TポイントとVポイントが統合 新Vポイントのお得な貯め方 使い方

TポイントとVポイントが統合、新Vポイントのお得な貯め方 使い方

2024年、日本のポイントサービス業界に大きな変革が訪れました。長年にわたり多くの人々に親しまれてきた「Tポイント」と、三井住友カード(SMBC)グループが提供する「Vポイント」が統合し、新たに「Vポイント」として生まれ変わりました。この統合により、日本最大級のポイント経済圏が誕生し、私たちの生活におけるポイントの貯め方や使い方が大きく変わろうとしています。

この記事では、新しくなったVポイントの全貌を徹底的に解説します。統合の背景から、具体的な変更点、ユーザーにとってのメリットや注意点、そして最も気になる「お得な貯め方」と「賢い使い方」まで、網羅的にご紹介します。これまでTポイントやVポイントを別々に利用してきた方はもちろん、これからポイ活を始めたいと考えている方にとっても、必見の内容です。この記事を読めば、新Vポイントを最大限に活用し、日々の暮らしをより豊かに、よりお得にするための知識が身につくでしょう。

新Vポイントとは?TポイントとVポイントの統合を分かりやすく解説

新Vポイントとは?TポイントとVポイントの統合を分かりやすく解説

まずは、今回の統合の基本となる「新Vポイント」がどのようなものなのか、その背景や目的、そして既存のポイントがどうなるのかについて、一つひとつ丁寧に解説していきます。この foundational knowledge を理解することが、新Vポイントを賢く活用するための第一歩です。

2024年4月22日から「新Vポイント」がスタート

2024年4月22日、カルチュア・コンビニエンス・クラブ(CCC)グループが運営するTポイントと、三井住友カード(SMBCグループ)が提供するVポイントが統合され、新しい「Vポイント」(以下、新Vポイント)が誕生しました。 これにより、日本国内で非常に広い加盟店網を持つTポイントと、クレジットカード決済を中心に金融サービスとの連携に強みを持つVポイントが一つになり、これまでにない規模と利便性を備えた共通ポイントプログラムが始動したのです。

この統合は、単に二つのポイントが一つになったというだけではありません。それぞれのポイントが持っていた強みを融合させることで、ユーザーにとってより魅力的で使いやすいサービスを目指しています。例えば、Tポイントの強みであった全国約15万店舗に及ぶ提携先ネットワークと、Vポイントの強みであったVisaブランドを通じた国内外約1億店舗での決済シーンが結びつきました。これにより、ユーザーは日常生活のあらゆる場面で、より意識することなく、効率的にポイントを貯め、そして使えるようになります。

新Vポイントは、特定の携帯キャリアやサービスに縛られることなく、幅広い層のユーザーが利用できるオープンなプラットフォームであることが特徴です。普段の買い物から、クレジットカード決済、銀行取引、さらには証券投資まで、生活に密着した多様なシーンでポイントが循環するエコシステムの構築を目指しています。この大規模なポイント経済圏の誕生は、楽天ポイントやPontaポイント、dポイントなどが競い合う日本のポイント市場において、新たな勢力図を描くほどのインパクトを持っています。

TポイントとVポイントが統合した理由と目的

なぜ、これほど大規模なポイント統合が行われたのでしょうか。その背景には、運営会社であるCCCMKホールディングス(Tポイント事業を運営)と三井住友フィナンシャルグループ(SMBCグループ)による戦略的な資本業務提携があります。この提携とポイント統合には、主に3つの大きな目的がありました。

  1. 日本最大級の顧客基盤の構築とデータ活用
    Tポイントは、サービス開始から約20年で約1.2億人(2024年4月時点の有効会員数)という巨大な会員基盤を築いてきました。(参照:CCCMKホールディングス株式会社 ニュースリリース)一方、SMBCグループもクレジットカードや銀行口座などを通じて約5,200万人の顧客を抱えています。この二つの巨大な顧客基盤を統合することで、他のポイント経済圏を圧倒する規模の会員ネットワークを形成できます。
    さらに重要なのが、データの連携です。Tポイントが持つ「いつ、どこで、何を買ったか」という詳細な購買データと、SMBCグループが持つクレジットカードの決済データや銀行の取引データといった金融データを掛け合わせることで、より深く顧客を理解できるようになります。これにより、個々のユーザーのライフスタイルやニーズに合わせた、よりパーソナライズされたサービスや特典の提供が可能になるのです。これは、データマーケティングの精度を飛躍的に高め、提携企業にとっても大きなメリットとなります。
  2. 決済とポイントのシームレスな融合
    これまでのポイントサービスは、「ポイントカードを提示してポイントを貯める」というプロセスと、「クレジットカードで決済してポイントを貯める」というプロセスが分断されていました。今回の統合により、三井住友カードの持つ強力な決済機能と、Tポイントの持つ広範な加盟店ネットワークが直結します。
    特に、後述する「ポイントの二重取り」の仕組みは、この融合を象徴するものです。ユーザーは対象店舗でスマホのタッチ決済をするだけで、カード提示分のポイントと決済分のポイントを同時に獲得できるようになり、ポイントを貯める手間が大幅に削減されます。このような決済とポイントのシームレスな体験は、ユーザーの利便性を高め、サービスの利用頻度を向上させることを目的としています。
  3. 競争が激化するポイント市場での生き残り
    近年、楽天、NTTドコモ、KDDI、ソフトバンクといった通信キャリアを中心としたポイント経済圏の競争は激しさを増しています。各社は自社のサービスでユーザーを囲い込み、グループ内での経済循環を促す戦略を強化しています。このような状況下で、TポイントとVポイントがそれぞれ単独で戦い続けることには限界がありました。
    そこで、両社は手を取り合い、互いの強みを補完し合うことで、他の巨大経済圏に対抗しうる新たな勢力を築くことを決断しました。金融とリアル店舗のネットワークという、他にはない独自の強みを持つ新Vポイントは、この厳しい競争環境を勝ち抜くための強力な一手と言えるでしょう。

これまで貯めたTポイントやVポイントはどうなる?

統合と聞いて、多くのユーザーが最も心配するのが「今まで貯めてきたポイントはどうなってしまうのか?」という点でしょう。結論から言うと、これまで貯めたTポイントおよびSMBCグループのVポイントは、一切無駄になることはありません。

  • Tポイントを貯めていた方:
    お持ちのTポイントは、2024年4月22日以降も、これまで通り「Tポイント」として有効です。ポイント数は変わらず、自動的に新Vポイントのシステムに引き継がれます。Tカードもそのまま利用できます。
  • SMBCグループのVポイントを貯めていた方:
    三井住友カードの利用などで貯めたVポイントも、これまで通り「Vポイント」として有効です。こちらもポイント数は変わらず、新Vポイントのシステムに引き継がれます。

重要なのは、この時点では「旧Tポイント」と「旧Vポイント」は、まだ別々に管理されている状態だということです。これら二つのポイントを合算して一つにまとめ、新Vポイントの全てのメリットを享受するためには、後述する「ID連携」という手続きが必要不可見になります。ID連携を完了させることで、初めて両方のポイント残高が合算され、共通の「新Vポイント」として利用できるようになります。ポイントの価値も1ポイント=1円相当で変わることはなく、安心して移行できる仕組みになっています。

TポイントとVポイントの統合で変わったこと

名称とロゴが「青と黄色のVポイント」に統一、Tカード提示とスマホ決済でポイントの二重取りが可能に、ポイントが貯まる・使える場所が大幅に拡大、ポイントの交換レートが等価になった

新Vポイントの誕生は、私たちのポイントライフに具体的な変化をもたらしました。ここでは、統合によって特に大きく変わった4つのポイントを詳しく見ていきましょう。これらの変更点を理解することで、新Vポイントをより効果的に活用するヒントが見えてきます。

名称とロゴが「青と黄色のVポイント」に統一

最も分かりやすい変化は、名称とデザインの統一です。新しいポイントの名称は「Vポイント」に一本化されました。そして、その象徴となるロゴは、Tポイントの親しみやすい「黄色」と、Vポイント(三井住友カード)の信頼感を象徴する「青色」を組み合わせた新しいデザインに生まれ変わりました。

この「青と黄色のVポイント」というキャッチフレーズとロゴは、二つのブランドの融合を視覚的に表現しています。黄色はTポイントが長年培ってきた「楽しさ」や「お得感」、そして日常に根差した存在であることを、青色はSMBCグループが持つ「信頼性」「先進性」「スマートさ」を象徴しています。この二つの色が組み合わさることで、新VポイントがこれまでのTポイントの親しみやすさを引き継ぎつつ、さらに便利で信頼できるサービスへと進化したことを示しています。

この新しいロゴは、今後、Vポイントの提携店の店頭ステッカーやポスター、公式アプリ、ウェブサイトなど、あらゆる場所で目にすることになります。ユーザーは、この青と黄色のロゴを見つけることで、「ここで新Vポイントが貯まる・使える」と直感的に認識できるようになります。ブランドイメージの刷新は、新しいポイント体験の始まりを告げる重要なステップです。

Tカード提示とスマホ決済でポイントの二重取りが可能に

今回の統合における最大の目玉であり、ユーザーにとって最もお得な変更点が、ポイントの「二重取り」が可能になったことです。これは、新Vポイントが他のポイントプログラムに対して持つ、非常に強力なアドバンテージとなります。

具体的には、対象のコンビニや飲食店などで、三井住友カード(または対象の他社カード)を登録したスマートフォンによるタッチ決済(Visaのタッチ決済またはMastercard®コンタクトレス)で支払うと、以下の2種類のポイントが同時に貯まる仕組みです。

  1. カード提示ポイント: TカードやモバイルTカードを提示することで得られるポイント(通常、100円または200円につき1ポイントなど)。
  2. 決済ポイント: クレジットカードで決済することで得られる基本のポイント(通常0.5%)。

これまで、この二つのポイントを獲得するためには、「まずTカードを提示し、次にクレジットカードで決済する」という2つのアクションが必要でした。しかし、新Vポイントでは、対象店舗でスマホをかざしてタッチ決済するだけで、この二つのプロセスが一度に完了します。つまり、レジでの手間を省きながら、自動的にポイントの二重取りが実現するのです。

この仕組みを利用するには、事前に「ID連携」と、お使いの三井住友カードをApple PayやGoogle Payに設定しておく必要があります。この手軽さと高い還元率の組み合わせは、日々の支払いをよりお得なものに変えてくれます。

ポイントが貯まる・使える場所が大幅に拡大

TポイントとVポイントの統合は、文字通り「ポイントが使える世界の拡大」を意味します。それぞれのポイントが持っていた加盟店ネットワークが一つになることで、利用シーンは飛躍的に広がりました。

  • Tポイントの強み: 全国のコンビニ、スーパー、ドラッグストア、飲食店、ガソリンスタンド、書店など、約15万店舗に及ぶリアル店舗の提携先ネットワーク
  • Vポイントの強み: クレジットカードの国際ブランドであるVisaやMastercard®を通じて、世界200以上の国と地域、約1億店舗の加盟店で利用できる決済網。

この二つが組み合わさった結果、以下のような相乗効果が生まれました。

  • 貯まる場所の拡大: これまでTポイントが貯まらなかったお店でも、VisaやMastercard®のクレジットカードが使える場所であれば、決済によって新Vポイントが貯まるようになりました。特に、ネットショッピングや海外での利用シーンが大幅に増えた点は大きなメリットです。
  • 使える場所の拡大: これまでSMBCグループのVポイントは、主にカードの支払額への充当や景品交換が中心で、街のお店で直接使うシーンは限られていました。しかし統合後は、貯めた新Vポイントを全国のTポイント提携店で1ポイント=1円として直接支払いに使えるようになりました。さらに、後述する「Vポイントアプリ」を使えば、ポイント残高をVisaのタッチ決済として、Tポイント提携店以外のお店でも利用できます。

日常生活に密着したTポイント加盟店と、世界中に広がるカード決済網の両方でポイントが循環することで、新Vポイントはあらゆるライフスタイルに対応できる、極めて汎用性の高いポイントプログラムへと進化したのです。

ポイントの交換レートが等価になった

統合前、TポイントとSMBCグループのVポイントは、それぞれ独立したポイントでした。一応、両者間でポイントを交換することは可能でしたが、その際の交換レートは必ずしも等価(1対1)ではありませんでした。例えば、VポイントをTポイントに交換する際には、1ポイントが0.8ポイントになるなど、価値が目減りしてしまうケースがありました。

しかし、今回の統合とID連携によって、この問題は完全に解消されました。ID連携を完了すれば、Tポイント加盟店で貯めたポイントも、三井住友カードの決済で貯めたポイントも、すべて「新Vポイント」として合算され、1ポイント=1ポイントの等価で扱われます。

この変更により、ユーザーはポイントの価値を気にすることなく、シンプルに貯めて、使うことができます。例えば、「三井住友カードで貯めたポイントを、近所のウェルシアでTポイントとして使いたい」と考えた時に、何の手数料も価値の減少もなく、シームレスに利用できるようになったのです。この分かりやすさは、ポイント管理のストレスを軽減し、ユーザーがより積極的にポイントを活用する後押しとなるでしょう。

ポイント合算に必須!ID連携の手続きと方法

新Vポイントの数々のメリットを最大限に活用するためには、絶対に欠かせない手続きがあります。それが「ID連携」です。ここでは、なぜID連携が必要なのか、そしてその具体的な手順について、分かりやすく解説します。

ID連携をしないとポイントはまとまらない

最も重要な点として、2024年4月22日のサービス開始と同時に、手持ちのTポイントとVポイントが自動的に合算されるわけではない、ということを理解しておく必要があります。システム上、それぞれのポイントは依然として別々のID(T会員番号とSMBC ID/Vpass ID)に紐づいています。

これらのポイントを一つにまとめ、新Vポイントとして統合管理するためには、ユーザー自身が「ID連携」の手続きを行う必要があります。この手続きを完了して初めて、以下のメリットを享受できるようになります。

  • ポイントの合算: TポイントとVポイントの残高が一つにまとまり、合算して使えるようになります。
  • ポイントの二重取り: 対象店舗でのスマホタッチ決済によるポイント二重取りが可能になります。
  • 有効期限の共通化と延長: ポイントの有効期限が、最後にポイントを貯めたり使ったりした日から1年間に統一され、実質的に無期限で管理しやすくなります。
  • ポイントの一元管理: Vポイントアプリ(旧Tポイントアプリ)などで、全てのポイント残高や履歴をまとめて確認できるようになります。

逆に、ID連携をしないまま放置しておくと、TポイントはTポイントのまま、VポイントはVポイントのままとなり、両者は分離された状態が続きます。 これでは、せっかくの統合のメリットをほとんど活かすことができず、管理も煩雑なままです。新Vポイントを始めるにあたり、ID連携は「必ず行うべき最初の一歩」と認識しておきましょう。

ID連携の手順

ID連携の手続きは、三井住友カード側のアプリ(Vpassアプリ)から行う方法と、Tポイント側のサイト(Tサイト)から行う方法の2通りがあります。どちらから行っても結果は同じですので、普段よく利用する方から進めるとスムーズです。

手続きを始める前に、以下のものを手元に準備しておくと良いでしょう。

  • Tカード番号がわかるもの: Tカード本体やモバイルTカードのアプリ画面など。
  • Tサイトのログイン情報: Yahoo! JAPAN IDなど、Tサイトへのログインに利用しているIDとパスワード。
  • SMBC IDまたはVpass IDとパスワード: 三井住友カードの会員サイト「Vpass」にログインするための情報。

Vpassアプリからの手続き方法

三井住友カードをメインで利用している方におすすめの方法です。

  1. Vpassアプリを起動し、ログインします。 アプリを持っていない場合は、事前にダウンロードして初期設定を済ませておきましょう。
  2. アプリのトップページにあるVポイントの残高表示エリアをタップします。
  3. ポイントの詳細ページに移動したら、「Vポイントを貯める・使うための登録」といった趣旨のボタンやリンクを探してタップします。
  4. 画面の案内に従い、「連携する」ボタンなどを押すと、Tサイトのログイン画面(Yahoo! JAPAN IDなど)に遷移します。
  5. TサイトのログインIDとパスワードを入力してログインします。
  6. 連携するTカード番号が表示されるので、間違いがないか確認します。
  7. 最後に、データ連携に関する同意事項などをよく読み、同意して手続きを完了させます。
  8. 「連携が完了しました」というメッセージが表示されれば、手続きは成功です。Vpassアプリに戻ると、Tポイントの残高が合算されているのが確認できます。

Tサイトからの手続き方法

Tポイントをメインで利用してきた方におすすめの方法です。

  1. Webブラウザで「Tサイト[Tポイント/Tカード]」にアクセスし、ログインします。
  2. ログイン後、マイページ内やトップページに表示されている「Vポイント連携」や「ID連携」といったバナーやリンクをクリックします。
  3. 手続き開始の画面で、注意事項を確認し、「連携手続きに進む」ボタンなどをクリックします。
  4. 三井住友カードのログイン画面(SMBC IDまたはVpass ID)に遷移します。
  5. Vpass IDとパスワードを入力してログインします。
  6. 連携するカード情報が表示されるので、確認します。
  7. データ連携に関する同意事項などをよく読み、同意して手続きを完了させます。
  8. 「連携が完了しました」と表示されれば成功です。Tサイト上でも、Vポイントと合算されたポイント数が表示されるようになります。

どちらの方法でも、画面の指示に従えば数分で完了する簡単な手続きです。まだ済ませていない方は、この記事を読み終えたらすぐにでも実践してみることをお勧めします。

新Vポイントの3つのメリット

ポイントが貯まる・使える場所が広がる、ポイントの管理が一つにまとまり楽になる、ポイントの二重取りでお得に貯められる

TポイントとVポイントの統合は、単なるシステムの統一に留まらず、ユーザーに具体的なメリットをもたらします。ここでは、新Vポイントを利用することで得られる主な3つのメリットを、改めて深掘りして解説します。

① ポイントが貯まる・使える場所が広がる

新Vポイントの最大のメリットは、その圧倒的な汎用性です。これまでの「Tポイントが使えるお店」と「クレジットカードが使えるお店」という二つの世界が融合し、ポイント経済圏が劇的に拡大しました。

これまでは、Tポイントを貯めたり使ったりできるのは、基本的にTポイントの提携店に限られていました。もちろん、その提携店ネットワークは全国約15万店舗と広大でしたが、提携していないお店ではTカードは役に立ちませんでした。

一方で、三井住友カードのVポイントは、VisaやMastercard®の加盟店であれば世界中どこでも決済で貯めることができましたが、貯めたポイントを街のお店で直接使う手段は限られていました。

この両者が統合したことで、以下のような好循環が生まれます。

  • 貯める:
    • 全国のTポイント提携店でカードを提示して貯める。
    • 世界中約1億店のVisa・Mastercard®加盟店でクレジットカード決済をして貯める。
  • 使う:
    • 全国のTポイント提携店で1ポイント=1円として支払いに使う。
    • Vポイントアプリを通じて、ポイント残高をVisaのタッチ決済として利用する。これにより、Tポイント提携店でなくても、タッチ決済に対応している店舗であればどこでもポイントで支払いが可能になります。

つまり、「日常の細かな買い物はTポイント提携店で、高額な買い物やネットショッピング、海外旅行はクレジットカードで」というように、あらゆる支払いシーンで新Vポイントが貯まり、そして貯めたポイントは「Tポイント提携店での利用」または「タッチ決済での利用」という2つの強力な出口によって、現金同様に使えるのです。このシームレスな循環こそ、新Vポイントが提供する最大の価値と言えるでしょう。

② ポイントの管理が一つにまとまり楽になる

複数のポイントサービスを利用していると、「どのポイントが、いつ、どれくらい貯まっているのか」「有効期限はいつまでか」といった管理が煩雑になりがちです。新Vポイントは、この悩みを解決してくれます。

前述のID連携を済ませるだけで、TポイントとVポイントの残高は一つに統合されます。 これにより、ポイントの管理が劇的にシンプルになります。

  • 残高の一元化: これまでTポイントアプリとVpassアプリで別々に確認していたポイント残高が、Vポイントアプリ(旧Tポイントアプリ)やVpassアプリのどちらからでも、合算された総保有ポイントとして一目で確認できるようになります。
  • 有効期限の共通化: ポイントの有効期限は、最後にポイントを貯める・使う・交換するといった「変動があった日」から1年間に自動で延長されます。 例えば、今日コンビニで1ポイントでも貯めれば、保有している全てのポイントの有効期限がそこから1年先に延びるということです。
    • これは、定期的にポイントを利用している限り、実質的に有効期限が無期限になることを意味します。うっかりポイントを失効させてしまうリスクが大幅に減り、長期間にわたってじっくりとポイントを貯めることが可能になります。

このように、ポイント管理の手間が省け、失効のリスクも低減されることは、ユーザーにとって大きな心理的メリットです。これまでポイント管理が面倒でポイ活を敬遠していた人にとっても、新Vポイントは始めやすいサービスと言えます。

③ ポイントの二重取りでお得に貯められる

お得さを追求する上で、新Vポイントが持つ最も強力な武器が「ポイントの二重取り」です。これは、特定の条件下で、カード提示でもらえるポイントと、決済でもらえるポイントを同時に獲得できる仕組みです。

この二重取りを実現するための条件は以下の通りです。

  • 場所: 対象のコンビニ・飲食店など(例:セブン-イレブン、ガスト、ドトールコーヒーショップなど)。
  • カード: 三井住友カードなど、対象となるクレジットカード。
  • 方法: 上記カードを登録したスマートフォンで「Visaのタッチ決済」または「Mastercard®コンタクトレス」で支払う。
  • 準備: 事前にID連携を済ませておく。

この条件を満たすと、レジでスマホをかざすだけで、以下のポイントが自動的に付与されます。

  1. Tカード提示ポイント: モバイルTカードを提示したとみなされ、付与されるポイント(例:200円につき1ポイント=0.5%)。
  2. クレジットカード決済ポイント:
    • 通常の決済ポイント(例:200円につき1ポイント=0.5%)。
    • 対象のコンビニ・飲食店でのスマホタッチ決済特典(例:+6.5%)。(参照:三井住友カード株式会社 公式サイト)

例えば、対象店舗で上記の条件を満たして支払いをすると、合計で7.5%(0.5% + 0.5% + 6.5%)もの高還元率が実現する場合があります。Tカードを別途提示する必要はなく、スマホを一度かざすだけ、という手軽さも魅力です。

この「二重取り」は、新Vポイントの独自性を際立たせる最大の強みです。日常的に利用するコンビニや飲食店でこれだけの高還元が受けられるのは、他のポイントプログラムにはない大きなアドバンテージです。

新Vポイントの注意点

ID連携をしないとポイントは自動で統合されない、ポイントの有効期限は最終利用日から1年間、一部の提携先でポイント付与率が変わる可能性がある

多くのメリットがある一方で、新Vポイントを利用する上で知っておくべき注意点もいくつか存在します。これらを事前に把握しておくことで、思わぬ誤解や失敗を防ぐことができます。

ID連携をしないとポイントは自動で統合されない

これは最も重要かつ繰り返し強調すべき注意点です。TポイントとVポイントのサービスが統合されたからといって、ユーザーが何もしなければ、それぞれのポイントは別々のままです。

ID連携を行わない場合、以下のようなデメリットが生じます。

  • ポイントが分散したまま: TポイントはTポイント提携店でのみ、Vポイントはカード利用でのみ貯まり、両者を合算して使うことはできません。大きな買い物のためにポイントをまとめたい、といったことができなくなります。
  • ポイント二重取りができない: 新Vポイントの最大の魅力である、スマホタッチ決済によるポイント二重取りの恩恵を受けることができません。
  • 管理が煩雑: ポイント残高や有効期限を、TポイントとVポイントで別々に確認・管理し続けなければなりません。
  • 有効期限が短い可能性がある: ID連携をすれば最終利用日から1年間に延長されますが、連携しない場合、それぞれのポイントの従来の有効期限ルールが適用され、気づかないうちに失効するリスクが高まります。

「統合した」という言葉のイメージから、自動的に全てが一つになると誤解しがちですが、ユーザー自身による「ID連携」というアクションが、新Vポイントのメリットを享受するための必須条件であると、強く認識しておく必要があります。

ポイントの有効期限は最終利用日から1年間

ID連携後のポイント有効期限は「最終変動日から1年間」となります。これは、定期的にポイントを貯めたり使ったりしていれば実質無期限になるという大きなメリットがある一方で、注意も必要です。

もし、ポイントを貯める、使う、交換するといったアクションが1年間まったくなかった場合、その時点で保有している全てのポイントが失効してしまいます。

例えば、海外赴任や長期入院などで、1年以上にわたって日本国内での買い物やカード利用がなくなるようなケースでは注意が必要です。また、ポイントを長期間貯め込むことだけを考えていると、うっかり利用を忘れて1年が経過してしまう可能性もゼロではありません。

対策としては、

  • 定期的にVポイントアプリなどで有効期限を確認する習慣をつける。
  • 1年に1度は、少額でも良いのでTポイント提携店でポイントを使ったり、Tポイントアプリ内のゲームでポイントを獲得したりして、有効期限を更新する。

このように、「放置すると失効する」というリスクを念頭に置き、意識的にポイントを動かすことが重要です。

一部の提携先でポイント付与率が変わる可能性がある

TポイントとVポイントという、出自の異なる二つのサービスが統合されたことにより、ポイントの付与ルールも新しい体系に統一されていきます。この過程で、一部の提携先では、これまでのポイント付与率やキャンペーン内容が変更される可能性があります。

例えば、統合前は特定のTポイント提携店が独自に「ポイント5倍デー」のようなキャンペーンを実施していたとします。統合後、これが新Vポイントの標準的なルールに準拠する形で見直され、キャンペーンが終了したり、内容が変更されたりするケースが考えられます。

もちろん、統合によって新たにお得なキャンペーンが始まることも期待できますが、全ての提携先でこれまでと全く同じ、あるいはそれ以上にお得になるわけではない、という点は理解しておく必要があります。

特に、頻繁に利用しているお気に入りの店舗がある場合は、統合後にポイントの付与率がどう変わったかを、公式サイトや店頭の案内で一度確認しておくことをおすすめします。これにより、「いつもと同じように使ったのに、もらえるポイントが減っていた」といった事態を避けることができます。これは、大規模なサービス統合においては、ある程度避けられない過渡的な現象と捉えるのが良いでしょう。

【決定版】新Vポイントのお得な貯め方

Tカード・モバイルTカードを提示して貯める、Visa加盟店での支払いで貯める、SMBCグループのサービスを利用して貯める、Vポイントアッププログラムを活用して貯める、Tポイントアプリ限定のキャンペーンやゲームで貯める、クレジット機能付きTカードで効率的に貯める

新Vポイントの仕組みを理解したところで、次はいよいよ実践編です。ここでは、日々の生活の中で新Vポイントを効率的かつお得に貯めるための具体的な方法を6つ紹介します。これらを組み合わせることで、あなたのポイ活は飛躍的に加速するでしょう。

Tポイント提携店でTカード・モバイルTカードを提示して貯める

これは最も基本的で、従来からあるTポイントの貯め方です。全国に広がるTポイント提携店での会計時に、Tカードまたはスマートフォンの「モバイルTカード」を提示するだけでポイントが貯まります。

  • 主な提携店:
    • コンビニ: ファミリーマート
    • ドラッグストア: ウェルシア、ハックドラッグ、コクミンなど
    • スーパーマーケット: マルエツ、東武ストア、マミーマートなど
    • 飲食店: ガスト、バーミヤン、ジョナサンなどのすかいらーくグループ、吉野家、ロッテリアなど
    • 書店・CD/DVD: 蔦屋書店、TSUTAYA
    • ガソリンスタンド: ENEOS
  • ポイント付与率: 店舗によって異なりますが、多くは200円(税抜)につき1ポイント(還元率0.5%)です。
  • モバイルTカードの活用: 公式のVポイントアプリ(旧Tポイントアプリ)や、PayPayなどの対応アプリでモバイルTカードを表示すれば、物理的なカードを持ち歩く必要がなく、スマートフォン一つで完結します。お財布をスッキリさせたい方におすすめです。

現金払いや、三井住友カード以外のクレジットカードで支払う場合でも、Tカードを提示するだけでポイントが貯まるので、忘れずに行いましょう。

Visa加盟店での支払いで貯める

これは、従来の三井住友カードのVポイントの貯め方に相当します。三井住友カードをはじめとする対象のクレジットカードで支払いをすれば、新Vポイントが貯まります。

  • 利用シーン:
    • 実店舗: スーパー、デパート、専門店、飲食店、ホテルなど、国内・海外のVisaまたはMastercard®が使えるお店すべてが対象です。Tポイント提tei携店でなくても問題ありません。
    • ネットショッピング: Amazon、楽天市場、Yahoo!ショッピングなどの大手ECサイトはもちろん、ほとんどのオンラインストアでの支払いでポイントが貯まります。
    • 公共料金・サブスクリプション: 電気・ガス・水道料金、携帯電話料金、動画配信サービスなどの月々の支払いも、クレジットカード払いに設定しておけば、自動的にポイントが貯まり続けます。
  • ポイント付与率: 通常は200円(税込)につき1ポイント(還元率0.5%)が基本です。

この方法の強みは、その圧倒的な利用範囲の広さです。日常生活のあらゆる支払いを対象のクレジットカードに集約するだけで、意識せずとも着実にポイントを積み上げることができます。

SMBCグループのサービスを利用して貯める

新Vポイントは、SMBCグループとの連携が大きな特徴です。クレジットカード決済だけでなく、銀行取引などでもポイントを貯めることができます。

  • 三井住友銀行での取引:
    • 給与や年金の受取口座に指定する。
    • 投資信託の残高に応じてポイントが付与される。
    • 外貨預金の残高に応じてポイントが付与される。
    • その他、住宅ローンの契約など、さまざまな取引でポイントが貯まるプログラムが用意されています。
  • SMBC日興証券での取引: 株式の売買手数料などに応じてポイントが貯まる場合があります。
  • プロミスの利用: 消費者金融のプロミスでも、アプリの利用などでポイントを貯めることができます。

これらの金融サービスは、日々の買い物とは別に、まとまったポイントを獲得できるチャンスがあります。給与振込口座を三井住友銀行に設定するなど、一度手続きしてしまえば継続的にポイントが貯まるものも多いため、SMBCグループのサービスをすでに利用している方、あるいはこれから利用を検討している方は、ポイント付与の条件をぜひ確認してみましょう。(参照:三井住友銀行 公式サイト)

Vポイントアッププログラムを活用して貯める

新Vポイントを最も効率的に貯めるための鍵となるのが「Vポイントアッププログラム」です。 これは、対象の三井住友カードで、対象のコンビニ・飲食店にてスマホのタッチ決済を利用すると、通常のポイントに加えて、さまざまな条件をクリアすることで追加のポイントが付与され、最大で20%もの高還元率を目指せるプログラムです。(参照:三井住友カード株式会社 公式サイト)

  • 対象店舗: セイコーマート、セブン-イレブン、ポプラ、ローソン、マクドナルド、モスバーガー、サイゼリヤ、ガスト、バーミヤン、しゃぶ葉、ジョナサン、夢庵、ドトールコーヒーショップ、エクセルシオール カフェ、すき家など。(※一部店舗を除く)
  • 還元率アップの条件(例):
    • スマホのタッチ決済: +6.5%
    • 家族ポイント: 登録した家族の人数に応じて最大+5%
    • Vpassアプリへの月1回ログイン: +0.5%
    • 住友生命「Vitality」: 最大+2%
    • SBI証券の口座保有・取引: 最大+2%
    • 三井住友銀行の口座保有・取引: 最大+2%

これらの条件を組み合わせることで、還元率はどんどん上乗せされていきます。例えば、家族ポイントに登録し、Vpassアプリにログインするだけでも、スマホタッチ決済の+6.5%と合わせてかなりの高還元率が実現します。SBI証券や三井住友銀行の口座を持っているなら、さらに還元率アップが狙えます。よく利用する店舗が対象になっている方は、このプログラムを最大限に活用しない手はありません。

Tポイントアプリ限定のキャンペーンやゲームで貯める

Vポイントアプリ(旧Tポイントアプリ)には、買い物以外でコツコツとポイントを貯めるための「ポイ活」機能が充実しています。

  • Tくじ: 毎日引けるくじで、運が良ければポイントが当たります。
  • スタンプラリー: アプリ上で指定されたミッションをクリアするとスタンプが貯まり、ポイントがもらえます。
  • ミニゲーム: 簡単なゲームをプレイすることでポイントを獲得できます。
  • アンケート: アンケートに回答するとポイントが付与されます。
  • 動画視聴やサービス利用: 指定された広告動画を見たり、提携サービスに登録・利用したりすることでもポイントが貯まります。

これらの方法は、一度に貯まるポイントは少ないですが、通勤時間や休憩時間などのスキマ時間を使って手軽にできるのが魅力です。毎日コツコツ続けることで、月々数十〜数百ポイントを貯めることも可能です。また、ポイントを獲得することで有効期限が延長されるため、期限切れ対策としても有効です。

クレジット機能付きTカードで効率的に貯める

Tカードの中には、クレジットカード機能が一体化したものがあります。これらのカードを利用すると、ポイントの貯め方がさらに効率的になります。

  • 代表的なカード:
    • Tカード Prime: 年会費は初年度無料で、次年度以降も年1回以上の利用で無料。日曜日に利用するとポイント還元率が1.5%にアップするのが特徴。
    • Tカード プラス PREMIUM: 年会費は初年度無料で、次年度以降も年1回以上の利用で無料。特定加盟店での利用でポイントがアップする「アプラスサンクスプログラム」が魅力。
  • メリット:
    • ポイントの二重取りが簡単: Tポイント提携店でこのカードを使ってクレジット決済すれば、「Tカード提示ポイント」と「クレジット決済ポイント」の両方が自動的に貯まります。
    • ポイントアップ特典: 上記のように、特定の曜日や店舗でポイント還元率がアップする特典が付帯していることが多く、ライフスタイルに合わせてカードを選べば、効率よくポイントを貯められます。

三井住友カード以外の選択肢として、これらのクレジット機能付きTカードを検討するのも一つの賢い方法です。

新Vポイントのおすすめの使い方

一生懸命貯めたポイントも、上手に使えなければ意味がありません。新Vポイントは、その使い道も非常に多彩です。ここでは、貯めたポイントを無駄なく、そしてお得に活用するための5つのおすすめの使い方を紹介します。

1ポイント1円としてお店やネットショッピングの支払いに使う

最も手軽で分かりやすい使い方が、1ポイント=1円相当として、日々の支払いに充当することです。

  • Tポイント提携店で使う:
    • 全国のファミリーマート、ウェルシア、ガスト、TSUTAYAといったTポイント提携店のレジで、「ポイントで支払います」と伝えるだけで利用できます。
    • 全額をポイントで支払うことも、一部だけポイントで支払って残りを現金やクレジットカードで支払うことも可能です。
    • 特に有名なのが「ウェル活」です。ドラッグストアのウェルシアでは、毎月20日の「お客様感謝デー」に、200ポイント以上のTポイントを利用すると、1.5倍の価値で買い物ができます。つまり、1,000ポイントで1,500円分、10,000ポイントで15,000円分の商品が購入できるのです。これは新Vポイントの最もお得な使い方の一つと言えるでしょう。
  • ネットショッピングで使う:
    • Yahoo!ショッピングなどの提携オンラインストアでは、支払い方法の選択画面でポイント利用を指定することで、購入代金に充当できます。

この方法は、直接的に現金の支出を抑えることができるため、節約効果を最も実感しやすい使い方です。

スマホのタッチ決済で使う

新Vポイントの画期的な使い方として、Vポイントアプリ(旧Tポイントアプリ)を通じて、ポイント残高をスマートフォンのタッチ決済として利用する方法があります。

  • 仕組み:
    1. Vポイントアプリ内で、貯まったポイントを「VポイントPay残高」にチャージします(1ポイント=1円分)。
    2. このVポイントPay残高は、Apple Payや Google Pay に設定することで、Visaのタッチ決済対応のバーチャルプリペイドカードとして機能します。
  • メリット:
    • 利用範囲が圧倒的に広い: この方法の最大のメリットは、Tポイント提携店に限らず、世界中のVisaのタッチ決済が使えるお店ならどこでも使えることです。コンビニ、スーパー、飲食店、交通機関など、タッチ決済の普及により、利用できる場所は非常に多岐にわたります。
    • ポイントの使い道に困らない: 「近所にTポイントが使えるお店がない」という方でも、この方法なら貯めたポイントを無駄なく消費できます。

これまでポイントの使い道が限られていたSMBCグループのVポイントユーザーにとっては、まさに革命的な変化と言えるでしょう。

SBI証券のポイント投資に使う

貯めたポイントを、将来のための資産形成に役立てる「ポイント投資」も、新Vポイントの魅力的な使い道の一つです。

  • 仕組み:
    • SBI証券の口座で、新Vポイントを1ポイント=1円分として、投資信託や国内株式(単元未満株含む)の買付代金に充当できます。
    • Tポイントを利用して投資ができる「Tポイント投資」と、Vポイントを利用して投資ができる「Vポイント投資」が統合され、新Vポイントでシームレスに投資ができるようになりました。(参照:株式会社SBI証券 公式サイト)
  • メリット:
    • 現金を使わずに投資を始められる: 「投資に興味はあるけど、自分のお金を使うのは少し怖い」という投資初心者の方でも、ポイントなら気軽に始めることができます。
    • 複利効果が期待できる: 投資で得た利益がさらに新たな利益を生む「複利」の効果により、ポイントが現金以上の価値に成長する可能性があります。
    • NISA口座でも利用可能: 2024年から始まった新NISA(少額投資非課税制度)の「つみたて投資枠」でもポイントを利用できるため、非課税の恩恵を受けながら効率的に資産形成を目指せます。

ポイントを「消費」するだけでなく、未来のために「投資」するという選択肢は、長期的な視点で見ると非常に賢い使い方と言えるでしょう。

景品やマイル、他社ポイントに交換する

Vポイントの公式サイトでは、貯めたポイントをさまざまな商品やサービスと交換することができます。

  • 景品交換: 家電製品、キッチン用品、グルメ、ギフトカードなど、多種多様な商品と交換できます。サイトを眺めているだけでも楽しめるでしょう。
  • マイルに交換:
    • ANAのマイルに交換することができます。交換レートは時期やキャンペーンによって変動しますが、旅行好きな方にとっては非常に魅力的な選択肢です。
  • 他社ポイントに交換:
    • GポイントやPeXといったポイント交換サイトのポイントに交換し、そこからさらに楽天ポイント、dポイント、各種電子マネーなどに交換することも可能です。
    • ただし、他社ポイントへの交換は、レートが等価でなかったり、手数料がかかったりする場合があるため、交換前に条件をよく確認することが重要です。

自分のライフスタイルに合わせて、最も価値を感じる交換先を選ぶのがポイントです。

交換先の種類 具体例 特徴
店舗・ネットでの支払い Tポイント提携店、VポイントPay(タッチ決済) 1ポイント=1円で無駄なく使える。特にウェル活は1.5倍の価値。
ポイント投資 SBI証券での投資信託・株式購入 ポイントが将来の資産になる可能性がある。NISAでも利用可能。
マイル交換 ANAマイレージクラブ 旅行好きには魅力的。特典航空券に交換すれば1ポイントの価値が数円になることも。
景品交換 家電、グルメ、ギフトカードなど 現金では買いにくい、ちょっと贅沢な商品を手に入れる楽しみがある。
他社ポイント交換 Gポイント、PeXなど Vポイントの使い道にないサービスを利用したい場合に便利。交換レートに注意。

SMBCグループの各種手数料に充当する

実用的な使い方として、SMBCグループが提供するサービスの各種手数料にポイントを充当する方法もあります。

  • 三井住友カード: クレジットカードの年会費や、リボ払い・分割払いの手数料の支払いにポイントを使えます。
  • 三井住友銀行: 振込手数料にポイントを充当できます。
  • プロミス: ローンの返済にポイントを充当できます。

これらの手数料は、知らず知らずのうちに支払っているコストです。ポイントを充当することで、直接的な現金の支出を確実に減らすことができるため、非常に堅実で合理的な使い方と言えるでしょう。

新Vポイントが貯まる・使えるお店やサービス一覧

新Vポイントの魅力は、その加盟店の多さです。ここでは、日常生活で利用する機会の多いお店やサービスをジャンル別に紹介します。これらはあくまで一例であり、実際にはさらに多くのお店で利用可能です。「Tカード提示」で使えるお店と、「Visaのタッチ決済」で使えるお店の両方を意識すると、活用の幅がぐっと広がります。

コンビニ・スーパーマーケット

店舗名 Tカード提示 Visaタッチ決済 備考
ファミリーマート Tカード提示でポイントが貯まる・使える代表的なコンビニ。
セブン-イレブン × Vポイントアッププログラムの対象。タッチ決済で高還元。
ローソン × Vポイントアッププログラムの対象。タッチ決済で高還元。
マルエツ Tポイントが貯まる・使えるスーパー。
東武ストア Tポイントが貯まる・使えるスーパー。
マミーマート Tポイントが貯まる・使えるスーパー。

ドラッグストア

店舗名 Tカード提示 Visaタッチ決済 備考
ウェルシア 毎月20日の「ウェル活」でポイント価値が1.5倍に。
ハックドラッグ ウェルシアグループ。同様にウェル活対象。
コクミン Tポイントが貯まる・使えるドラッグストア。
ツルハドラッグ × タッチ決済に対応している店舗が多い。
マツモトキヨシ × タッチ決済に対応している店舗が多い。

飲食店・カフェ

店舗名 Tカード提示 Visaタッチ決済 備考
ガスト すかいらーくグループ。Vポイントアッププログラム対象。
バーミヤン すかいらーくグループ。Vポイントアッププログラム対象。
ジョナサン すかいらーくグループ。Vポイントアッププログラム対象。
ドトールコーヒーショップ Vポイントアッププログラム対象。
エクセルシオールカフェ Vポイントアッププログラム対象。
吉野家 Tポイントが貯まる・使える。
ミスタードーナツ 一部店舗でTポイントが貯まる・使える。
マクドナルド × Vポイントアッププログラム対象。
サイゼリヤ × Vポイントアッププログラム対象。

ショッピング(百貨店・家電量販店など)

店舗名 Tカード提示 Visaタッチ決済 備考
エディオン Tポイントが貯まる・使える家電量販店。
カメラのキタムラ Tポイントが貯まる・使える。
蔦屋書店 本や雑貨の購入でポイントが貯まる・使える。
洋服の青山 Tポイントが貯まる・使える。
IKEA × Visaカード決済でポイントが貯まる。
ユニクロ × Visaカード決済でポイントが貯まる。

ネットショッピング・通販サイト

  • Yahoo!ショッピング: Tポイントが貯まる・使える代表的なECサイト。
  • カメラのキタムラ ネットショップ: Tポイントが貯まる・使える。
  • その他、Visa・Mastercard®が使えるすべてのECサイト: Amazon、楽天市場、ZOZOTOWNなど、クレジットカード決済が可能なサイトであれば、支払いに三井住友カードなどを利用することで新Vポイントが貯まります。

その他サービス(旅行・ガソリンスタンドなど)

  • ENEOS: ガソリンの給油や洗車などでTポイントが貯まる・使える。
  • アパホテル: 宿泊でTポイントが貯まる。
  • TSUTAYA: CD・DVD・コミックのレンタルでTポイントが貯まる・使える。
  • 各種公共料金: 電気、ガス、水道、携帯電話料金、NHK受信料などをクレジットカード払いに設定すれば、毎月自動でポイントが貯まります。

新Vポイントに関するよくある質問

ここでは、新Vポイントに関して多くの人が疑問に思うであろう点を、Q&A形式で分かりやすく解説します。

今持っているTカードはそのまま使える?

はい、そのまま問題なく使えます。

2024年4月22日のサービス統合後も、お手持ちのTカード(青と黄色の旧デザインのもの、クレジット機能付きTカード、キャラクターデザインのTカードなど、すべての種類)は、新しいVポイントを貯めて使うためのカードとして、引き続き利用可能です。

新たにカードを作り直したり、交換したりする必要は一切ありません。これまで通り、提携店のレジで提示すれば、新Vポイントが貯まります。ただし、Vポイント(旧Vポイント)とポイントを合算したり、二重取りのメリットを享受したりするためには、別途「ID連携」の手続きが必要です。

貯めたポイントの有効期限はいつまで?

ID連携後の有効期限は、「最終変動日から1年間」です。

「変動日」とは、ポイントを「貯める」「使う」「交換する」のいずれかのアクションを行った日を指します。例えば、今日コンビニでポイントを貯めたら、保有している全てのポイントの有効期限が、今日から1年後の日付まで延長されます。

そのため、1年に1回でもポイントを利用していれば、実質的に有効期限を気にすることなくポイントを貯め続けることができます。

もしID連携をしていない場合は、TポイントとVポイント(旧Vポイント)はそれぞれ従来の有効期限ルールが適用されます。Tポイントは「最終利用日(貯める・使う・交換する)から1年間」、Vポイント(旧Vポイント)は「ポイント獲得月から2年間~4年間(カードの種類による)」など、ルールが異なるため管理が複雑になります。ID連携をすることで、この有効期限管理もシンプルになるというメリットがあります。

楽天ポイントやPontaポイントとの違いは?

新Vポイントは、楽天ポイント、Pontaポイント、dポイントと並ぶ「4大共通ポイント」の一つとなりました。他のポイントとの主な違いは以下の3点に集約されます。

  1. 経済圏の成り立ち:
    • 新Vポイント: 金融(SMBCグループ)とリアル店舗網(Tポイント)の連合が強み。特定のキャリアに依存しないオープンな点が特徴。
    • 楽天ポイント: 楽天市場という巨大ECモールを中心としたオンライン経済圏が強み。
    • Pontaポイント: au(KDDI)という通信キャリアと、ローソンという大手コンビニが中核。
    • dポイント: NTTドコモという通信キャリアが基盤。
  2. 独自の強み(貯め方):
    • 新Vポイント: スマホのタッチ決済による「ポイントの二重取り」と、Vポイントアッププログラムによる最大20%還元が他にはない圧倒的な強み。
    • 楽天ポイント: SPU(スーパーポイントアッププログラム)で、楽天グループのサービスを使えば使うほど楽天市場での還元率が上がる。
    • Pontaポイント: 「au PAY」での支払いや、auの各種サービスとの連携でポイントが貯まりやすい。
    • dポイント: d払いのキャンペーンが豊富。ドコモユーザーは回線利用でもポイントが貯まる。
  3. グローバルな利用範囲:
    • 新Vポイント: 世界中のVisa・Mastercard®加盟店でクレジットカード決済によりポイントが貯まる点が大きな特徴。海外での利用にも強い。
    • 他のポイントも海外で使えるサービスはありますが、新Vポイントの決済網の広さは群を抜いています。

どのポイントが一番良いかは一概には言えず、ご自身のライフスタイル(よく使うお店、利用している携帯キャリアや金融サービスなど)によって最適なポイントは異なります。以下の比較表を参考に、自分に合ったポイントを見つけてみましょう。

ポイントプログラム 主な提携先・経済圏 特徴的な貯め方 金融連携
新Vポイント Tポイント提携店、Visa加盟店、SMBCグループ スマホのタッチ決済によるポイント二重取り、Vポイントアッププログラム 三井住友銀行、SBI証券など
楽天ポイント 楽天市場、楽天トラベル、楽天ペイ加盟店 SPU(スーパーポイントアッププログラム) 楽天銀行、楽天証券、楽天カード
Pontaポイント au、ローソン、ゲオ、ホットペッパー au PAYの利用、au経済圏サービス auじぶん銀行、auカブコム証券、au PAY カード
dポイント ドコモ、d払い加盟店、マクドナルド ドコモの回線利用、d払いのキャンペーン dカード、SMBC日興証券(日興フロッギー)

まとめ

2024年4月22日にスタートした新Vポイントは、Tポイントの広範な加盟店ネットワークと、SMBCグループのVポイントが持つ金融・決済機能が融合した、まさに次世代のポイントプログラムです。この統合によって、私たちのポイントライフはより便利で、よりお得なものへと進化しました。

最後に、この記事で解説してきた重要なポイントをまとめます。

  • 新Vポイントの誕生: TポイントとVポイントが統合し、日本最大級の顧客基盤を持つ共通ポイント「Vポイント」が誕生しました。ロゴは青と黄色の新しいデザインに一新されました。
  • ID連携は必須: 新Vポイントのメリットを最大限に享受するためには、ユーザー自身がTポイントのIDとSMBCグループのIDを連携させる「ID連携」の手続きが不可欠です。これを行わないとポイントは合算されません。
  • お得な貯め方: 新Vポイントの最大の魅力は、対象店舗でのスマホのタッチ決済による「ポイントの二重取り」です。さらに「Vポイントアッププログラム」を活用すれば、最大20%という驚異的な還元率も目指せます。
  • 便利な使い方: 貯めたポイントは、Tポイント提携店での支払いはもちろん、Vポイントアプリを使えばVisaのタッチ決済として世界中のお店で利用可能です。また、SBI証券での「ポイント投資」という、未来につながる使い方も魅力的です。
  • 圧倒的な利用範囲: 全国のTポイント提携店(約15万店)と、世界中のVisa加盟店(約1億店)という、リアルとグローバルを網羅したネットワークでポイントが貯まり、使えます。

新Vポイントは、これまでのポイントサービスの常識を覆すポテンシャルを秘めています。日々の支払いを少し工夫するだけで、あなたの生活はもっと豊かでお得なものに変わるはずです。この記事を参考に、まずは「ID連携」から始めて、新しいVポイントの世界を存分に体験してみてください。