NTTドコモが提供する「dポイント」は、ドコモの携帯電話を利用している人はもちろん、ドコモユーザー以外の方でもお得にポイントを貯めて使える、非常に利便性の高い共通ポイントサービスです。街ナカのコンビニや飲食店から、ネットショッピング、毎月の公共料金の支払いまで、さまざまなシーンで活用できます。
しかし、「dポイントがお得なのは知っているけれど、具体的にどうすれば効率良く貯められるのか分からない」「貯めたポイントの最適な使い道が知りたい」と感じている方も少なくないでしょう。
この記事では、dポイントの基本的な仕組みから、今日からすぐに実践できるお得な貯め方10選、そして貯めたポイントを無駄なく活用するための賢い使い方や交換先まで、網羅的かつ分かりやすく解説します。さらに、dポイントを始めるための準備や注意点、よくある質問にも詳しくお答えします。この記事を読めば、あなたもdポイントを最大限に活用し、日々の生活をより豊かにする「ポイ活」マスターになれるはずです。
目次
dポイントとは
まずはじめに、dポイントがどのようなポイントサービスなのか、その基本的な仕組みから理解を深めていきましょう。dポイントの全体像を把握することで、後述するお得な貯め方や使い方の理解度が格段に上がります。
dポイントの基本情報
dポイントは、株式会社NTTドコモが運営する入会金・年会費無料のポイントプログラムです。もともとはドコモの携帯電話利用者を対象としたサービスでしたが、現在はキャリアフリー(どの携帯電話会社を使っていても利用可能)となり、dアカウントを作成すれば誰でも利用できます。
dポイントの最大の魅力は、その使いやすさにあります。ローソンやファミリーマートといったコンビニエンスストア、マクドナルド、マツモトキヨシなど、全国のさまざまな「dポイント加盟店」で、dポイントカードやモバイルdポイントカードを提示するだけでポイントが貯まり、使うことができます。貯まったポイントは、原則として1ポイント=1円として、1ポイント単位で支払いに利用できるため、少額のポイントでも無駄なく活用できるのが特徴です。
また、キャッシュレス決済サービスの「d払い」やクレジットカードの「dカード」と組み合わせることで、ポイントの二重取り・三重取りが可能になり、さらに効率的にポイントを貯められます。このように、dポイントは日常生活のあらゆる場面に溶け込んでおり、意識して活用することで着実に節約効果を生み出せるサービスと言えるでしょう。
dポイントの種類
dポイントには、大きく分けて「通常ポイント」と「期間・用途限定ポイント」の2種類が存在します。この2つの違いを正しく理解しておくことが、dポイントを上手に活用する上で非常に重要です。
通常ポイント
通常ポイントは、dポイント加盟店での買い物や、dカード、ドコモのサービス利用など、基本的な方法で貯まる最も一般的なポイントです。
このポイントの特徴は、有効期限が長く、用途に制限がないことです。後述するJALマイルへの交換や、携帯料金への充当など、dポイントのほぼすべての使い道に利用できます。そのため、長期的な目標を持ってじっくりとポイントを貯めたい場合に適しています。例えば、「1年かけてポイントを貯めて、旅行のためにJALマイルに交換する」といった使い方が可能です。
期間・用途限定ポイント
一方、期間・用途限定ポイントは、主にキャンペーンや特定のサービス利用の特典として付与されるポイントです。
その名の通り、有効期限が通常ポイントよりも短く設定されており、使える用途も一部制限されています。例えば、数週間から2〜3ヶ月程度で失効してしまうことが多く、携帯料金の支払いやデータ量の追加、JALマイルへの交換などには利用できません。
しかし、街のお店やネットショッピングでの利用、d払いでの支払い、dマーケットでの商品購入など、多くの日常的なシーンでは通常ポイントと同じように1ポイント=1円として使えます。そのため、期間・用途限定ポイントが付与された場合は、有効期限内に失効させないよう、日々の買い物などで積極的に消費していくことが賢い使い方です。
ポイントを利用する際は、有効期限が近い期間・用途限定ポイントから自動的に消費される仕組みになっているため、利用者が意識して使い分ける必要はありません。
dポイントの有効期限
dポイントを貯める上で、失効させてしまわないために有効期限の管理は不可欠です。
- 通常ポイントの有効期限: ポイントを獲得した月から起算して48か月後の末日までです。つまり、最大で4年間有効ということになります。非常に長期間有効なため、じっくり貯めて大きな買い物や特典交換に使うことができます。
- 期間・用途限定ポイントの有効期限: 付与されるキャンペーンや特典ごとに異なります。短いものでは獲得から1ヶ月未満、長いものでも数ヶ月程度と、通常ポイントに比べて大幅に短く設定されています。ポイントを獲得したら、必ずdポイントクラブのアプリやサイトで有効期限を確認する習慣をつけましょう。
dポイントクラブとは
dポイントをよりお得に活用するためには、「dポイントクラブ」の理解が欠かせません。dポイントクラブは、dポイントを貯めたり使ったりするすべての利用者が自動的に加入する会員プログラムです。このプログラムには、利用状況に応じて特典が変動する「会員ランク」制度が設けられています。
dポイントクラブの会員ランク
dポイントクラブの会員ランクは、全部で5段階あります。
ランク |
---|
5つ星 |
4つ星 |
3つ星 |
2つ星 |
1つ星 |
dアカウントを作成した直後は「1つ星」からスタートし、条件をクリアすることでランクが上がっていきます。ランクが上がるほど、よりお得な特典を受けられるようになります。
ランクアップの条件と特典
会員ランクは、判定期間である直近3か月間のdポイント獲得数に応じて毎月3日に決定されます。ランクアップに必要なポイント数は以下の通りです。
ランク | ランクアップの条件(3か月間のdポイント獲得数) | ポイント倍率アップ特典 |
---|---|---|
5つ星 | 5,000ポイント | 2.5倍 |
4つ星 | 1,500ポイント | 2.0倍 |
3つ星 | 600ポイント | 2.0倍 |
2つ星 | 100ポイント | 1.5倍 |
1つ星 | 条件なし | なし |
※参照:NTTドコモ公式サイト dポイントクラブ 会員ランク
ランク判定の対象となるのは、dポイント加盟店での買い物やドコモのサービス利用などで獲得したポイントです。アンケートやゲームで獲得したポイント、他社からの交換ポイント、キャンペーンで進呈されたポイントの一部は判定対象外となるため注意が必要です。
ランクアップの最大のメリットは、dポイント加盟店でdポイントカードを提示した際に受けられる「ポイント倍率アップ特典」です。例えば、通常100円の利用で1ポイント貯まるお店で5つ星ランクの会員が買い物をすると、基本ポイント1ポイントに加えて特典ポイントとして1.5ポイントが進呈され、合計2.5ポイント(2.5倍)が貯まります。
この特典は、d払いやdカードでの決済ポイントとは別に適用されるため、組み合わせることで驚くほどポイントが貯まりやすくなります。効率的にdポイントを貯めるためには、この会員ランクを意識し、まずは2つ星、3つ星を目指すことが最初のステップとなります。
dポイントのお得な貯め方10選
dポイントの基本的な仕組みを理解したところで、いよいよ本題である「お得な貯め方」を具体的に見ていきましょう。ここでは、初心者でも簡単に始められる基本的な方法から、上級者向けのテクニックまで、10個の貯め方を厳選してご紹介します。
① 街のdポイント加盟店で貯める
最も基本的で簡単な貯め方が、街ナカにあるdポイント加盟店で会計時にdポイントカード(モバイルまたはプラスチック)を提示する方法です。
dポイント加盟店は、私たちの生活に身近な多くのお店に広がっています。
- コンビニエンスストア: ローソン、ファミリーマート、ローソンストア100など
- ドラッグストア: マツモトキヨシ、ココカラファイン、スギ薬局など
- ファストフード・カフェ: マクドナルド、ミスタードーナツ、ドトールコーヒーショップ、サンマルクカフェなど
- 書店: 紀伊國屋書店、丸善、ジュンク堂書店など
- 百貨店・商業施設: 髙島屋、大丸、松坂屋など
- 家電量販店: エディオン、ジョーシン、ノジマなど
これらの店舗で会計時に「dポイントカードをお願いします」と伝えて提示するだけで、購入金額に応じて100円(税抜)または200円(税抜)につき1ポイントが貯まります。還元率は店舗によって異なりますが、日々の小さな買い物の積み重ねが、気づけば大きなポイントになって返ってきます。
さらに、前述のdポイントクラブのランク特典が適用されるため、例えば5つ星ランクの会員なら、ポイントが2.5倍になります。200円で1ポイント(0.5%還元)のお店でも、5つ星会員なら実質1.25%還元となり、非常にお得です。まずは普段利用するお店がdポイント加盟店かどうかを確認し、会計時のカード提示を習慣づけることから始めてみましょう。
② ネットのdポイント加盟店で貯める
dポイントは街のお店だけでなく、オンラインのショッピングサイトでも貯めることができます。
Amazon、メルカリ、無印良品ネットストア、JAL公式サイトなど、多くの人気サイトがdポイントと提携しています。
ネットで貯める場合の主な方法は、支払い方法として「d払い」を選択することです。d払いで支払うことで、購入金額に応じてdポイントが貯まります。また、サイトによってはdアカウントと連携設定をしておくだけで、d払い以外の支払い方法(クレジットカードなど)でもdポイントが貯まる場合があります。
特にAmazonでは、d払いを利用することでAmazonポイントとdポイントの両方を獲得できるため、非常にお得です。ネットショッピングをする際は、まずそのサイトがdポイントに対応しているか、d払いが使えるかを確認する癖をつけると、ポイントの取りこぼしを防げます。
③ d払いで支払って貯める
キャッシュレス決済サービスの「d払い」は、dポイントを貯める上で欠かせないツールです。d払いを利用すると、ポイントの二重取り、三重取りが狙え、ポイント還元率を大幅にアップさせることができます。
d払いの基本的な仕組みは、街のお店での支払い時に200円(税込)ごとに1ポイント(0.5%還元)、ネットでの支払い時に100円(税込)ごとに1ポイント(1%還元)が貯まるというものです。
ここでの重要なポイントは、d払いの支払い方法を「dカード」に設定することです。d払いの支払い元をdカードに設定すると、上記のd払い利用による基本ポイントに加えて、dカードの決済ポイントとして100円(税込)につき1ポイント(1%還元)が別途貯まります。
つまり、dポイント加盟店でdポイントカードを提示し、支払い方法をdカードに設定したd払いで決済すると、
- dポイントカード提示によるポイント(0.5%〜1%)
- d払い利用による基本ポイント(0.5%)
- dカード決済ポイント(1%)
というポイントの三重取りが実現します。合計の還元率は2.0%〜2.5%となり、非常にお得です。
d払いステップボーナスで還元率アップ
さらにd払いには、毎月の利用状況に応じて還元率がアップする「d払いステップボーナス」というプログラムがあります。
これは、毎月1日から末日までの間に「d払いの決済回数」と「dポイントクラブ会員ランク」の条件を達成すると、翌月のd払いのポイント還元率がアップするというものです。
条件(当月) | 翌月のポイント還元率 |
---|---|
5つ星ランク + 決済80回以上 | +1.5% |
4つ星ランク + 決済50回以上 | +1.0% |
3つ星ランク + 決済20回以上 | +0.5% |
2つ星ランク + 決済5回以上 | +0.2% |
1つ星ランク + 決済1回以上 | +0.1% |
※参照:NTTドコモ公式サイト d払いステップボーナス
※上記は2024年8月10日からの新プログラムの内容です。
例えば、5つ星ランクの会員が当月にd払いで80回以上決済すると、翌月のd払いの還元率が基本の0.5%に加えて+1.5%され、合計2.0%になります。これにdカード決済ポイント(1%)を合わせると、d払いだけで合計3.0%という高還元率を実現できます。決済回数の条件は一見難しそうに見えますが、コンビニでの少額決済なども1回としてカウントされるため、日常的にd払いを使っていれば達成は十分に可能です。
d曜日キャンペーンを活用する
d払いユーザーなら絶対に見逃せないのが、毎週金曜日・土曜日に開催される「d曜日」キャンペーンです。
このキャンペーンにエントリーし、金曜日または土曜日にネットの対象店舗でd払いを利用すると、購入金額に対して最大4%のdポイント(期間・用途限定)が還元されます。
- キャンペーンエントリー: +0.5%
- 対象日にd払いで決済: +0.5%
- 同一月内に3サイト以上で買い物: +3.0%
このキャンペーンは、Amazonやメルカリなど多くのネットショップが対象です。ネットでの大きな買い物は、金曜日か土曜日にd払いで決済することを心がけるだけで、大量のポイントを獲得するチャンスが広がります。
④ dカード・dカード GOLDで効率的に貯める
dポイントを本格的に貯めたいなら、クレジットカードの「dカード」または「dカード GOLD」の発行を検討しましょう。これらのカードは、dポイントを貯めるための最強ツールと言っても過言ではありません。
dカード/dカード GOLDは、どこで利用しても100円(税込)につき1ポイント(1%還元)が貯まります。これは公共料金や普段のスーパーでの買い物など、dポイント加盟店やd払いに対応していない場所での支払いでも適用されるため、あらゆる支出をポイント獲得につなげられます。
dカード特約店でポイントアップ
dカードには、通常よりも多くのポイントが貯まる「dカード特約店」という提携店があります。特約店でdカードまたはdカード GOLDで支払うと、通常の決済ポイント(1%)に加えて、店舗ごとに設定された特約店ポイントが上乗せされます。
- マツモトキヨシ: 合計3%還元(決済ポイント1% + 特約店ポイント2%)
- スターバックスカードへのオンラインチャージ: 合計4%還元(決済ポイント1% + 特約店ポイント3%)
- ENEOS: 合計1.5%還元(決済ポイント1% + 特約店ポイント0.5%)
- JAL: 合計2%還元(決済ポイント1% + 特約店ポイント1%)
※参照:NTTドコモ dカードサイト
これらの店舗をよく利用する方は、dカードで支払うだけでポイントがザクザク貯まります。
dカード ポイントUPモールを利用する
ネットショッピングをする際には、「dカード ポイントUPモール」を経由することをおすすめします。
このサイトを経由して、Amazon、楽天市場、Yahoo!ショッピング、ビックカメラ.comなどの提携サイトで買い物をすると、通常のdカード決済ポイント(1%)に加えて、購入金額の0.5%〜9.5%の追加ポイントがもらえます。
例えば、ポイント1.5倍(+0.5%)のショップでdカードを使って10,000円の買い物をした場合、
- dカード決済ポイント: 100ポイント (1%)
- ポイントUPモール経由ポイント: 50ポイント (+0.5%)
となり、合計150ポイント(1.5%還元)が貯まります。
Amazonが対象に含まれているのが大きな魅力で、Amazonでの買い物はポイントUPモール経由を徹底するだけで、年間でかなりのポイント差が生まれます。
⑤ ドコモのサービス利用で貯める
ドコモユーザーであれば、毎月の通信料金や関連サービスの利用でもdポイントを貯めることができます。
ドコモの携帯料金
ドコモの携帯電話料金の支払いでは、利用料金1,000円(税抜)につき10ポイントが貯まります。
しかし、ここで真価を発揮するのが「dカード GOLD」です。dカード GOLD会員は、ドコモの携帯電話および「ドコモ光」の利用料金1,000円(税抜)につき100ポイント、つまり10%ものポイントが還元されます。
dカード GOLDは年会費が11,000円(税込)かかりますが、毎月の携帯料金が9,000円(税抜)以上であれば、年間で10,800ポイント以上が貯まり、これだけで年会費の元が取れてしまいます。ドコモユーザーで、ある程度の料金を支払っている方にとっては、dカード GOLDは持たないと損と言えるほどのカードです。
ドコモ光・ドコモでんき
インターネット回線の「ドコモ光」や、電力サービスの「ドコモでんき」を利用することでもdポイントが貯まります。特に「ドコモでんき Green」プランは、環境に配慮しつつ、電気料金に応じてdポイントが貯まる(dカード GOLD会員は最大6%還元)ため、家庭のインフラをドコモにまとめることで、効率的にポイントを貯めることが可能です。
⑥ dマーケットの利用で貯める
「dマーケット」は、ドコモが運営するコンテンツ配信サービスの総称です。これらのサービスを利用することでもdポイントを貯めたり使ったりできます。
- dショッピング: 食料品や日用品、家電などを扱う総合通販サイト。
- d fashion: 人気ブランドのアパレルアイテムが揃うファッション通販サイト。
- dデリバリー: ピザや寿司などの出前・フード宅配サービス。
- dブック: 話題の漫画や小説が読める電子書籍ストア。
- dトラベル: 国内のホテルや旅館の予約サイト。
これらのサービスでは、購入金額に応じてポイントが貯まるのはもちろん、「ポイント〇倍キャンペーン」が頻繁に開催されます。特にdショッピングでは、毎月10日・20日は「dショッピングデー」としてポイントが最大40倍になるなど、特定のキャンペーン日を狙って利用するのが賢い貯め方です。
⑦ キャンペーンに参加して貯める
dポイントは、定常的な還元だけでなく、期間限定のキャンペーンで大量ポイントを獲得できるチャンスが豊富にあります。
- 加盟店でのポイントアップキャンペーン: 「ローソンでdポイント5倍」など。
- d払いでの還元率アップキャンペーン: 「〇〇でd払いを使うと+20%還元」など。
- エントリー&条件達成キャンペーン: 「dポイントクラブアプリにログインしてくじを引くとポイントが当たる」など。
これらのキャンペーン情報は、dポイントクラブの公式サイトやアプリ、d払いのアプリで告知されます。ほとんどのキャンペーンはエントリーが必須となっているため、こまめに情報をチェックし、忘れずにエントリーする習慣をつけることが大量ポイント獲得の鍵となります。
⑧ アンケートやゲームでコツコツ貯める
大きな買い物やキャンペーンだけでなく、スキマ時間を使ってコツコツとポイントを貯める方法もあります。
dポイントクラブの公式サイトやアプリ内には、「dポイント広場」というコンテンツがあり、そこで提供されているアンケートに回答したり、ミニゲームをプレイしたりすることで、毎日少しずつdポイントを貯めることができます。
一度に貯まるポイントは1ポイントなど少額ですが、通勤時間や休憩時間などを活用して毎日続ければ、1ヶ月で数十〜数百ポイントを貯めることも可能です。「塵も積もれば山となる」を実践できる、手軽なポイ活です。
⑨ 他社ポイントから交換して貯める
普段の生活でdポイント以外のポイントを貯めている場合、それらの他社ポイントをdポイントに交換することで、ポイントを集約できます。dポイントは多くのポイントプログラムと提携しており、相互交換や片道交換が可能です。
交換元のポイント | 交換レート |
---|---|
Pontaポイント | 100ポイント → 100 dポイント |
リクルートポイント | 100ポイント → 100 dポイント |
JALマイル | 3,000マイル → 1,500 dポイント(レート注意) |
セゾンカード 永久不滅ポイント | 200ポイント → 900 dポイント |
三井住友カード Vポイント | 1ポイント → 0.8 dポイント |
※参照:各社公式サイト(2024年6月時点)
このように、提携先は多岐にわたります。複数のサービスにポイントが分散してしまっている方は、dポイントにまとめることで管理がしやすくなり、使い道も広がります。
⑩ dポイント投資で増やす
最後に紹介するのは、少しユニークな「貯め方」です。「dポイント投資」は、手持ちのdポイントを使って投資の疑似体験ができるサービスです。
現金は一切不要で、100ポイントから始められます。運用コースは、値動きの異なる複数のコースから選ぶことができ、運用の成果に応じてdポイントが増減します。もちろん、元本保証はなく、ポイントが減ってしまうリスクもありますが、逆に市場が好調なときにはポイントが大きく増える可能性もあります。
投資の知識がなくても、AIが自動で運用してくれる「おまかせ運用」もあるため、初心者でも気軽に始められます。貯めたポイントをただ使うだけでなく、「増やす」という選択肢があるのもdポイントの魅力の一つです。リスクを理解した上で、余ったポイントの一部で挑戦してみるのも面白いでしょう。
dポイントの賢い使い方・交換先
ポイントは貯めるだけでなく、上手に使うことでその価値が最大限に発揮されます。ここでは、貯めたdポイントを無駄なく、そしてお得に活用するための賢い使い方や交換先を紹介します。特に有効期限の短い「期間・用途限定ポイント」の消費先として参考にしてください。
街のお店やネットショッピングで使う
最も手軽で基本的な使い方は、dポイント加盟店での支払いに充当することです。
街のコンビニやドラッグストア、飲食店、あるいはAmazonやメルカリなどのネットショップで、「ポイントで支払います」と伝えるか、決済画面で利用ポイント数を指定するだけで、1ポイント=1円として利用できます。
1ポイント単位で使えるお店が多いため、端数の支払いに利用したり、少し贅沢なランチ代をすべてポイントで支払ったりと、自由自在に使えるのが魅力です。期間・用途限定ポイントの消費先として最もおすすめの方法で、有効期限が切れる前に日々の買い物でサクッと使い切ることができます。
d払いの支払いに充当する
d払いアプリを利用している場合、d払いの支払いの一部または全部にdポイントを充当することができます。アプリの設定画面で「ポイントを利用する」にチェックを入れておくだけで、支払い時に自動的にポイントから消費されます。
この方法のメリットは、d払いが使えるお店であれば、dポイント加盟店でなくても実質的にポイント払いが可能になる点です。また、d払いではポイントで支払った分に対しても、d払いステップボーナスなどのポイント還元が適用される場合があります(キャンペーンによる)。ポイントを使いながら新たなポイントを獲得できる、非常にお得な使い方です。
ドコモの支払いに使う
ドコモユーザー限定の特典として、貯まったdポイントをドコモの各種支払いに充当することができます。ただし、この用途に使えるのは通常ポイントのみで、期間・用途限定ポイントは利用できない点に注意が必要です。
携帯電話の利用料金
毎月の携帯電話の利用料金にdポイントを充当できます。1ポイントから利用可能で、dポイントクラブのサイトから簡単に手続きできます。毎月の固定費である通信費をポイントで支払うことで、家計の負担を直接的に軽減できます。
データ量の追加
「ギガが足りない」という時に、追加のデータ量をdポイントで購入することも可能です。1GB単位で追加でき、急なデータ消費にも対応できます。これも通常ポイントのみが対象です。
付属品や端末の購入代金
ドコモショップやドコモオンラインショップで、スマートフォンのケースや充電器といった付属品の購入、さらには機種変更時の新しい端末代金の支払いにもdポイントを充当できます。数万ポイントを貯めて、新しいスマートフォンの購入費用を大幅に抑える、といった使い方も可能です。
dマーケットで使う
dショッピングやd fashion、dブックといった「dマーケット」の各サービスでも、dポイントを1ポイント=1円として支払いに利用できます。
これらのサービスでは、「ポイント〇倍」や「全額ポイントバック」といったキャンペーンが頻繁に開催されており、キャンペーン期間中にdポイントで支払うことで、さらにお得に買い物ができます。期間・用途限定ポイントの使い道としても最適で、日用品のまとめ買いや、読みたかった漫画の大人買いなどに活用するのがおすすめです。
JALマイルに交換する
旅行好きの方や、マイルを貯めている「陸マイラー」にとって見逃せないのが、dポイントからJALマイルへの交換です。
交換レートはdポイント5,000ポイント → JALマイル2,500マイルとなっており、交換単位は5,000ポイントごとです。この交換には通常ポイントのみが利用できます。
交換比率は50%と一見すると損に思えるかもしれませんが、マイルの価値は使い方によって1マイルあたり2円以上にもなるため、特典航空券(特に国際線のビジネスクラスやファーストクラス)に交換する場合は、現金として使うよりもはるかにお得になる可能性があります。日々の支払いで貯めたdポイントで、非日常の旅行体験が手に入る夢のある使い道です。
スターバックスカードへチャージする
スターバックスをよく利用する方には、dポイントをスターバックスカードの残高にチャージする使い方がおすすめです。
交換レートはdポイント3,000ポイント → スターバックスカードへ3,000円分チャージと、等価で交換できます。3,000ポイント単位でのチャージとなり、dポイントクラブのサイトから手続きが可能です。
この交換の最大のメリットは、dカード特約店の特典と組み合わせられる点です。dカードでスターバックスカードにオンライン入金すると4%還元でdポイントが貯まり、その貯まったdポイントを再びスターバックスカードにチャージして使う、というお得なサイクルを生み出せます。
商品と交換する・抽選に応募する
dポイントクラブのサイトでは、貯めたポイントをさまざまな商品と交換できるプログラムも用意されています。
人気のポインコ兄弟のオリジナルグッズや、高級家電、グルメ商品など、ラインナップは多岐にわたります。ここでしか手に入らない限定グッズもあるため、ファンにはたまらない使い道です。
また、少ないポイントで豪華賞品が当たるチャンスがある「抽選」に応募することもできます。旅行券や最新ガジェットなどが対象になることもあり、運試しに挑戦してみるのも一興です。
dポイント投資に使う
「貯め方」でも紹介したdポイント投資ですが、これは「使い方」の一つでもあります。
手持ちのポイントをdポイント投資に追加投入し、運用資産を増やすことができます。通常ポイント、期間・用途限定ポイントのどちらも利用できるため、有効期限が迫った期間・用途限定ポイントをdポイント投資に追加し、実質的に有効期限をなくす(投資残高に変える)というテクニックも使えます。
もちろん、投資であるため元本割れのリスクは伴いますが、ポイントを現金同様に「運用する」という新しいお金の付き合い方を体験できる、魅力的な選択肢です。
dポイントを始めるための準備
dポイントの魅力が分かったところで、まだ利用したことがない方向けに、dポイントを始めるための簡単な3つのステップをご紹介します。ドコモユーザーでなくても、誰でも無料で始められます。
dアカウントを作成する
dポイントを利用するためには、まず「dアカウント」の作成が必須です。dアカウントは、ドコモが提供するさまざまなサービスを共通で利用するためのIDで、メールアドレスさえあれば誰でも無料で作成できます。
ドコモの公式サイトやdポイントクラブのサイトにアクセスし、「dアカウントを新規作成」のボタンから画面の指示に従って進めば、数分で登録は完了します。このアカウントが、あなたのdポイント情報を管理する中心的な役割を果たします。
dポイントカードを入手する方法
次に、ポイントを貯めたり使ったりするための「dポイントカード」を入手します。入手方法は主に2つあります。
モバイルdポイントカード
最も手軽でおすすめなのが、スマートフォンのアプリで表示する「モバイルdポイントカード」です。
「dポイントクラブアプリ」または「d払いアプリ」をダウンロードし、作成したdアカウントでログインすれば、すぐにバーコード式のモバイルdポイントカードが画面に表示されます。
財布がかさばらず、スマートフォンさえあればいつでもポイントを貯めたり使ったりできるため非常に便利です。また、カードを忘れる心配もありません。
プラスチック製のdポイントカード
物理的なカードを持ちたい場合は、プラスチック製のdポイントカードを入手することもできます。
全国のドコモショップや、ローソン、ファミリーマート、マクドナルドといった一部のdポイント加盟店で無料配布されています。店員さんに「dポイントカードをください」と伝えれば、その場でもらえます。
カードの種類 | 入手方法 | メリット | デメリット |
---|---|---|---|
モバイルdポイントカード | アプリをダウンロードしdアカウントでログイン | ・スマホ一つで完結・忘れる心配が少ない・残高や履歴をすぐ確認できる | ・スマホの充電切れや通信障害時に使えない |
プラスチック製dポイントカード | ドコモショップや加盟店で無料配布 | ・スマホがなくても使える・デザインが複数ある | ・財布がかさばる・紛失のリスクがある・カード自体に残高確認機能はない |
dポイントカードの利用者情報を登録する
dポイントカードを入手したら、最後に「利用者情報登録」を必ず行いましょう。
この登録をしないと、ポイントを貯めることはできても、使うことができません。また、dポイントクラブの会員ランク特典や、お得なキャンペーン情報なども受け取れなくなってしまいます。
登録は、dポイントクラブの公式サイトから行います。入手したdポイントカードの裏面に記載されている「dポイントカード番号」と「セキュリティコード」を入力し、画面の指示に従って氏名や連絡先などを登録すれば完了です。この一手間を忘れずに行うことで、dポイントのすべての機能を活用できるようになります。
貯まったdポイントの確認方法
貯めたポイントが「今どれくらいあるのか」「有効期限はいつまでか」を把握することは、ポイ活において非常に重要です。dポイントの残高や詳細を確認する方法はいくつかあり、どれも簡単です。
dポイントクラブの公式サイト・アプリで確認
最も詳細な情報を確認できるのが、dポイントクラブの公式サイトまたは公式アプリです。
dアカウントでログインすると、トップページに現在の総ポイント数が大きく表示されます。
さらに詳細を見ると、
- 総ポイント数の内訳(通常ポイント/期間・用途限定ポイント)
- 期間・用途限定ポイントごとの有効期限
- 現在の会員ランクと、次のランクアップまでの必要ポイント数
- ポイントの獲得・利用履歴
などを一覧で確認できます。特に、失効が近いポイントがないか定期的にチェックするのに最適です。有効期限が短いポイントから順番に表示されるため、管理が非常にしやすいです。
d払いアプリで確認
日常的にd払いを利用している方なら、d払いアプリで確認するのが最も手軽です。
アプリを起動すると、ホーム画面の上部に現在の利用可能なdポイント残高が表示されます。d払いでの支払い前にサッと残高を確認できるので便利です。dポイントクラブアプリほど詳細な内訳(有効期限など)はすぐに見られませんが、ワンタップでdポイントクラブサイトに連携することも可能です。
レシートで確認
dポイント加盟店で買い物をし、dポイントカードを提示すると、受け取ったレシートにポイント情報が印字されることがあります。
- 今回の買い物で獲得したポイント
- 今回の支払い後に保有している総ポイント
などが記載されている場合が多いです。買い物のついでにすぐに確認できる手軽な方法ですが、店舗によっては印字されない場合や、情報が総ポイント数のみで内訳までは分からないこともあります。正確な情報を把握したい場合は、やはりアプリや公式サイトの利用がおすすめです。
dポイント利用時の注意点
便利でお得なdポイントですが、利用する際にはいくつか注意すべき点があります。これらを知らないと、せっかく貯めたポイントを失ってしまったり、使いたい時に使えなかったりする可能性があります。
期間・用途限定ポイントの失効に注意
最も注意すべきは、期間・用途限定ポイントの失効です。前述の通り、このポイントは有効期限が数週間から数ヶ月と非常に短く設定されています。気づかないうちに期限が過ぎてしまい、大量のポイントを無駄にしてしまった、という事態は避けたいものです。
対策としては、
- dポイントクラブアプリの通知をONにしておく
- 定期的にアプリやサイトで有効期限を確認する習慣をつける
- 期間・用途限定ポイントは獲得したらすぐに、日常の買い物やd払いなどで使い切ることを意識する
といったことが挙げられます。幸い、ポイント利用時には有効期限の短いものから自動で消費されるため、こまめにポイントを使っていれば失効リスクは大きく減らせます。
ポイントが使えないサービスや商品がある
dポイントは多くのお店やサービスで利用できますが、一部、ポイント払いの対象外となる商品やサービスが存在します。
一般的に、以下のようなものはポイント払いができないことが多いです。
- タバコ
- 切手、はがき、印紙
- 商品券、プリペイドカードなどの金券類
- 公共料金や税金の収納代行サービス
- 一部の自治体指定ゴミ袋
これらの対象は店舗やサービスによって異なる場合があるため、高額な商品などをポイントで購入しようと考えている場合は、事前に店員さんに確認しておくと安心です。また、前述の通り、通常ポイントしか使えない用途(携帯料金への充当、JALマイル交換など)があることもしっかりと覚えておきましょう。
ポイントの後付けはできない場合が多い
会計時にdポイントカードの提示を忘れてしまった場合、原則として後からポイントを付けてもらう「ポイントの後付け」はできません。
「車にカードを忘れてきてしまった」「アプリの起動が間に合わなかった」といった場合でも、会計が完了してしまった後では対応してもらえないのが基本ルールです。
一部の店舗では、当日中のレシート持参で対応してくれるなどの例外的なケースも稀にありますが、それに期待するのは得策ではありません。ポイントの取りこぼしを防ぐためには、会計前に必ずdポイントカード(モバイルまたはプラスチック)を準備しておくことを徹底しましょう。この点からも、常に持ち歩いているスマートフォンで利用できるモバイルdポイントカードは非常に便利です。
dポイントに関するよくある質問
最後に、dポイントに関して多くの人が抱く疑問について、Q&A形式でお答えします。
dポイントはドコモユーザー以外でも貯めたり使ったりできますか?
はい、できます。
dポイントは、ドコモの携帯電話回線を契約していない方でも、dアカウントを無料で作成すれば誰でも利用可能です。auやソフトバンク、楽天モバイルなど、どの通信キャリアを利用していても、dポイントを貯めたり使ったり、d払いを利用したりできます。この「キャリアフリー」がdポイントの大きな特徴であり、多くのユーザーに支持されている理由の一つです。
1ポイントあたり何円の価値がありますか?
原則として、1ポイント=1円の価値です。
dポイント加盟店での買い物やd払いの支払い、ドコモの各種料金への充当など、ほとんどのシーンでこのレートで利用できます。
ただし、使い方によっては価値が変動することもあります。代表的な例がJALマイルへの交換で、この場合は5,000ポイントが2,500マイル(価値としては0.5円/ポイント)になります。しかし、そのマイルを価値の高い特典航空券に交換すれば、結果的に1ポイントあたりの価値が1円を上回ることもあります。
dポイントカードを忘れた場合、どうすればよいですか?
前述の注意点でも触れましたが、会計時にdポイントカード(またはモバイルdポイントカード)を提示し忘れた場合、後からポイントを付けてもらうことは基本的にできません。
これを防ぐためにも、dポイントクラブアプリやd払いアプリをスマートフォンにインストールし、モバイルdポイントカードを使えるようにしておくことを強くおすすめします。そうすれば、物理的なカードを忘れてもスマートフォンさえあれば安心です。
dポイントとPontaポイントの違いは何ですか?
dポイントとPontaポイントは、日本を代表する共通ポイントサービスであり、しばしば比較されます。両者の主な違いは以下の通りです。
項目 | dポイント | Pontaポイント |
---|---|---|
運営会社 | 株式会社NTTドコモ | ロイヤリティ マーケティング株式会社 |
主要な提携先(一例) | ローソン、ファミリーマート、マクドナルド、マツモトキヨシ、Amazon(d払い経由) | ローソン、ゲオ、ケンタッキーフライドチキン、ホットペッパー、じゃらん、au PAYマーケット |
特徴的な連携サービス | d払い、dカード、ドコモ光・でんきなどドコモの経済圏サービス | au PAY、auじぶん銀行などauの経済圏サービス |
相互交換 | 可能(100ポイント ⇔ 100ポイント) | 可能(100ポイント ⇔ 100ポイント) |
最も大きな違いは、それぞれのポイントが中心となっている「経済圏」です。dポイントはドコモ関連サービスとの連携が強く、Pontaポイントはau関連サービスとの連携が強いという特徴があります。どちらが良い・悪いということではなく、ご自身のライフスタイルやよく利用するお店・サービスに合わせて、メインで貯めるポイントを選択するのが賢い方法です。また、両者は相互交換が可能なため、必要に応じてポイントを融通し合えるのも便利な点です。