ゴールドカードは、一般的なクレジットカードよりもワンランク上のステータスと充実した特典を提供するカードです。かつては富裕層の象徴とされていましたが、現在では年会費が手頃なものや、条件付きで無料になるものも登場し、多くの人が手にできる身近な存在になりつつあります。
しかし、選択肢が増えたからこそ、「どのゴールドカードが自分に合っているのかわからない」「年会費を払う価値があるのか不安」と感じる方も少なくないでしょう。ゴールドカードの価値は、年会費と特典のバランス、そしてご自身のライフスタイルとの相性によって大きく変わります。
この記事では、ゴールドカードの基本的な知識から、具体的なメリット・デメリット、そして後悔しないための選び方のポイントまでを網羅的に解説します。さらに、2024年最新情報に基づき、人気のゴールドカード20枚を厳選し、それぞれの特徴を徹底比較します。
この記事を最後まで読めば、数あるゴールドカードの中から、あなたのライフスタイルをより豊かに、そしてお得にする「運命の1枚」を見つけるための知識が身につき、自信を持って最適なカードを選べるようになるでしょう。
目次
ゴールドカードとは
ゴールドカードとは、クレジットカードのランクの一つであり、一般カードとプラチナカードの間に位置づけられる、ステータス性と実用性を兼ね備えたカードです。券面が金色であることが多いため、この名で呼ばれています。
一般カードよりも高い年会費が設定されていることがほとんどですが、その分、空港ラウンジの無料利用、手厚い旅行傷害保険、高いポイント還元率、ゴールド会員限定の優待サービスなど、魅力的な特典が付帯しています。
かつては一部の限られた人しか持てない特別なカードというイメージがありましたが、近年ではカード会社間の競争が激化し、年会費が数千円台のものや、年間利用額などの条件をクリアすることで年会費が永年無料になる「実質無料」のゴールドカードも増えてきました。
そのため、ゴールドカードは単なる見栄やステータスシンボルではなく、自分のライフスタイルに合わせて賢く活用することで、年会費以上の価値を生み出すことができる実用的なツールへと変化しています。このセクションでは、まずゴールドカードの基本的な立ち位置を、一般カードやプラチナカードとの比較を通じて明確にしていきます。
一般カードやプラチナカードとの違い
ゴールドカードの価値を正しく理解するためには、他のランクのカードとの違いを知ることが不可欠です。ここでは、最も基本的な「一般カード」と、さらに上位の「プラチナ・ブラックカード」との違いを具体的に解説します。
項目 | 一般カード | ゴールドカード | プラチナ・ブラックカード |
---|---|---|---|
年会費 | 無料〜数千円 | 2,000円〜30,000円程度 | 20,000円〜数十万円 |
利用可能枠 | 10万円〜100万円程度 | 50万円〜300万円程度 | 100万円〜無制限の場合も |
ポイント還元率 | 0.5%〜1.0%が中心 | 基本還元率は同等だが、特典で高還元になる場合がある | 基本還元率が高い、またはポイント以外の価値が高い |
空港ラウンジ | 基本的になし(一部例外あり) | 国内主要空港のラウンジが無料 | プライオリティ・パス付帯が多い |
旅行傷害保険 | 付帯しないか、補償額が低い | 充実した補償内容(海外・国内) | 最高クラスの補償内容、家族特約も手厚い |
コンシェルジュ | なし | なし(専用デスクはある) | 24時間365日対応の専用コンシェルジュ |
ステータス性 | 一般的 | 高い | 非常に高い |
一般カードとの違い
一般カードとゴールドカードの最も大きな違いは、「年会費」と、それに見合う「特典・サービス」の質にあります。
- 年会費と付帯サービス: 一般カードの多くは年会費が無料または条件付き無料で、基本的な決済機能とポイントプログラムが中心です。一方、ゴールドカードは年会費がかかる代わりに、日常生活や旅行を豊かにする付加価値の高いサービスが提供されます。代表的なのが国内主要空港のラウンジ無料利用です。出張や旅行の際に、出発前の時間を静かで快適な空間で過ごせるのは、ゴールドカードならではのメリットと言えるでしょう。
- 旅行傷害保険: 海外旅行の際、別途保険に加入する方も多いですが、ゴールドカードには手厚い旅行傷害保険が自動または利用付帯で付いていることがほとんどです。補償額も一般カードに比べて高く設定されており、万が一の際の安心感が格段に違います。カードによっては、国内旅行傷害保険や、同伴する家族にも適用される「家族特約」が付いているものもあります。
- 利用可能枠(限度額): ゴールドカードは一般カードよりも利用可能枠が大きく設定される傾向があります。高額な買い物や海外旅行、冠婚葬祭などで出費が重なる際にも、限度額を気にせず利用できる安心感があります。これは、カード会社がゴールドカード会員の返済能力を高く評価していることの表れでもあります。
- ステータス性: 金色に輝く券面は、会計時に提示するだけで一定の社会的信用を示す効果があります。ゴールドカードの審査は一般カードよりも厳格であるため、それを保有していること自体が「安定した収入と良好な信用情報を持つ人物」であることの間接的な証明となるのです。
プラチナ・ブラックカードとの違い
ゴールドカードが「手の届く贅沢」だとしたら、プラチナカードやそのさらに上位のブラックカードは「特別な体験を提供する」カードと言えます。
- 年会費と専門サービス: プラチナカード以上のクラスになると、年会費は数万円から数十万円と高額になります。その分、サービスの質も格段に上がり、ゴールドカードにはない「コンシェルジュサービス」が付帯するのが最大の特徴です。航空券やホテルの手配、レストランの予約、特別なプレゼントの提案など、まるで秘書のように様々な要望に24時間365日対応してくれます。
- 空港ラウンジサービス: ゴールドカードで利用できるのは主に国内のカードラウンジですが、プラチナカードの多くは「プライオリティ・パス」のプレステージ会員資格が無料で付帯します。これにより、世界1,500カ所以上のVIPラウンジを同伴者1名まで無料で利用できるようになり、海外旅行の快適性が飛躍的に向上します。
- ホテル・レストラン優待: プラチナカードでは、高級ホテルの部屋のアップグレードや朝食無料サービス、有名レストランのコース料理が1名分無料になる「グルメクーポン」など、ゴールドカードよりもさらに豪華な優待が用意されています。
- インビテーション制: ブラックカードに至っては、原則としてカード会社からの招待(インビテーション)がなければ申し込むことすらできません。年間の利用実績や社会的地位など、厳しい基準をクリアした顧客だけが手にできる、まさに最上位のステータスカードです。
このように比較すると、ゴールドカードは一般カードの利便性に加え、旅行や日々の生活をワンランクアップさせる実用的な特典をバランス良く備えた、コストパフォーマンスの高いカードであると理解できるでしょう。
ゴールドカードを持つ7つのメリット
ゴールドカードは年会費がかかるものの、それを上回る多くの魅力的なメリットがあります。ここでは、ゴールドカードを保有することで得られる代表的な7つのメリットを詳しく解説します。これらのメリットがご自身のライフスタイルにどれだけマッチするかを考えることが、カード選びの第一歩です。
① 空港ラウンジが無料で利用できる
ゴールドカードの特典として最も知名度が高く、人気のあるのが「空港ラウンジの無料利用」です。
フライト前の待ち時間は、混雑した搭乗ゲート付近で過ごすと意外と疲れるものです。しかし、ゴールドカードがあれば、カード会社が提携する空港ラウンジへ無料で入室できます。ラウンジ内は、静かで落ち着いた空間が保たれており、ゆったりとしたソファでくつろぐことができます。
多くのラウンジでは、フリードリンク(ソフトドリンクやコーヒー、一部ではアルコール類も)、無料のWi-Fi、充電用コンセント、新聞・雑誌などが提供されています。これにより、出発までの時間を有意義に活用できます。例えば、フライト前に仕事を片付けたり、旅の計画を練り直したり、あるいはただリラックスして過ごすだけでも、旅行や出張の快適さは大きく変わるでしょう。
利用方法は非常に簡単で、ラウンジの受付で対象のゴールドカードと当日の搭乗券(またはその内容がわかるもの)を提示するだけです。主に国内の主要空港と、ハワイのダニエル・K・イノウエ国際空港などが対象となっている場合が多いです。
出張が多いビジネスパーソンや、年に数回は飛行機で旅行するという方にとって、この空港ラウンジサービスだけでも年会費の元を取れると感じる価値があると言えます。
② 旅行傷害保険が充実している
海外旅行や国内出張の際に万が一の事態に備える旅行傷害保険。これを別途加入すると数千円の費用がかかりますが、多くのゴールドカードには手厚い内容の旅行傷害保険が自動的または利用付帯でセットされています。
- 補償内容の充実度: 一般カードに付帯する保険と比較して、ゴールドカードの保険は補償額が高額に設定されているのが特徴です。特に、海外で高額になりがちな「傷害・疾病治療費用」(病気やケガの治療費)や、他人に損害を与えてしまった際の「賠償責任」、持ち物を盗まれたり壊したりした際の「携行品損害」といった項目の補償が手厚くなっています。
- 自動付帯と利用付帯: 保険の適用条件には「自動付帯」と「利用付帯」の2種類があります。
- 自動付帯: カードを持っているだけで保険が適用されるため、旅行代金をそのカードで支払っていなくても補償の対象となります。非常に利便性が高いですが、近年は利用付帯に切り替わるカードも増えています。
- 利用付帯: 日本出国までの公共交通乗用具(航空券、ツアー代金など)の料金をそのカードで支払うことで、保険が適用されます。
- 家族特約: カードによっては、本会員だけでなく、生計を共にする配偶者や子供などにも保険が適用される「家族特約」が付帯している場合があります。家族旅行の際には、家族全員分の保険を個別に申し込む手間と費用が省けるため、非常に大きなメリットとなります。
旅行や出張のたびに保険に加入する手間やコストを考えれば、充実した旅行傷害保険が付帯するゴールドカードは、安心という価値を提供してくれる頼れる一枚です。
③ ポイント還元率が高い傾向にある
日々の買い物で着実に貯まるクレジットカードのポイント。ゴールドカードは、一般カードよりもポイントが貯まりやすい仕組みを備えていることが多いです。
基本的なポイント還元率は一般カードと同じ0.5%や1.0%であっても、ゴールドカード会員限定の特典として、ポイントアップの機会が豊富に用意されています。
- 年間利用額ボーナス: 「年間100万円の利用で10,000ポイントプレゼント」のように、年間のカード利用額に応じてまとまったボーナスポイントが付与される特典です。これにより、実質的な還元率が大幅にアップします。例えば、年会費5,500円のカードで100万円利用して10,000円相当のポイントがもらえれば、それだけで年会費を上回るリターンが得られます。
- 特定の店舗やサービスでの還元率アップ: 特定のコンビニや飲食店、スーパー、あるいは提携するオンラインモールなどでカードを利用すると、ポイント還元率が数倍になる優待プログラムが用意されていることがあります。自分のよく利用するお店が対象になっていれば、効率的にポイントを貯めることができます。
- ポイント有効期限の延長: 一般カードではポイントの有効期限が1〜2年のことが多いですが、ゴールドカードでは有効期限が長期間(3〜5年)に設定されていたり、中には無期限になるカードもあります。これにより、ポイントが失効する心配なく、じっくりと貯めて大きな目標(例:ビジネスクラス航空券)のために使うことができます。
これらのポイントアップ特典をうまく活用することで、ゴールドカードは単なる決済手段ではなく、家計の節約に貢献する強力なツールとなり得ます。
④ 利用可能枠(限度額)が大きい
ゴールドカードは、一般カードと比較して利用可能枠(限度額)が高く設定される傾向にあります。一般カードの限度額が10万円〜100万円程度であるのに対し、ゴールドカードでは50万円〜300万円程度が目安となります。
これは、ゴールドカードの審査基準が一般カードよりも厳しく、カード会社が会員の返済能力を高く評価しているためです。利用可能枠が大きいことには、以下のような実用的なメリットがあります。
- 高額な決済に対応可能: 家具や家電の購入、海外旅行の費用、冠婚葬祭でのまとまった出費など、一時的に大きな支払いが必要になった際にも、限度額を気にすることなくスムーズに決済できます。
- 複数の支払いを一本化できる: 公共料金、通信費、保険料、日々の買い物など、生活に関わるあらゆる支払いを一枚のカードに集約しやすくなります。これにより、家計管理がシンプルになるだけでなく、ポイントも効率的に貯められます。
- 海外での安心感: 海外では、デポジット(保証金)としてクレジットカードの提示を求められる場面が多々あります。利用可能枠に余裕があれば、デポジットで枠が圧迫されてしまい、いざという時にカードが使えないといった事態を防ぐことができます。
このように、大きな利用可能枠は、予期せぬ出費にも柔軟に対応できる安心感をもたらしてくれます。
⑤ ステータス性が高く社会的信用を示せる
ゴールドカードが持つ「ステータス性」も、見逃せないメリットの一つです。金色に輝くカードは、単なる決済ツール以上の意味を持ちます。
ゴールドカードを保有しているということは、カード会社が設定した比較的厳しい審査基準(安定した収入、良好な信用情報など)をクリアしたという証です。そのため、ホテルのチェックインやレストランでの会計、あるいはビジネスシーンでの会食など、カードを提示する場面で、相手に「信頼できる人物である」という印象を自然に与えることができます。
もちろん、ステータス性だけでカードの価値が決まるわけではありません。しかし、特に社会的な立場がある方や、人との繋がりを大切にするビジネスパーソンにとっては、円滑なコミュニケーションを助ける一つの要素となり得ます。
また、このステータス性は、単なる見栄や自己満足に留まりません。カード会社が「優良顧客」と認めた会員に対して、より質の高いサービスや手厚いサポートを提供しようとするのは自然なことです。後述する専用デスクの対応なども、こうした信頼関係に基づいていると言えるでしょう。
⑥ ゴールド会員限定の優待や特典が受けられる
ゴールドカードの魅力は、空港ラウンジや保険だけではありません。カード会社は、ゴールド会員の満足度を高めるために、多種多様な限定優待プログラムを用意しています。
これらの特典はカードによって様々ですが、代表的なものには以下のようなものがあります。
- グルメ優待: 有名レストランのコース料理が割引になったり、特定のコースを予約すると1名分が無料になったりするサービスです。記念日や特別な日の食事をお得に楽しめます。
- ホテル・旅館の優待: 提携するホテルや旅館が割引価格で利用できたり、部屋のアップグレードやレイトチェックアウトなどの特典が受けられたりします。
- エンターテイメント優待: コンサートや演劇、スポーツイベントなどのチケットを先行予約できたり、会員限定価格で購入できたりします。
- 健康・リラクゼーションサービス: フィットネスクラブや人間ドックなどを優待価格で利用できる特典を提供しているカードもあります。
これらの優待は、すべてを利用するわけではないかもしれません。しかし、自分の趣味やライフスタイルに合った特典が一つでもあれば、それだけで年会費以上の価値を感じられる可能性があります。カードを選ぶ際には、どのような限定優待があるのかをチェックすることも重要なポイントです。
⑦ 専用デスクによるサポートが受けられる
多くのゴールドカードでは、ゴールド会員専用のコールセンター(ヘルプデスク)が設置されています。
一般カードのコールセンターは時間帯によって電話が繋がりにくいことがありますが、専用デスクは比較的繋がりやすく、経験豊富なスタッフが丁寧に対応してくれる傾向があります。
- 迅速で質の高い対応: カードの紛失・盗難といった緊急時の対応はもちろん、請求内容の確認、各種手続きの案内など、様々な問い合わせに対してスムーズに対応してくれます。海外でトラブルに巻き込まれた際など、迅速なサポートが受けられるのは大きな安心材料です。
- 各種予約の相談: カードによっては、専用デスクがレストランやホテルの予約相談に応じてくれる場合もあります。プラチナカードのコンシェルジュサービスほど万能ではありませんが、お店選びに迷った際などに気軽に相談できるのは便利です。
このように、困った時に頼りになる質の高いサポート体制が整っていることも、ゴールドカードを保有する大きなメリットの一つです。「安心」をお金で買うという意味合いでも、専用デスクの存在は価値があると言えるでしょう。
ゴールドカードのデメリット・注意点
多くのメリットがある一方で、ゴールドカードには注意すべき点も存在します。メリットだけに目を向けるのではなく、デメリットも正しく理解した上で、自分にとって本当に必要なカードかどうかを判断することが大切です。
年会費がかかる場合が多い
ゴールドカードの最大のデメリットは、年会費が発生することです。一般カードの多くが年会費無料であるのに対し、ゴールドカードは安くても2,000円程度、高いものでは30,000円を超える年会費がかかります。
この年会費は、カードを全く利用しなくても毎年発生する固定費です。そのため、ゴールドカードを申し込む前には、「支払う年会費以上の価値(メリット)を、そのカードから得られるか」を冷静に考える必要があります。
例えば、年会費11,000円のゴールドカードを保有する場合、
- 年に何回、空港ラウンジを利用するか?(1回の利用価値を1,000円〜1,500円と仮定)
- 付帯する旅行傷害保険に、別途加入した場合の費用はいくらか?
- ポイントアップ特典で、一般カードよりもどれだけ多くのポイントが貯まるか?
- 限定優待を利用して、どれくらいの金額が節約できるか?
これらを具体的にシミュレーションし、年会費を上回るリターンが期待できるかどうかを検討しましょう。もし、ゴールドカードの特典をほとんど利用する見込みがないのであれば、年会費が負担になるだけの「宝の持ち腐れ」になってしまう可能性があります。
一般カードより審査基準が厳しい
ゴールドカードは、そのステータス性や高い利用限度額に見合う信用力を持つ人に発行されるため、一般カードよりも審査のハードルが高く設定されています。
カード会社は審査基準を明確に公表していませんが、一般的に以下の点が重視されます。
- 年齢: 20歳以上、あるいは25歳以上といった年齢条件が設けられていることが多いです。
- 安定した継続収入: 正社員であることが望ましいとされ、年収もある程度の水準が求められます。パートやアルバイト、学生の場合は審査通過が難しい場合があります。
- 良好なクレジットヒストリー: これまでのクレジットカードやローンの利用履歴(クレジットヒストリー)が非常に重要視されます。過去に支払いの延滞や債務整理などがあると、審査に通過するのは極めて困難になります。
「申し込みさえすれば誰でも持てる」というわけではないため、自分の現在の収入や信用情報に不安がある場合は、まず一般カードで良好な利用実績を積んでから、ゴールドカードにステップアップすることを検討するのも一つの方法です。
特典を利用しないと年会費が無駄になる可能性がある
これが最も注意すべきポイントです。ゴールドカードの年会費は、充実した特典やサービスの対価として支払うものです。したがって、それらの特典を全く、あるいはほとんど利用しない人にとっては、単なる高い年会費を払い続けるだけになってしまいます。
以下のような方は、ゴールドカードを持っても年会費が無駄になる可能性が高いと言えます。
- 飛行機を全く利用せず、空港ラウンジを使う機会がない人
- 海外旅行や出張に全く行かず、手厚い旅行傷害保険が不要な人
- クレジットカードの利用額が少なく、ポイントアップの恩恵を受けにくい人
- 限定のレストラン優待やホテル優待などに興味がない人
ゴールドカードを検討する際は、「ステータスが格好いいから」といった漠然とした理由だけでなく、「自分のライフスタイルの中で、具体的にどの特典を活用できるか」という視点で冷静に判断することが、後悔しないための鍵となります。もし、特典を使いこなす自信がない場合は、年会費無料の一般カードや、条件達成で年会費が無料になるゴールドカードから始めてみるのがおすすめです。
後悔しないゴールドカードの選び方8つのポイント
数あるゴールドカードの中から、自分に最適な一枚を見つけるためには、明確な基準を持って比較検討することが重要です。ここでは、後悔しないためのゴールドカード選びの8つのポイントを解説します。
① 年会費で選ぶ
年会費はカードを保有し続けるための固定コストであり、最も基本的な選択基準です。ゴールドカードの年会費は、大きく3つの価格帯に分類できます。自分の予算や、どれくらいの価値をカードに求めるかに合わせて選びましょう。
年会費カテゴリ | 特徴 | こんな人におすすめ |
---|---|---|
永年無料 or 実質無料 | 年間利用額など特定の条件達成で年会費が無料になる。コストをかけずにゴールド特典を享受できる。 | 初めてゴールドカードを持つ人、コストを最小限に抑えたい人 |
安い(5,000円以下) | 年会費を抑えつつ、空港ラウンジなど基本的なゴールド特典を利用できる。コストパフォーマンスが高い。 | たまに飛行機を利用する人、基本的な特典で満足できる人 |
1万円以上 | 特典やサービスが非常に充実している。ステータス性が高く、プロパーカードが多い。 | 旅行や出張が多い人、手厚い保険や質の高いサービスを求める人、ステータスを重視する人 |
年会費が永年無料または実質無料のカード
「ゴールドカードに興味はあるけれど、年会費を払うのは抵抗がある」という方に最適なのが、このカテゴリのカードです。代表的なのは、年間100万円など、特定の利用額を一度達成すれば翌年以降の年会費が永年無料になるタイプのカードです。
日々の支払いをカードに集約すれば、年間100万円の利用は決して高いハードルではありません。コストゼロで空港ラウンジや優待特典を享受できるため、ゴールドカード入門として非常に人気が高い選択肢です。ただし、特典内容は年会費1万円以上のカードと比較すると、やや簡略化されている場合があります。
年会費が安い(5,000円以下)カード
年会費2,000円〜5,500円程度の、比較的リーズナブルなゴールドカードです。この価格帯でも、国内主要空港のラウンジ利用や、基本的な旅行傷害保険といったゴールドカードの主要な特典は一通り揃っています。
「年間100万円も利用するか分からないけれど、出張で空港ラウンジは使いたい」といったニーズに応える、コストパフォーマンスに優れたカード群です。特典内容はシンプルですが、必要なサービスを厳選して利用したい方には十分な価値を提供します。
年会費1万円以上のステータスカード
年会費が11,000円以上する、いわゆる「本格派」のゴールドカードです。このクラスになると、カード会社が自社で発行する「プロパーカード」が多くなります。
年会費が高い分、特典内容は非常に充実しています。空港ラウンジや旅行傷害保険はもちろんのこと、グルメ優待、ホテル優待、ポイントプログラムの優遇など、多岐にわたるサービスが提供されます。また、カードの信頼性やブランドイメージも高く、高いステータス性を求める方にも満足のいく一枚が見つかるでしょう。旅行や出張の頻度が高く、カードの特典をフル活用できる方におすすめです。
② ポイント還元率の高さで選ぶ
日々の支払いでどれだけお得になるかを重視するなら、ポイント還元率は重要な選択基準です。ただし、単純な基本還元率だけで比較するのは早計です。
チェックすべきは、「自分の消費行動に合ったポイントアップ特典があるか」です。
- 基本還元率: 0.5%か1.0%かが一つの基準になります。1.0%あれば高還元と言えます。
- 特約店での還元率アップ: 特定のコンビニ、スーパー、ドラッグストア、ネット通販サイトなどで還元率が大幅にアップするカードがあります。自分が普段よく利用するお店が対象になっていれば、効率的にポイントを貯められます。
- 年間利用額ボーナス: 年間の利用額に応じてボーナスポイントが付与されるカードは、実質的な還元率を大きく押し上げます。例えば、基本還元率0.5%のカードでも、年間100万円利用で10,000ポイント(10,000円相当)のボーナスがあれば、ボーナス分だけで1.0%の還元が上乗せされ、合計1.5%還元となります。
- ポイントの使い道: 貯めたポイントの使いやすさも重要です。現金同様に使えるキャッシュバックや共通ポイントへの交換、マイルへの交換レート、商品券への交換など、出口戦略まで考えて選びましょう。
③ 付帯保険の内容で選ぶ
万が一のトラブルに備える保険機能も、ゴールドカードの大きな魅力です。特に旅行や出張が多い方は、付帯保険の内容をしっかり比較しましょう。
海外旅行傷害保険
海外での医療費は高額になることがあるため、最も重要視すべきは「傷害・疾病治療費用」の補償額です。最低でも200万円〜300万円は欲しいところです。また、保険の適用条件が「自動付帯」か「利用付帯」かを確認しましょう。自動付帯なら持っているだけで安心ですが、利用付帯の場合は旅行代金をそのカードで支払う必要があります。家族で旅行する機会が多いなら、「家族特約」の有無も大きなポイントです。
国内旅行傷害保険
国内旅行でも、入院や手術、通院が必要になるケースはあります。国内旅行傷害保険が付帯していると、より安心です。こちらも自動付帯か利用付帯かを確認しておきましょう。
ショッピング保険
カードで購入した商品が、購入から一定期間内(例:90日間)に破損・盗難などの損害に遭った場合に補償される保険です。高価な商品を購入する際に安心できる特典です。年間補償限度額や、1事故あたりの自己負担額(免責金額)を確認しておくと良いでしょう。
④ 空港ラウンジサービスの有無で選ぶ
飛行機を利用する機会がある方にとって、空港ラウンジサービスは非常に価値のある特典です。
- 利用可能な空港: 自分がよく利用する空港のラウンジが対象になっているかを確認しましょう。多くのゴールドカードは国内主要空港をカバーしていますが、カードによって利用できるラウンジが微妙に異なります。
- 同伴者の料金: 基本的に本会員は無料ですが、同伴者は有料(1名あたり1,100円程度)の場合がほとんどです。家族や友人と一緒に利用することが多い方は、同伴者の料金も確認しておきましょう。
- プライオリティ・パスの付帯: 年会費1万円台の一部のゴールドカードには、世界中のVIPラウンジが利用できる「プライオリティ・パス」が付帯していることがあります。海外出張や海外旅行が多い方にとっては、これがカード選びの決め手になることもあります。
⑤ ステータス性で選ぶ
ビジネスシーンやフォーマルな場で、カードが与える印象を重視する方もいるでしょう。ステータス性は、カードの種類によって異なります。
- プロパーカード vs 提携カード: 一般的に、三井住友カードやJCB、アメリカン・エキスプレスといったカード会社が自社で発行する「プロパーカード」は、歴史と信頼性からステータス性が高いとされています。一方、航空会社や商業施設と提携して発行される「提携カード」は、特定のサービスに特化した実用性の高さが魅力です。
- カードランクの歴史: 長い歴史を持ち、厳しい審査基準を維持してきたカードは、伝統的に高いステータス性を誇ります。
- 国際ブランド: American ExpressやDiners Clubは、富裕層向けカードの草分け的存在であり、一般的にステータス性が高いと認識されています。
⑥ 国際ブランドで選ぶ
クレジットカードが世界中のどこで使えるかは、搭載されている国際ブランドによって決まります。主要なブランドの特徴を理解し、自分の利用シーンに合ったものを選びましょう。
国際ブランド | シェア(加盟店数) | 特徴 |
---|---|---|
Visa | 世界No.1 | 世界中どこでも使いやすい。決済の安定性が高い。 |
Mastercard | 世界No.2 | Visaに次ぐ加盟店網。特にヨーロッパに強い。 |
JCB | 日本発 | 日本国内やハワイ、台湾、韓国など日本人観光客が多い地域に強い。独自の優待が豊富。 |
American Express | ステータス | 加盟店数は上記3ブランドに劣るが、T&E(トラベル&エンターテイメント)系の特典が充実。ステータス性が高い。 |
Visa
世界シェアNo.1を誇り、国や地域を問わず、ほとんどの場所で利用できます。迷ったらVisaを選んでおけば間違いないと言われるほど、決済の安定性と利便性に優れています。
Mastercard
Visaに次ぐ世界シェアNo.2のブランドです。特にヨーロッパ圏で強いと言われています。Visaが使えてMastercardが使えない、という場面はほとんどなく、こちらも世界中で不便なく利用できます。
JCB
日本唯一の国際ブランドです。日本国内での加盟店数は非常に多く、独自のキャンペーンや優待サービス(JCBゴールド ザ・プレミアへの招待など)が魅力です。海外では、ハワイ、グアム、韓国、台湾など、日本人観光客に人気のエリアで強みを発揮します。
American Express
「アメックス」の愛称で知られ、高いステータス性と充実した旅行・エンターテイメント系のサービスが特徴です。年会費は高めですが、手厚いサポートやユニークな特典に価値を見出すファンが多いブランドです。
⑦ 年会費の割引条件で選ぶ
初年度の年会費は無料でも、2年目以降は通常料金がかかるカードは多いです。しかし、特定の条件を満たすことで、2年目以降の年会費が割引または無料になるカードもあります。
- 年間利用額: 「年間の利用額が50万円以上で半額」「100万円以上で無料」といった条件です。
- 登録型サービス: Web明細サービスの利用や、リボ払いサービスへの登録などを条件に年会費が割引になる場合があります。
これらの割引条件を達成できそうかどうかも、カード選びの重要な判断材料になります。
⑧ 発行スピードで選ぶ
「急な海外出張が決まった」「すぐにカードを使いたい」といった場合には、発行スピードも重要になります。
最近では、申し込みから審査、カード番号の発行までをオンラインで完結させ、最短数分でデジタルカードが発行されるサービスが増えています。デジタルカードが届けば、物理的なカードが届く前でも、オンラインショッピングやスマホ決済(Apple Pay、Google Pay)ですぐに利用を開始できます。急いでいる方は、こうした即時発行サービスに対応しているカードを選ぶと良いでしょう。
【2024年最新】ゴールドカードおすすめ人気ランキング20選
ここからは、これまでの選び方のポイントを踏まえ、2024年最新情報に基づいた人気のゴールドカード20枚をランキング形式でご紹介します。それぞれのカードの年会費、ポイント還元率、主要な特典を比較し、どのような人におすすめかを解説します。
① 三井住友カード ゴールド(NL)
項目 | 内容 |
---|---|
年会費 | 5,500円(税込) ※年間100万円の利用で翌年以降の年会費永年無料 |
ポイント還元率 | 0.5%〜7.0% |
国際ブランド | Visa, Mastercard |
主な特典 | 年間100万円利用で10,000ポイント還元、対象のコンビニ・飲食店で最大7%還元、国内空港ラウンジ無料、最高2,000万円の海外・国内旅行傷害保険(利用付帯) |
「ナンバーレス(NL)」仕様でセキュリティが高く、年間100万円の利用で年会費が永年無料になる、今最も人気のあるゴールドカードの一つです。この「100万円修行」を達成すれば、コストゼロでゴールドカードを持ち続けられます。さらに、年間100万円利用を達成すると毎年10,000ポイントが還元されるため、実質的な還元率が非常に高くなります。対象のコンビニや飲食店でスマホのタッチ決済を利用すると最大7%還元になる特典も強力で、日常使いでのメリットとゴールド特典のバランスが非常に優れた一枚です。初めてゴールドカードを持つ方や、コストを抑えたい方に最適です。
(参照:三井住友カード株式会社 公式サイト)
② JCBゴールド
項目 | 内容 |
---|---|
年会費 | 11,000円(税込) ※オンライン入会で初年度無料 |
ポイント還元率 | 0.5%〜5.0% |
国際ブランド | JCB |
主な特典 | 国内空港ラウンジ無料、最高1億円の海外旅行傷害保険、JCBゴールド グルメ優待サービス、JCBゴールド ザ・プレミアへの招待 |
日本発の国際ブランドJCBが発行する、信頼と実績のある王道のゴールドカードです。年会費は11,000円ですが、最高1億円の海外旅行傷害保険や、全国約250店舗のレストランで20%割引が受けられるグルメ優待など、充実したサービスが付帯します。特に注目すべきは、一定の条件を満たすと、さらに上位の「JCBゴールド ザ・プレミア」への招待がある点です。プレミア会員になると、プライオリティ・パスが無料で利用できるなど、サービスが格段にアップグレードされます。将来的なステップアップを目指せる、育てていく楽しみのあるカードです。
(参照:株式会社ジェーシービー 公式サイト)
③ エポスゴールドカード
項目 | 内容 |
---|---|
年会費 | 5,000円(税込) ※年間50万円の利用で翌年以降永年無料、またはインビテーションで永年無料 |
ポイント還元率 | 0.5%〜1.5% |
国際ブランド | Visa |
主な特典 | 選べるポイントアップショップ(3つまで登録でき、ポイント3倍)、年間利用ボーナスポイント、国内空港ラウンジ無料、最高1,000万円の海外旅行傷害保険(自動付帯) |
マルイをよく利用する方はもちろん、そうでない方にも人気の高いゴールドカードです。通常年会費は5,000円ですが、年間50万円の利用で翌年以降永年無料になるハードルの低さが魅力。また、一般カードからのインビテーション(招待)で切り替えた場合は、最初から年会費が永年無料になります。最大の特長は「選べるポイントアップショップ」で、よく利用するスーパーやコンビニ、公共料金などを3つまで登録すると、ポイントが常に3倍(還元率1.5%)になります。自分のライフスタイルに合わせてポイントを効率的に貯められる、非常に賢い一枚です。
(参照:株式会社エポスカード 公式サイト)
④ 楽天プレミアムカード
項目 | 内容 |
---|---|
年会費 | 11,000円(税込) |
ポイント還元率 | 1.0%〜5.0% |
国際ブランド | Visa, Mastercard, JCB, American Express |
主な特典 | プライオリティ・パスのプレステージ会員が無料付帯、楽天市場でポイント最大5倍、選べる3つの優待サービス(楽天市場コース、トラベルコース、エンタメコース)、最高5,000万円の海外・国内旅行傷害保険 |
年会費11,000円で、通常なら年会費469米ドル(約7万円)かかる「プライオリティ・パス」の最上位プレステージ会員に無料でなれるという、驚異的なコストパフォーマンスを誇るカードです。海外旅行や出張が多い方にとっては、これだけで年会費の元が取れてしまいます。楽天市場でのポイント還元率も高く、トラベルコースを選べば楽天トラベルでの決済でさらにポイントが貯まります。旅行好きと楽天経済圏のユーザーにとっては、これ以上ないほど強力なカードと言えるでしょう。
(参照:楽天カード株式会社 公式サイト)
⑤ dカード GOLD
項目 | 内容 |
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年会費 | 11,000円(税込) |
ポイント還元率 | 1.0%〜10.0% |
国際ブランド | Visa, Mastercard |
主な特典 | ドコモの携帯/ドコモ光の利用料金の10%ポイント還元、年間利用額特典(100万円以上で11,000円相当、200万円以上で22,000円相当のクーポン)、最高1億円の海外旅行傷害保険、dカードケータイ補償(最大10万円) |
ドコモユーザーであれば絶対に検討すべきゴールドカードです。最大のメリットは、毎月のドコモの携帯料金やドコモ光の利用料金(税抜)に対して、10%ものdポイントが還元されることです。例えば、毎月10,000円(税抜)の利用料金があれば、年間で12,000ポイントが貯まり、これだけで年会費11,000円を上回ります。さらに、年間利用額に応じたクーポンや、最大10万円のケータイ補償も付帯しており、ドコモユーザーにとってはメリットが非常に大きい一枚です。
(参照:株式会社NTTドコモ 公式サイト)
⑥ PayPayカード ゴールド
項目 | 内容 |
---|---|
年会費 | 11,000円(税込) |
ポイント還元率 | 1.5%〜2.0% |
国際ブランド | Visa, Mastercard, JCB |
主な特典 | 基本還元率1.5%、PayPayあと払いの利用で最大2.0%還元、ソフトバンク/ワイモバイルの通信料などが最大10%還元、国内・ハワイの主要空港ラウンジ無料 |
PayPayユーザーやソフトバンク・ワイモバイルユーザーに特化したゴールドカードです。基本のポイント還元率が1.5%と非常に高いのが特徴。さらに、ソフトバンクのスマホ通信料やSoftBank光/Airの料金に対して最大10%のPayPayポイントが還元されます。dカード GOLDのソフトバンク版とも言える内容で、対象ユーザーであれば年会費を十分に回収できるポテンシャルを持っています。普段からPayPayを多用する方や、ソフトバンク系のサービスを利用している方におすすめです。
(参照:PayPayカード株式会社 公式サイト)
⑦ アメリカン・エキスプレス・ゴールド・プリファード・カード
項目 | 内容 |
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年会費 | 39,600円(税込) |
ポイント還元率 | 1.0%(無期限) |
国際ブランド | American Express |
主な特典 | フリー・ステイ・ギフト(継続特典)、トラベルクレジット1万円分、プライオリティ・パス(スタンダード会員+年2回無料)、ダイニング特典、スマートフォン・プロテクション |
2024年2月にリニューアルされた、アメリカン・エキスプレスの新しいゴールドカード。年会費は39,600円と高額ですが、その分特典は非常に豪華です。カードを継続すると、国内の対象ホテルに1泊2名で無料宿泊できる「フリー・ステイ・ギフト」がもらえます。これだけで年会費の大部分を回収できる可能性があります。さらに、プライオリティ・パスや旅行で使える1万円のクレジットなど、T&E(トラベル&エンターテイメント)系の特典が満載。特別な体験を求める方、旅行好きな方に最適なステータスカードです。
(参照:アメリカン・エキスプレス・インターナショナル, Inc. 公式サイト)
⑧ au PAY ゴールドカード
項目 | 内容 |
---|---|
年会費 | 11,000円(税込) |
ポイント還元率 | 1.0%〜 |
国際ブランド | Visa, Mastercard |
主な特典 | au携帯電話利用料の最大11%Pontaポイント還元、au PAY 残高へのチャージ&コード支払いで1.5%還元、auでんき/都市ガス for au利用料金の3%還元、一流ホテル・旅館の優待 |
dカード GOLDのau版と言えるカードで、auユーザーにとって非常にメリットが大きいです。auの携帯電話利用料(auスマホ、auひかりなど)に対して最大11%のPontaポイントが還元され、これだけで年会費をペイできるユーザーも多いでしょう。また、au PAYへのチャージと支払いを組み合わせることで還元率が1.5%になるなど、auのサービス全般をお得に利用できます。au経済圏で生活している方には必須の一枚と言えます。
(参照:auフィナンシャルサービス株式会社 公式サイト)
⑨ 三菱UFJカード ゴールドプレステージ
項目 | 内容 |
---|---|
年会費 | 11,000円(税込) ※年間100万円の利用で11,000円相当のポイント還元 |
ポイント還元率 | 0.5%〜5.5% |
国際ブランド | Visa, Mastercard, JCB, American Express |
主な特典 | 対象のコンビニ・飲食店で最大5.5%還元、年間100万円利用で11,000円相当のグローバルポイント、国内・ハワイの主要空港ラウンジ無料、一流ホテル・旅館の優待サービス |
三菱UFJニコスが発行する銀行系のゴールドカード。年会費は11,000円ですが、年間100万円を利用すると11,000円相当のポイントが還元されるため、実質的に年会費が無料になります。これは三井住友カード ゴールド(NL)の特典と似ていますが、こちらは年会費自体が無料になるわけではない点に注意が必要です。セブン-イレブンやローソンなどでの利用でポイント還元率がアップする特典もあり、銀行系ならではの信頼性と実用性を兼ね備えています。
(参照:三菱UFJニコス株式会社 公式サイト)
⑩ セゾンゴールドプレミアム
項目 | 内容 |
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年会費 | 11,000円(税込) ※年間100万円の利用で翌年以降永年無料 |
ポイント還元率 | 0.5%〜5.0% |
国際ブランド | Visa, JCB |
主な特典 | 映画料金がいつでも1,000円、コンビニ・カフェで最大2.5%還元、年間50万円利用ごとにボーナスポイント、国内空港ラウンジ無料 |
エンターテイメント特典に特化したユニークなゴールドカードです。最大の魅力は、TOHOシネマズやユナイテッド・シネマなどの主要な映画館で、映画料金がいつでも1,000円になること。映画好きなら、これだけで年会費の元が取れてしまいます。また、年間100万円の利用で年会費が永年無料になるため、コストを抑えたい方にもおすすめです。コンビニやカフェでの還元率も高く、エンタメと日常使いの両方でお得を実感できるカードです。
(参照:株式会社クレディセゾン 公式サイト)
⑪ イオンゴールドカード
項目 | 内容 |
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年会費 | 永年無料 |
ポイント還元率 | 0.5%〜1.0% |
国際ブランド | Visa, Mastercard, JCB |
主な特典 | イオンラウンジ利用、国内主要空港ラウンジ無料、最高5,000万円の海外旅行傷害保険、ショッピングセーフティ保険(年間300万円まで) |
年会費が永年無料のゴールドカードですが、自分で直接申し込むことはできず、イオンカードで年間50万円以上利用するなどの条件を満たした人に送られるインビテーション(招待)が必要です。年会費無料でありながら、イオンモール内にある「イオンラウンジ」や国内主要空港のラウンジが利用できるなど、特典は充実しています。イオングループでの買い物がお得になるのはもちろん、コストゼロでゴールドカードを持ちたい方にとって、目標にすべき一枚です。
(参照:イオンフィナンシャルサービス株式会社 公式サイト)
⑫ Oliveフレキシブルペイ ゴールド
項目 | 内容 |
---|---|
年会費 | 5,500円(税込) ※年間100万円の利用で翌年以降の年会費永年無料 |
ポイント還元率 | 0.5%〜20.0% |
国際ブランド | Visa |
主な特典 | キャッシュカード+デビット+クレジット+ポイント払いを1枚に集約、年間100万円利用で10,000ポイント還元、対象のコンビニ・飲食店で最大7%還元、Vポイントアッププログラムで最大20%還元 |
三井住友銀行の総合金融サービス「Olive」のアカウントを持つ人向けのカード。三井住友カード ゴールド(NL)とほぼ同等の特典に加え、キャッシュカード機能やデビットカードモード、ポイント払いモードをアプリで切り替えられるのが最大の特徴です。各種取引状況に応じてポイント還元率がアップする「Vポイントアッププログラム」も強力で、条件を満たせば驚異的な高還元を実現できます。三井住友銀行をメインバンクにしている方におすすめです。
(参照:株式会社三井住友銀行 公式サイト)
⑬ JCB GOLD EXTAGE
項目 | 内容 |
---|---|
年会費 | 3,300円(税込) ※オンライン入会で初年度無料 |
ポイント還元率 | 0.75%〜5.0% |
国際ブランド | JCB |
主な特典 | 20代限定、入会後3ヶ月間はポイント3倍、4ヶ月目以降も1.5倍、5年後にJCBゴールドへ自動切替、最高5,000万円の海外・国内旅行傷害保険 |
20代限定で申し込める、若者向けのゴールドカードです。年会費3,300円という手頃な価格ながら、JCBゴールドと同等の空港ラウンジサービスや保険が付帯します。最大の特徴はポイント還元率の優遇で、常に一般カードの1.5倍以上のポイントが貯まります。入会から5年後には、自動的にJCBゴールドに切り替わるため、将来のステータスカードへの第一歩として最適です。20代で初めてゴールドカードを持つなら、最有力候補となる一枚です。
(参照:株式会社ジェーシービー 公式サイト)
⑭ MileagePlus JCBゴールドカード
項目 | 内容 |
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年会費 | 16,500円(税込) |
ポイント還元率 | マイル還元率1.5% |
国際ブランド | JCB |
主な特典 | ユナイテッド航空のマイルが1.5%という高還元率で貯まる、マイルの有効期限なし、最高1億円の海外旅行傷害保険 |
ユナイテッド航空のマイル「マイレージプラス」を貯めたい人に特化したカードです。ショッピング利用100円につき1.5マイルという非常に高い還元率を誇ります。マイレージプラスは、ANA国内線特典航空券にも交換できるなど汎用性が高く、有効期限がないためじっくり貯められるのが魅力。スターアライアンス系の航空会社をよく利用するマイラーにおすすめです。
(参照:株式会社ジェーシービー 公式サイト)
⑮ JAL CLUB-Aゴールドカード
項目 | 内容 |
---|---|
年会費 | 17,600円(税込) |
ポイント還元率 | マイル還元率1.0% |
国際ブランド | JCB, Visa, Mastercard |
主な特典 | JALマイルが効率的に貯まる、ショッピングマイル・プレミアムが自動付帯(通常年会費4,950円)、入会・毎年初回搭乗ボーナスマイル、フライトマイル25%アップ |
JAL(日本航空)のマイルを貯めている「JALマイラー」向けの王道ゴールドカードです。通常は年会費4,950円(税込)が必要な「ショッピングマイル・プレミアム」に自動加入となり、日常の買い物でマイルが2倍(100円=1マイル)貯まります。フライトボーナスマイルも付与されるため、飛行機に乗る機会が多いほどマイルが加速的に貯まっていきます。
(参照:株式会社ジャルカード 公式サイト)
⑯ ANA JCBワイドゴールドカード
項目 | 内容 |
---|---|
年会費 | 15,400円(税込) |
ポイント還元率 | マイル還元率1.0% |
国際ブランド | JCB |
主な特典 | ANAマイルが高還元率で貯まる、ポイントからマイルへの交換手数料無料、入会・毎年初回搭乗ボーナスマイル、フライトマイル25%アップ |
こちらはANA(全日本空輸)のマイルを貯めている「ANAマイラー」向けの定番ゴールドカードです。貯まったポイントを1ポイント=10マイルのレートで手数料無料で交換でき、効率的にマイルを貯められます。JALカードと同様に、フライトボーナスマイルも充実しており、出張や旅行でANAを利用する機会が多い方には必須の一枚です。
(参照:株式会社ジェーシービー、全日本空輸株式会社 公式サイト)
⑰ SAISON GOLD American Express Card
項目 | 内容 |
---|---|
年会費 | 11,000円(税込) ※初年度無料 |
ポイント還元率 | 0.75%〜 |
国際ブランド | American Express |
主な特典 | 永久不滅ポイント、国内利用でポイント1.5倍、海外利用で2倍、手荷物無料宅配サービス、国内主要空港ラウンジ無料 |
クレディセゾンがアメリカン・エキスプレスと提携して発行するカード。本家アメックスよりも年会費を抑えつつ、アメックスブランドの特典の一部を利用できるのが魅力です。ポイントの有効期限がない「永久不滅ポイント」なので、じっくり貯められます。海外利用でポイントが2倍になるため、海外旅行や海外のネット通販をよく利用する方におすすめです。
(参照:株式会社クレディセゾン 公式サイト)
⑱ MICARD+ GOLD(エムアイカード プラス ゴールド)
項目 | 内容 |
---|---|
年会費 | 11,000円(税込) |
ポイント還元率 | 1.0%〜10.0% |
国際ブランド | Visa, American Express |
主な特典 | 三越伊勢丹グループ百貨店で最大10%ポイント還元、年間利用額に応じたボーナスポイント、空港ラウンジサービス、一休.comの優待 |
三越伊勢丹グループが発行する、百貨店ユーザーに絶大なメリットがあるカードです。三越伊勢丹での前年の利用額に応じて、ポイント還元率が最大10%になります。さらに、年間利用額に応じてクーポン券ももらえます。三越や伊勢丹で頻繁に買い物をする方であれば、年会費をはるかに上回るリターンが期待できるでしょう。
(参照:株式会社エムアイカード 公式サイト)
⑲ ラグジュアリーカード(Titanium Card)
項目 | 内容 |
---|---|
年会費 | 55,000円(税込) |
ポイント還元率 | 1.0% |
国際ブランド | Mastercard |
主な特典 | 金属製カード、24時間対応のコンシェルジュ、リムジン送迎サービス、国立美術館の無料鑑賞、プライオリティ・パス付帯 |
厳密にはゴールドカードの上位、プラチナカードクラスに位置しますが、そのユニークさから紹介します。ブラッシュド加工された金属製のカードは圧倒的な存在感を放ちます。年会費は高額ですが、24時間対応のコンシェルジュサービスや、対象レストラン予約時のリムジン送迎サービスなど、他のカードにはない独自の豪華な特典が満載です。最高峰のステータスと特別な体験を求める経営者や富裕層に選ばれています。
(参照:Black Card I株式会社 公式サイト)
⑳ ダイナースクラブカード
項目 | 内容 |
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年会費 | 24,200円(税込) |
ポイント還元率 | 1.0%(有効期限なし) |
国際ブランド | Diners Club |
主な特典 | 利用可能枠に一律の制限なし、エグゼクティブ・ダイニング(コース料理1名分無料)、国内外1,300ヵ所以上の空港ラウンジ利用可能、充実した旅行保険 |
世界で最初のクレジットカードとして誕生した、歴史と伝統のあるステータスカード。こちらもゴールドカードを超える存在ですが、比較対象として重要です。利用可能枠に一律の制限を設けていないのが最大の特徴で、高い社会的信用を持つ会員に発行されます。2名以上で対象レストランを利用すると1名分のコース料金が無料になる「エグゼクティブ・ダイニング」は非常に人気が高く、グルメな方、高いステータスを求める方に長年愛され続けています。
(参照:三井住友トラストクラブ株式会社 公式サイト)
【目的別】おすすめのゴールドカード
20枚のカードを紹介しましたが、「結局どれがいいの?」と迷ってしまうかもしれません。ここでは、あなたの目的別に最適なゴールドカードを再整理してご紹介します。
年会費が永年無料になるゴールドカード
コストをかけずにゴールドカードの特典を享受したい方には、以下のカードがおすすめです。特定の年間利用額を達成すれば、年会費が永年無料になります。
- 三井住友カード ゴールド(NL): 年間100万円の利用で永年無料。日常使いでのポイント還元も優秀でバランスが良い。
- エポスゴールドカード: 年間50万円の利用で永年無料。ハードルが低く、選べるポイントアップショップが強力。
- セゾンゴールドプレミアム: 年間100万円の利用で永年無料。映画好きにはたまらない特典付き。
- イオンゴールドカード: インビテーション制だが、一度手に入れれば無条件で永年無料。イオンユーザーの最終目標。
ポイント還元率が高いゴールドカード
日々の支払いで効率的にポイントを貯めたい方には、以下のカードがおすすめです。
- PayPayカード ゴールド: 基本還元率1.5%と業界最高水準。ソフトバンク/ワイモバイルユーザーならさらに強力。
- dカード GOLD: ドコモ料金10%還元は破壊力抜群。ドコモユーザーなら必携。
- 楽天プレミアムカード: 楽天市場での高還元はもちろん、プライオリティ・パスも付いてくる。
- au PAY ゴールドカード: au料金最大11%還元。au経済圏のユーザーにおすすめ。
ステータス性が高いゴールドカード
社会的信用やカードが与える印象を重視する方には、歴史と信頼のあるプロパーカードや上位カードがおすすめです。
- JCBゴールド: 日本を代表する王道のゴールドカード。上位カードへのステップアップも目指せる。
- アメリカン・エキスプレス・ゴールド・プリファード・カード: 高い年会費に見合う豪華な特典とブランド力。
- ダイナースクラブカード: 伝統と格式があり、グルメ系の特典は随一。
- ラグジュアリーカード(Titanium Card): 金属製の券面が圧倒的な存在感を放つ。
20代・若者におすすめのゴールドカード
若いうちからゴールドカードを持ち、将来へのステップアップを目指したい方には、以下のカードが最適です。
- JCB GOLD EXTAGE: 20代限定。格安の年会費でJCBゴールドと同等のサービスが受けられ、ポイントも貯まりやすい。
- 三井住友カード ゴールド(NL): 年間100万円利用のハードルはあるが、達成できれば若いうちから年会費無料でゴールドを持てる。
女性におすすめのゴールドカード
女性のライフスタイルにマッチした特典があるカードも人気です。
- エポスゴールドカード: 「選べるポイントアップショップ」でスーパーやドラッグストアなどを登録すれば、日々の買い物で効率的にポイントが貯まる。
- セゾンゴールドプレミアム: 映画料金1,000円特典は、友人とのレジャーや自分へのご褒美にぴったり。
- JCBカード W plus L: ゴールドカードではありませんが、女性向け特典が豊富で、将来的にJCBのゴールドカードを目指す第一歩としておすすめです。
空港ラウンジ特典が充実しているゴールドカード
出張や旅行で飛行機を頻繁に利用するなら、ラウンジ特典の質で選びましょう。
- 楽天プレミアムカード: 年会費11,000円でプライオリティ・パスのプレステージ会員が付帯。海外ラウンジを多用するなら一択。
- アメリカン・エキスプレス・ゴールド・プリファード・カード: プライオリティ・パス(年2回まで無料)に加え、同伴者1名も無料になる国内空港ラウンジサービスも魅力。
- ダイナースクラブカード: 国内外1,300ヵ所以上のラウンジが利用可能。同伴者料金も他のカードより安い場合がある。
マイルが貯まりやすいゴールドカード
マイルを貯めて特典航空券を狙う「マイラー」の方には、航空会社提携のゴールドカードが欠かせません。
- JAL CLUB-Aゴールドカード: JALマイルを貯めるならこのカード。ショッピングマイル・プレミアムが自動付帯。
- ANA JCBワイドゴールドカード: ANAマイルを貯めるならこのカード。マイル交換手数料が無料で効率的。
- MileagePlus JCBゴールドカード: ユナイテッド航空のマイルが1.5%の高レートで貯まる。ANA国内線にも交換可能。
ゴールドカードの審査について
ゴールドカードを手に入れるためには、カード会社の審査を通過する必要があります。ここでは、審査基準の目安や、通過するためのポイントについて解説します。
審査基準と年収の目安
カード会社は審査基準を公表していませんが、一般的にゴールドカードの申し込み資格は「原則として満20歳以上で、ご本人に安定継続収入のある方」などとされています。
年収について明確な基準はありませんが、一般的には300万円以上が一つの目安とされています。ただし、これはあくまで目安であり、年収が300万円未満でも審査に通るケースもあれば、それ以上でも落ちるケースもあります。カード会社は年収だけでなく、後述する様々な項目を総合的に判断して発行可否を決定します。
審査で重視される項目
審査では、申込者の「返済能力」と「信用度」が厳しくチェックされます。主に以下の2つの情報が重要視されます。
申込者の属性情報(年齢・年収・勤務先など)
申込書に記載する個人情報のことです。
- 年収: 金額が高いほど返済能力が高いと評価されます。
- 勤務先: 会社の規模や業種、上場企業かどうかも安定性の指標とされます。
- 勤続年数: 長いほど収入の安定性が高いと判断され、有利になります。一般的に1年以上、できれば3年以上が望ましいとされています。
- 居住形態・居住年数: 持ち家か賃貸か、居住年数が長いかどうかも安定性の判断材料となります。
信用情報(クレジットヒストリー)
これが審査において最も重要な項目です。信用情報とは、これまでのクレジットカードやローンの利用履歴のことで、信用情報機関(CIC、JICCなど)に記録されています。
カード会社は審査の際に必ずこの信用情報を照会し、以下のような点を確認します。
- 支払いの延滞履歴: 過去に支払いを延滞した記録があると、審査に通過するのは非常に難しくなります。
- 債務整理の履歴: 自己破産や任意整理などの金融事故情報が記録されている場合、一定期間(5年〜10年)は審査に通りません。
- 借入状況: 他社からの借入額や件数が多いと、返済能力が低いと判断される可能性があります。
日頃から支払期日を守り、良好なクレジットヒストリー(クレヒス)を築くことが、ゴールドカードの審査に通るための最大の鍵となります。
審査に通過するためのポイント
審査の通過確率を少しでも上げるために、以下の点を心がけましょう。
- 良好なクレジットヒストリーを積む: まずは一般カードで延滞なく利用を続け、良い履歴を作ることが基本です。
- キャッシング枠を0円で申し込む: キャッシング枠を希望すると、貸金業法に基づく審査が加わり、より厳しくなる傾向があります。不要であれば0円で申し込みましょう。
- 同時に複数のカードに申し込まない: 短期間に複数のカードに申し込むと、「お金に困っているのでは?」と見なされ、「申し込みブラック」として審査に不利になることがあります。申し込みは1社に絞り、もし落ちた場合は最低でも6ヶ月は期間を空けましょう。
- 申込書の情報は正確に記入する: 虚偽の申告は絶対にやめましょう。勤務先や年収を偽っても、在籍確認や信用情報との照らし合わせで発覚し、審査に落ちる原因となります。
ゴールドカードを手に入れる2つの方法
ゴールドカードを手に入れる方法は、主に2つあります。
直接申し込む
最も一般的な方法です。各カード会社の公式サイトなどから、オンラインで直接ゴールドカードを申し込みます。
メリットは、自分の好きなタイミングで、欲しいと思ったカードに申し込めることです。審査基準を満たしている自信がある場合は、この方法で問題ありません。特に、年会費永年無料の条件があるカード(三井住友カード ゴールド(NL)など)は、早く手に入れて「100万円修行」を始めた方がお得なため、直接申し込みが推奨されます。
インビテーション(招待)を待つ
同じカード会社が発行する一般カードを保有し、良好な利用実績を積んでいると、カード会社から「あなたのカードをゴールドカードにアップグレードしませんか?」というインビテーション(招待状)が届くことがあります。
インビテーションを受けるメリットは以下の通りです。
- 審査に通りやすい: カード会社が「優良顧客」と認めた人に送るため、通常よりも審査に通過しやすいと言われています。
- 年会費が優遇される場合がある: カードによっては、インビテーション経由で申し込むと年会費が永年無料になったり、割引されたりする特典があります(例:エポスゴールドカード、イオンゴールドカード)。
インビテーションを受けるためには、そのカードをメインカードとして積極的に利用し、支払いの延滞をしないことが重要です。明確な基準は非公開ですが、一般的に年間50万円〜100万円程度の利用が目安とされています。
ゴールドカードに関するよくある質問
最後に、ゴールドカードに関して多くの方が抱く疑問にお答えします。
ゴールドカードの年収の目安はどれくらい?
前述の通り、明確な基準は公表されていませんが、一般的には年収300万円程度が一つの目安とされています。ただし、これは絶対的な基準ではありません。年収がそれ以下でも勤続年数が長かったり、良好なクレジットヒストリーを持っていたりすれば審査に通る可能性は十分にあります。逆に、高年収でも過去に延滞などがあれば審査に落ちることもあります。年収はあくまで審査項目の一つと捉えましょう。
年会費無料のゴールドカードにデメリットはある?
年会費が永年無料または実質無料になるゴールドカードは非常に魅力的ですが、いくつかの注意点があります。
- 特典内容: 年会費1万円以上のプロパーゴールドカードと比較すると、旅行傷害保険の補償額が低かったり、一部の優待サービスがなかったりと、特典が簡略化されている場合があります。
- 入手方法: イオンゴールドカードのようにインビテーション限定の場合、すぐには手に入れられません。
- 条件達成のプレッシャー: 「年間100万円利用」などの条件がある場合、その達成を意識するあまり、不要な買い物をしてしまう可能性があります。
自分の使い方で特典内容に満足でき、無理なく条件を達成できるのであれば、デメリットはほとんどないと言えるでしょう。
インビテーション(招待)を受けるための条件は?
カード会社はインビテーションの明確な基準を公開していません。しかし、一般的に以下の要素が重要視されると言われています。
- 年間利用額: 年間50万円〜100万円以上の利用が一つの目安とされています。多ければ多いほど評価は高まります。
- 利用の継続性: 毎月コンスタントにカードを利用していることが重要です。
- 良好な支払い実績: 支払いの延滞は絶対に避けるべきです。
- 公共料金などの固定費支払い: 毎月発生する固定費の支払いにカードを設定すると、継続的な利用者として評価されやすくなります。
ゴールドカードから一般カードにダウングレードできますか?
はい、ほとんどのカードでダウングレード(ランクを下げること)は可能です。例えば、「ゴールドカードの特典をあまり使わなくなったので、年会費を節約したい」といった場合に、カード裏面に記載のコールセンターに連絡して手続きを行います。
ただし、注意点もあります。一度ダウングレードすると、再度ゴールドカードにしたくなった場合には、改めて新規申し込みと審査が必要になることがほとんどです。また、カード番号が変わってしまう場合もあるため、公共料金などの支払いに設定している場合は変更手続きが必要です。
ゴールドカードの家族カードを作るメリットは?
ゴールドカードの本会員は、生計を同一にする配偶者や親、18歳以上の子供(高校生を除く)のために家族カードを発行できます。メリットは以下の通りです。
- 安い年会費: 本会員よりも大幅に安い年会費(無料の場合も多い)で、家族もゴールドカードを持つことができます。
- 本会員とほぼ同等の特典: 空港ラウンジの無料利用や、付帯保険など、本会員と同等のサービスを受けられることが多く、非常にコストパフォーマンスが高いです。
- ポイントが合算される: 家族カードの利用分で貯まったポイントは、本会員のポイントと合算されます。家族みんなで使えば、ポイントが効率的に貯まります。
- 家計管理が楽になる: 支払いが本会員の口座に一本化されるため、家計の支出をまとめて管理しやすくなります。
ゴールドカードとプラチナカードはどちらが良いですか?
これは、あなたのライフスタイルと、カードに求めるサービスレベルによって答えが変わります。
- ゴールドカードがおすすめな人:
- 年会費は1万円前後に抑えたい。
- 主な利用特典は国内の空港ラウンジや手厚い旅行保険で十分。
- コンシェルジュサービスは特に必要ない。
- コストパフォーマンスを重視する。
- プラチナカードがおすすめな人:
- 年会費が数万円かかっても、それ以上の価値ある体験をしたい。
- 海外出張や旅行が多く、プライオリティ・パスやコンシェルジュサービスをフル活用したい。
- 高級ホテルやレストランでの特別な優待を受けたい。
- より高いステータスを求める。
まずはゴールドカードから始めてみて、特典内容に物足りなさを感じたらプラチナカードへのアップグレードを検討する、というステップを踏むのが良いでしょう。この記事が、あなたにとって最適なゴールドカードを見つける一助となれば幸いです。