【2024年最新】プラチナカードおすすめ15選を徹底比較 最強の1枚は?

プラチナカードおすすめ15選を徹底比較、最強の1枚は?

「プラチナカード」と聞くと、多くの人が「富裕層向けの特別なカード」というイメージを抱くかもしれません。確かに、かつては一部の限られた人しか手にできない招待制(インビテーション制)が主流でしたが、現在では自ら申し込めるプラチナカードも増え、その門戸は以前よりも広がっています。

プラチナカードは、ゴールドカードを上回る手厚い特典と高いステータス性を兼ね備えた、まさに「プレミアム」な一枚です。24時間365日対応のコンシェルジュサービス、世界中の空港ラウンジが利用できるプライオリティ・パス、有名レストランでの優待、最高1億円にもなる旅行傷害保険など、そのサービスは多岐にわたります。

しかし、年会費も数万円から十数万円と高額になるため、「どのカードが自分に合っているのか」「年会費に見合う価値があるのか」と悩む方も少なくないでしょう。特典の内容も、旅行に強いカード、グルメ特典が充実したカード、マイルが貯まりやすいカードなど、様々です。

この記事では、数あるプラチナカードの中から特におすすめの15枚を厳選し、その特徴や特典、年会費、ポイント還元率などを徹底的に比較・解説します。さらに、プラチナカードの基本的な知識から、メリット・デメリット、自分に最適な一枚を見つけるための選び方、審査のポイントまで、あらゆる疑問に答えていきます。

この記事を最後まで読めば、あなたのライフスタイルを格上げする「最強のプラチナカード」がきっと見つかるはずです。

【2024年最新】プラチナカードおすすめ15選

数多くのプラチナカードの中から、2024年最新の情報に基づき、特におすすめの15枚を厳選しました。それぞれのカードが持つ独自の特徴や特典を詳しく解説しますので、ご自身のライフスタイルや価値観に最も合う一枚を見つけるための参考にしてください。

① JCBプラチナ

JCBプラチナは、日本唯一の国際ブランドであるJCBが発行するプロパーカードの最高峰の一つです。年会費は27,500円(税込)と、プラチナカードの中では比較的リーズナブルでありながら、そのサービス内容は非常に充実しており、コストパフォーマンスの高さで人気を集めています。

まず特筆すべきは、24時間365日対応の「プラチナ・コンシェルジュデスク」です。国内外のレストラン予約、旅行の手配、エンターテイメントのチケット取得など、様々な要望に専門のスタッフが丁寧に対応してくれます。特に国内のレストランやホテルに関する情報網はJCBならではの強みがあり、きめ細やかなサポートが期待できます。

グルメ特典も秀逸です。全国の対象となる有名レストランで所定のコースメニューを2名以上で予約すると、1名分の料金が無料になる「グルメ・ベネフィット」は、記念日や大切な人との会食で絶大な効果を発揮します。この特典だけで年会費の元を取れると感じるユーザーも少なくありません。

旅行関連のサービスも万全です。世界約1,300ヵ所以上の空港ラウンジを利用できる「プライオリティ・パス」のプレステージ会員(通常年会費469米ドル)に無料で登録できます。また、JCBが提供する「JCBプラチナ 空港ラウンジ」では、国内の主要空港およびハワイ・ホノルルの国際空港内ラウンジを同伴者1名まで無料で利用可能です。

付帯保険も手厚く、海外旅行傷害保険は最高1億円、国内旅行傷害保険も最高1億円が自動付帯します。さらに、購入した品物の破損や盗難を補償するショッピングガード保険は年間最高500万円と、高額な買い物も安心です。

ポイントプログラムは「Oki Dokiポイント」で、通常1,000円(税込)につき1ポイントが貯まります。JCB ORIGINAL SERIESパートナー店での利用でポイントが最大20倍になるほか、海外での利用は常にポイント2倍となるため、使い方次第で効率的にポイントを貯められます。

JCBプラチナは、初めてプラチナカードを持つ方や、海外だけでなく国内での利用も重視する方、そしてコストパフォーマンスを求める方に特におすすめの一枚です。日本のブランドならではの安心感と充実したサービスを、バランス良く享受できるでしょう。

参照:株式会社ジェーシービー公式サイト

② 三井住友カード プラチナプリファード

三井住友カード プラチナプリファードは、「ポイント特化型」のプラチナカードとして独自の地位を築いています。年会費は33,000円(税込)で、一般的なプラチナカードが提供するコンシェルジュサービスやプライオリティ・パスは付帯していませんが、その分をポイント還元に徹底的に振り分けているのが最大の特徴です。

基本のポイント還元率は1.0%と高水準ですが、このカードの真価は「プリファードストア(特約店)」での利用時に発揮されます。セブン-イレブン、ローソン、マクドナルドなどのコンビニ・飲食店をはじめ、スーパー、ドラッグストア、カフェ、宿泊予約サイトなど、日常的に利用する多くの店舗で+1%から+14%のポイントが加算されます。これにより、ライフスタイルによっては驚異的なスピードでポイントを貯めることが可能です。

さらに、年間のカード利用額に応じてボーナスポイントが付与される継続特典も強力です。毎年、前年の利用額100万円ごとに10,000ポイント(最大40,000ポイント)が進呈されます。つまり、年間400万円利用すれば、それだけで40,000ポイントが手に入る計算です。

貯まったVポイントは、1ポイント=1円としてカード利用額に充当できるほか、各種マイルや他社ポイントへの交換、景品交換など、多彩な使い道が用意されています。特にANAマイルへの交換レートは1ポイント=0.6マイルと優遇されており、使い方次第で効率よくマイルを貯めることもできます。

プラチナカードとしての基本的な特典も備わっています。選んだ国際ブランド(Visa)の特典として、Visaが提供するコンシェルジュサービス(VPCC)や、国内の主要空港ラウンジが無料で利用できるサービスが付帯します。また、最高5,000万円の海外・国内旅行傷害保険や、年間最高500万円のお買物安心保険も付いており、基本的な安心は確保されています。

三井住友カード プラチナプリファードは、コンシェルジュサービスなどを使わない代わりに、日々の支払いでとにかく多くのポイントを獲得したいと考える、合理的なユーザーに最適な一枚です。特に、特約店を頻繁に利用する方や、年間利用額が多い方にとっては、年会費をはるかに上回るメリットを享受できる「最強のポイント獲得カード」となるでしょう。

参照:三井住友カード株式会社公式サイト

③ アメリカン・エキスプレス・プラチナ・カード

アメリカン・エキスプレス・プラチナ・カードは、プラチナカードの代名詞とも言える存在であり、圧倒的なステータス性と他の追随を許さない最高峰のサービスを提供します。年会費は165,000円(税込)と高額ですが、その価値を十分に感じさせる卓越した特典が満載です。

まず、特筆すべきは「プラチナ・コンシェルジェ・デスク」の質の高さです。単なる予約代行に留まらず、利用者の好みや過去の履歴を把握した上で、「入手困難なチケットの手配」や「通常は予約を受け付けないレストランの特別予約」など、パーソナルで質の高い提案を行います。その対応力は、まさに「秘書」と呼ぶにふさわしいレベルです。

旅行関連の特典は群を抜いています。「アメリカン・エキスプレス・グローバル・ラウンジ・コレクション」により、プライオリティ・パス(同伴者1名無料)をはじめ、センチュリオン・ラウンジ、デルタ・スカイクラブなど、世界1,500ヶ所以上の空港ラウンジを本人と同伴者1名まで無料で利用可能です。

ホテル特典も非常に豪華。「ファイン・ホテル・アンド・リゾート」では、世界1,400ヶ所以上の提携ホテルで、部屋のアップグレードや朝食無料サービス(2名分)、レイトチェックアウト、100米ドル相当のホテルクレジットなどの優待を受けられます。さらに、毎年1回、国内の対象ホテルで1泊2名分の無料宿泊ができる「フリー・ステイ・ギフト」も提供され、これだけで数万円の価値があります。

グルメ特典としては、対象レストランで2名以上の予約をすると1名分のコース料金が無料になる「2 for 1 ダイニング by 招待日和」が付帯。エンターテイメント面でも、会員限定のイベントへの招待など、特別な体験が用意されています。

カード自体も金属製で、その重厚感と輝きは所有する喜びを一層高めてくれます。付帯保険も最高1億円の旅行傷害保険(利用付帯)、各種プロテクション(リターン・プロテクション、スマートフォン・プロテクションなど)が充実しており、盤石の体制です。

アメリカン・エキスプレス・プラチナ・カードは、年会費の高さを許容でき、旅行やグルメ、エンターテイメントにおいて最高品質のサービスと特別な体験を求める方に最適な一枚です。単なる決済手段ではなく、ライフスタイルそのものを豊かにするパートナーとして、唯一無二の価値を提供します。

参照:アメリカン・エキスプレス・インターナショナル, Inc.公式サイト

④ 三菱UFJカード・プラチナ・アメリカン・エキスプレス・カード

三菱UFJカード・プラチナ・アメリカン・エキスプレス・カードは、三菱UFJニコスが発行する、コストパフォーマンスに優れたプラチナカードです。年会費は22,000円(税込)と、プラチナカードとしては非常に手頃な価格設定でありながら、アメックスブランドの高品質なサービスを受けられるのが大きな魅力です。

このカードの最大の特徴の一つは、家族カードが1枚目無料で発行できる点です。本会員とほぼ同等のサービスを家族も受けられるため、夫婦や家族で利用する場合、実質的なコストパフォーマンスはさらに高まります。

コンシェルジュサービスは「プラチナ・コンシェルジュサービス」として24時間365日提供。旅行の手配からレストラン予約まで、質の高いサポートを受けられます。また、世界中の空港ラウンジが利用できる「プライオリティ・パス」も、本会員は無料で登録可能です。

グルメ特典も充実しており、全国の対象レストランで2名以上の利用で1名分のコース料金が無料になる「プラチナ・グルメセレクション」が付帯します。記念日や接待など、特別な食事のシーンで非常に役立つサービスです。

ポイントプログラムは「グローバルポイント」で、基本還元率は0.5%ですが、指定の記念月はポイントが1.5倍、海外利用では2倍になります。さらに、セブン-イレブンやローソンなどの対象店舗での利用で最大19%相当のポイントが還元されるなど、特定のシーンで爆発的にポイントが貯まる仕組みも用意されています。

付帯保険も充実しており、海外旅行傷害保険は最高1億円、国内旅行傷害保険は最高5,000万円が自動付帯。さらに、最高300万円のショッピング保険や、国内・海外渡航便遅延保険も付帯しており、安心して旅行や買い物を楽しめます。

三菱UFJカード・プラチナ・アメリカン・エキスプレス・カードは、初めてプラチナカードを持つ方や、家族で高品質なサービスをお得に利用したい方、そしてアメックスブランドのステータスを手頃な年会費で手に入れたい方に最適な選択肢です。銀行系カードならではの信頼性と、アメックスの特典を両立した、非常にバランスの取れた一枚と言えるでしょう。

参照:三菱UFJニコス株式会社公式サイト

⑤ セゾンプラチナ・アメリカン・エキスプレス・カード

セゾンプラチナ・アメリカン・エキスプレス・カードは、クレディセゾンが発行する、マイルを効率的に貯めたいビジネスパーソンや旅行好きから絶大な支持を得ているプラチナカードです。年会費は22,000円(税込)と、三菱UFJカード・プラチナ・アメックス同様、比較的手頃な設定です。

このカードの最大の強みは、「SAISON MILE CLUB(セゾンマイルクラブ)」に無料で登録できる点です。通常は年会費が必要なこのサービスに登録すると、ショッピング利用1,000円につき10マイルのJALマイルが自動的に貯まります(年間上限あり)。さらに、2,000円ごとに永久不滅ポイントも1ポイント貯まるため、JALマイルの還元率は実質1.125%という高水準を誇ります。

コンシェルジュサービスももちろん付帯しており、24時間365日、専任のスタッフが様々な要望に対応してくれます。また、世界1,300ヵ所以上の空港ラウンジが利用できる「プライオリティ・パス」のプレステージ会員にも無料で登録可能です。

グルメ特典としては、一流ホテルやダイニング、スパなどが優待価格で利用できる「オントク」や、全国のプレミアムホテルを優待料金で利用できる「プレミアムホテルプリビレッジ」など、セゾンカードならではの多彩な優待が用意されています。

付帯保険も手厚く、海外旅行傷害保険は最高1億円、国内旅行傷害保険は最高5,000万円が自動付帯。家族特約も付いているため、家族旅行の際も安心です。

ポイントは有効期限のない「永久不滅ポイント」なので、失効を気にすることなくじっくり貯められるのも嬉しいポイント。貯まったポイントは各種マイルやギフト券に交換できます。

セゾンプラチナ・アメリカン・エキスプレス・カードは、JALマイルをメインに貯めている方にとって、まさに「最強のマイルカード」となり得ます。手頃な年会費で、高いマイル還元率とプラチナカードならではの充実したサービスを両立させたい方に、自信を持っておすすめできる一枚です。

参照:株式会社クレディセゾン公式サイト

⑥ エポスプラチナカード

エポスプラチナカードは、マルイグループが発行する、インビテーション(招待)制を基本としながらも、条件を満たすことで非常に高いコストパフォーマンスを実現するユニークなプラチナカードです。年会費は通常30,000円(税込)ですが、年間100万円以上利用すると翌年以降の年会費が20,000円(税込)に優遇される、またはインビテーション経由で入会した場合も年会費は20,000円(税込)となります。

このカードの最大の特徴は、年間の利用額に応じたボーナスポイントです。年間100万円の利用で20,000ポイントが付与され、以降利用額に応じて最大100,000ポイントまで獲得できます。仮に年間100万円を利用した場合、基本ポイント(200円で1ポイント)の5,000ポイントと合わせて合計25,000ポイントとなり、実質的な還元率は2.5%に達します。このボーナスポイントだけで年会費をペイできる計算です。

プラチナカードとしての特典も充実しています。24時間365日対応の「Visaプラチナ・コンシェルジュ・センター(VPCC)」が利用でき、旅行やレストランの手配をサポートしてくれます。また、「プライオリティ・パス」のプレステージ会員にも無料で登録可能で、世界中の空港ラウンジを利用できます。

グルメ特典としては、全国の対象レストランで1名分のコース料金が無料になる「プラチナグルメクーポン」が付帯。誕生日月にはポイントが2倍になる「バースデーポイント」や、よく利用するショップを3つまで登録してポイントを最大3倍にできる「選べるポイントアップショップ」など、ポイントを効率的に貯める仕組みも豊富です。

付帯保険も、海外旅行傷害保険が最高1億円(自動付帯)、国内旅行傷害保険が最高1億円(利用付帯)と手厚く、家族特約も付いています。

エポスプラチナカードは、エポスゴールドカードで利用実績を積み、インビテーションを待つのが最も賢い入会方法です。年間100万円以上のカード利用が見込める方にとっては、年会費を実質無料にしながら、プラチナ級の特典を享受できる、類まれな高コストパフォーマンスカードと言えるでしょう。

参照:株式会社エポスカード公式サイト

⑦ TRUST CLUB プラチナマスターカード

TRUST CLUB プラチナマスターカードは、三井住友信託銀行グループの三井住友トラストクラブが発行する、Mastercardブランドの最上位クラス「ワールドエリート」を冠したプラチナカードです。年会費は38,500円(税込)で、格式高いサービスと独自の特典を提供します。

特筆すべきは、Mastercardが提供する最上級の特典群です。国内の厳選されたレストランで2名以上の利用で1名分が無料になる「ダイニング by 招待日和」はもちろんのこと、国際線手荷物無料宅配サービスが往復で3個まで無料になるなど、特に旅行関連のサービスが手厚いのが特徴です。

空港ラウンジサービスも充実しており、国内主要空港のラウンジが利用できるほか、世界100ヵ国500以上の都市で100万ヵ所以上のWi-Fiスポットを無料で利用できる「Boingo Wi-Fi」も付帯します。ただし、プライオリティ・パスは付帯していない点には注意が必要です。

ポイントプログラムは「TRUST CLUB リワードプログラム」で、100円につき2ポイントが貯まります。ポイントの有効期限はなく、マイルやギフト券などに交換可能です。

付帯保険は海外・国内旅行傷害保険ともに最高1億円が自動付帯。バイヤーズプロテクション(ショッピング保険)も年間500万円まで補償されるなど、安心して利用できる体制が整っています。

このカードは、銀行系カードならではの信頼性と、Mastercardワールドエリートが提供する質の高いサービスを求める方に適しています。特に、海外出張や旅行が多く、手荷物宅配サービスやWi-Fiサービスに魅力を感じる方には大きなメリットがあるでしょう。プライオリティ・パスよりも、個別の質の高いサービスを重視する玄人向けのプラチナカードと言えます。

参照:三井住友トラストクラブ株式会社公式サイト

⑧ UCプラチナカード

UCプラチナカードは、クレディセゾン(ユーシーカード)が発行する、年会費16,500円(税込)という破格の価格設定が魅力のプラチナカードです。2021年に登場した比較的新しいカードですが、そのコストパフォーマンスの高さから注目を集めています。

この年会費でありながら、24時間365日対応のコンシェルジュサービスが付帯している点は驚きです。プラチナカードの象徴的なサービスを手軽に利用できるのは大きなメリットです。

グルメ特典も充実しており、全国約200の厳選されたレストランで2名以上の利用で1名分のコース料金が無料になる「グルメクーポン」が付帯します。この特典を1〜2回利用するだけで、年会費の元が取れてしまいます。

ポイントは有効期限のない「永久不滅ポイント」で、国内利用でポイント2倍(還元率1.0%)、海外利用でもポイント2倍(還元率1.0%)と、常時高還元率を維持しています。さらに、特定のキャンペーンを利用することで、より効率的にポイントを貯めることが可能です。

旅行関連では、国内主要空港およびハワイの空港ラウンジが無料で利用できます。ただし、プライオリティ・パスは付帯していないため、海外のラウンジを頻繁に利用する方は注意が必要です。

付帯保険は、海外旅行傷害保険が最高1億円(利用付帯)、国内旅行傷害保険が最高5,000万円(利用付帯)と、年会費を考えると十分な内容です。

UCプラチナカードは、とにかくコストを抑えてプラチナカードの主要な特典(コンシェルジュ、グルメ優待)を体験してみたいという方に最適なエントリーカードです。プライオリティ・パスが不要で、国内利用が中心の方であれば、これ以上ないほどの高いコストパフォーマンスを実感できるでしょう。

参照:ユーシーカード株式会社公式サイト

⑨ ラグジュアリーカード チタンカード

ラグジュアリーカード チタンカードは、その名の通り、表面にブラッシュド加工されたステンレススチール、裏面にカーボン素材を採用した金属製カードで、圧倒的な存在感とステータス性を誇ります。年会費は55,000円(税込)で、独自の豪華な特典を提供します。

このカードのコンシェルジュサービスは「ラグジュアリーカード・コンシェルジュ」と呼ばれ、24時間365日、自動音声なしで直接コンシェルジュに繋がる点が特徴です。迅速かつ質の高い対応で、様々な要望に応えてくれます。

グルメ特典は「ラグジュアリーダイニング」として、対象レストランで2名以上の予約で1名分が無料になるサービスを提供。さらに、予約困難な人気レストランの席を確保してくれるサービスや、レストランへのリムジン送迎サービス(条件あり)など、他にはないユニークな特典が魅力です。

映画好きにはたまらない特典として、毎月最大2回までTOHOシネマズの映画鑑賞券がもらえる「ラグジュアリーシネマ」が付帯します。これだけで年間最大24回、約48,000円相当の価値があり、映画をよく観る方なら年会費の大部分を回収できます。

旅行関連では、世界中の空港ラウンジが利用できる「プライオリティ・パス」が無料で付帯するほか、国際線の手荷物宅配サービスも往復で最大2個まで無料となります。

ポイント還元率は通常1.0%ですが、貯まったポイントを商品券に交換すると最大2.2%相当の還元率となり、使い道次第で非常に高いリターンが期待できます。

ラグジュアリーカード チタンカードは、カードの素材感やデザインといったステータス性を重視し、かつ映画鑑賞や特別な食体験といったエンターテイメントを存分に楽しみたい方に最適な一枚です。唯一無二の特典と体験価値を求める方に強くおすすめします。

参照:Black Card I株式会社公式サイト

⑩ ANA VISAプラチナ プレミアムカード

ANA VISAプラチナ プレミアムカードは、三井住友カードとANAが提携して発行する、ANAマイレージクラブ(AMC)会員向けの最高峰カードです。年会費は88,000円(税込)と高額ですが、ANAマイルを貯めることに特化したその性能は圧倒的です。

このカードの最大のメリットは、業界最高水準のマイル還元率にあります。カード利用で貯まるVポイントをANAマイルに交換する際、1ポイント=3マイルという高レートで交換できます。基本のポイント付与率が1,000円につき1ポイント(ANAカードマイルプラス提携店ではさらにマイルが加算)のため、基本のマイル還元率は1.5%となります。

さらに、ANA航空券の購入や機内販売では、通常のポイントに加えて100円につき2マイルが直接加算されるため、合計で最大4.5%ものマイル還元率を実現します。ANA便に搭乗した際には、通常のフライトマイルに加えて、区間基本マイレージの50%ものボーナスマイルが付与されます。

プラチナカードとしてのサービスも万全です。三井住友カードが提供するコンシェルジュサービス、プライオリティ・パス、国内の主要空港ラウンジ(ANAラウンジ含む)の利用、有名レストランでの優待など、充実した特典が付帯します。

付帯保険も海外・国内旅行傷害保険ともに最高1億円が自動付帯し、家族特約もカバー。安心して旅行を楽しめます。

ANA VISAプラチナ プレミアムカードは、出張や旅行で頻繁にANA便を利用し、とにかく効率的にANAマイルを貯めて特典航空券に交換したいと考えるヘビーユーザーにとって、他の追随を許さない「究極のANAカード」です。年会費は高額ですが、フライト利用が多い方であれば、ボーナスマイルや高い還元率によって十分に元が取れるでしょう。

参照:全日本空輸株式会社公式サイト, 三井住友カード株式会社公式サイト

⑪ JAL・JCBカード プラチナ

JAL・JCBカード プラチナは、JALとJCBが提携して発行する、JALマイレージバンク(JMB)会員向けの最上位カードです。年会費は34,100円(税込)で、JALマイルを貯めやすい仕組みと、JCBプラチナ由来の高品質なサービスを両立させています。

マイルの貯まりやすさがこのカードの大きな魅力です。通常、カードショッピング200円につき1マイルが貯まりますが、年会費4,950円(税込)の「ショッピングマイル・プレミアム」に自動入会(年会費はカード年会費に含まれる)しているため、100円につき1マイル(還元率1.0%)が貯まります。さらに、JALグループの航空券購入や機内販売などではマイルが2倍(アドオンマイル)になるため、還元率は2.0%にアップします。

搭乗ボーナスマイルも充実しており、毎年初回の搭乗で2,000マイル、搭乗ごとにフライトマイルの25%がボーナスとして付与されます。

JCBプラチナのサービスがベースになっているため、24時間365日対応の「プラチナ・コンシェルジュデスク」や、1名分のコース料金が無料になる「グルメ・ベネフィット」など、質の高いサービスを利用できます。

旅行特典も万全で、「プライオリティ・パス」のプレステージ会員に無料で登録できるほか、JALビジネスクラス・チェックインカウンターの利用(対象運賃での搭乗時)も可能です。付帯保険も海外・国内旅行傷害保険ともに最高1億円が自動付帯します。

JAL・JCBカード プラチナは、JAL便の利用が多く、効率的にJALマイルを貯めたい方にとって非常に有力な選択肢です。セゾンプラチナ・アメックスと比較されることが多いですが、こちらはJALのオフィシャルカードとしてのステータスや、JCB由来のきめ細やかな国内サービスに強みがあります。

参照:株式会社ジャルカード公式サイト, 株式会社ジェーシービー公式サイト

⑫ MileagePlusセゾンプラチナカード

MileagePlusセゾンプラチナカードは、クレディセゾンがユナイテッド航空と提携して発行する、ユナイテッド航空のマイル「マイレージプラス」が驚異的なレートで貯まるプラチナカードです。年会費は55,000円(税込)と高額ですが、そのマイル還元率は他の追随を許しません。

このカードの最大の特徴は、ショッピング利用1,000円につき15マイル、つまり1.5%という業界最高水準のマイル還元率を誇ることです。さらに、年間利用額に応じてボーナスマイルが付与される「マイルアップメンバーズ」に登録すると、特定の利用額を超えた場合にさらに高い還元率を目指せます。

ユナイテッド航空のマイレージプラスは、スターアライアンスに加盟しているため、ANAを含む世界中の提携航空会社の特典航空券に交換できます。特に、ANAの国内線特典航空券に片道5,500マイルから交換できる点は非常に魅力的で、「最強のANAカード」と評されることもあります。また、マイレージプラスはマイルの有効期限が実質無期限である点も大きなメリットです。

プラチナカードとしての特典もセゾンプラチナ・アメックスに準じており、24時間対応のコンシェルジュサービスや、プライオリティ・パス(プレステージ会員)、手厚い旅行傷害保険などが付帯します。

MileagePlusセゾンプラチナカードは、航空会社を問わずフライトを利用する方や、マイルの有効期限を気にせずじっくり貯めたい方、そして特にANAの国内線特典航空券をお得に利用したい方にとって、非常に強力な武器となるカードです。年会費は安くありませんが、その圧倒的なマイル還元率は、マイルを使いこなす人にとって計り知れない価値をもたらします。

参照:株式会社クレディセゾン公式サイト

⑬ Orico Card THE PLATINUM(オリコカード ザ プラチナ)

Orico Card THE PLATINUMは、オリエントコーポレーションが発行する、ポイント還元率の高さと多彩な優待を両立させたプラチナカードです。年会費は20,370円(税込)と、プラチナカードの中では手頃な価格帯に位置します。

このカードの基本ポイント還元率は1.0%と高水準ですが、誕生月にはポイント還元率が2.0%にアップします。さらに、電子マネーのiDとQUICPayを搭載しており、これらの利用でも常に1.5%のポイントが還元されます。

オリコモールを経由してネットショッピングをすると、通常のオリコポイントに加えて、最大15%の特別ポイントが加算されるため、オンラインでの買い物が多い方には非常に有利です。

プラチナカードとしての特典も充実しています。Mastercardブランドの最上位「ワールドエリート」が付帯しており、コンシェルジュサービスや、2名以上の利用で1名分が無料になる「ダイニング by 招待日和」を利用できます。

空港ラウンジは国内主要空港とホノルルのラウンジが無料で利用可能。プライオリティ・パスは付帯していませんが、手頃な年会費で主要なグルメ・コンシェルジュ特典を使いたい方には十分な内容です。

Orico Card THE PLATINUMは、日常の買い物からネットショッピングまで、幅広いシーンで効率的にポイントを貯めたいと考える、ポイント重視派の方におすすめです。手頃な年会費で、高いポイント還元率とプラチナ級の特典をバランス良く手に入れたい方に最適な一枚です。

参照:株式会社オリエントコーポレーション公式サイト

⑭ apollostation THE PLATINUM セゾン・アメリカン・エキスプレス・カード

apollostation THE PLATINUM セゾン・アメリカン・エキスプレス・カードは、出光クレジットが発行する、ガソリン代の割引に特化した特典を持つユニークなプラチナカードです。年会費は22,000円(税込)で、車を頻繁に利用する方に大きなメリットを提供します。

このカードの最大の特徴は、全国のapollostation(出光・シェルSS)で給油する際に、いつでもガソリン・軽油が1リットルあたり最大10円引き、灯油が1リットルあたり最大10円引きになる「プラチナ・ガソリン値引きサービス」です。月間の利用額に応じて割引単価が変動する仕組みで、車での移動が多い方にとっては、この特典だけで年会費を上回る節約が可能です。

ベースとなっているのはセゾンプラチナ・アメックスのため、24時間対応のコンシェルジュサービスやプライオリティ・パス(プレステージ会員)など、プラチナカードとしての主要な特典もしっかりと付帯しています。JALマイルが貯まる「SAISON MILE CLUB」にも登録可能です。

さらに、入会特典として「apollostation PLATINUM セレクション」が用意されており、apollostationでの利用額に応じたキャッシュバックや、出光スーパーロードサービス(年会費2,200円相当)が初年度無料になるといった独自のサービスも魅力です。

apollostation THE PLATINUM セゾン・アメリカン・エキスプレス・カードは、日常的に車を運転し、ガソリン代を節約したいと考えている方に最適なプラチナカードです。給油割引という実利と、プラチナカードのステータス・特典を両立させたい方に、他に選択肢のないユニークな価値を提供します。

参照:出光クレジット株式会社公式サイト

⑮ dカード GOLD(※プラチナ級の特典を持つゴールドカードとして比較)

dカード GOLDは、NTTドコモが発行するゴールドカードですが、その特典内容は一部プラチナカードに匹敵するため、比較対象として紹介します。年会費は11,000円(税込)です。

このカードの最大の特徴は、ドコモの携帯料金およびドコモ光の利用料金に対して、税抜金額の10%がポイント還元される点です。例えば、毎月のドコモ利用料金が10,000円(税抜)の場合、年間で12,000ポイントが貯まり、これだけで年会費を上回ります。ドコモユーザーにとっては、持たない理由がないほどの強力な特典です。

また、購入から3年以内のスマートフォンが紛失、盗難、修理不能な水濡れ・全損した場合に、最大10万円まで新しい端末の購入費用を補償してくれる「dカードケータイ補償」も非常に手厚いサービスです。この補償額は、多くのプラチナカードのスマートフォン保険よりも高額な場合があります。

空港ラウンジは国内主要空港とハワイのラウンジが無料で利用できます。付帯保険も海外旅行傷害保険が最高1億円、国内旅行傷害保険が最高5,000万円と、ゴールドカードとしては最高クラスの内容です。

通常の買い物でのポイント還元率は1.0%と高く、dカード特約店やdポイント加盟店ではさらに多くのポイントが貯まります。

コンシェルジュサービスやプライオリティ・パスは付帯していませんが、ドコモユーザーという特定の条件下において、年会費を遥かに超えるメリットを享受できる点で、多くのプラチナカードと比較検討する価値があります。ステータス性よりも実利を最優先するドコモユーザーにとって、「最強の1枚」となり得るカードです。

参照:株式会社NTTドコモ公式サイト

おすすめプラチナカードの比較一覧表

ここまで紹介してきた15枚のカードの主な特徴を一覧表にまとめました。ご自身の重視するポイント(年会費、ポイント還元率、特典など)で比較し、カード選びの参考にしてください。

カード名 年会費(税込) 国際ブランド 基本ポイント還元率 主な特典 申し込み資格の目安
JCBプラチナ 27,500円 JCB 0.5% コンシェルジュ, プライオリティ・パス, グルメ・ベネフィット 25歳以上、安定継続収入
三井住友カード プラチナプリファード 33,000円 Visa 1.0% 特約店で最大+14%還元, 継続特典ボーナスポイント 原則として満20歳以上、安定継続収入
アメリカン・エキスプレス・プラチナ・カード 165,000円 Amex 0.33%~1.0% 高品質コンシェルジュ, グローバル・ラウンジ, ホテル無料宿泊 原則として25歳以上、定職・定収入
三菱UFJカード・プラチナ・アメックス 22,000円 Amex 0.5% コンシェルジュ, プライオリティ・パス, グルメ優待, 家族カード1枚無料 20歳以上、安定収入
セゾンプラチナ・アメックス 22,000円 Amex 0.5% (JALマイル1.125%) コンシェルジュ, プライオリティ・パス, SAISON MILE CLUB 安定した収入があり、社会的信用を有するご連絡可能な方
エポスプラチナカード 30,000円 (条件付きで20,000円) Visa 0.5% コンシェルジュ, プライオリティ・パス, 年間利用ボーナスポイント インビテーション制が基本
TRUST CLUB プラチナマスターカード 38,500円 Mastercard 0.66% コンシェルジュ, グルメ優待, 手荷物宅配(往復3個) 25歳以上、年収400万円以上
UCプラチナカード 16,500円 Visa 1.0% コンシェルジュ, グルメクーポン 安定した収入があり、社会的信用を有するご連絡可能な方
ラグジュアリーカード チタンカード 55,000円 Mastercard 1.0% 金属製カード, コンシェルジュ, グルメ優待, 映画鑑賞券 原則として20歳以上
ANA VISAプラチナ プレミアムカード 88,000円 Visa 0.5% (ANAマイル1.5%) コンシェルジュ, プライオリティ・パス, ANAラウンジ, 高マイル還元 原則として満30歳以上、安定継続収入
JAL・JCBカード プラチナ 34,100円 JCB 0.5% (JALマイル1.0%) コンシェルジュ, プライオリティ・パス, グルメ・ベネフィット 20歳以上、安定継続収入
MileagePlusセゾンプラチナカード 55,000円 Amex – (UAマイル1.5%) コンシェルジュ, プライオリティ・パス, 高マイル還元率 安定した収入があり、社会的信用を有するご連絡可能な方
Orico Card THE PLATINUM 20,370円 Mastercard 1.0% コンシェルジュ, グルメ優待, 誕生月ポイント2倍 原則として25歳以上、安定した収入
apollostation THE PLATINUM 22,000円 Amex 0.5% コンシェルジュ, プライオリティ・パス, ガソリン最大10円/L引き 安定した収入があり、社会的信用を有するご連絡可能な方
dカード GOLD 11,000円 Visa, Mastercard 1.0% ドコモ料金10%還元, ケータイ補償最大10万円 満20歳以上、安定した継続収入

※ポイント還元率は一般的な利用シーンを想定したもので、特定の条件下で変動する場合があります。最新の情報は各カード会社の公式サイトでご確認ください。

プラチナカードとは?ゴールドやブラックカードとの違い

プラチナカードとは?ゴールドやブラックカードとの違い

プラチナカードがどのような位置づけのカードなのかを正しく理解するために、その基本情報や、身近なゴールドカード、そして最上位のブラックカードとの違いについて解説します。

プラチナカードの基本情報

プラチナカードは、一般的にクレジットカードのランクの中で「ゴールドカード」の上位、「ブラックカード」の下位に位置するプレミアムカードです。年会費は数万円から十数万円と高額ですが、その分、ゴールドカードを遥かに凌駕する質の高いサービスと特典が付帯しています。

主な特徴としては、以下の点が挙げられます。

  • 24時間365日対応のコンシェルジュサービス
  • 世界中の空港ラウンジが利用できる「プライオリティ・パス」
  • 有名レストランでのコース料金1名分無料などのグルメ優待
  • 最高1億円クラスの手厚い旅行傷害保険
  • 高い利用限度額
  • 所有者の社会的信用を示す高いステータス性

かつてはカード会社からのインビテーション(招待)がなければ申し込めないカードがほとんどでしたが、近年では自ら申し込める「申し込み制」のプラチナカードも増え、選択肢が広がっています。

ゴールドカードとの違い

プラチナカードとゴールドカードの最も大きな違いは、「サービスの質と範囲」そして「年会費」です。

比較項目 プラチナカード ゴールドカード
年会費の目安 2万円~10数万円 数千円~3万円程度
コンシェルジュ 原則付帯 ほぼ付帯しない
空港ラウンジ プライオリティ・パス(世界中)が付帯することが多い 国内主要空港ラウンジが中心
グルメ特典 コース料金1名分無料など、質の高い優待が多い 割引やドリンクサービスなどが中心
付帯保険 最高1億円クラスが標準。家族特約も充実。 最高5,000万円クラスが多い
ステータス性 非常に高い 高い

最大の違いは「コンシェルジュサービス」の有無と言えるでしょう。24時間対応で様々な要望に応えてくれる秘書のようなサービスは、プラチナカードならではの特典です。また、空港ラウンジも、ゴールドカードが国内中心なのに対し、プラチナカードは世界中のラウンジを利用できる「プライオリティ・パス」が付帯することが多く、海外旅行や出張の際の快適さが格段に向上します。

付帯保険の補償額やグルメ特典の質も、プラチナカードの方が圧倒的に手厚くなっています。これらのサービスを頻繁に利用する方であれば、ゴールドカードとの年会費の差を上回る価値を十分に得られます。

ブラックカードとの違い

ブラックカードは、プラチナカードのさらに上位に位置する、クレジットカードの最高峰です。その違いは「希少性」と「サービスの個別性」に集約されます。

比較項目 ブラックカード プラチナカード
入手方法 原則、完全インビテーション制 インビテーション制 or 申し込み制
年会費の目安 10万円~数十万円(中には100万円近いものも) 2万円~10数万円
コンシェルジュ 専任担当者が付くことも。対応範囲が広く、無理難題にも応える チームで対応することが多い
特典 カード会員限定のイベント、通常非公開の施設の利用など、唯一無二の体験を提供 質の高いパッケージ化されたサービスが中心
利用限度額 個別の設定で実質無制限の場合も 数百万円~1,000万円程度が一般的
ステータス性 最高峰 非常に高い

ブラックカードは、原則としてカード会社からのインビテーションがなければ持つことができません。その基準は公開されておらず、プラチナカードでの莫大な利用実績や高い社会的地位が必要とされています。

サービス内容も、プラチナカードが質の高い「パッケージ化されたサービス」を提供するのに対し、ブラックカードは「個々の会員に合わせたパーソナルな対応」が特徴です。専任のコンシェルジュが付き、文字通り「Noと言わないサービス」を目指していると言われます。利用限度額も個別に設定され、実質的に上限がないケースも珍しくありません。

プラチナカードが「手の届く最上級」であるとすれば、ブラックカードは「選ばれた者だけが手にできる究極のステータス」と言えるでしょう。

プラチナカードを持つ5つのメリット

24時間365日対応のコンシェルジュサービス、空港ラウンジの無料利用やプライオリティ・パス、有名レストランでの優待などグルメ特典が豊富、旅行傷害保険などの付帯保険が手厚い、社会的信用の証となる高いステータス性

高額な年会費を払ってでもプラチナカードを持つことには、それに見合うだけの大きなメリットが存在します。ここでは、プラチナカードが提供する代表的な5つのメリットについて、具体的に解説します。

① 24時間365日対応のコンシェルジュサービス

プラチナカードの最大のメリットであり、象徴的なサービスが「コンシェルジュサービス」です。これは、24時間365日、電話一本で様々な要望に応えてくれる秘書のようなサービスです。

【具体的に依頼できることの例】

  • レストランの予約: 「記念日に夜景のきれいなフレンチレストランを予約したい」「接待で使える個室のある和食店を探してほしい」といった曖昧な要望にも、予算や好みに合わせて提案・予約してくれます。人気で予約が取りにくい店の席を確保してくれることもあります。
  • 旅行の手配: 航空券やホテルの予約はもちろん、「〇〇へ行く3泊4日の旅行プランを提案してほしい」といったプランニングの相談にも乗ってくれます。現地の交通手段や観光情報のリサーチも任せられます。
  • チケットの手配: 人気のコンサートや演劇、スポーツの試合などのチケットを手配してくれます。一般販売では入手困難なチケットでも、カード会社が確保している枠から手配できる場合があります。
  • プレゼントの相談・手配: 「お世話になった上司への退職祝いを探している」「妻の誕生日に特別なプレゼントを贈りたい」といった相談に対し、ギフトの提案から購入、配送までを代行してくれます。
  • 緊急時のサポート: 海外でパスポートを紛失した、病気やケガをしたといったトラブルの際にも、現地の情報提供や各種手配のサポートをしてくれる心強い存在です。

これらのサービスを自分で行う場合、多くの時間と手間がかかります。コンシェルジュサービスは、これらの煩雑な作業を代行してくれることで、あなたの貴重な時間を生み出してくれるのです。この「時間を買う」という価値こそが、コンシェルジュサービスの真髄と言えるでしょう。

② 空港ラウンジの無料利用やプライオリティ・パス

旅行や出張が多い方にとって、空港での待ち時間は意外と長いものです。プラチナカードは、この待ち時間を快適で有意義なものに変えてくれます。

多くのプラチナカードには、世界148カ国、600以上の都市にある1,300ヵ所以上の空港ラウンジを利用できる「プライオリティ・パス」の最上位会員資格「プレステージ会員」(通常年会費469米ドル)が無料で付帯します。

【プライオリティ・パスでできること】

  • 静かで快適な空間: 搭乗ゲート前の混雑した待合室を離れ、ソファでくつろいだり、静かな環境で仕事をしたりできます。
  • フリードリンク・軽食: ソフトドリンクやアルコール類、スナックや軽食が無料で提供されるラウンジが多く、出発前の一息に最適です。
  • 無料Wi-Fi・電源: 多くのラウンジで無料のWi-Fiサービスや充電用の電源が完備されており、PC作業やスマートフォンの充電に便利です。
  • シャワールーム: 長距離フライトの乗り継ぎ時などにシャワーを浴びてリフレッシュできるラウンジもあります(一部有料)。

プライオリティ・パスが付帯していなくても、国内の主要空港ラウンジはほとんどのプラチナカードで無料で利用できます。カードによっては同伴者1名まで無料になる場合もあり、パートナーや家族との旅行でも重宝します。

フライト前の慌ただしい時間を、リラックスできる上質な時間に変えてくれる。この快適さを一度体験すると、もうラウンジなしの旅行は考えられなくなるほど、大きなメリットです。

③ 有名レストランでの優待などグルメ特典が豊富

プラチナカードは、食を愛する人々にとっても非常に魅力的な特典を数多く提供しています。その代表格が、「コース料理1名分無料サービス」です。

これは、カード会社が提携する全国の高級レストランで、所定のコースメニューを2名以上で予約すると、1名分の料金が無料になるというものです。「グルメ・ベネフィット」「招待日和」などカード会社によって名称は異なりますが、多くのプラチナカードにこの特典が付帯しています。

例えば、1人20,000円のコース料理を2人で利用した場合、支払いは1人分の20,000円で済みます。この特典を年に1〜2回利用するだけで、多くのプラチナカードの年会費(2万円〜3万円台)の元が取れてしまう計算になります。記念日や誕生日、大切な人との会食、ビジネスでの接待など、特別な食事のシーンで絶大な効果を発揮します。

その他にも、以下のようなグルメ特典があります。

  • レストランの優先予約: 通常は予約が困難な人気店の席を、カード会員専用枠として確保してくれるサービス。
  • ウェルカムドリンクサービスや割引: 対象レストランでの飲食代が割引になったり、食前酒などのドリンクがサービスされたりします。
  • 会員限定の美食イベント: 有名シェフを招いたディナーイベントや、希少なワインのテイスティング会など、カード会員だけが参加できる特別な食のイベントが開催されることもあります。

これらのグルメ特典を賢く利用することで、普段はなかなか訪れる機会のない一流の食体験を、お得に楽しむことが可能になります。

④ 旅行傷害保険などの付帯保険が手厚い

万が一の事態に備える「保険」も、プラチナカードの大きな強みです。特に海外旅行傷害保険は、最高補償額が1億円に設定されているカードが多く、補償内容も非常に手厚いのが特徴です。

【プラチナカードの付帯保険の特徴】

  • 高額な補償: 死亡・後遺障害だけでなく、海外で高額になりがちな治療・救援費用も数千万円単位で補償されることが多く、安心して旅行を楽しめます。
  • 自動付帯: カードを持っているだけで保険が適用される「自動付帯」のカードが多いのも特徴です。旅行代金をそのカードで支払わなくても補償の対象となるため、非常に便利です(一部「利用付帯」のカードや項目もあります)。
  • 家族特約: 本会員だけでなく、生計を共にする家族にも保険が適用される「家族特約」が付帯しているカードが多く、家族旅行の際も個別で保険に加入する必要がありません。
  • 航空便遅延保険: 航空便の遅延や欠航、預けた手荷物の紛失などによって発生した宿泊費や食事代を補償してくれる保険が付帯していることが多く、予期せぬトラブルにも対応できます。
  • ショッピング保険(バイヤーズプロテクション): カードで購入した商品が破損したり盗難に遭ったりした場合に、購入日から一定期間、その損害を補償してくれます。補償額は年間300万円〜500万円と高額です。

これらの保険を旅行のたびに個別で契約すると、相当な費用がかかります。プラチナカードを1枚持っているだけで、これらの手厚い補償が自動的に付いてくるというのは、計り知れない安心感と金銭的メリットをもたらします。

⑤ 社会的信用の証となる高いステータス性

プラチナカードは、単なる決済ツールではありません。それを所有していること自体が、持ち主の経済力や社会的信用を証明する「ステータスシンボル」としての役割を果たします。

なぜプラチナカードに高いステータス性があるのか。それは、誰でも持てるわけではないからです。

  • 厳しい審査基準: プラチナカードの審査では、安定した高い年収、良好なクレジットヒストリー、社会的信用のある職業などが求められます。この厳しい審査をクリアした人物であるという証明になります。
  • 高額な年会費: 数万円以上の年会費を支払い続けられる経済力があることの証でもあります。

ホテルでのチェックインや、高級レストランでの会計、海外のブランドショップでの買い物といったシーンでプラチナカードを提示すると、より丁寧で上質なサービスを受けられることがあります。これは、カード会社がその顧客を「優良顧客」として認めていることの裏返しであり、店舗側も安心して対応できるためです。

もちろん、ステータスを過度に誇示するのはスマートではありませんが、ビジネスシーンでの会食や接待など、相手に信頼感を与えたい場面では、プラチナカードがさりげなくあなたの信用度を高めてくれる効果が期待できます。この目に見えない「信頼」という価値も、プラチナカードが持つ重要なメリットの一つです。

プラチナカードの3つのデメリット

年会費が高額になる、カードによってはポイント還元率が低い、インビテーションがないと申し込めない場合がある

多くの魅力的なメリットがある一方で、プラチナカードには注意すべきデメリットも存在します。メリットとデメリットの両方を正しく理解し、自分にとって本当に必要なカードかを見極めることが重要です。

① 年会費が高額になる

プラチナカードの最も大きなデメリットは、年会費が高額であることです。
年会費の相場は、安いものでも2万円前後から、一般的なもので5万円前後、ハイステータスなものでは10万円を超えるカードも珍しくありません。

カードランク 年会費の目安
一般カード 無料~数千円
ゴールドカード 数千円~3万円程度
プラチナカード 2万円~10数万円
ブラックカード 10万円~数十万円

この高額な年会費は、充実した特典やサービスを維持するためのコストです。したがって、年会費を支払っても、それに見合うだけの特典を使いこなせなければ、宝の持ち腐れになってしまいます

例えば、プライオリティ・パスが付帯していても、年に一度も海外に行かない人にとっては無用の長物です。グルメ優待も、対象となるような高級レストランに全く行かない人には価値がありません。

プラチナカードを申し込む前には、「自分はコンシェルジュサービスを本当に使うだろうか?」「旅行や出張の頻度はどのくらいか?」「グルメ特典を利用する機会はあるか?」といった点を自問自答し、自分のライフスタイルとカードの特典が合致しているかを冷静に判断する必要があります。年会費という固定コストを上回るメリットを享受できると確信できた場合にのみ、申し込むのが賢明な判断と言えるでしょう。

② カードによってはポイント還元率が低い

意外に思われるかもしれませんが、プラチナカードの中には、ポイント還元率が一般カードやゴールドカードよりも低いものが存在します

これは、プラチナカードがポイント還元という直接的な金銭的メリットよりも、コンシェルジュサービスや旅行特典、ステータス性といった「体験価値」や「付加価値」を重視しているためです。カード会社は、ポイントに割り振るコストを、これらの高品質なサービスの提供に充てているのです。

例えば、ステータス性が非常に高いことで知られるアメリカン・エキスプレス・プラチナ・カードの基本ポイント還元率は、使い方によっては1.0%を下回ります。年会費165,000円という価格を考えると、ポイントだけで元を取るのは非常に困難です。

もちろん、「三井住友カード プラチナプリファード」のようにポイント還元に特化したプラチナカードや、「Orico Card THE PLATINUM」のように常時1.0%以上の高還元率を維持しているカードもあります。

しかし、もしあなたがクレジットカードを選ぶ上で「ポイント還元率」を最も重視するのであれば、年会費無料で高還元率を謳う一般カードや、特定の経済圏に特化したカードの方が、結果的にお得になるケースも十分に考えられます。

プラチナカードを選ぶ際には、ポイント還元率だけでなく、自分が価値を感じる付帯サービスと年会費のバランスを総合的に評価することが求められます。ポイントもサービスも、という欲張りなニーズに応えるカードもあれば、サービスに特化したカードもあるため、カードごとの特性をよく理解することが重要です。

③ インビテーション(招待)がないと申し込めない場合がある

プラチナカードの門戸は以前より広がったとはいえ、依然として一部のカードは、カード会社からのインビテーション(招待状)がなければ申し込むことができません

インビテーション制を採用している代表的なカードには、「JCBザ・クラス」(JCBの最上位カード)や、基本的にはインビテーションが必要な「エポスプラチナカード」などがあります。

インビテーションが送られてくる基準は、カード会社によって異なり、明確には公表されていません。しかし、一般的には以下のような条件を満たす必要があると言われています。

  • 下位カード(ゴールドカードなど)での良好な利用実績: 年間の利用額が一定基準(数百万円など)を超えていること。
  • 長期の継続利用: カードを長年にわたって使い続けていること。
  • 延滞のない支払い履歴: 支払いの遅延などが一切ない、クリーンなクレジットヒストリー。
  • カード会社の定める属性: 年齢、年収、勤務先などの属性が基準を満たしていること。

インビテーション制のカードは、その希少性から非常に高いステータス性を持ちますが、「欲しい」と思ってもすぐには手に入れられないというデメリットがあります。下位カードで実績を積む必要があり、時間と手間がかかります。また、どれだけ利用してもインビテーションが届く保証はありません。

すぐにでもプラチナカードの特典を享受したいという方は、インビテーションが不要で、自分で申し込めるプラチナカードを選ぶ必要があります。幸い、現在では「JCBプラチナ」や「三井住友カード プラチナプリファード」「セゾンプラチナ・アメリカン・エキスプレス・カード」など、魅力的な申し込み制のプラチナカードが数多く存在します。自分の状況に合わせて、申し込み方法も選択基準の一つとして考えると良いでしょう。

自分に合うプラチナカードの選び方6つのポイント

年会費とサービスのバランスで選ぶ、特典や付帯サービスの内容で選ぶ、ポイント還元率の高さで選ぶ、ステータス性の高さで選ぶ、国際ブランドで選ぶ、申し込み方法(インビテーションの有無)で選ぶ

数あるプラチナカードの中から、自分にとっての「最強の一枚」を見つけるためには、いくつかの重要な選択基準があります。以下の6つのポイントを参考に、ご自身のライフスタイルや価値観と照らし合わせながら検討してみましょう。

① 年会費とサービスのバランスで選ぶ

最も基本的で重要なのが、年会費と、それによって得られるサービスの価値が見合っているかという視点です。

まず、自分が支払える年会費の上限を決めましょう。プラチナカードの年会費は2万円台から10万円超まで幅広くあります。背伸びをして高すぎる年会費のカードを選んでしまうと、そのコストが負担になり、満足に特典を活用できないまま解約に至る可能性もあります。

次に、その年会費でどのようなサービスが受けられるのかを精査します。そして、「そのサービスを自分は本当に使うのか?」「そのサービスに年会費分の価値を感じるか?」を問いかけてみてください。

  • 具体例1:海外旅行にほとんど行かない人
    プライオリティ・パスや手厚い海外旅行保険が付帯する高額なカードよりも、国内のグルメ優待やポイント還元に優れた、年会費が手頃なカードの方が満足度は高いかもしれません。
  • 具体例2:年間200万円以上カード決済する人
    エポスプラチナカードのように、年間利用額に応じたボーナスポイントで年会費を実質無料にできるカードは非常に有力な候補になります。

大切なのは、見栄やイメージだけで選ぶのではなく、自分のライフスタイルに根差したコストパフォーマンスを考えることです。

② 特典や付帯サービスの内容で選ぶ

プラチナカードの魅力は、その多彩な特典にあります。自分の趣味やライフスタイルに合った特典を提供してくれるカードを選ぶことで、カードの価値を最大限に引き出すことができます。

  • 旅行好き・出張が多い人:
    • プライオリティ・パスの有無、同伴者無料の範囲
    • 手荷物無料宅配サービスの個数(往復か片道か、個数はいくつか)
    • ホテル優待の内容(部屋のアップグレード、無料宿泊特典など)
    • 航空便遅延保険の有無
  • グルメな人:
    • コース料理1名分無料サービス(招待日和など)の対象店舗のラインナップ
    • レストランの優先予約サービスの有無
    • 会員限定の美食イベントの開催頻度
  • エンタメ・ショッピング好きの人:
    • 映画鑑賞券の特典(ラグジュアリーカードなど)
    • 会員限定のイベント招待
    • ポイントアップモールの充実度(オリコカードなど)
  • 車をよく利用する人:
    • ガソリン割引の特典(apollostation THE PLATINUMなど)
    • ロードサービスの付帯

このように、自分が最も頻繁に利用するシーンで強みを発揮するカードを選ぶことが、満足度を高める鍵となります。

③ ポイント還元率の高さで選ぶ

コンシェルジュサービスなどの付加価値よりも、日々の支払いで得られる直接的な金銭的メリット(ポイントやマイル)を重視するなら、還元率の高さは重要な選択基準です。

  • 基本還元率: 通常のショッピングでどれくらいのポイントが貯まるか。1.0%以上が一つの目安になります。
  • 特約店での還元率: コンビニやスーパー、ネットショッピングなど、自分がよく利用する店舗でポイントアップがあるか。(例:三井住友カード プラチナプリファード)
  • マイル還元率: ポイントをマイルに交換する場合の交換レートはどうか。特に特定の航空会社(JALやANA)を頻繁に利用する人は、その航空会社のマイルが貯まりやすいカード(例:セゾンプラチナ・アメックス、ANA VISAプラチナ プレミアムカード)が最適です。
  • ポイントの有効期限: ポイントが失効しにくい「永久不滅ポイント」(セゾンカードなど)かどうかも確認しましょう。

ただし、前述の通り、プラチナカードは必ずしもポイント還元率の高さを追求したカードではありません。ポイントを最優先するなら、年会費無料の高還元率カードと、特典用のプラチナカードを2枚持ちするという選択肢も視野に入れると良いでしょう。

④ ステータス性の高さで選ぶ

ビジネスシーンやプライベートで、カードが持つ「格」や「信頼性」を重視したい方もいるでしょう。ステータス性を判断する基準は人それぞれですが、一般的には以下のような要素が挙げられます。

  • カードブランドの歴史と格: やはり「アメリカン・エキスプレス」は、歴史とブランド力から高いステータス性を持つと認識されています。
  • カードのデザインと素材: 「ラグジュアリーカード」のような金属製カードは、その重厚感と見た目のインパクトから、非常に高いステータス性を感じさせます。
  • 年会費の高さ: 年会費が高いカードほど、審査基準も厳しく、保有者が少ないため、希少価値が高まります。
  • インビテーション制: 誰でも申し込めるわけではないインビテーション制のカードは、保有していること自体が特別なステータスとなります。
  • 発行会社の信頼性: 「三菱UFJ」や「三井住友」といったメガバンク系のカードは、堅実で高い信頼性のイメージがあります。

自分がどのようなシーンで、誰に対してステータスを示したいのかを考え、それに合ったイメージを持つカードを選ぶのが良いでしょう。

⑤ 国際ブランドで選ぶ

クレジットカードが世界中のどこで使えるかは、搭載されている国際ブランドによって決まります。それぞれのブランドに特徴があるため、自分の利用シーンに合わせて選びましょう。

国際ブランド 特徴
Visa 世界シェアNo.1。加盟店数が圧倒的に多く、世界中どこでも困ることが少ない。決済の安定性が高い。
Mastercard Visaに次ぐ世界シェアNo.2。特にヨーロッパに強いと言われる。独自の優待プログラム「Priceless Cities」も魅力。
JCB 日本国内での加盟店網が充実。ハワイやグアム、台湾など日本人観光客が多い地域でも強い。独自のキャンペーンや優待が豊富。
American Express (Amex) ステータス性が高く、T&E(トラベル&エンターテイメント)分野の特典が非常に充実。加盟店は主要国では問題ないが、一部店舗では使えないことも。
Diners Club Amexと並ぶ高いステータス性を誇る。富裕層向けのサービス、特にグルメ系の特典に定評がある。加盟店数は他のブランドに劣る。

メインで利用する国や地域、求める特典の種類(決済の利便性か、T&E特典か)を考慮して、最適な国際ブランドを搭載したカードを選びましょう。すでに持っているカードとは別のブランドを選ぶことで、利用できる店舗の範囲を広げるという考え方もあります。

⑥ 申し込み方法(インビテーションの有無)で選ぶ

最後に、カードの入手方法も確認しておきましょう。

  • 申し込み制のカード: 自分で公式サイトなどから申し込むタイプ。すぐにプラチナカードが欲しい人向け。審査基準を満たしていれば、比較的短期間で入手可能です。この記事で紹介したカードの多くがこのタイプです。
  • インビテーション制のカード: カード会社からの招待がないと申し込めないタイプ。高いステータス性を求める人向け。下位カードで利用実績を積む必要があり、入手までに時間がかかります。

「すぐにでもコンシェルジュやプライオリティ・パスを使いたい」という方は、迷わず申し込み制のカードを選びましょう。 一方で、「いつかは最高のステータスカードを」と考えている方は、目標とするインビテーション制カードの下位カードをまず作成し、じっくりと実績を積んでいくという長期的な戦略も考えられます。

プラチナカードの審査は厳しい?基準や通過のコツを解説

審査基準①:年齢、審査基準②:年収の目安、審査基準③:職業・勤続年数、審査基準④:信用情報(クレジットヒストリー)、通過のコツ①:安定収入を継続、通過のコツ②:良好なクレヒスを築く、通過のコツ③:下位カードで実績を積む

プラチナカードを手にするためには、必ず「審査」という関門を通過しなければなりません。一般カードやゴールドカードに比べて審査基準が厳しいのは事実ですが、どのような点が重視されるのか、そして審査に通過するためにはどうすれば良いのかを解説します。

プラチナカードの主な審査基準

カード会社は申込者の「返済能力」と「信用力」を総合的に判断します。審査基準は公表されていませんが、一般的に以下の4つの要素が重視されると言われています。

年齢

多くのプラチナカードでは、申し込み資格として年齢制限を設けています。一般的には「25歳以上」や「30歳以上」としているカードが多く、ゴールドカードの「20歳以上」よりも高く設定されています。これは、一定の社会人経験とそれに伴う経済的基盤を求めていることの表れです。ただし、中には「20歳以上」から申し込めるプラチナカードもあります。

年収の目安

年収に関する明確な基準はどのカード会社も公表していません。しかし、高額な年会費を支払い、高い利用限度額を適切に利用できる返済能力があるかを見られるため、一定水準以上の年収が求められるのは間違いありません。

一般的に、プラチナカードの審査通過には年収500万円以上が一つの目安と言われることが多いです。もちろん、これはあくまで目安であり、年収が500万円未満でも他の属性(勤続年数やクレジットヒストリーなど)が良好であれば審査に通る可能性はありますし、逆に年収が高くても他の要素に問題があれば審査に落ちることもあります。重要なのは年収の額そのものよりも、「安定して継続した収入があること」です。

職業・勤続年数

職業や勤続年数は、収入の安定性を測る上で重要な指標となります。

  • 職業: 医師、弁護士、公務員、上場企業の正社員など、社会的信用が高く、収入が安定しているとされる職業は審査で有利になる傾向があります。
  • 勤続年数: 同じ勤務先に長く勤めているほど、収入が安定的であると評価されます。一般的に勤続年数は3年以上、できれば5年以上あると評価が高まると言われています。転職直後は収入が不安定と見なされる可能性があるため、申し込みは避けた方が賢明です。

信用情報(クレジットヒストリー)

審査において最も重要視されるのが、個人の信用情報、通称「クレジットヒストリー(クレヒス)」です。信用情報とは、クレジットカードやローンの契約内容、支払い状況などを記録したもので、CICやJICCといった信用情報機関に登録されています。

カード会社は審査の際に必ずこの信用情報を照会し、以下のような点を確認します。

  • 支払いの延滞: 過去にクレジットカードの支払いやローンの返済を延滞した記録がないか。
  • 債務整理の履歴: 自己破産や任意整理などの金融事故の情報がないか。
  • 多重申し込み: 短期間に複数のクレジットカードを申し込んでいないか(お金に困っていると見なされる可能性がある)。

過去に金融事故を起こしている場合、審査通過は極めて困難になります。日頃から支払いを期日通りに行い、良好なクレジットヒストリーを築いておくことが、プラチナカード審査の絶対条件と言えるでしょう。

審査に通過するための3つのコツ

厳しいプラチナカードの審査を通過する確率を高めるために、日頃から意識しておきたい3つのコツを紹介します。

① 安定した収入を継続して得る

これは最も基本的なことですが、安定した収入を継続的に得ることが重要です。審査では、一時的に高い収入があることよりも、長期間にわたって安定した収入が見込めることの方が高く評価されます。

そのため、勤続年数は非常に重要な要素となります。もしプラチナカードの取得を考えているのであれば、安易な転職は避け、現在の勤務先で実績を積み重ねることが審査通過への近道となります。

② 良好なクレジットヒストリーを築く

「良いクレヒス」を築くことは、プラチナカード審査の鍵を握ります。

  • 期日通りの支払い: クレジットカードの利用代金、携帯電話の分割払い、各種ローンなどの支払いは、絶対に遅れないようにしましょう。口座の残高不足など、うっかりミスにも注意が必要です。
  • 適度なカード利用: 現金主義でクレジットカードを全く使わない「スーパーホワイト」と呼ばれる状態も、返済能力を判断する材料がないため、審査では不利になることがあります。少額でも良いので、毎月コンスタントにクレジットカードを利用し、きちんと返済する実績を作りましょう。
  • 不要なカードの整理: 使っていないクレジットカードがたくさんあると、管理能力を疑われたり、総与信枠(その人が借りられる総額)を圧迫したりする可能性があります。不要なカードは解約しておくのがおすすめです。

③ 狙っているカードの下位ランクカードで実績を積む

最も効果的で確実な方法の一つが、取得したいプラチナカードと同じカード会社が発行する下位カード(一般カードやゴールドカード)で利用実績を積むことです。

例えば、JCBプラチナが欲しいなら、まずはJCBゴールドを取得し、そのカードをメインカードとして集中的に利用します。公共料金や日々の買い物など、あらゆる支払いをそのカードに集約し、年間である程度の利用額(例えば100万円以上)を達成し、遅延なく支払い続けます。

そうすることで、カード会社はあなたを「自社にとっての優良顧客」と認識します。その結果、ある日突然インビテーションが届いたり、自分でプラチナカードに申し込んだ(アップグレード申請した)際に審査で非常に有利に働いたりする可能性が高まります。これは、カード会社からすれば、すでに取引実績があり素性のわかっている顧客であるため、安心して上位カードを発行できるからです。

プラチナカードに関するよくある質問

プラチナカードはどんな人におすすめか、インビテーションの仕組みと入手方法、コンシェルジュサービスで何ができるか、プライオリティ・パスとは何か、年会費は経費にできるか、利用限度額はいくらくらいか

最後に、プラチナカードに関して多くの人が抱く疑問について、Q&A形式で回答します。

プラチナカードはどんな人におすすめですか?

プラチナカードは、以下のようなライフスタイルや価値観を持つ方に特におすすめです。

  • 旅行や出張の頻度が高い人: プライオリティ・パスや手厚い旅行傷害保険、手荷物宅配サービスなど、旅の快適性と安全性を高める特典の恩恵を最大限に受けられます。
  • グルメや特別な体験を楽しみたい人: 有名レストランでの優待や会員限定イベントなど、日常を豊かにする上質な体験を求める方に最適です。
  • 仕事やプライベートで多忙な人: 24時間対応のコンシェルジュサービスが、レストラン予約や旅行手配といった煩雑な作業を代行してくれるため、貴重な時間を節約できます。
  • 社会的ステータスや信頼性を重視する人: ビジネスシーンや大切な場面で、プラチナカードが持つステータス性が自身の信用度を高める一助となります。
  • 年会費以上の価値を見出せる人: 付帯するサービスを実際に活用し、「年会費を払ってもお釣りがくる」と実感できる人にとっては、非常にコストパフォーマンスの高いカードとなります。

プラチナカードのインビテーションとは何ですか?どうすれば届きますか?

インビテーションとは、カード会社から送られてくる「特別なご招待状」のことです。インビテーションを受け取った顧客は、通常よりも有利な条件で(あるいはインビテーションがなければ申し込めない)上位カードに入会できます。

インビテーションが届く明確な基準は公表されていませんが、一般的には、招待したいカードの下位カード(例:ゴールドカード)を保有し、以下の条件を満たすことで届きやすくなると言われています。

  1. 高い年間利用額: 年間100万円〜300万円以上の利用実績を積むことが一つの目安とされています。
  2. 長期の継続利用: カードを長期間にわたって愛用していること。
  3. 良好な支払い履歴: 一度の延滞もなく、クリーンなクレジットヒストリーを保っていること。
  4. カードの利用方法: T&E(トラベル&エンターテイメント)関連の支出が多いなど、カード会社が優良顧客と見なす使い方をしていること。

狙っているカードがある場合は、まずそのゴールドカードを作成し、メインカードとして集中的に利用して実績を積むのが、インビテーションへの一番の近道です。

「コンシェルジュサービス」で何ができますか?

コンシェルジュサービスは「パーソナル秘書」のようなもので、以下のような幅広い要望に24時間365日対応してくれます。

  • 予約・手配: レストラン、ホテル、航空券、レンタカー、コンサートやスポーツのチケット、ゴルフ場など。
  • 情報検索: 旅行先の観光情報、現地の交通手段、ビジネスで必要な情報のリサーチなど。
  • プランニング: 「予算〇〇円で3泊4日の京都旅行プランを立ててほしい」といった旅行プランの提案。
  • ギフト手配: 記念日や贈答用のプレゼントの相談、提案、購入、配送手配。
  • 緊急時対応: 海外でのパスポート紛失時の手続き案内、病院の紹介など。

「自分で調べるには手間がかかること」「専門的な知識が必要なこと」を気軽に依頼できるのが最大の魅力です。

「プライオリティ・パス」とは何ですか?

プライオリティ・パスとは、世界148カ国・1,300ヵ所以上の空港ラウンジや空港内レストランなどを利用できる、世界最大級の空港ラウンジ・アクセス・プログラムです。

通常は年会費(最上位のプレステージ会員は469米ドル)を支払って会員になる必要がありますが、多くのプラチナカードでは、このプレステージ会員資格が無料で付帯します。

フライト前の混雑した待合室ではなく、静かで快適なラウンジで、フリードリンクや軽食を楽しみながらリラックスしたり、仕事をしたりできるため、旅行や出張の質を格段に向上させることができます。

プラチナカードの年会費は経費にできますか?

法人の代表者や個人事業主が、事業目的でプラチナカードを利用する場合、その年会費は経費として計上できる可能性があります。

経費として認められるためには、そのカードが事業の遂行に必要不可欠であることを合理的に説明できる必要があります。例えば、出張が多く旅行傷害保険やラウンジサービスが事業活動に役立っている、接待でグルメ優待を利用している、といったケースです。

ただし、プライベートな利用と事業利用が混在している場合、家事按分(事業で利用した割合分だけを経費とする)が必要になることがあります。最終的な判断は税務署が行うため、経費計上を検討する際は、必ず事前に税理士や管轄の税務署に相談するようにしてください。

プラチナカードの限度額はいくらくらいですか?

プラチナカードの利用限度額は、個々の会員の年収や利用状況、信用情報などに基づいて個別に設定されるため、一概に「いくら」とは言えません。

しかし、一般的にはゴールドカードよりも高く設定されており、初期設定で300万円〜500万円程度からスタートし、利用実績に応じて1,000万円以上に引き上げられるケースも珍しくありません。中には、アメックスのプラチナ・カードのように、一律の限度額を設けず、個々の利用状況に応じて柔軟に対応するカードもあります。

高い限度額は、高額な買い物や海外旅行、事業経費の決済など、様々なシーンで余裕をもたらしてくれます。これもプラチナカードが持つ大きなメリットの一つです。