計画的な積算が必要です。

有効期限を管理するためには、定期的に航空会社のアプリやウェブサイトでマイル残高と失効予定日を確認する習慣をつけましょう。

なお、この有効期限を実質的に回避する方法もあります。アメリカン・エキスプレスやダイナースクラブのポイント、マリオットボンヴォイのポイントのように、ポイント自体に有効期限がない(または条件付きで延長される)カードでポイントを貯め続け、特典航空券に交換する直前にマイルに交換するという方法です。これにより、マイルの36ヶ月という有効期限に縛られずに、長期的な視野でマイルを貯めることが可能になります。

ポイントからマイルへの交換に手数料がかかる場合がある

多くのマイルカードでは、高い還元率でマイルを貯めるために、ポイントからマイルへの交換時に別途手数料(年会費)がかかる場合があります。

  • ANAカード: 還元率1.0%を実現する「10マイルコース」は、年間6,600円(税込)の移行手数料が必要です(一部ゴールドカード以上を除く)。
  • JALカード: 還元率1.0%を実現する「ショッピングマイル・プレミアム」は、年間4,950円(税込)の年会費が必要です(CLUB-Aゴールドカード以上を除く)。

これらの手数料を支払うかどうかは、年間のカード利用額が損益分岐点を超えるかどうかで判断します。例えばJALカードの場合、年間49.5万円以上利用すれば、手数料を払っても0.5%コースより多くのマイルを獲得できる計算になります。自身の利用額を予測し、コストを払う価値があるかを見極めることが重要です。

年会費がかかるカードが多い

マイルを高還元率で貯められたり、手厚いサービスが付帯したりするカードは、そのほとんどが年会費有料です。一般カードで2,200円(税込)、ゴールドカードで1万円~3万円台、プラチナカード以上ではそれ以上と、グレードが上がるにつれて年会費も高くなります。

カードを選ぶ際には、年会費を支払ってでも、それ以上の価値(マイルで得られる特典航空券の価値、保険やラウンジなどのサービスの価値)を享受できるかを冷静に判断する必要があります。年会費は毎年必ず発生する固定費です。自分のライフスタイルに見合わない高額な年会費のカードを持つと、かえって損をしてしまう可能性もあることを忘れないでください。

マイルが貯まるクレジットカードに関するよくある質問

最後に、マイルが貯まるクレジットカードに関して、多くの方が抱く疑問についてQ&A形式でお答えします。

飛行機に乗らない陸マイラーでもマイルは貯まりますか?

はい、まったく問題なく貯まります。 むしろ、現在のマイル獲得の主流は、飛行機に乗らずに日常生活の支払いやポイントサイト活用でマイルを貯める「陸マイラー」活動です。

本記事で紹介した「効率よくマイルを貯める5つのコツ」のうち、公共料金の支払いや特約店の利用、ポイントサイトの経由などは、すべて陸マイラー向けのテクニックです。カード選びの際は、フライトボーナスよりもショッピングでのマイル還元率や、生活圏での使いやすさを重視すると良いでしょう。

年会費無料のカードでもマイルは貯められますか?

はい、貯められます。 楽天カードやエポスカードのように、年会費無料で貯めたポイントをANAやJALのマイルに交換できるカードがあります。

ただし、一般的に年会費が有料のカードに比べて、マイルへの交換レートが低かったり、マイルが直接貯まるわけではなかったりする点には注意が必要です。まずはコストをかけずにマイルを貯める感覚を掴みたいという方には、これらの年会費無料カードは最適な選択肢です。

学生や主婦でもクレジットカードは作れますか?

はい、作れます。

  • 学生の方: JALカード naviやANA JCBカード ZEROなど、学生専用または若者向けの特典が豊富なカードがあります。これらは審査のハードルも比較的低く設定されているため、アルバイト収入などがあれば十分に発行の可能性があります。
  • 主婦(主夫)の方: ご自身に収入がなくても、配偶者に安定した収入があれば、世帯年収を基に審査されるため、クレジットカードを作ることは可能です。申し込みの際に、職業欄で「主婦(主夫)」を選択し、世帯年収を正しく申告しましょう。

マイルとポイントの二重取りはできますか?

はい、様々な場面で可能です。 マイルとポイントの二重取り(あるいは三重取り)は、マイルを効率的に貯めるための基本テクニックです。

  • 例1(特約店の利用):
    JALカード特約店のイオンで、JALカードを使って支払うと、①JALカード決済分のマイルと、②特約店利用のボーナスマイルが両方貯まります。
  • 例2(ポイントサイトの経由):
    ANAマイレージモールを経由して楽天市場で買い物をし、ANAカードで決済すると、①ANAマイレージモールの経由マイル、②楽天の通常ポイント、③ANAカード決済分のポイント(→マイル)という、ポイントの三重取りが実現できます。

これらの仕組みを積極的に活用することが、マイル獲得への近道です。

法人・ビジネスカードでもマイルは貯まりますか?

はい、貯まります。 多くのカード会社が、法人や個人事業主向けにマイルが貯まるビジネスカードを発行しています。

出張費や接待交際費、広告費、仕入れなど、事業に関わる大きな決済をビジネスカードに集約することで、個人カードよりもはるかに速いスピードで大量のマイルを貯めることが可能です。本記事で紹介した「セゾンプラチナ・ビジネス・アメリカン・エキスプレス・カード」のように、JALマイル還元率に特化したカードも存在します。

結局、マイルが貯まる最強のクレジットカードはどれですか?

この記事を通して様々なカードを紹介してきましたが、この質問への答えは一つではありません。なぜなら、「最強のカード」は、あなたのライフスタイル、価値観、そして目標によって全く異なるからです。

  • 飛行機によく乗るJAL派なら → JAL CLUB-Aゴールドカード
  • 東京メトロを使うANA派の陸マイラーなら → ANA To Me CARD PASMO JCB(ソラチカカード)
  • 年会費を抑えたい楽天ユーザーなら → 楽天ANAマイレージクラブカード
  • 航空会社に縛られず、最高の還元率とホテル特典を求めるなら → マリオットボンヴォイ・アメリカン・エキスプレス・プレミアム・カード
  • マイルを貯め始めたい学生なら → JALカード navi

この記事の「選び方」の章をもう一度参考にしながら、ご自身の年間カード利用額、飛行機に乗る頻度、よく使うお店、重視するサービス(保険、ラウンジ、ステータスなど)を整理してみてください。そうすることで、あなたにとっての「最強の一枚」が自ずと見えてくるはずです。

マイルを貯める旅は、カードを選んだ瞬間から始まります。ぜひ、最適なパートナーとなる一枚を見つけ、次の素晴らしい旅行を実現してください。